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日本選手権2018
1stドラフト:岡井 俊樹のピックを追う!
日本選手権2018、初日はスタンダード5回戦を終え、あとはブースタードラフト3回戦を残すのみとなった。
すなわち、多くのプレイヤーにとっては7月のグランプリ・千葉2018以来久しぶりとなるであろう、『基本セット2019』を用いた競技ドラフトの時間である。
『基本セット2019』ドラフトの環境をおさらいしておくと、「アグロ寄りの環境でゲームの決着は早め」「コモンの層が厚い白が強い」「緑は弱すぎて誰もやりたがらない結果、緑単が卓にできる」というもの。
さて、ここでは得意のスタンダードラウンドを5-0で折り返し、2番ポッドに位置することとなった若手のホープ・岡井 俊樹のピックをお届けしよう。
1パック目
- 1-1 《暁の天使》(他候補:《サテュロスの結界師》)
- 1-2 《どんでん返し》(他候補:《練達飛行機械職人、サイ》《飛行の先駆者》)
- 1-3 《緑探しのドライアド》(他候補:《流血の空渡り》《疫病牝馬》)
- 1-4 《睡眠》(他候補:《悠長な再構築》《狂気の一咬み》)
- 1-5 《大蜘蛛》(他候補:《ガーゴイルの歩哨》《悪夢の渇望》《断ち割る尖塔》)
- 1-6 《巨大な戦慄大口》(他候補:《ギラプールの案内人》)
- 1-7 《予言》(他候補:《短刀背のバジリスク》)
- 1-8 《ケンタウルスの狩猟者》(他候補:《技量ある活性師》《秘密の回収者》)
- 1-9 《霊気盾の工匠》
- 1-10 《力強い跳躍》
- 1-11 《剛力化》
- 1-12 《短刀背のバジリスク》
- 1-13 《断ち割る尖塔》
- 1-14 《平穏なる広野》
- 1-15 《山》
初手は少し弱めのパックから白の強力コモンである《暁の天使》をピックしてスタート。
2手目は青いカードが3枚で、上家が青を避けた形跡の残るパック。《どんでん返し》《練達飛行機械職人、サイ》《飛行の先駆者》の3択から、攻め一辺倒ではなく盤面への対処が可能な《どんでん返し》を選択。
3手目は黒と緑のどちらを取るかという選択になるが、カードパワーで《緑探しのドライアド》をチョイス。人気薄の緑にあえて飛び込みにいく。
しかし、4手目に事件が発生する。青の超初手級カードである《睡眠》と《悠長な再構築》がこの巡目で同時に流れてきたのだ。
上家方面が青を避け続けた結果であることは明白であるものの、このままでは2手目と合わせて下家と青被りになってしまうことはさすがに避けられない。はたしてこの《睡眠》にそこまでの価値があるのか……。
制限時間いっぱい悩みつつも結局岡井は《睡眠》をピックし、その後は緑の人気薄を確かに感じさせる流れで1パック目が終了。
この選択が、吉と出るか凶と出るか。
2パック目
- 2-1 《逆毛の猪》(他候補:《浄化の輝き》《グレイブディガー》《樫変化》《ケンタウルスの狩猟者》)
- 2-2 《緑林の歩哨》(他候補:《変態変異》)
- 2-3 《カル・シスマの恐怖、殺し爪》(他候補:《星冠の雄鹿》)
- 2-4 《包囲破りの巨人》(他候補:《ロウクスの神託者》《殴りつけるオーガ》)
- 2-5 《機械職人の守護者》
- 2-6 《道迷い》(他候補:《短刀背のバジリスク》)
- 2-7 《隕石ゴーレム》(他候補:《野生林の鉤爪》《森林地の小川》)
- 2-8 《僧帽地帯のドルイド》
- 2-9 《ケンタウルスの狩猟者》
- 2-10 《変態変異》
- 2-11 《マナリス》
- 2-12 《炎の精霊》
- 2-13 《確実な一撃》
- 2-14 《突破》
- 2-15 《焦熱の決着》
2パック目は全体として緑の流れは良いものの、4手目と5手目では緑のカードがない不運が岡井を襲う。そして青についてはやはり下家がやっているのか、まともなカードがほとんど流れてこない。
いっそのこと緑単気味にしようにも《ギガントサウルス》や《ブランチウッドの鎧》といった単色でメリットのあるカードもなく、不安を残したまま3パック目に突入。
3パック目
- 3-1 《旅立った甲板員》
- 3-2 《剛力化》(他候補:《分散》《サルカンの封印破り》)
- 3-3 《優位宣言》
- 3-4 《用心深いベイロス》
- 3-5 《ギラプールの案内人》(他候補:《ケンタウルスの狩猟者》《緑林の歩哨》)
- 3-6 《帰化》(他候補:《ケンタウルスの狩猟者》)
- 3-7 《巨大な威厳》(他候補:《高地の獲物》)
- 3-8 《至高の幻影》
- 3-9 《茨隠れの狼》
- 3-10 《曲がりくねる川》
- 3-11 《波濤牝馬》
- 3-12 《力強い跳躍》
- 3-13 《剛力化》
- 3-14 《星学者》
- 3-15 《島》
3パック目も岡井の不運は続く。初手と2手目に緑の強力カードがない。
3手目《優位宣言》と4手目《用心深いベイロス》で少し盛り返したものの、卓で薄い緑を押し付けられたからにはレアリティの恩恵はまだまだ物足りないところ。
しかしその後も目ぼしいカードは流れてこず、青緑という盤面処理能力に乏しいカラーリングのわりに《睡眠》頼みで押し付ける力に欠けるデッキとなってしまった。
岡井「どうすれば良かったんですかね……緑は別に良かったと思うんですが……」
デッキ構築後の岡井に話を聞いてみると、自信なさげなコメント。やはり岡井の視点でもドラフトデッキの完成度には不満が残る結果となってしまったようだ。
岡井「4手目の《睡眠》と《悠長な再構築》で完全にピヨっちゃいましたね……」
とはいえ、ここを2勝1敗以上で切り抜けることができれば2日目は残り5回戦、トップ8もかなり現実的になってくるというところ。
得意のスタンダードに戻る第11回戦まで、トップ8の目がある状態で踏みとどまることができるか。ここからの6回戦は、岡井にとっての正念場となりそうだ。
10 《森》 7 《島》 -土地(17)- 1 《旅立った甲板員》 1 《僧帽地帯のドルイド》 1 《緑探しのドライアド》 1 《緑林の歩哨》 2 《ケンタウルスの狩猟者》 1 《短刀背のバジリスク》 1 《ギラプールの案内人》 1 《用心深い歩哨》 1 《逆毛の猪》 1 《大蜘蛛》 1 《カル・シスマの恐怖、殺し爪》 1 《茨隠れの狼》 1 《巨大な戦慄大口》 1 《隕石ゴーレム》 -クリーチャー(15)- |
3 《剛力化》 1 《予言》 1 《睡眠》 1 《優位宣言》 1 《どんでん返し》 1 《道迷い》 -呪文(8)- |
1 《島》 1 《山》 1 《曲がりくねる川》 1 《断ち割る尖塔》 1 《平穏なる広野》 1 《突破》 2 《力強い跳躍》 1 《変態変異》 1 《帰化》 1 《至高の幻影》 1 《確実な一撃》 1 《波濤牝馬》 1 《巨大な威厳》 1 《マナリス》 1 《霊気盾の工匠》 1 《星学者》 1 《暁の天使》 1 《炎の精霊》 1 《機械職人の守護者》 1 《包囲破りの巨人》 1 《焦熱の決着》 -サイドボード(22)- |
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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