By Masashi Koyama

　岡田尚也とソン・フアチャオ/Song, Huachaoはそれぞれ準々決勝で渡辺雄也、ケルヴィン・チュウというプラチナ・プロを倒し準決勝の舞台へ歩みを進めた。

　ソンは約３年ぶりの中国グランプリでの中国勢によるタイトルをを。岡田はThe Finals 2011以来のタイトルを。

　間近に迫った栄光もここを勝ち上がらなければ手に入れることが能わない。

　オリジナリティ溢れるデッキを使用する岡田に対し、微調整を重ねた「ティムール・エネルギー」を手にするソン。

　準決勝が静かに幕を開け、戦いが始まる。

ゲーム１

　マリガンの後手岡田が《発明者のゴーグル》からスタートを切り、ソンは《霊気との調和》から《牙長獣の仔》連打という序盤。

　岡田は《牙長獣の仔》のうち１枚は《蓄霊稲妻》で対処するが、２枚目の《牙長獣の仔》を除去せず、《霊気急襲者》に《発明者のゴーグル》を装備し迎え撃つ。

　が、ソンはしっかりと《削剥》を握っていた。

　工匠がブロックに回ったところで《発明者のゴーグル》を破壊し１対２交換を取り、岡田は仕方なく２枚目の《蓄霊稲妻》で《牙長獣の仔》に対処する。

　ここでマナフラッド気味の岡田に対し、ソンは《反逆の先導者、チャンドラ》をプレイ！

　手札に《マグマのしぶき》しか持たない岡田は、ソンが《逆毛ハイドラ》を召喚したところで、返しの自身のドロー・ステップを迎えると苦笑いを漏らしたのだった。

ソン 1-0 岡田

ソン・フアチャオ

ゲーム２

　岡田が２ターン目《霊気急襲者》から《霊気圏の収集艇》という立ち上がり。

　タップインの処理から２ターン目に《霊気との調和》という若干出足が遅れたソンは《ならず者の精製屋》でドローを進めるが、さらに《ピア・ナラー》まで追加した岡田がソンのライフをどんどん削っていく。

　《異端の飛行機械職人》と《霊気圏の収集艇》を追加し、どんどん飛行持ちの戦力が並ぶ岡田に対し、《ならず者の精製屋》《導路の召使い》と地上戦力しかプレイしていないソン。

　だが、岡田の《抽出機構》を《否認》で弾くと、タイミングよく《つむじ風の巨匠》を引き込み、相討ちで岡田の飛行機械・トークンの頭数を減らす。

岡田尚也

　そして、《栄光をもたらすもの》で《反逆の先導者、チャンドラ》を落とし、一気に反撃モードへ転じる！

　さらに《慮外な押収》で《霊気圏の収集艇》を奪うことにも成功し、一気に盤面は逆転模様。

　岡田が最後のライフを削るべく《蓄霊稲妻》でブロッカーを排除しようとすると、ソンからは《奔流の機械巨人》。

　これが《否認》を再利用し、勝負が決した。

　岡田は速やかに戦場を片付け、敗北を示したのだった。

ソン 2-0 岡田

ソン・フアチャオが決勝戦進出！