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グランプリ・静岡2015
三原槙仁のドラフトピックアップ
By Sugiki,Takafumi
昨年殿堂入りを果たした三原槙仁、ここまで2敗とまだまだトップ8が狙えるラインにつけている。無事にトップ8にたどり着くことができるのか、ここからの3回戦を戦う相棒となる42枚のピックがこれからスタートする。
ドラフト
1−1:《不気味な腸卜師》
他の候補としては《長毛ロクソドン》、《雪花石の麒麟》、《氷河の末裔》などがあったが、カードパワーでは2段階も3段階も違うため迷うことは無かっただろう。
ここから、上のプレイヤーから黒の除去カードが流されてくる。
1−2:《消耗する負傷》
他の候補としは、《アイノクの盟族》、《休息地の見張り》、《軍族童の突発》。色も合っているため順当なピック。
1−3:《死の激情》
他の候補としては、《わめき騒ぐマンドリル》、《ジェスカイの魔除け》、《龍の眼の学者》。流れからも、黒緑の2色は固定でき、スゥルタイかアブザンのどちらかへと流れることとなる。
1−4:《大蛇の儀式》
他の候補としては、《絞首》、《ラクシャーサの秘密》、《冬の炎》。三原はデッキ構築終了後にここは《絞首》を取るべきだったと振り返っている。
トークン・クリーチャーでは《不気味な腸卜師》のドローの能力が誘発しないことを失念していたらしい。
1−5:《射手の胸壁》
他の候補としては、《ラクシャーサの秘密》、《引き剥がし》。とはいえ、実質迷うことなく、《射手の胸壁》をピック。
1−6:《龍鱗の加護》
1−7:《大蛇の儀式》
他の候補としては、《ラクシャーサの秘密》、《アブザンの先達》。
この順目でも除去が流れて来ており、極めて流れが良い。
1−8:《大蛇の儀式》
3枚目ながらも、除去は除去ということで《大蛇の儀式》をピック。
以後、
と進み、概ね納得の行くピックができたのではないだろうか。緑黒が固定され、どれだけの強いカードをどのタイミングで引くかが、3色目を決定付けることになりそうだ。
2−1:《吠える鞍暴れ》
ここまでの守りにシフトしたピックとはやや噛み合わないものの、強力なカードであることは間違いなく、《吠える鞍暴れ》をピック。他の候補としては、《カマキリの乗り手》、《消耗する負傷》。
2−2:《マー=エクの夜刃》
他の候補としては《グドゥルの嫌悪者》、《マルドゥの軍族長》、《熊の仲間》。
2−3:《族樹の発動》
《射手の胸壁》とのシナジーが非常に強力であり、一気にデッキが引き締まった感がある。他の候補としては、《刃の隊長》、《悪逆な富》、《アイノクの盟族》、《苦々しい天啓》。
2−4:《遠射兵団》
ここまで懸念であった飛行クリーチャーへの対策カードも引き当て、デッキがさらに引き締まる。
2−5:《射手の胸壁》
2−6:《縁切られた先祖》
他のカードは《マルドゥの頭蓋狩り》、《わめき騒ぐマンドリル》、《軍用ビヒモス》
2−7:《陰鬱な僻地》
2−8:《アブザンの先達》
2パック目終了時点でも緑黒だけが決まっており、まだまだ3色目はどこにでも行ける状況だ。
3−1:《アブザンの鷹匠》
他の候補は《完全なる終わり》、《アイノクの盟族》、《必殺の一射》。ここで、初めて3色目を決めるカードを引き当てる。これまでにピックしている《縁切られた先祖》ともシナジーがある《アブザンの鷹匠》をデッキに入れ、長久戦略もデッキに組み込むこととなりそうだ。
3−2:《マー=エクの夜刃》
3−3:《平穏な入り江》
他の候補は《スゥルタイの隆盛》、《軍用ビヒモス》、《運命編み》。ここでこれまでにピックしていた《陰鬱な僻地》、《地平の探求》とも合わせ、タッチ青もできるマナベースを揃える。
3−4:《射手の胸壁》
他の候補は、《星霜の証人》、《氷河の忍び寄り》、《シディシのペット》。
3−5:《アブザンの戦僧侶》
他の候補は、《凶暴な殴打》、《シディシのペット》。《凶暴な殴打》も強力なカードではあるが、これまでピックしている長久戦略に噛み合う《アブザンの戦僧侶》をピック。
3−6:《縁切られた先祖》
デッキがどんどん長久に寄っていく。しっかり《縁切られた先祖》、《射手の胸壁》で守り、《族樹の発動》で攻撃クリーチャーを作り出すというデッキの動きが明確になっていく。
3−7:《グドゥルの嫌悪者》
青マナも2色土地で自然に得られるため、《グドゥルの嫌悪者》は表にできることもありそうだ。
3−8:《族樹の発動》
この順目での《族樹の発動》はかなり嬉しい。
3−9:《花咲く砂地》
他のカード《必殺の一射》。
3−10:《スゥルタイの戦旗》
デッキ構築後
――今回のドラフトでターニングポイントはありましたか?
「今回は、パックに入っている強いカードを順番に取っていったら、デッキが出来たという感じで、色変えなどを考えるようなタイミングは無かったと思います。遅い順目でも強いカードが流れてきておりかなり強いデッキが組めたという印象です。」
――今回のドラフトでミスしたポイントはありますか?
「1−4の《大蛇の儀式》は《絞首》のほうが良かったと思います。
1−7、1−8で《大蛇の儀式》が流れてきたこともあり、やや除去が重た目に寄ってしまいました。あとは、3−10で《スゥルタイの戦旗》を取りましたが、《矢の嵐》をカットしておいたほうが良かったと思います。どうせ2枚目の《スゥルタイの戦旗》はデッキに入らないですし。」
かなり強力なデッキを組み上げた三原。今から数時間後、トップ8の場にその名を残しているだろうか?
デッキ
6 《森》 6 《沼》 2 《平地》 1 《島》 1 《花咲く砂地》 1 《陰鬱な僻地》 1 《平穏な入り江》 -土地(18)- 2 《縁切られた先祖》 3 《射手の胸壁》 1 《アブザンの鷹匠》 1 《不気味な腸卜師》 2 《マー=エクの夜刃》 1 《アブザンの戦僧侶》 1 《吠える鞍暴れ》 1 《遠射兵団》 1 《グドゥルの嫌悪者》 1 《アブザンの先達》 -クリーチャー(14)- |
2 《族樹の発動》 1 《消耗する負傷》 1 《龍鱗の加護》 1 《地平の探求》 1 《死の激情》 3 《大蛇の儀式》 -呪文(9)- |
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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