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グランプリ・神戸12
Round 6: 砂田 翔吾(神奈川) vs. 八十岡 翔太(東京)
By Ryouma Shiozu
世界を駆けるプレインズウォーカー八十岡 翔太に、《イニストラードの君主、ソリン》を相棒に据えた砂田が挑む。
両者ともに一敗を喫しており、明日への道、トップ8への道、トロフィーへの道を繋げる為に覇権を争う。
と、仕掛けた攻撃を《ホロウヘンジの霊魂》で躱され一気に窮地へ。
誰もが切望するプレインズウォーカーから自身を守る為のトークンをプレイするも、墓地からの《霊炎》で八十岡、先勝。
八十岡 1-0 砂田
砂田 翔吾
「攻め急がなければ・・・」
悔やみながらも、勝利へ向かうために色を白青タッチ黒から白黒へ変える砂田。
シャッフルしているデッキには、最後に現れた君主とは異なるプレインズウォーカーが!
再度先手を取る砂田、白マナしかないものの手札の枚数はしっかり7枚でスタート。
《銀筋毛の狐》からスタートし、八十岡の《忠実な聖戦士》にはライブラリーから現れた《悪鬼の狩人》でライフを攻めに行く、黒マナには辿りつけてはいないがいいスタートだ。
《霧のニブリス》を戦線に加える八十岡、追加の土地にはたどりつくも4枚目の《平地》と、黒マナに渇望する砂田、そのまま八十岡が押し切るかと思われたが、砂田は2枚の《ホロウヘンジの霊魂》を上手く活用し、場と攻め手を創り上げる。
砂田が《深夜の護衛》で攻撃を行った際、八十岡の《スレイベンの異端者》と《深夜の出没》のトークン1体が2/3を討ち取らんとブロック。
その際、砂田は2枚目の《ホロウヘンジの霊魂》を使用するが一方的に討ち取ろうとせず、2/2とのトレードを続行。返しの八十岡のトークン2体の攻撃を一方は戦闘から除外し、もう一方を《ホロウヘンジの霊魂》で打ち取る。
目先のアドバンテージに飛びつかず、細かいライフの管理と後々の処理に困る飛行トークンを捌く。
一本目の反省を活かし、勝つための一手を慎重に刻み続ける。
《血の抗争》で場を構築し直すも、八十岡のリソースは消耗を繰り返し、手札が2枚になったところで序盤から握っていた砂田の《脳ゾウムシ》が、八十岡の《地獄の口の中》と《罪の重責》を奪い取る!
続けて2枚目の《沼》を引いた砂田は、手札が7枚の頃から出番を待っていたもう一方のプレインズウォーカー、《ヴェールのリリアナ》をプレイ。
ディスカード能力を起動し、八十岡にターンを返す。
手札の無くなった八十岡は、ここで《スカースダグの信者》を引き当て砂田に対応を迫る。
こちらも手札が無くなった砂田、トップからカードを1枚ドローし、リリアナの[-2]能力を使用する。
《宿命の旅人》を生け贄に捧げた八十岡に、陰鬱した《悲劇的な過ち》という回答を突きつける!
返しのトークン2体の攻撃によりプレインズウォーカーは失ったものの、序盤から取っていたライフアドバンテージがここで実を結ぶ。
3ターン目からずっと居残りしている《悪鬼の狩人》の攻撃を止めれない八十岡、場にはトークン2体に対して1/3が1体と、まさにお互い消耗しきった状況。ついにライフが1になり、トークンを捧げなければいけなくなった八十岡。
さらに砂田の後続が、またも対処が難しい《荘園のガーゴイル》。
誰もがイーブンを予想したが、次のターンの八十岡は早かった。
トップから《エルゴードの審問官》と、手札から《信仰の縛め》を《荘園のガーゴイル》にプレイ!
