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マジック:ザ・ギャザリング超感謝祭

観戦記事

写真でお届けする「マジック:ザ・ギャザリング超感謝祭」

Yuichi Horikawa


 東京都にあるベルサール高田馬場で開催された、「マジック:ザ・ギャザリング超感謝祭」の様子を写真と共に紹介します。

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 東京都新宿区北部に位置し、手塚治虫の名作漫画「鉄腕アトム」の作中において、ここにある科学省で2003年4月7日にアトムが誕生したとされる町──高田馬場にて、まさに鉄腕アトムの様に誰もが親しめるイベントが開かれました。

開場直前の様子

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 入り口には今か今かと開場を待つ大勢の方々で列が。新たなイベントの幕開けに、プレイヤーたちは期待を膨らませていました。

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 開場後すぐに受付が行われました。事前受付あり、かつ朝の開場と言うことで、入場はかなりスムーズ。本イベントは事前予約の方々による10時からの入場と、途中11時からの当日入場が可能なイベントでした。

参加者に配布されたグッズ

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 こちらは、「参加パック」のセット内容です。このセットだけでもかなりお得。特製プレイマットや、特製スリーブなどのグッズはもちろんのこと、プロモカードや所属するチームのバッチなどが入っています。

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 チームは2種あり、参加プレイヤーは海賊か、恐竜のどちらかのチームに所属することになります。これは会場内のイベント「海賊VS恐竜」の際に使用されるチームで、イベント開始から15時までの間にどちらのチームがより勝利数をあげたかを競い合います。チームが勝利すると、貰えるプロモカードが選べたり、後に説明する「スタンプ」が貰えたりと特典が目白押しでした。

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 こちらが、このイベントでもっとも特徴的なグッズ「イベント参加クーポン」。「マジック:ザ・ギャザリング超感謝祭」は、スタンダードセットのカジュアルなお祭りとあって、会場には多種なイベントが用意されています。それらに参加するために、このクーポンを使います。

 例えば、上で紹介した「海賊VS恐竜」に参加する場合は、2クーポンが必要です。他には「カオスシールド4人フライト」なら7クーポン、「ブースターブリッツ」なら4クーポンとクーポンを使いながら、好きなタイミングで好きなだけイベントに参加できるのです。

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 しかも、イベントに参加したり、勝ったりすることで「スタンプ」を手に入れることができます。これはステージイベントを含め、様々なイベントで手に入れることができました。

 では、この「スタンプ」を貯めるとどうなるのか? もちろん、会場で様々なグッズと交換することができます。例えば、こんな品々に。

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 『灯争大戦』のフォイル仕様アンカットシート。

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 『エルドレインの森』通常版カードセット。

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 こちらも『灯争大戦対戦』のフォイル仕様アンカットシート。

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 『エルドレインの森』フォイル仕様カードセット。

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 『 エルドレインの森』アニメ・ボーダーレス版おとぎ話コンフェッティ・フォイル仕様カード(2種2枚セットをランダム配布)。

 これらは多くの「スタンプ」が必要なグッズとあり、かなり豪華なものとなっていました。「スタンプ」は最少は2個からグッズと交換でき、たくさん遊べる人も、ちょこっとだけ会場に寄った人も景品と交換できるシステムになっていました。

 そう、このイベントはいつ参加して、いつ帰っても誰もが楽しめるカジュアルなイベントなので、今までマジックにはなかった全く新しいお祭りでした。そして、遊べば遊ぶだけより豪華な景品が貰える、とってもお得な、まさに感謝祭なのです。

各種イベントについて

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 会場内では、カジュアルから競技まで、様々なスタンダードセットにまつわるイベントが行われていました。それらを紹介していきましょう。

「海賊VS恐竜」
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 こちらは、「海賊VS恐竜」のイベントに使用された投票箱です。このイベントに参加し、スタンダード構築戦にて対戦し、勝ったプレイヤーの結果報告用紙を自分のチームの箱に投票することでポイントが加算されるシステムでした。

