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The Finals 2019

戦略記事

The Finals 2019 メタゲームブレイクダウン

小山 和志

 さまざまなトピックが飛び交った2019年。その締めくくりとなるトーナメント、The Finals 2019には全国各地から予選を突破したプレイヤー、そしてMPLプレイヤーを含むプロプレイヤーたちが、年内最後にトロフィーを掲げるべく一同に集うこととなった。

 集った猛者は174名。

 果たして、彼らが選択したデッキとは……

The Finals 2019 メタゲーム・ブレイクダウン

デッキ名 使用者数 割合
ジャンド・サクリファイス 34 19.5%
シミック・フラッシュ 28 16.1%
ファイアーズ 23 13.2%
シミック・ランプ(エレメンタル) 19 10.9%
グルール・ビートダウン 13 7.5%
アゾリウス・コントロール 11 6.3%
ラクドス・騎士 10 5.7%
その他 36 20.7%
合計 174 100.0%

※使用者数10名未満のデッキは「その他」に計上

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 事前の予想通り「ジャンド・サクリファイス」と「シミック・フラッシュ」がワンツーフィニッシュを決めた。両デッキを合わせれば35%以上の使用率となり、環境はこのふたつのデッキを中心に回っていると言っていい数だ。

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 それらのデッキに続き、根強い人気を誇る《創案の火》を中心に据えた「ファイアーズ」が20名以上もの使用者を輩出することとなった。

 大別すれば「ジェスカイ」と「5色」の2パターンがあり、「ジェスカイ」型を選んだプレイヤーが16名と若干人気に差が見られた。

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 「シミック・ランプ」は《発現する浅瀬》を組み込んだエレメンタル系のデッキが多くを占めた。

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 「シミック・フラッシュ」と合わせれば50名以上のプレイヤーが青緑を選択したことになり、《王冠泥棒、オーコ》が去った今もトーナメントにおいては一大勢力となるカラーコンビネーションだ。

 その他、10名以上のプレイヤーが選択したデッキは表の通りだ。

 「グルール・ビートダウン」「ラクドス・騎士」というライフを攻めるデッキをチョイスしたプレイヤーが20名以上、それとは対極にあたる「アゾリウス・コントロール」が11名と、現環境に対するアプローチはさまざまだ。

 また、以下が使用者数10名以下のデッキたちの詳細だ。

デッキ名 使用者数 割合
ゴルガリ・出来事 7 4.0%
ティムール・出来事 6 3.4%
ティムール・再生 3 1.7%
セレズニア・出来事 3 1.7%
エスパー・コントロール 2 1.1%
イゼット・フラッシュ 2 1.1%
赤単アグロ 2 1.1%
バント・再生 2 1.1%
ラクドス・サクリファイス 2 1.1%
グリクシス・コントロール 1 0.6%
ジェスカイ・コントロール 1 0.6%
ティムール・ミッドレンジ 1 0.6%
スゥルタイ・ランプ 1 0.6%
イゼット・コントロール 1 0.6%
ディミーア・コントロール 1 0.6%
ボロス・アグロ 1 0.6%
合計 36 20.7%

 『テーロス還魂記』発売まであと約1か月。皆さんもぜひこの環境を楽しんでいただければと思う。

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