EVENT COVERAGE

グランプリ・京都2017

観戦記事

準々決勝:木原 惇希(東京) vs. Pascal Maynard(カナダ)

By Sugiki, Takafumi

 グランプリ・京都2017も長かったスイスラウンドを終え、見事勝ち残った8人による、一度負けたら終わりのシングルエリミネーションが始まる。かつて、ここまで豪華なトップ8があったであろうか。高レベルプロの面々が並ぶ中に、今シーズンのゴールド・レベルが確定しており、プロツアー『破滅の刻』の成績いかんによってはプラチナ・レベル到達も見えるパスカル・メイナード/Pascal Maynardが一方の席に座っている。

 もう一方は、木原 惇希(東京)。グランプリ・千葉2016準優勝などの戦績を残してはいるものの、いまだシルバー・レベルへは到達していない。しかし、このグランプリで、あと3勝、険しい山ではあるがそれを踏破した暁には、シルバー・レベルへと到達するプロポイント20点を獲得し、来週のプロツアー『破滅の刻』と、来シーズンでの1つのプロツアーへの参戦の権利を得る。

 木原がこれから登る、長く険しい山の門番、その一人目がパスカル・メイナードなのだ。


シルバー・レベルに向けて高い壁に立ち向かう木原と、それを迎え撃つメイナード
ゲーム1

 メイナードが《オケチラの報復者》と《不屈のエイヴン》を展開し、軽快に攻撃を続ける。4ターン目にして木原のライフは12。さらに、メイナードは《不動の歩哨》を盤面に追加。有利を確固たるものとする。

この2体が並ぶと、あっという間にライフが削られていく。

 《オケチラの報復者》と《不屈のエイヴン》のお手軽コンボが決まる中、木原の最初の動きは《悲劇的教訓》と大人しく、さらに5ターン目になってもいまだ盤面に土地以外を展開できていない。

 メイナードは当然《オケチラの報復者》、《不屈のエイヴン》、《不動の歩哨》の3体で攻撃。木原の手札から《エイヴンの葦原忍び》が飛び出してくるものの、メイナードはしっかり《砂爆破》で対処。

 これで木原のライフは7、盤面のクリーチャー数はメイナードが3に対し、木原は0と圧倒的な展開となる。

 木原は一縷の望みを持って《貧窮》をプレイするも、メイナードの《不動の歩哨》は残り、ターンの帰ってきたメイナードは《扇持ち》を出して《不動の歩哨》での攻撃をバックアップ。

 木原はサイクリングを繰り返し、解決策を探すも、この場に対応できるカードには届かず......

木原 0-1 メイナード


ゲーム2

 メイナードの《エリマキサンドワラ》に対して、木原の《ター一門の散兵》が対峙する。

 《エリマキサンドワラ》の攻撃が通ったところで、メイナードはパンプアップを選択。対して木原は《ター一門の散兵》でメイナードを攻撃、《洞察の探求者》を盤面に追加する。


シルバー・レベルへ向けてのラストチャンスに挑む木原

 対するメイナードは《エリマキサンドワラ》での攻撃は行わず、《孤高のラクダ》を展開。《エリマキサンドワラ》と《孤高のラクダ》がブロッカーとして立っているところに、木原は《洞察の探求者》で攻撃を行う。これをメイナードがスルーして、メイナードのライフは17。

 メイナードの盤面に《ター一門の精鋭》が、木原の盤面には《砂の撹拌》のサイクリングによる2/2のゾンビ・トークンが追加されて、木原のターンがやってきた。

 ここで、木原は《洞察の探求者》、《ター一門の散兵》、ゾンビ・トークンで攻撃をし、メイナードは全ての攻撃を通す。これで、メイナードのライフが12。これだけ突っ張った攻撃をするからには、強力なブロッカーが木原の手札から現れるということだ。それは、《魂のたかり屋》。

 目には目をとばかりに、メイナードも《孤高のラクダ》、《エリマキサンドワラ》、《ター一門の精鋭》と全てのクリーチャーを攻撃に差し出す。木原は悩んだ後《魂のたかり屋》でのブロックは選択せず。《エリマキサンドワラ》がパンプアップして、一気に8点のダメージ。これで木原もライフが9。シビアなダメージレースとなってきた。