砂田も《金切り声のコウモリ》を戦線に加えるも、《エルゴードの審問官》の絆魂が八十岡の命を繋ぎ留め、更なる後続の《エルゴードの審問官》。
2枚の絆魂持ちにより、打点が足りなくなった砂田はコウモリを《忍び寄る吸血鬼》に変身させ、八十岡の残りライフを削りにかかる。
《エルゴードの審問官》の絆魂とトークンで耐え忍び次の一手を求めた八十岡ではあったが、長い長い戦いの結果、八十岡の血は吸血鬼によって搾り取られてしまった。
八十岡 1-1 砂田
八十岡 翔太
八十岡の先手、今度もお互いしっかり7枚を持っての3本目だ。
2ターン目に《スレイベンの異端者》、3ターン目に《忠実な聖戦士》とテンポ良く展開するも、対する砂田も1ターン目に《宿命の旅人》、《スレイベンの異端者》のアタックをブロックして、《悲劇的な過ち》で2/2をしっかり対処。
手札の《イニストラードの君主、ソリン》を活かすために、序盤からライフの管理と相手の攻め手を消耗させにかかる、消耗戦にさえしてしまえば、無限のアドバンテージが待っているからだ。
逆に八十岡は消耗戦になろうとも攻め手だけは緩められない、攻め手がいない状況で出てきたプレインズウォーカーに対処できるカードは八十岡のデッキには入っていない。
八十岡の強力なバックアップとして《スカースダグの信者》が参戦する。
このクリーチャーを生かしておけば、いかにブロッカーがいようともソリンを守りきれない砂田は、多少不利なトレードをおこなっても《スカースダグの信者》を2枚目の《悲劇的な過ち》で退ける。
残った八十岡のトークンに対して《銀爪のグリフィン》をプレイし、次のターンには満を持しての《イニストラードの君主、ソリン》から吸血鬼・トークンを生成。
そのままトークンに《銀の象眼の短刀》を装備させ、盤石な体制で八十岡の次の一手を促す。
して、その一手とは。
《血の抗争》。
自身とプレインズウォーカーを守るために展開した2体のクリーチャーが壮絶なる仲間割れを起こし、みぞおちをさらけ出した砂田とソリン。
そのままソリンは討ち取られ、後続の《ヴェールのリリアナ》が意地を見せようとするも失ったリソースは余りにも多く、そのままリリアナ、ソリン、砂田という3人のプレインズウォーカーを。プラチナレベルのプレインズウォーカー、八十岡が一挙に打ち倒した。
八十岡 2-1 砂田
試合が終わった後も感想戦を行う両者。
八十岡は1敗を守り、砂田は2敗目を刻まれてしまったが、まだまだ初日の折り返し地点、先は長い。
Game1
ダイスロールで砂田が先手を獲得。 強力なカードを複数抱えつつも土地が2枚の手札を嫌ってマリガン。 さらなるマリガンを重ねてしまい、2枚のディスアドバンテージを抱えてのスタート。 しかしダブルマリガンとは思えない砂田の展開力。2ターン目に《町民の結集》でトークン2体を展開し、次ターンには《深夜の護衛》を、更には土地を置いての《精神叫び》と攻め手を作り上げていく。 対する八十岡、悠々7枚をキープし2ターン目に《スレイベンの異端者》、続くターンで《忠実な聖戦士》、更に2枚目の《スレイベンの異端者》と展開するも、土地が《平地》2枚、《山》1枚でストップしてしまう。 八十岡のデッキが全貌を現すまでに押し切りたい砂田は《精神叫び》を起動し、《魂を捕えるもの》が捲れて6点のダメージを稼ぐも、このたった1枚の1/1飛行が死んでしまうと攻め手がなくなってしまうため、迂闊にフルタップできない。 八十岡のたった1枚の《山》が睨みをきかせている。 ここで八十岡は《銀の象眼の短刀》を引き、《忠実な聖戦士》に装備を行い攻撃、5点のダメージを稼ぐ。 返しの砂田も続く攻め手には辿りつけず、《精神叫び》の1回目の起動も土地。 2回目の起動を行うか若干の少考の後、八十岡の《山》が目にちらついてしまい、1点を入れて3マナ立ててエンド。 手札には《スキフサングの詠唱》もあったので、無理な起動もせずに《忠実な聖戦士》に付けてしまってもよかったのではないだろうか。 八十岡は土地には巡り会えなかったが、攻め手になりつつブロッカーを寝かせられる《霧のニブリス》をドロー。 そのままプレイし《深夜の護衛》を寝かせ、2/2が2体と《忠実な聖戦士》=5/2警戒(擬似不死)で攻撃。 砂田はトークン2体で5/2をブロックし、ライフを守りつりながら八十岡に装備を行わせるマナを圧迫する。 ここで待望の後続《銀爪のグリフィン》を引き当てた砂田。 《精神叫び》を失ってしまうかもしれないが、現状ではどのクリーチャーにも一方的に競り勝てる後続の魅力には勝てない。フルタップして《銀爪のグリフィン》。 ライフは五分の11対11だ。 待望の《平地》をトップした八十岡、《スレイベンの異端者》に《銀の象眼の短刀》を装備させ、躊躇もなく全員で攻撃に参加、短刀を果敢に構える人間を勇猛なグリフィンが一方的に打ち取り4点のダメージ後、待っていたといわんばかりに《精神叫び》に《霊炎》を打ち込む。 ライフレースは加速する。 手札のある八十岡が後続を持っていない訳がないと砂田は果敢に《銀爪のグリフィン》で攻撃、返しの八十岡も《銀の象眼の短刀》を装備しなおしてダメージを重ねに行く。 次の砂田のアクションが八十岡の心に影を纏わせる《荘園のガーゴイル》、安心のブロッカーを得た砂田は更に飛行で3点を与え、八十岡に手番を回す。 ダメージを通せなくなったばかりか、強力な4/4飛行に対抗する必要も出てきた八十岡、 冷静に《荘園のガーゴイル》のテキストを確認し、5枚目の土地をプレイしてターンを返す。 決めに急ぐ砂田、勝利への最後の一手は《イニストラードの君主、ソリン》! ライフも少ない八十岡にこれで王手!Game 2
Game 3
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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