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グランプリ・京都2017

クイック・インタビュー――リミテッドにおける『破滅の刻』のベスト・コモンは?
By 矢吹 哲也
世界中の名だたるプレイヤーが大挙して押し寄せた今大会。来週のプロツアーへ向けて練習を重ねている彼らに、『破滅の刻』がもたらした鍵となるコモン・カードを尋ねた。
《発射》
前シーズンの「ドラフト・マスター」にして世界選手権準優勝者、マルシオ・カルヴァリョ/Marcio Carvalhoや殿堂顕彰者オーウェン・ターテンワルド/Owen Turtenwaldを含め多くのプレイヤーが名前を挙げたのが、《発射》だ。
「軽くてインスタントで、シンプルに強い。赤自体も強いしこれは使いたい」とターテンワルドが言うように、この環境に限らず使い勝手の良い火力は非常に重要だ。またプレイヤー本体にダメージが入ることも見逃せない。膠着した盤面ができやすいこの環境ではこのカードがフィニッシュ手段となる可能性もあり、事実今大会でもジョン・フィンケル/Jon Finkelがそれで勝利を掴んでいる。
《穿刺の一撃》
《発射》と並んで、赤から《穿刺の一撃》がプロ・プレイヤーたちから高い評価を受けた。
『破滅の刻』の強力な神話レアである3柱の神々を1枚で完全に対処できる唯一の除去であり、また特にシールドデッキでは他にも大型の脅威を除去できることが、この環境において重視されているようだ。
《待ち伏せ》
一方、ドラフトの方でより多くの人気を集めたのが、緑のインスタント除去として機能する《待ち伏せ》だ。緑がテンポよく除去を放てることはもちろん、戦闘時に使って2対1交換を取れる可能性がある点も高評価の理由となった。
《抑え難い渇き》
プロツアー『マジック2015』優勝、プロツアー『ゲートウォッチの誓い』準優勝のイヴァン・フロック/Ivan Flochは、「うーん、候補がたくさんあるね......どれがいいかな?」とひとしきり悩んだすえに、《抑え難い渇き》を挙げた。
わずか2マナでクリーチャーを縛れるこのカードも非常に信頼性の高い除去であり、「砂漠」のシナジーと合わせて、今大会でも多くの枚数が見受けられたことだろう。
偶然か必然か、『破滅の刻』で多くのプレイヤーに好まれるコモン・カードは除去呪文に偏り、このセットの除去の強力さを浮き彫りにした。これらを豊富に使い攻勢を止める側に立つか、次々と放たれる除去を乗り越えて粘り強く攻める戦略をとるか、2日目に進出したプレイヤーたちがドラフトでどのような選択を下すのか、注目しよう。
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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