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グランプリ・台北2016

観戦記事

準々決勝:Setsompop, Mingrerk(タイ) vs. 高橋 優太(東京)

By Masashi Koyama

 第12回戦で相まみえた市川ユウキと高橋優太。

 両者はその後も勝ち星を重ね、今このグランプリ・台北2016の決勝ラウンドに臨むこととなった。

 2人が勝ち残ったからこその後づけかもしれないが、両者には何と言うか、共通点があるように感じる。

 陽気な市川に対し、寡黙な高橋と一見すると正反対の性格のような印象を受けるが、マジックをプレイしている最中に共通しているのは、侍のようなストイックさと鋭い眼光だ。

 そしてここでご紹介する高橋は鋭い眼で4度目のグランプリ王者を狙っている。

 対するはタイはバンコクからの遠征者セツォンポップ・ミングルー/Setsompop, Mingrerk。初めてのグランプリトップ8で勝利を収めることはできるか。

 高橋いわく「当たりたくないマッチアップ」ということだが、そこは百戦錬磨。緊張と不安をおくびにも出さず、静かに試合を開始した。


セツォンポップ(写真左) vs. 高橋優太(写真右)
ゲーム1

 スイスラウンド上位で先手の高橋が《薄暮見の徴募兵》からスタート。

 赤緑ランプのセツォンポップは土地を置いてターンを返すだけ。これで《薄暮見の徴募兵》が変身、さらに高橋は《変位エルドラージ》を追加し、まずは順調にクロックを用意する。

 セツォンポップは《ニッサの巡礼》でマナを伸ばすが、既に高橋のクロックは6点。17点のライフを考えるとターンが回ってくるのは2回。

 高橋が6点刻み、セツォンポップのライフは11。セツォンポップのターン。《爆発的植生》で土地を伸ばす。残りは1ターン。

 高橋は《ヴリンの神童、ジェイス》で手札を循環させ、攻撃。残りは5。高橋は《薄暮見の徴募兵》を召喚し、クロックの数を増やす。

 セツォンポップは迎えたターン、《炎呼び、チャンドラ》から2番目の能力をX=4で起動、高橋のクロックを一掃する。

 高橋は《不屈の追跡者》を追加、息切れを防ぎ、セツォンポップの5点を削り切るダメージソースを用意する。

 だが、セツォンポップからは2枚目の《炎呼び、チャンドラ》。ふたたび[-X]能力で《炎呼び、チャンドラ》が戦場に残りつつ《不屈の追跡者》が除去されてしまうと、高橋の戦場は空になってしまう。

 そして、そんな高橋に対し、セツォンポップはフルタップで《絶え間ない飢餓、ウラモグ》!

 これで高橋は万事休すかと思われたが、最後の力を振り絞って《集合した中隊》!

 これが《薄暮見の徴募兵》と《変位エルドラージ》をめくり、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》をタップさせると勝負あり。

 高橋がすんでのところで勝利をもぎ取った。

セツォンポップ 0-1 高橋


鋭い目つきで勝利をもぎ取った高橋
ゲーム2

 1本目を落とした先手セツォンポップが悩みつつもキープ。後手高橋はマリガンでのスタートとなった。

 先手のセツォンポップが《森の代言者》《ジャディの横枝》で序盤の壁とアタッカーを出すのに対し、高橋の初動は3ターン目《不屈の追跡者》。

 セツォンポップは《ニッサの巡礼》で順調に土地を伸ばしていく。

 高橋はマナのジャンプアップを阻害しようと《面晶体の記録庫》に《否認》を合わせるが、続くターンには《炎呼び、チャンドラ》。

 これで一挙10点のダメージを受け、《森の代言者》の攻撃ですり減っていた高橋のライフは一気に2まで落ち込んでしまう。

 高橋は《ヤヴィマヤの沿岸》でライフを1まで減らしつつも、2体の《反射魔道士》でセツォンポップのクリーチャーを戻し、《炎呼び、チャンドラ》を葬り去ることに成功する。ここで手札に重いスペルばかりを抱えるセツォンポップは土地が6枚で止まってしまい、ターンを返すことしかできない。


セツォンポップは苦しい展開に

 高橋は6/5まで育った《不屈の追跡者》と《反射魔道士》でまず10点。これでセツォンポップのライフは7。

 セツォンポップは高橋のターンエンドに《コジレックの帰還》を空撃ちし、《世界を壊すもの》でこれを誘発させ《反射魔道士》たちを一掃した......

 ......しかし、セツォンポップは高橋が公開した手札を見るとすぐに握手を求めた。

 すなわち、3枚目の《反射魔道士》。

 エルドラージと見紛うばかりに巨大に育った《不屈の追跡者》の攻撃に、セツォンポップのライフは耐え切ることができないのだった。

セツォンポップ 0-2 高橋

高橋優太が準決勝進出!
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