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日本選手権11
日本レガシー選手権 準々決勝: 泉 優(京都) vs. 礒田 裕介(埼玉)
By Atsushi Ito
このマッチアップをフィーチャーしようと思ったのは理由がある。
デッキリストを眺めていると、泉のメインボードに見慣れない名前のカードが1枚入っているのを発見したからだ。
何だろうと思って調べてみたら、つい一か月前発売された『統率者』のカードだった。これはレガシー環境なら使用可能。道理で知らないわけである。
はたしてこの目新しいカードが活躍するのか、泉の戦いぶりに注目してみよう。
デッキは泉がZenith Order、磯田が《石鍛冶の神秘家》入りZooのようだ。
礒田 裕介(手前左)、泉 優(手前右)
いきなり窮地に陥った礒田は《肉体と精神の剣》をプレイするが、いかにも間に合わない。
そのまま無敵の10/10の攻撃を一度受けて、礒田は次いきましょう、とカードを畳んだ。
泉 1-0 礒田
礒田 裕介
だが泉は既にセットしていた《ドライアドの東屋》を餌に《自然の秩序》し、またも《大祖始》を降臨させる。
ここで礒田は《渋面の溶岩使い》を《稲妻のらせん》し、ライフを21に引き上げる。《大祖始》の2回のアタックでは死なないライフだ。序盤の《タルモゴイフ》のアタックで減っている泉のライフなら、《聖遺の騎士》とのダメージレースにも目はある。
しかし泉は《大祖始》でのアタック後、再び《自然の秩序》をプレイして《大祖始》を立たせる好プレイ。このままではダメージレースにならない礒田はエンド前に《地平線の梢》をサーチ、ドローを進めて解決策を探しにいく。
そして礒田はたどり着いた。メインで《聖遺の騎士》の能力を起動しつつ、フルタップで《遍歴の騎士、エルズペス》をプレイ!!
泉が火力か《貴族の教主》をトップデッキしなければ勝てる・・・
はたしてトップデッキはなく、勝負は3本目へ。
泉 1-1 礒田
これが先に述べた『統率者』からの新カードのようだ。《緑の太陽の頂点》からサーチできて《タルモゴイフ》相手なら活躍するカードのようだが、この盤面ではいささか力不足か。
礒田は意に介さず《樹上の村》を起動しての6点アタック。
返すターンに泉は《思案》で3枚を見るが、赤マナが見つからずにシャッフルを選択。しかしシャッフル後のドローを経てもまだ赤マナは見つからない。
礒田は《地平線の梢》をセットしつつ《タルモゴイフ》をプレイ。《野生のナカティル》でアタックしようとするが、これを泉の《火 // 氷》が必死に阻みつつ、さらにキャントリップでドローを進める。
泉のターン、通常ドロー、そして《渦まく知識》を経て・・・しかしまだ赤マナにたどり着けないか、2マナで《タルモゴイフ》をプレイする。
ここで礒田は泉の《漁る軟泥》と《タルモゴイフ》を《稲妻》《剣を鍬に》でそれぞれ排除し、クロックを継続させる。
このままでは押し切られてしまう泉は《緑の太陽の頂点》X=2で《タルモゴイフ》をサーチ、ブロッカーに立たせるしかない。
礒田は再び2体でアタック。ライフ11点の泉は選択肢がなく、《野生のナカティル》を打ち取ってライフ7。そして礒田はダメ押しにフルタップで《殴打頭蓋》をプレイする・・・が、これを泉の《目くらまし》が阻む!!
泉 優
《タルモゴイフ》が睨み合う格好となり、ようやく一息つけた泉は《渦まく知識》をプレイ。そして辿りついた《樹木茂る山麓》を置いて逆に《タルモゴイフ》でアタックを始める。礒田のライフも度重なるフェッチ使用を受けて既に9だ。
礒田も《樹上の村》と《タルモゴイフ》でアタックするが、泉は《樹上の村》を《稲妻》、《タルモゴイフ》を《水没》で一時的に処理。完全に盤面でまくった格好だ。
さらに礒田の後続である《野生のナカティル》をもメインで《稲妻》で焼いて、《貴族の教主》の賛美を受けた《タルモゴイフ》で6点アタック。礒田のライフはわずかに3。
賛美つきの《タルモゴイフ》を《タルモゴイフ》でチャンプブロックして迎えた礒田のラストターン。
起死回生のドローだった《剣を鍬に》を阻んだのは、泉のトップデッキした《精神的つまづき》だった。
泉 2-1 礒田
Game 1
先手は礒田。ワンマリガンの泉に対し、《Taiga》から《野生のナカティル》で攻め立てる。対する泉は《Tropical Island》から《貴族の教主》をプレイ。 磯田は《Plateau》をフェッチし、《貴族の教主》を《剣を鍬に》して3点クロックをかける。 対する泉は《思案》をプレイしてから、《緑の太陽の頂点》X=0から《ドライアドの東屋》サーチしてエンド。徹底してマナを伸ばす構えか。 泉が準備に時間をかける間に礒田は《クァーサルの群れ魔道士》をプレイし、賛美で4点アタック。Zooの本領ともいうべき高クロックを形成しにいく。 だが返すターン、泉は《自然の秩序》で《大祖始》を降臨させる!!Game 2
礒田の《渋面の溶岩使い》が《精神的つまづき》で弾かれ、返すターンに泉が《思案》をプレイしてエンドすると、礒田がプレイした《タルモゴイフ》は2ターン目にして既に4/5。これがレガシー、恐るべきスピード感である。 さらに泉の《貴族の教主》エンドに対し、礒田は《不毛の大地》を使用してから、《剣を鍬に》→《精神的つまづき》→《稲妻》でそのマナクリーチャーを排除。《自然の秩序》が打てるマナまで辿りつかせないプランだ。 マナベースが破壊された泉はこれを修復するべく、《渦まく知識》してから《渋面の溶岩使い》をプレイするが、依然《タルモゴイフ》に殴られている。 何とか《渋面の溶岩使い》でサイズを縮めつつ《稲妻》との合わせ技で葬るが、礒田は後続として《聖遺の騎士》をプレイ。攻め手を緩めない。Game 3
ここで先手は泉に移る。 《貴族の教主》プレイから磯田の《野生のナカティル》を《目くらまし》する立ち上がり。 続く《野生のナカティル》は通してしまうが、ここで泉は《ドライアドの東屋》を置きつつ《漁る軟泥》をプレイする。RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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