 このダメージレースを有利にすべく、木原は絆魂を持つ《魂のたかり屋》を含め全てのクリーチャーで攻撃。ここまでのダメージレースを仕掛けるからには、当然メイナードは《魂のたかり屋》への対処策を持っており、それは《砂爆破》。それ以外のクリーチャーの攻撃が通り、メイナードのライフは7。

 木原はメイナードのダメージクロックを下げるべく、《華麗な苦悶》の-1/-1カウンターを《エリマキサンドワラ》と《孤高のラクダ》に振り分ける。

 しかしすでに引っ込みが付かないところまで来てしまっているメイナードは、《ター一門の精鋭》と《孤高のラクダ》で攻撃し、《ター一門の精鋭》を督励させる。

 ここまでで、メイナードのライフが7、木原のライフが3。木原のアタッカーが《ター一門の散兵》と2/2のゾンビ、対してメイナードのアタッカーは《孤高のラクダ》と《ター一門の精鋭》(督励により次のターンにアンタップしない)。

 木原はここで長考に沈む。このままダメージレースを続けて良いものかどうか。盤面だけ見れば、次のターンにまだライフが1残ること、そして、手札には《徙家+忘妻》が控えており、1枚だけの戦場やダメージ量の変動であれば対処できることから、果敢なダメージレースを仕掛けることに。これで、メイナードのライフも3。熾烈なダメージレースの結果、ライフがお互いに3。なんと拮抗したゲームであろうか。

 そして、メイナードは《蜘蛛の掌握》で督励でアンタップしなかった《ター一門の精鋭》をアンタップし、《孤高のラクダ》とともに攻撃へ。ここで木原は予定調和とも言える《ター一門の精鋭》への《徙家》!

 ライフ1で踏みとどまった木原が、接戦となったゲーム2を制した。

木原をすんでのところで踏みとどまらせた救世主

木原 1-1 メイナード


ゲーム3

 メイナードのマリガンからゲームが始まるが、1ターン目の《扇持ち》から3ターン目に《仕える者たち》と悪くない立ち上がり。対する木原の盤面には《洞察の探求者》、《ター一門の散兵》とブロッカーとしては少し心許ない面々が並ぶ。

 メイナードはクロックを上げるべく、《結束のカルトーシュ》を《仕える者たち》に。これには木原は苦い顔。攻撃の後メイナードはさらに《不屈のエイヴン》を盤面へと追加する。


木原の挑戦を正面から受け止めるメイナード

 木原は、仕方ないといった表情で《仕える者たち》へと《致死の一刺し》をプレイ。もう少し相手のクリーチャーを引き出してからプレイしたかったところではあろうが、このままだと盤面を支えきれないという判断だ。

 メイナードは攻撃の手を緩めず、《演習ミイラ》を戦場に。常に少しずつメイナードが有利といった状況だ。しかし、ここで、木原がプレイした《貧窮》がメイナードのクリーチャーの多くを葬り去り、ゲームを長期化させる。

 木原は《魂のたかり屋》も送り込み、戦場を膠着させる。さらには《魂のたかり屋》を攻撃に繰り出し、メイナードの全軍がブロックしたところで《演習ミイラ》との相討ちを選択。《砂の撹拌》を唱え、少しずつ盤面が木原の方へと傾いていく。

 メイナードは後続を引いていないのか、何もせずにターンを終了。一方の木原は《ヘクマの歩哨》、《ター一門の散兵》を「不朽」と、着実に盤面を充実させていく。

 そして、ついに押すべき場が来たと判断した木原は、全軍突撃。強引にメイナードのライフを削りに行く。メイナードは《洞察の探求者》を《孤高のラクダ》でブロックするも、一気に11点のダメージを受けてライフは9。

 返す刀でメイナードは《不屈のエイヴン》と《孤高のラクダ》で攻撃し、ブロックはなく木原のライフは7。そしてぎりぎりライフを残すために、《従順な召使い》を出してターンを終了した。

 ここで、願いながらドローした木原のトップデッキは《徙家+忘妻》!

すんでのところでとどまらせるどころか、勝利の女神となった

 《従順な召使い》をバウンスすることでメイナードの残りライフを削りきることに成功したのだった。

木原 2-1 メイナード

 木原がシルバー・レベルまでの歩みを進め、あと2つ。

  • この記事をシェアする

RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

RANKING

NEWEST