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EVENT COVERAGE
グランプリ・千葉2018
決勝ドラフト:萩原 玄太の「赤黒ハスク・ビートダウン」
13勝2敗という同戦績のなかでリー・シー・ティエン/Lee, Shi Tianとわずかなオポネントマッチパーセンテージを競り、差し切った萩原 玄太。
中学生のころ、1998年からマジックをはじめて20年。2回目となるプロツアー出場だ。
1回目のプロツアー出場はプロツアー『神々の軍勢』のとき。
これはPTQ(プロツアー予選)を抜けての出場のため、自身初となるグランプリ・トップ8だ。
萩原「勝ちたいと思わなかったら、勝てちゃった。無欲の勝利」
やわらかい笑顔を浮かべる萩原。
職場の関係から関東・関西・九州それぞれのコミュニティにも広く顔を出しており、またプロ・プレイヤーたちとも多く交流があるようだ。
特に交流が厚い中島 主税から初のトップ8入賞を盛大に祝われながら、ひとしきりの写真撮影やプロフィール記入を終えてドラフト卓についた。
1パック目
- 1-1 《放逐紅蓮術師》(他候補:《電光吠えのドラゴン》)
- 1-2 《稲妻の一撃》(他候補:《狂気の一咬み》)
- 1-3 《ボガートの粗暴者》(他候補:《蔦草牝馬》)
- 1-4 《ショック》(他候補:《逆毛の猪》、《樫変化》、《機械職人の守護者》)
- 1-5 《反逆の行動》(他候補:《萎凋》、《ラッパの一吹き》、《匪賊の斧》)
- 1-6 《稲妻牝馬》
- 1-7 《ヴィーアシーノの紅蓮術師》(他候補:《茨隠れの狼》)
- 1-8 《ゴブリンの激励者》
- 1-9 《ドスン》(他候補:《噛みつきドレイク》)
- 1-10 《敵意あるミノタウルス》
- 1-11 《骨を灰に》
- 1-12 《樫変化》
- 1-13 《心理腐食》
- 1-14 《幽体化》
- 1-15 《活力回復》
赤、まっしぐら!
途中、《狂気の一咬み》《蔦草牝馬》と緑のシグナルは出ていたようにも見えるが、環境最速を誇る「赤」を重点的にピックする方向性を選んだ萩原。
緑を嫌ったというよりも、ここはいったん赤を確保してから「2パック目のレアを見て、2色目を決めようと思っていた」とのちに語る。
ここまででクリーチャー6枚・呪文4枚としっかり赤いカードを取れている。
1-5の《反逆の行動》も、1-9で戻ってきた《ドスン》でしっかり2枚コンボも組めている。
ただし、この組み合わせをより強く使うには黒いカードでハスク(生け贄装置=《ナントゥーコの鞘虫》の英名に由来)を用意する必要がある。
1パック目では強い黒のカード自体をあまり見なかったので、下家が黒の心配も少なそうだったため、2パック目で確保する算段だろうか。
2パック目
- 2-1 《墓地の司令官》(他候補: 《疫病牝馬》、《光明の縛め》)
- 2-2 《ペガサスの駿馬》(他候補:《双頭ゾンビ》)
- 2-3 《ボガートの粗暴者》(他候補:《凛々しい騎兵隊》)
- 2-4 《殴りつけるオーガ》(他候補:《錆色翼の隼》)
- 2-5 《双頭ゾンビ》(他候補:《防御牝馬》)
- 2-6 《電光吠えのドラゴン》(他候補:《騒乱の悪魔》、《貪欲なハーピー》)
- 2-7 《貪欲なハーピー》
- 2-8 《ゴブリンの扇動者》
- 2-9 《楽園の贈り物》
- 2-10 《双頭ゾンビ》(他候補:《異様な忍耐》)
- 2-11 《断ち割る尖塔》
- 2-12 《異様な忍耐》
- 2-13 《冥府の報い》
- 2-14 《風景の変容》
- 2-15 《突破》
ハスク2枚、獲得!
思惑がピンポイントに当たったというところだろうか。
もし2-1の《光明の縛め》から白に参入していた場合、《凛々しい騎兵隊》《防御牝馬》以外に得られたカードはあまりなさそうだった。
ダブルシンボルながらデッキの完成形をしっかり見据えた上でピックした《墓地の司令官》から黒へ渡りをつけたことで、2-4の《殴りつけるオーガ》を使いこなす目途がついた。
2-6で見えた《貪欲なハーピー》は《電光吠えのドラゴン》のカードパワーを優先したが、2-7で続けて流れてきているのは噛み合いの良さだ。
生け贄機関の餌としても優秀な《ゴブリンの扇動者》も獲得して、萩原が目指す赤黒ハスクは着々と形を成していっているようだ。
3パック目
- 3-1 《呼び覚ます者イザレス》
- 3-2 《ヴィーアシーノの紅蓮術師》(他候補:《リッチの愛撫》、《電光吠えのドラゴン》
- 3-3 《騒乱の悪魔》(他候補:《異様な忍耐》)
- 3-4 《どんでん返し》
- 3-5 《反逆の行動》
- 3-6 《感電》
- 3-7 《怪しげな書架》
- 3-8 《オナッケのオーガ》
- 3-9 《骸骨射手》
- 3-10 《噛みつきドレイク》
- 3-11 《マナリス》(他候補:《苦しめる声》)
- 3-12 《強迫》
- 3-13 《組み直しの骸骨》
- 3-14 《高地の獲物》
- 3-15 《活力回復》
3パックを開封して、3枚ともしっかりデッキと噛み合うレアを獲得できた。
《反逆の行動》2枚目も良いカードだし、3-13というかなり遅い手番で獲得できた《組み直しの骸骨》もハスク戦法では使いまわしの効く種として非常に優秀だ。
色拘束は厳しいところもあるが、その分機能すれば速攻も持久戦もライフ直撃も可能なデッキとなった。
総じて本人としても評価の高い赤黒に仕上がった様子だ。
そのデッキの試運転となる一人回しも程ほどに、準々決勝開始のため集合の合図がかかる。
萩原はデッキを手にしながら、「それじゃあ行ってくるよ」と、ピック前と変わらぬ笑顔で卓へ向かった。
10 《山》 7 《沼》 -土地(17)- 1 《ゴブリンの激励者》 2 《ヴィーアシーノの紅蓮術師》 1 《放逐紅蓮術師》 1 《ゴブリンの扇動者》 1 《墓地の司令官》 1 《稲妻牝馬》 1 《組み直しの骸骨》 2 《ボガートの粗暴者》 1 《呼び覚ます者イザレス》 1 《オナッケのオーガ》 1 《貪欲なハーピー》 1 《殴りつけるオーガ》 1 《騒乱の悪魔》 1 《敵意あるミノタウルス》 1 《骸骨射手》 1 《電光吠えのドラゴン》 -クリーチャー(18)- |
1 《ショック》 1 《ドスン》 1 《異様な忍耐》 1 《稲妻の一撃》 2 《反逆の行動》 -呪文(6)- |
1 《断ち割る尖塔》 1 《突破》 1 《強迫》 1 《冥府の報い》 2 《活力回復》 1 《幽体化》 1 《高地の獲物》 1 《怪しげな書架》 1 《楽園の贈り物》 1 《マナリス》 1 《樫変化》 1 《ペガサスの駿馬》 1 《心理腐食》 2 《双頭ゾンビ》 1 《骨を灰に》 1 《感電》 1 《風景の変容》 1 《噛みつきドレイク》 1 《どんでん返し》 -サイドボード(21)- |
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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