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日本選手権2017

観戦記事

第11回戦:松井 保雄(愛知) vs. 松本 友樹(神奈川)

By Masashi Koyama


松井 保雄 vs. 松本 友樹

 日本選手権2017予選ラウンドはあと2戦を残すのみとなった。

 混合フォーマットで行われている本イベントにおいて、上位に残っているプレイヤーはスタンダード、ドラフトともに確かな実力を持つ猛者ばかりだ。

 実際、フィーチャーマッチに呼ばれたプレイヤーを見渡してみても、プラチナ・レベル・プロの行弘賢、ゴールド・レベルの玉田遼一や熊谷陸と豪華な面々になっている。

 そんなプロ・プレイヤーたちで埋め尽くされた1敗ラインで奮闘しているのが愛知の松井保雄だ。普段はホビーステーション豊橋店などでプレイしている彼は、純正の「ティムール・エネルギー」を手に、2度のグランプリ優勝経験を持つシルバー・レベルの松本友樹へ挑む。

 勝利すればトップ8、そして日本王者への道が大きく開ける第11回戦。

 午後3時を過ぎたばかりの会場にゲームスタートのアナウンスが響き渡った。


ゲーム1

 先手の松井がマリガンスタートから、松本の《栄光半ばの修練者》を《蓄霊稲妻》で除去する立ち上がり。

 松本は《作り変えるもの》から《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》でトークン生成と順調に展開していく。

 松井は《ならず者の精製屋》でマリガン分の手札を取り返すが、松本は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を含む3体で攻撃し、さらに《変位エルドラージ》を加え追い討ちをかける!

圧倒的な攻撃力で松本が攻め立てる

 2枚目の《ならず者の精製屋》で活路を見い出せなかった松井は、「次行きましょっか」と爽やかに敗北を宣言した。

松井 0-1 松本


軽快に1ゲームを先取した松本友樹

ゲーム2

 ふたたび松井がマリガンに見舞われながら、《導路の召使い》から《不屈の追跡者》という好スタート。

 松本は《栄光半ばの修練者》を展開し、松井の《不屈の追跡者》を《停滞の罠》で追いやる。

 松井は《ならず者の精製屋》を展開し、2マナ立たせて松本にターンを返す。その松本が《栄光半ばの修練者》で攻撃を宣言しようとする際に、松井は手を止めつつもこれを許可する。

 仮に松本が《変位エルドラージ》を召喚すればそれに対応できる策が他にないための《削剥》温存だったが、松本が第2メインフェイズに唱えたのは《難題の予見者》!

 松井の《削剥》《つむじ風の巨匠》《牙長獣の仔》という手札があらわになり、松本はここから《つむじ風の巨匠》を追放することを選択する。

 一方、松井はすぐさま《逆毛ハイドラ》を引き込むと、これを展開。松本は《作り変えるもの》を展開し、ひとまずは守勢に回る。

 松井がさらに《牙長獣の仔》を2体展開したところで、松本は「ティムール・エネルギー」のエンジンを止める《厳粛》!

「ティムール・エネルギー」にとって致命的な1枚

 これに「あー......」と苦悶の表情を浮かべる松井。松本は地上を固めつつ《保護者、リンヴァーラ》で航空戦力を追加し、反転攻勢に。松井は《ならず者の精製屋》で地上を固めるものの、松本の軍団を突破できない。


苦しい展開の松井保雄

 松本は不可侵の巨大クロック、《保護者、リンヴァーラ》と「督励」している《栄光半ばの修練者》で攻撃を続け、いつしかライフは松本が32に対し松井はわずか4という大差になっている。

 松井は《つむじ風の巨匠》を召喚、トークンを生み出し、《保護者、リンヴァーラ》へのブロッカーとして差し出そうとするのだが、松本は手札から《停滞の罠》を見せたのだった。

松井 0-2 松本

松本 友樹が1敗をキープ!

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RESULTS

対戦結果 順位
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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