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グランプリ・千葉2016
グランプリ・千葉2016 注目すべきレガシープレイヤー5人
by Masashi Koyama
日本でのレガシーグランプリとしては2度目となるこのグランプリ・千葉2016。
日本を代表するプロ・プレイヤーたちももちろん参加しており、通常のグランプリで「このグランプリで注目すべきプレイヤーは誰か?」と問われれば真っ先に彼らの名が挙がることだろう。
だが、ことこのレガシーというフォーマットにおいては、そんな百戦錬磨のプロたちよりも注目すべき、と言っても過言ではないプレイヤーたちがいる。それがいわゆるレガシープレイヤーと呼ばれる、レガシーを主戦場にするプレイヤーたちだ。
彼らは毎日のようにレガシーのイベントで切磋琢磨しており、レガシーへの造詣の深さは他のプレイヤーの追随を許さないほどに、このフォーマットを深く研究している。
レガシーは「一部を除きすべてのマジックのカードが使用できる」フォーマットであり、まさにマジックの歴史を体現するレガシー構築戦。本フォーマットにおいて使用可能なカードは膨大な数にのぼる。
そして、そんなレガシーにおいて物を言うのは、広大なカードプールで繰り広げられる戦いに対する経験と知識だ。そして、レガシーにおける経験値という面では、間違いなくレガシープレイヤーたちはプロに勝る。
それゆえに、このグランプリ・千葉2016ではプロと同等、いやそれ以上に注目すべき熟練のプレイヤーたちが存在するのだ。
そこで本記事では、本グランプリで注目すべきレガシープレイヤーたちをご紹介していこう。
斉藤 伸夫
斉藤伸夫は関東を代表する、いや日本を代表するレガシープレイヤーだ。
斉藤は第5回 BIG MAGIC OPEN Sunday Legacy 優勝、第1期レガシー神決定戦 準優勝、第4期レガシー神挑戦者決定戦 優勝という数百人規模のレガシートーナメントで数々の実績を残している。
それでだけでなく、本グランプリの主催者でもある晴れる屋が年末に開催している「The Last Sun」では強豪プロたちを相手に堂々2度もトップ8入賞を果たしている(2013、2015年)。
レガシープレイヤーだけでなくプロともしのぎを削ってきた斉藤伸夫。 晴れる屋でライターとしても活躍する彼はレガシープレイヤーから「 強くなる方法はのぶ(斉藤の愛称)と練習すること 」と抜群の信頼を寄せられており、グランプリ・千葉2016での活躍が期待されるプレイヤーだ。
高野 成樹
かつては「エルフマスター」として名を馳せた高野成樹。現在はさまざまなデッキを使いこなすオールラウンダーとして関東のレガシー界隈をにぎわせている。
数々のWPNプレミアムトーナメントで勝利を収めており、BIG MAGIC OPENでは第1回、第7回で優勝、第1期レガシー神決定戦ではトップ8入賞と、彼のレガシーでの実績は枚挙に暇がない。
さぞ長年に渡りレガシーをプレイしているのだろう......と思いきや、彼はまだレガシーを始めて4年ほどしか経っていないと言うのだ(4年「しか」なのか「も」なのかは賛否が分かれるところであろうが、レガシーにおいては10年選手が数多く存在する)。にもかかわらず数々の好成績を収めてきた......ということは、彼がものすごい密度でレガシーをやり込んできた証に他ならない。
果たして高野はグランプリで戴冠し「レガシーマスター」となれるのか。要注目のプレイヤーだ。
表西 幸次郎
関西屈指のレガシーイベント、KMCで好成績を残し続けてきた表西幸次郎。本グランプリにも当然エントリーしており、上位入賞を虎視眈々と狙っている。
白と青を基調とした《石鍛冶の神秘家》デッキのスペシャリストとして名を轟かせており、昨年日本で初めてレガシーで行われたグランプリ・京都2015では 彼謹製の《石鍛冶の神秘家》デッキが初日無敗デッキの中に滑り込んだ。
彼自身はかつてグランプリ・京都2013の横で開催されたエターナルパーティ2013で優勝を遂げている。
最近ではグランプリ・京都2016でプロツアー王者、黒田正城とチームを組んで初日を好成績で終えるなど、レガシー以外でも活躍が見られるようになってきた。
プレイはもちろんのこと、それ以上にデッキテクにも注目したいプレイヤーだ。
クリストファー・ジョー・ロセット/Christpher Joe Lossett
マジックの本場アメリカから強豪レガシープレイヤーがグランプリ・千葉2016へ殴り込みをかけてきた!
マジック発祥の地であるアメリカでは日本以上にレガシーの人気が高く、その中でも有数の規模を誇るマジックトーナメントが、StarCityGames.com Open(以下SCGO)だ。その年間ポイントレースでプロツアー決勝ラウンド経験者のトム・ロス/Tom Rossらと首位の座を争っているのがここでご紹介するロセットだ。
ハイレベルなアメリカで、しかも最高峰のSCGOで揉まれているプレイヤーとあって、その実力は折り紙つきだ。
ロセットは現レガシー環境本命の呼び声が高い「奇跡コントロール」マスターとして有名でもあり、今年レガシーで行われたグランプリ・コロンバス2016では準優勝を収めている。
SCGO随一のレガシープレイヤーとして、間違いなく本グランプリでは優勝トロフィーの奪取を目標にしていることだろう。
アメリカ最強の刺客から目が離せない。
ベン・フリードマン/Ben Friedman
アメリカ最高峰としてご紹介したマジックトーナメントのSCGO。ベン・フリードマンは7月31日に行われたそのSCGOでみごと優勝を果たしており、SCGOポイントレースにも名を連ねている強豪だ。
そして、なんと彼は今年シルバーレベル・プロと、プロ・レベルを獲得しているプレイヤーでもある。それはすなわち、レガシーのイベントのみならず、プレミア・イベントにおいても高い経験値を持っているということだ。
レガシーで行われるグランプリは他のフォーマットでのグランプリ開催に比べると比較的少なく、レガシープレイヤーの中にはプレミア・イベントでの経験があまりないプレイヤーも多い。だが、フリードマンにとってその心配は無用。
ジョー・ロセットとともに、本グランプリで間違いなく上位に食い込んでくるであろうアメリカ勢だ。
グランプリ・千葉2016はレガシープレイヤーに注目!
ここではご紹介できなかったが、上記5人の他にも、同じくレガシーで行われたグランプリ・プラハ2016でみごと王座を勝ち取ったロドリゴ・トゴレス/Rodrigo Togoresを筆頭に、強豪レガシープレイヤーたちが本グランプリには多く参加している。このグランプリ・千葉2016では、プロ・プレイヤーだけでなくレガシープレイヤーたちにも目を向けていただければ、よりお楽しみいただけることと思う。
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