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グランプリ・静岡2018(スタンダード)

グランプリ・静岡2018(スタンダード)王者 中島 篤史 インタビュー
日本史上初のダブルグランプリが終了した。スタンダードでは、新鋭の中島篤史が初めてのグランプリ決勝ラウンド進出からみごと頂点まで駆け抜けた。

新たなグランプリ王者となった中島の優勝インタビューをお届けしよう。
中島 篤史 インタビュー

――優勝おめでとうございます!
中島「ありがとうございます。正直、1日目を抜けれればいいなくらいに思っていたので……実感が湧かないです」
――マジックを始められたきっかけや普段のマジックへの取り組みを教えていただけますか?
中島「マジックを始めたきっかけは、『異界月』のころに会社の先輩に『ドラフトやってみない?』と誘われて。趣味にカードゲームと書いていて……昔は他のカードゲームをやっていたのもあって、それから始めることになりました。普段は月曜と金曜に大会に出て、土日は友だちと予定が合えばスタンダード・ショーダウンに行ったりですね」
――まだ2年半くらいですか!?
中島「ホントに信じられないですね。構築を始めたのが『霊気紛争』のころで、スタンダード・ショーダウンに出てみようかなという感じだったんですが…」
――このダブルグランプリへはどのように練習されていたのでしょう? レガシーもありましたよね。
中島「レガシーには出ていないですね。カードを1枚も知らないです(笑)。スタンダードの練習は、スタンダード・ショーダウンですかね。あとはPPTQ(プロツアー予備予選)に出るようにして、対戦相手の方に構築方法やサイドボードについて聞いていました」

――中島さんはプロツアー『ラヴニカのギルド』でプロツアー初参加されましたね。
中島「まずひとつ思ったのは、『もうちょっと英語ができるようになりたいな』と(笑)。もっと海外プレイヤーともちゃんと交流したいと思ったのと、プロツアー自体は10勝6敗で勝ち越せたんですけど、日本と(世界で)マジック:ザ・ギャザリングは変わらないんだなと思いました。やることをちゃんとやれば勝てる、と」
――それが今回にも繋がったのですね。
中島「どんな相手にあたっても自分のベストは尽くせたと思います」
――そして、これでプロツアー2回目の出場が決まりましたね。そのプロツアーに向けて意気込みや「こうしたい」と思うことはありますか?
中島「少しマジックの話とはそれてしまうんですけど、初めてのプロツアーの時に経験者の方に宿の取り方やタクシーの呼び方など助けていただいて……。なので今度は自分が初めて(プロツアーに)出る人にそういったことを伝えられたらいいかなと思います」

――最後に、これからの目標などがあれば教えてください。
中島「プレイヤーでいうと、諸藤拓馬さんがいつも楽しそうにマジックをされているので、自分もそうなりたいなと思っています。対戦したことはないですけど、プロツアーの時に(対戦相手の)海外の方とコミュニケーションが取れない時があって、横で諸藤さんがプレイされていて『これはこういうことだよ』と助けていただいたんです。その時私は『odd or even』(奇数か偶数か)が分からなくて……そういう意味でも英語はできるようになって、そんなプレイヤーになりたいなと思いました」
――ありがとうございました!
「今度は自分が人を助ける側に回りたい」
経験豊富なプレイヤーもかつては人に助けられ、そしてそれをきっかけとして人を助け、その繋がりが今にいたり新たなプレイヤーが後に続くことができている。
プロツアーの初参加を終え、グランプリ王者に名を刻んだ中島が新たな繋がりを作っていくことだろう。
そして、彼や彼に助けられたプレイヤーたちが新たなマジックの歴史を作っていくのだ。

中島 篤史、グランプリ・静岡2018(スタンダード) 優勝おめでとう!