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グランプリ・東京2016

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グランプリ・東京1997&2016。19年越しのグランプリ・東京参加プレイヤーにインタビュー!

By Masashi Koyama

 皆さんは日本で初めて開催されたグランプリのことはご存知でしょうか?

 そのグランプリとは、グランプリ・東京1997。なんと19年も前にこのグランプリ・東京2016と同じく東京で開かれていたのです。

 そして、東京でのグランプリ開催はそのグランプリ・東京1997以来のこととなります。

 日本初のグランプリ、今では記事もあまり残っていませんが、一体どのようなグランプリだったのでしょうか?

 本記事では、グランプリ・東京1997に参加され、本グランプリにも参加されているおふたりのベテランプレイヤーに、昔のマジックのお話と、グランプリに初めて参加される方や、参加を検討されている人へのアドバイスを伺ってみました。

藤田 憲一さん(グランプリ・東京1997優勝)

 最初にインタビューをお願いしたのは、グランプリ・東京1997チャンピオンの藤田憲一さんです。

 19年の時を経て、ディフェンディングチャンピオンにお話を聞くことができました。

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――19年前のグランプリ・東京の思い出や印象に残っていることを教えて下さい。

「トロフィーのことは置いておいて(笑)。最後まで無敗だったのが(印象に残っている)。もちろん、ゲームは落としてはいるんだけど、マッチは1回も落としていないんだよね」

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※手渡されたトロフィーを破損してしまうアクシデントが...

――19年前のグランプリ・東京と今回のグランプリ・東京の違いは感じますか?

「前回は2日間予選があったんですよ。新宿のビルの地下で500人の予選を2回。5月の3日と4日だったかな。しかも、まずハガキで応募しないといけなかったんです。インターネットはあったけど、家庭にまでは普及していなかったし」

――グランプリを取り巻く環境自体が違ったんですね。

「というか、グランプリというもの自体が初めてだったから、俺ら的には『なんかでかい大会があるぞ』と。俺らはその当時そこそこマジックをやっていたから『じゃあ出ようぜ』となって出たんですよ。500人もの大会なんて当時はあるわけない、そもそも6回戦以上の大会をやったことが無いような状況で500人の9回戦をやったんですよ」

――ありがとうございます。ちなみにもし次回東京でグランプリが行われれば、出場されますか?

「いやー、マジック自体はできると思うんですけどねえ......今ですらねえ、カードが分からなくて(笑)。(会場に)来ること自体は全然いいと思いますけど、今も相当怪しいんでね(笑)」

――最後に、今回初めてグランプリに出場する、もしくはこれから出場しようと考えているプレイヤーにアドバイスやメッセージをお願いできますか?

「19年前って、俺が20過ぎとかそこらだった頃なんで、今のマジックやってるプレイヤーと比べても若いほうだと思うんですよ。そんなでも優勝できちゃったりするんで、ずっとやってればいいこともあるんじゃないですかね」

――ありがとうございました!

中村 聡さん(グランプリ・東京1997トップ8入賞)

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 次にお話を伺ったのは、グランプリ・東京1997で上位入賞された中村聡さんです。「ハットマン」や「NAC」の愛称で親しまれ、アジア太平洋選手権1998やグランプリ・札幌2000では優勝を果たされました。

――19年前のグランプリ・東京の思い出や印象に残っていることを教えて下さい。

「当時はデッキがちゃんと組めたにもかかわらず練習不足で......X呪文を何枚か取れたのに土地の枚数が足りなくて打てなかったんじゃないのかなあ。それで、負けちゃったような気がしますね。その前の世界選手権では練習しきれてなくて強いカードを取り逃して......今度は自分のデッキに合わせた土地バランスを上手く取れなくて負けちゃったんじゃなかったかなと思います。あまり覚えていなくてすみません」

――当時のマジックの環境は今とは随分違いましたか?

「当時はまだインターネット上にデッキリストがたくさん載る前だったと思うので、思い思いに好きなデッキを組んでらっしゃる方が会場の中に何分の一かいらっしゃる状況だったと思います。トーナメント用にチューンされたデッキを持ってる方が少なくて、楽しみに来ていらっしゃる方が多かったのかな。同じプレイヤーが勝ちやすい側面はあったのかもしれません。今は皆さんすごく強いデッキを作られている中で、プロツアーなどで活躍されているプレイヤーがいらっしゃって......凄いですよね」

――ありがとうございます。ちなみにもしまた東京でグランプリが行われれば、出場されますか?

「マジックはルーツなので大切にしたいですし、妻も応援してくれるのですが、なかなか練習の時間が取れないので、他の場所だと厳しいですよね。東京であれば練習ができていなくても顔だけは出しやすいですよね。それだけでも非常にありがたいですね。こんなにたくさんの人が来て、スタッフの方も大変だと思います、ありがとうございます」

――今回初めてグランプリに出場する、もしくはこれから出場しようと考えているプレイヤーにアドバイスやメッセージをお願いできますか?

「まず、初めて出場されるのであれば、友だちを作って帰ったら勝ちかな、と思います!ずっとニコニコ笑いながら話しかけるように心がけて、次のグランプリで『今回はどうですか?』と言える人を1回の大会で1人か2人ずつ増やせれば、本当にグランプリが楽しくなりますから、ぜひ友達をつくる機会だと思っていただければ。そうやっていれば、1年2年経つと情報交換をするして勝ちに行く時も役に立ちますし、それぞれの地方で美味しいお店なんかを教えあったりして楽しむことができるので、それが一番かなと思いますね」

――ありがとうございました!


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RESULTS

対戦結果 順位
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