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グランプリ・クアラルンプール2016

観戦記事

第7回戦:大森 健一郎(兵庫) vs. 行弘 賢(東京)

By 伊藤 敦

 今回のグランプリ・クアラルンプール2016では、全800名ほど参加者がいる中で、80名以上の日本人プレイヤーが参加している。

 ということは、日本人対決は避けられない。この7回戦でも、5勝1敗ラインで大森とゴールド・レベル・プロの行弘とがフィーチャーマッチで激突することとなった。

行弘「絶対白赤『機体』やろ!好きそうやもん」

大森「いやいや......」

行弘「先手でナカティル (《模範的な造り手》) は許さんからな。プロペラ (《密輸人の回転翼機》) は許すけどな」

 と一方的に理不尽な宣言をする行弘に対し、大森はポーカーフェイスで応えない。

 行弘のデッキは、後ほど戦略記事で紹介する予定のスゥルタイ・コントロール。対し、大森のデッキは......?

 まもなく、明らかになる。

ゲーム1

 ダブルマリガンスタートとなった大森が1ターン目に《霊気との調和》から《》をサーチするのを見て、行弘がポツリと漏らす。

行弘「こいつ...... りにきおった......!」

 何かを察した様子の行弘を尻目に、大森は《導路の召使い》《静電気式打撃体》と展開しつつエネルギーを溜めにいく。



 そう、大森のデッキは《通電の喧嘩屋》や《静電気式打撃体》といったクリーチャーに強化系スペルを当てて大ダメージを叩き出す赤緑エネルギー

 《撃砕確約》や《気宇壮大》から《放たれた怒り》につなげれば、打点は一撃で10点を優に超える。

 その一撃必殺の挙動はさながら居合。大森の手札が少ないとはいえ、油断はできない。

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 ひとまず《静電気式打撃体》の着地を見届けた行弘は、返すターンにすぐさまこれを《死の重み》し、さらに続く《通電の喧嘩屋》を《闇の掌握》して大森の息切れを狙いにいく。

 だが、大森はさらに《通電の喧嘩屋》をトップデッキ。これを除去できない行弘は、意を決して《苦い真理》をプレイ、除去呪文を求めるが、その代償としてほぼフルタップとなってしまう。

 大森には《通電の喧嘩屋》と《導路の召使い》がいて、行弘のライフは11点。返しで《放たれた怒り》を引けば大森の勝ちだ。

 少し力のこもったドロー、そして一拍。

 そのカードは......しかし、土地だった。

 どうにか生き延びた行弘は《殺害》と《最後の望み、リリアナ》で逆転の可能性を潰しにいく。返しで引き込まれた《静電気式打撃体》も、13個のエネルギー・カウンターがあっても効果が相手のターンまで持続する《最後の望み、リリアナ》の前では無力だ。

r7_pw.jpg

 さらに《生命の力、ニッサ》までもが並び、残ったクリーチャーにも《本質の摘出》が撃ち込まれると、強化先のクリーチャーがいなくては勝ちようがない大森は2ゲーム目へ移ることを選択した。

大森 0-1 行弘

ゲーム2

 今度は行弘がダブルマリガン。しかしこれは大森の瞬殺かと思われたものの、意外にも大森は4ターン目まで動きがなく、行弘は後手3ターン目の《苦い真理》でマリガン分を取り返すことに成功する。

 それでも大森は4ターン目に《逆毛ハイドラ》を送り出すと、行弘がブロッカーとしてプレイした《豪華の王、ゴンティ》を《反逆の先導者、チャンドラ》の[-3]能力で除去し、致命的なパーマネント2枚で行弘に対処を迫る。



 だが、行弘はここで《豪華の王、ゴンティ》が奪った《通電の喧嘩屋》と《残忍な剥ぎ取り》を並べると、返しの《逆毛ハイドラ》のアタックをチャンプブロックしつつ、残った《残忍な剥ぎ取り》のアタックで《反逆の先導者、チャンドラ》を落とすことに成功する。

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 さらに《豪華の王、ゴンティ》を追加する行弘に対し、大森は《放たれた怒り》ばかり手札に溜まっており、《逆毛ハイドラ》にトランプルを与える術がないため、行弘のチャンプブロックでこれを無為に費消するしかない。



 しかもこのターンは《豪華の王、ゴンティ》のブロック後の《放たれた怒り》を《否認》されたことで追加の《放たれた怒り》をプレイせざるをえなくなり、結果手札に《顕在的防御》を抱えているにもかかわらずフルタップとなってしまう。

 そして6マナに到達した行弘は《逆毛ハイドラ》に《殺害》を打ち込むと、呪禁を付ける起動型能力に対応して《本質の摘出》!

 かくして1ゲーム目と同様、強化先のクリーチャーを失った大森は、トップした《反逆の先導者、チャンドラ》も《奔流の機械巨人》からの《否認》でカウンターされると、投了せざるを得ないのだった。

大森 0-2 行弘

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