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EVENT COVERAGE
グランプリ・名古屋2018
グランプリ・名古屋2018 あなたたちはどんなチーム?
グランプリ・名古屋2018は、チームリミテッドで開催されました。
参加チームの数は、664チーム、人数にして1992人の参加者がありました。
これだけの参加者があれば、それぞれのチームにドラマがあります。
また、チームということで、ユニフォームを合わせているチームや、女性だけのチームもありました。
そういった、目を引いたプロではないチームの方々にインタビューを行いました。
それでは、ご紹介していきましょう。
おそらく日本でもっとも離れた距離のチーム
左から井谷 大志さん(北海道)、和田 一将さん(宮崎)、澤田 健さん(愛知)。 |
彼らには、赤いユニフォームに身を包んだ3人組だったのでインタビューしました。
それぞれ、北海道、愛知、宮崎と非常に離れた地区に住んでいる3名です。
北海道、東海、九州と、日本内では、誰もが一番遠い距離になる3人組のチームです。
お話を伺うと、皆さんマジックのジャッジをしていて、グランプリでのジャッジ活動を通じて知り合ったそうです。
今回のチーム結成は、和田さんがグランプリ・京都2018でチーム戦に参加して、チームでのグランプリが非常に楽しく、一度も出たことのなかったチームリミテッドに出たくてみんなに声をかけたそうです。
今回のグランプリの感想をお伺いしたところ、
井谷さんは「マジックのおかげで全国に友だちができて、これがなかったら知り合えなかった人もたくさんいただろうし、チームでグランプリに参加できるのとても良いことです」とおっしゃっていました。
また、今回のイベントは、チーム全員が楽しんでいる様子で、
「ジャッジをするのも楽しいけど、プレイヤーもやっぱり楽しい」
とのことでした。
女性3人組のチーム
今回会場には、女性の参加者も多く、中には女性3人組のチームもありました。
グランプリの参加者には、年々女性が増えてきていますが、それでも3人とも女性というチームは結構少ないです。
その中でも、お話を伺うことができた2チームの方々を紹介したいと思います。
東海MTG女子会メンバー
左から サカモト アイさん、オオクボ マイさん、ヤマモト ハルカさん。 |
まずは、チームの結成の理由をお聞きしました。
彼女たちは、「東海MTG女子会」というグループに入っているそうで、サカモトさんがチームのグランプリに出たくて2人に声をかけたそうです。
私が驚いたのは彼女たちのマジック歴の長さです。
ヤマモトさんは2年、サカモトさんは4年、そして、オオクボさんは7年とかなり長い期間マジックをプレイされています。
その理由を聞いてみると、地元のショップが非常にフレンドリーで、マジックをワイワイ楽しめる環境があって、大会が無くても皆で声をかけあって色々なフォーマットを遊べたからだそうです。
ちなみに、彼女たちが知り合ったのは、まだまだショップに女性プレイヤーが少なくて、他の女性プレイヤーを見つけると自然と声をかけあうため仲良くなったのだとか。
今回のグランプリの参加についてお聞きしたところ、
サカモトさんは、「判断に困ったりしたときに隣に聞けるのが良いけど、3人だと勝たなくちゃって気持ちもあって、隣が勝つと圧がすごい。勝手にプッシャーに感じることがありましたね」
続けてヤマモトさんは「3つのデッキを作るのがやっぱり難しかったです」
また、オオクボさんは、「ボロスが強い!」と言っていました。カードプールを見せてもらいましたが、めっちゃ強かったです。
ただ、3人に共通していた感想は、「楽しい!」って感想でした。
個人戦のグランプリよりも、この言葉を多く聞けた印象ですね。
再結成チーム
左から石井 明日葉さん、サトミさん、ヨシハラ アイミさん。 |
続いても女性3人組のチームです。
このチームはちょっと不思議な結成のチームです。
グランプリ・静岡2017秋 のとき、ヨシハラさんのチームに欠員が出てしまい、急遽、Twitterを通じてチームメンバーを募集したそうです。
それをきっかけに、今の3人チームができ、『イクサラン』のチームリミテッドのイベントに出たのがきっかけで知り合ったそうです。
