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グランプリ・京都2013

観戦記事

第8回戦:チーム佐藤/彌永/石村 vs. チーム松本/大森/古川

By Sugiki, Takafumi

 第8回戦のフィーチャーマッチテーブルに呼ばれたのは、佐藤・彌永・石村のチームと松本・大森・古川のチーム。

 席につくなり、MO神"rizer"こと石村が「すでに2敗しているのにフィーチャーするんですか?」と。

 いやいや、2敗の崖っぷちだからこそ呼ぶんです。初日突破をかけた真剣勝負の模様をお伝えしよう。

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 まずは石村と古川の1ゲーム目。

C卓:石村 信太朗(埼玉) vs. 古川 健一(大阪)

 石村のカラーリングは緑青タッチ赤、古川のカラーリングは青白である。

 1ゲーム目は古川の鮮やかな速攻が決まった。2ターン目の《戦識の重装歩兵》に3ターン目《ヘリオッドの試練》、返しの石村は「もう負けた」と言いながら《ネシアンの狩猟者》。確かに5/5に膨れ上がる《戦識の重装歩兵》の前には役立たず。石村の最後の望みの《捕海》は《神々の思し召し》でかわす完璧な流れ。

 そのまま古川が押し切った。

石村 0-1 古川


 一方A卓では、佐藤の一方的展開が見られた。

A卓:佐藤 嶺(神奈川) vs. 松本 昌隆(和歌山)

 A卓に目を向けると、佐藤は赤白ビートダウンデッキを構築、戦場には《槍先のオリアード》、《炎語りの達人》、《イロアスの神官》。一方の松本は緑タッチ青のマナランプデッキで、戦場には《旅するサテュロス》、《彼方の工作員》という状況であった。

 盤面の情報に素直に従い、佐藤の《槍先のオリアード》が攻撃し《国境地帯のミノタウルス》が盤面に追加される。松本の《高木の巨人》が登場し殴れない状況になるが、佐藤は《目ざといアルセイド》を《国境地帯のミノタウルス》に授与して松本の反応を伺う。結果、松本は《高木の巨人》を《国境地帯のミノタウルス》と相打ちさせることを選択する。

 松本は後続を引けず、佐藤が攻撃をできる場が続くこととなり、そのまま松本のライフが0を割ってしまった。

佐藤 1-0 松本

 再び視線をC卓に戻そう。

C卓:石村 vs. 古川

 結論から言うと、1ゲーム目と同様に古川が石村のライフをいとも容易く削りきった。2ターン目の《戦識の重装歩兵》に3ターン目《形態の職工》を出し、相手の終了時に《トリトンの戦術》で《形態の職工》が《戦識の重装歩兵》のコピーとなる。あとは、石村の出したクリーチャーを《捕海》し、石村の《捕海》は《阻まれた希望》、ダメ押しに《タッサの二叉槍》。

 一縷の望みをかけた石村の《ネシアンのアスプ》は《航海の終わり》と、完璧な回りを見せた古川がマッチの勝利を決めた。

石村 0-2 古川

チーム佐藤/彌永/石村 0-1 チーム松本/大森/古川

松本 昌隆、大森 健一朗、古川 健一

A卓:佐藤 vs. 松本

 第2ゲーム、松本は《旅するサテュロス》、《ネシアンの狩猟者》、《ネシアンの狩猟者》+《神々との融和》で《ナイレアの弓》を入手と完璧な立ち上がりを見せる。佐藤はクリーチャーを順次出していくが、常に松本のクリーチャーの方が1体多い盤面が続き、ダメージを受けながらの1対1交換を繰り返すこととなる。

 そのまま盤面をひっくり返すカードを引くことができず、第2ゲームは松本に軍配が上がった。

佐藤 1-1 松本

 第3ゲームにあたり、石村、彌永、佐藤は綿密にサイドボードプランを練る。

 そのゲームは佐藤の先攻3ターン目の《怒血のシャーマン》で幕を開けた。対する松本は《乳白色の一角獣》を出すがブロックできるサイズではない。さらに佐藤が盤面に追加したのは《燃えさし呑み》、4ターン目の4/5が盤面に与えるインパクトは計り知れない。

 松本は《ケイラメトラの侍祭》を出し次のターンのビックアクションを匂わせるが、結局次のターンに出てきたのは《ネシアンの狩猟者》が2体。佐藤の《燃えさし呑み》の攻撃を松本が《ネシアンの狩猟者》2体でブロックし、一方を《神聖なる評決》で除去されてカードアドバンテージを失うといったやや不用意な展開もあり、松本の逆転はならなかった。

佐藤 2-1 松本

チーム佐藤/彌永/石村 1-1 チーム松本/大森/古川


石村 信太朗、彌永 淳也、佐藤 嶺
B卓:彌永 淳也(埼玉) vs. 大森 健一朗(兵庫)

 マッチの行方は、B卓の結果次第となった。紹介が遅れたが、彌永に対峙する大森は関西の強豪プレイヤーであり、直近のプロツアー予選も見事突破し参加権を獲得している。

 1-1で迎えた3本目、双方のドローが芳しくなく、クリーチャーが横に並ぶ展開となっていた。

 彌永は青黒のコントロールデッキを構築しており、盤面には《フィナックスの信奉者》が2体、それぞれ《悪意の幻霊》、《エレボスの使者》が授与されていた。

 一方大森は黒赤のビートダウンデッキを構築しており、《アクロスの十字軍》に《槍先のオリアード》の授与と、《エレボスの試練》がエンチャントされており、他にも《アスフォデルの放浪者》(おそらくサイドイン)、《アクロスの十字軍》で出た1/1トークンも脇を固めているという盤面であった。互いにライフは15程度。

 ビートダウン対コントロールの対戦が長引くとコントロール側に有利になるのが世の常であり、彌永は《解消》を構えながらドローを掘り進めている。

 やがて、《アスフォデルの灰色商人》が場に出て8点ドレイン、続けて引いてきた《闇の裏切り》とオープニングハンドからあった《蘇りし者の行進》が意外なシナジーを築き上げた。

 《アスフォデルの灰色商人》が《闇の裏切り》で死んで、《蘇りし者の行進》で蘇り、再度ドレイン。

 為す術もない大森は無念の投了となった。

チーム佐藤/彌永/石村 2-1 チーム松本/大森/古川

 首の皮一枚で残っている佐藤/彌永/石村のチーム、最終戦の健闘を期待したい。

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