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EVENT COVERAGE
グランプリ・シンガポール2015

プロポイントを追いかけるプロプレイヤーたち
by 伊藤 敦
プロプレイヤーたちにとって「1年の節目」とは、12月31日を指すのではない。
彼らにとっての節目とは、「シーズン4つ目のプロツアーが終わるとき」......この2014-2015シーズンで言えば、プロツアー『マジック・オリジン』の終わる8月2日を言うのだ。
そして今は6月末。プロポイントの締切まであと1か月ほどしかない。
来シーズンのプラチナレベルをほぼ確定させている渡辺・八十岡を除けば、プロポイントが「足りている」日本人プレイヤーなど一人として存在しない。
かつて中村 修平がそうだったように、今のマジックのプロプレイヤーは、シーズン終盤には生死を分かつプロポイントのたった1点を求め、飢えた狼のように世界中どこへでも旅をする。
残るグランプリは3週。そのうち日本からも気軽に参加できる最後のチャンスとなるこのシンガポールの地には、それゆえにプロポイントを求める餓狼たちの姿があった。
とりわけ、プラチナ・レベルのボーダーラインとなるプロポイント46点を目指す男たちは必死だ。
最後のプロツアー『マジック・オリジン』への参加で保証されている3点を合わせても46点に届かないならば、ここで勝つかプロツアーで勝つか、そのどちらかしか許されないからだ。
ここではプラチナレベルを目指す3名のプロプレイヤーに、今回のグランプリ・シンガポール2015にかける思いを聞いてみた。
市川 ユウキ (41点)
市川 「今回は勝つ気でいますよ。12勝3敗でいいからね!3点取ればプラチナ!勝利!!」
覚前 輝也 (38点)
覚前 「優勝できたらいいなー。でもまず1点欲しい! ワンチャン、トップ・グランプリ・プロポイント枠の繰り下がりで世界選手権出られるかもしれんし! そのためにも11勝4敗したい!!」
山本 賢太郎 (33点)
山本 「僕はもうとにかくここで12勝3敗で3点を取った上で、プロツアーで11勝5敗以内を目指すだけなので......今年は全然勝ってないので、そろそろ勝ちたいですね」
グランプリにかける思いは人それぞれ。
来シーズンも一人でも多くの日本人プレイヤーの活躍が見られるよう、このグランプリとプロツアー『マジック・オリジン』で、彼らのことを応援してあげてほしい。
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