そして、今回名古屋で同じフォーマットであるチームリミテッドのイベントがあるので、ヨシハラさんが新たにメンバーにオファーして参加にいたったのだとか。
1年前のツイートが無ければ、今回の参加も無かっただろうし、不思議な縁のあるチームです。
今回のグランプリについての感想を伺ったところ、
「女性の参加者は、本当に増えたと思う」と話してくれました。
ヨシハラさんは5年前のグランプリ・京都2013にも参加されていたようで、その時との差異を話してくれました。
ヨシハラ「5年前では女の子でチームになるなんて思わなかったですね。そのころは、私はチームのイベントに出たくて、他に男の人のメンバーを探してなんとか出れるようになったんですよ」
そして、こう続けてくれました。
ヨシハラ「グランプリの雰囲気はすごくよくなったと思います。昔と比べても優しいプレイヤーの方が多くて、皆さんほんと紳士ですね。5年前だと普通の女子の私がいるだけで、なんか女の子がグランプリに出てるぞ!みたいな雰囲気があってザワザワされる感じがあったけど、今はそんなことも無くて、とても参加しやすくなりましたね」
確かに、今回のグランプリに限らず、最近はグランプリ会場を見渡すと女性の参加者も多く、このまま年齢や性別を越えて皆が楽しめるグランプリになれがいいなと思います。
いわいでけ
左から武田 治信さん、岩出 義隆さん、春日 亮佑さん。
同じ緑色のTシャツの3人組。それぞれの胸には謎の言葉「いわいでけ」の文字。
特徴的なユニフォームに身を包んだ彼らに、まず、チームの結成理由についてお聞きしました。
チームの皆さんは千葉県在住で、千葉の草の根大会「LMC」を通じて出会ったそうです。
それぞれが、すごく近い距離に住んでいて、同じマジックが好きと言うことで意気投合して、一緒によく遊ぶようになったそうです。
それで、グランプリなど大きな大会に出るために気合を入れようとチームTシャツを作ったそうです。
ちなみに、「いわいでけ」の名前は「岩出(いわいで)さん」から取ったそうで、「いわいで組」や「いわいで部」など語尾は何でもよかったそうですが、一番響きの良い「いわいでけ」になったそうです。
Tシャツの背面には家訓が書かれています。
また、驚いたことに、春日 亮佑さん、グランプリ・名古屋2014の優勝者でした。
さて、そんな仲良し3人組の今回のグランプリの感想は、
「圧倒的に楽しい!」
でした。
彼らは皆、チームリミテッドは練習が大事だと考えていて、このグランプリに向けてもかなり練習を積んできたそうです。
先週発売の『ラヴニカのギルド』をチームで3ボックス、それぞれ個人でも1ボックスずつと、短期間の間にかなりの練習を積まれてきたようすでした。
武田さんは、「チームリミテッドは、本戦ももちろんですが、練習のときがすごく楽しいです。普通、個人戦だとなかなか他の人の考えが聞ける機会がないけど、チームの練習では同じ目線で皆が意見を出し合うので、自分の考えなかったようなアイデアやプレイングが知れて、それがすごく楽しいんですよ。それぞれの考えがあって楽しいし、そこが難しいところでもあるんですけど」と話してくれました。
そして、最後に岩出さんは、
「命尽きるまで一緒に遊んでいたいメンバーですね」
と締めくくってくれました。
それぞれのチームの話を聞いて
今回は、なかなかフォーカスの当てられない、プロではないプレイヤーたちのチームへのインタビューでした。
人の数だけドラマがあると言いますが、ほんとうにその通りだなと思えることが多かったです。
何よりも、どのチームも今回のグランプリについて「楽しい」と話されていて、それは成績に関係なくマジックを仲間と純粋に楽しんでいるものでした。
マジックは勝敗のあるゲームです。
誰もが勝ちたいし、それに向かっています。
それも素晴らしいことです。
ですが、チームリミテッドにおいて、その楽しさは、はじめてパックを開けた時のような純粋なマジックへの楽しさを感じられる、そんなイベントでもあるのかもしれません。
マジックと出会ったころ、学校の休み時間や、友人の家や、あのお店でのこと、あのころの笑顔がどのチームにもあったのが印象的なインタビューでした。
チームって、いいもんですね。
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