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グランプリ・神戸2017

戦略記事

グランプリ・神戸2015の再現を狙え!ジョー・ソーの「白黒エルドラージ」

By Masashi Koyama

(本記事はグランプリ本戦1日目に取材した内容をもとに作成しています)

 世界選手権2005の団体戦優勝チームメンバー、諸藤拓馬が復活の戴冠を遂げたグランプリ・神戸2015

 まさにこの神戸で行われたそのグランプリで惜しくも準優勝に終わったものの、オリジナリティ溢れる「黒白戦士」デッキを手に鮮烈な印象を残したのが、マレーシアの強豪ジョー・ソー/Joe Sohだ。


マレーシアの雄、ジョー・ソー

 中国を除くアジア・太平洋地域のグランプリ主催者としても活躍しており、裏方、プレイヤーの両方でマジックを満喫している彼は、今回もはるばる海を越えて来日している。

 そのソーがこのグランプリ・神戸2017に持ち込んだデッキは、そのグランプリ・神戸2015を思い起こさせる白黒カラーのデッキだった。

Joe Soh - 「白黒エルドラージ」
グランプリ・神戸2017 / モダン (2017年5月27~28日)[MO]
3 《
1 《平地
2 《神無き祭殿
4 《秘密の中庭
1 《悪臭の荒野
4 《コイロスの洞窟
4 《エルドラージの寺院
4 《変わり谷

-土地(23)-

4 《潮の虚ろの漕ぎ手
4 《不毛の地の絞殺者
4 《難題の予見者
3 《現実を砕くもの
1 《叫び大口

-クリーチャー(16)-
4 《流刑への道
2 《致命的な一押し
4 《大祖始の遺産
3 《コジレックの審問
1 《思考囲い
1 《集団的蛮行
1 《漸増爆弾
4 《未練ある魂
1 《四肢切断

-呪文(21)-
3 《大爆発の魔道士
2 《ゲトの裏切り者、カリタス
2 《外科的摘出
1 《思考囲い
2 《神聖な協力
1 《解呪
1 《排斥

-サイドボード(12)-

 一見すると、黒白カラーのエルドラージデッキのように見えるが、その細部には独特の調整が施されている。

 ソーはこのデッキリストに至る経緯を以下のように語ってくれた。

「最初は『黒赤エルドラージ』をテストしていたのだけれど、『エルドラージ・トロン』が不利なマッチアップだったんだ。そこで白を足してみたら、《思考囲い》《潮の虚ろの漕ぎ手》《難題の予見者》という手札破壊のラインがとても強力だったんだ」

 通常のエルドラージ・デッキに見られる《難題の予見者》に加え、《思考囲い》《潮の虚ろの漕ぎ手》という軽くて取り回しやすい手札破壊が加わったことで、妨害の連打によるイージーウィンはもちろん、致命的なカードを事前に捨てさせることで苦手としていたデッキへの勝率が上がったということだ。

 また、このカラーリングのエルドラージ・デッキによく見られる《変位エルドラージ》が抜けており、《致命的な一押し》《未練ある魂》といった汎用カードが採用されている。

「以前はこのカラーリングでは軽い除去が十分でなかったのだけれど、今は《致命的な一押し》があるからね。このカードはとてもしっくりきたよ。《流刑への道》は《稲妻》より強力で、《死の影》《タルモゴイフ》、そして各種エルドラージを除去することができる。ミッドレンジに対しては《未練ある魂》で有利を取れるし、現在支配的な《死の影》デッキに対しては、このデッキはとても有利なんだ」

deck_soh2.jpg

 ソーはこのデッキでMagic Onlineで約50試合をこなしたが、環境にはびこる《死の影》系デッキに敗北したのはただの1度きりだったという。

「《死の影》系のデッキはもちろん、ミッドレンジや《療治の侍臣》《献身のドルイド》コンボに対しても有利だと感じているよ。手札破壊、除去と必要なカードがしっかり入っているからね。墓地を活用するデッキに対しても、メインデッキから《大祖始の遺産》を4枚採用しているから有利と言って差し支えないと思う」

 だが、どうしても不利なマッチアップは生じるようで、「《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》や純正トロンなど、『土地系』のデッキには......正直絶望的な相性だね」という相性差とのことだ。

 とはいえ、それらを除けば現在のモダン環境でマッチアップが予想されるデッキに対しては一通り有利だと思えるように調整したと語っており、7回戦を終えて全勝と順調に勝ち上がっている。

 果たして、ソーはグランプリ・神戸2015のように、プレイオフに進出できるのだろうか。彼の活躍に期待したい。

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RESULTS

対戦結果 順位
15 15
14 14
13 13
12 12
11 11
10 10
9 9
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1

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