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グランプリ・静岡2018(スタンダード)
デッキテク:岡田 尚也の「かだしスペシャル」(グリクシス・ドレイク)
『ラヴニカのギルド』発売以降のスタンダードはショックランドが5種類のみしか再録されていない都合上、ゴルガリ(緑黒)・ボロス(赤白)・イゼット(青赤)・セレズニア(緑白)・ディミーア(青黒)を軸にしたデッキの数が多い。
今回のグランプリ・静岡2018においても特にゴルガリ・ミッドレンジとイゼット・ドレイクのふたつは支配的ともいえる使用率のようだ。
そのなかでデッキビルダー・岡田 尚也は、イゼット・ドレイクをチューンナップすることでアレンジの域を超えたオリジナル・デッキを持ち込んだ。
4 《島》 4 《蒸気孔》 4 《硫黄の滝》 3 《竜髑髏の山頂》 3 《湿った墓》 2 《水没した地下墓地》 2 《山》 -土地(22)- 4 《奇怪なドレイク》 3 《弾けるドレイク》 2 《人質取り》 -クリーチャー(9)- |
4 《発見 // 発散》 4 《潜水》 4 《選択》 3 《強迫》 3 《ショック》 4 《航路の作成》 2 《溶岩コイル》 2 《アズカンタの探索》 1 《喪心》 1 《標の稲妻》 1 《模写》 -呪文(29)- |
1 《強迫》 2 《渇望の時》 2 《思考消去》 1 《魔術遠眼鏡》 2 《焦熱の連続砲撃》 1 《標の稲妻》 1 《幻惑の旋律》 1 《人質取り》 2 《最古再誕》 2 《パルン、ニヴ=ミゼット》 -サイドボード(15)- |
岡田「ドレイクを1匹残すことが一番だと思いました」
デッキ最大の勝ち筋をより強調するため、岡田はその目的を果たすための構築をしたという。
スタンダードを象徴する2種類のドレイクを生き残らせるために岡田が選んだ手段は、青赤黒(グリクシス・カラー)への3色化だった。
命名「かだしスペシャル」。(かだしは岡田のハンドルネーム)
岡田は採用カードの理由を以下のように語る。
岡田「やはり《強迫》、ですね。すごく効く相手と、ほどほどに効く相手しかいないのでメインで良いだろうと思って」
黒を採用した一番の理由は、やはり手札破壊カードの存在が大きいと話す。メインに《強迫》、サイドボードにも《思考消去》を採用しており、ドレイクを着地させる前に除去を弾き落とせれば、ドレイクが生き残る確率はより高まるというものだ。
岡田「中途半端にライフを削っても勝てないのでフェニックス(《弧光のフェニックス》)は採用していません」
膨大なパワーを誇るドレイクのパンチで勝つ。勝ち筋はハッキリ、そこだ。
メインで採用しているクリーチャーは他に《人質取り》もいるが、これは勝ち筋というより除去枠としての採用だ。
岡田「《発散》も撃ちやすいですね。逆に普通のイゼット・スペル(《弧光のフェニックス》採用型)に入っていて採用してないカードとしては、《急進思想》ですね。《弧光のフェニックス》がないので1ターン中のスペル・カウントや再活の利用の必要性がそこまで高くないです。普通に使う分には4マナ使って1枚捨てて2ドローですしね」
岡田「サイドプランとして《最古再誕》と《パルン、ニヴ=ミゼット》っていう違うゲーム展開に出来るのも良いところです。イゼット・スペルの《溶岩コイル》などにドレイクが弱いので、コンセプトを変えられるカードは強いですね」
《最古再誕》は《発散》、《思考消去》とあわせてゴルガリの《殺戮の暴君》を対処できるカードだ。
このようにイゼット・ドレイクと双璧をなすゴルガリ・ミッドレンジにもしっかりと対策を講じてきたが……
岡田「《殺戮の暴君》はやっぱり負け筋ですね。対応できるカードはあっても、《強迫》を合わせられたり、横並びと合わせられたりで負けます。赤単、白単系にはトントンというイメージですね。サイドは《焦熱の連続砲撃》がありますし。メインは、ドレイクのタフ4が硬いので序盤におけるかどうかというところが結構あります。ドレイクを《模写》して、片方をアタッカーにするような展開ですね」
《模写》は、タフネス4のドレイクを落とせるインスタント・呪文が少ないことに着目し採用されているカードだ。
《ヴラスカの侮辱》などを擁するゴルガリには使いづらい部分もあるようだが、全体として使い勝手が良いと岡田は話す。これによりこのデッキは、「ドレイクを1匹残す」というコンセプトにおいて《強迫》による手札破壊、《潜水》による呪禁付与とは別の、コピートークンの生成という第三の手法を身につけたのだ。
岡田 尚也の「かだしスペシャル」(グリクシス・ドレイク)。三色にして三つの爪で相手を奇襲する、新たなドレイク・デッキの登場だ。
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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