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 このイベントは大盛況で、誰もが自分のチームに貢献しようと、スタンダードで対戦を楽しんでいました。

 そして、結果は……

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 海賊チームの勝利でした。勝利結果は15時の時点で発表されましたが、その後もこのイベントは断続されていて、最終的な参加者は、のべ1596名。798卓ものスタンダード構築戦がこの日この場所でおこなわれました。

ブースターブリッツ
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 1パックで気軽に対戦できる「ブースターブリッツ」の様子です。参加すると3パックが配布され、3回戦の対戦を楽しむことができます。

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 このイベントの初回には30名を超えるプレイヤーが参加していました。

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 1パックから出たカードで3枚のデッキを4つ作るとあって、誰もが自分のカードプールと睨めっこしていました。1回のイベントが30~40分ほどで終わるとあって、さくっと参加できてパックまで貰えるという、どんな練度のプレイヤーも楽しめるイベントでした。

チャンピオンズカップ特別予選
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 こちらは、会場内唯一の競技イベントである「チャンピオンズカップ特別予選」です。

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 参加者は106名、スイスラウンド7回戦ののち、トップ8によるシングルエリミネーション、4枚のチャンピオンズカップファイナルへの切符をかけた激戦が繰り広げられました。

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 競技イベントとあり、有名プレイヤーも複数名参加されていました。

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 こちらは決勝ラウンドの様子です。106名のプレイヤーから勝ち抜いた8名が、4枠の権利をかけた最後の戦いに挑んでいます。

 見事権利を獲得したのは、以下の4名でした。

chokannsyasai202331.jpg タケザワ リョウヘイ選手
chokannsyasai202332.jpg タセ ユウヤ選手
chokannsyasai202333.jpg 齋藤 慎也選手
chokannsyasai202334.jpg 加藤 健介選手


 おめでとうございます! 来年2月のファイナルでのご活躍も楽しみですね。

カオスシールド4人フライト
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 こちらは6パックでのシールドイベントです。『イクサラン:失われし洞窟』2パックとランダムなスタンダードのドラフト・ブースター4パックによる「カオスシールド」。4人フライトとある通り、参加者が4名集まるとすぐに開催されるイベントでした。

 4名のイベントということで対戦は2マッチ。通常の8人フライト式のイベントと比べラウンド数も少なく、さくっと参加して楽しめるため多くの参加者が集まっていました。のべ参加者は332名で、今日だけで83回もこのイベントは実施されました。

ステージイベント

 もちろん、本会場にもステージイベントがありました。

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 本イベントのテーマの一つでもある「海賊VS恐竜」になぞらえ、インフルエンサーの方々がステージで会場を盛り上げていました。

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 ステージには巨大なスクリーンも用意されており、会場のどこからでもステージの内容を観られるようなっていました。

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まとめ

 さて、初めての試みとなった「マジック:ザ・ギャザリング超感謝祭」でしたが、会場の雰囲気が少しでも伝わると幸いです。現場に居た感想としては、「おい、こんなおもろいイベントなら、私も出てぇわ!」でした。4人フライト式のカオスドラフトや、いつでも参加できていつでも帰ることができるクーポン制度、スタンプを集めて交換できるプライズと、今までにないような試みが多くありながらも、カジュアルにスタンダードを楽しめ、多くの人が笑顔になれたそんなイベントでした。参加者の幅も広く、SNSや会場から聞こえる感想も満足度の高い声が大きかったです。

 「マジック:ザ・ギャザリング超感謝祭」はこれが初開催。参加者や、参加したいというプレイヤーの声が多ければ、2回目、ないし3回、4回とよりパワーアップして開催してくれることでしょう。

 その際は、またぜひ皆さんに会場の様子をお届けできればと思います。

おまけ、参加していた小さなプレインズウォーカーたち

 小さき体に宿した大きなプレインズウォーカーの灯。イベントに参加してくれる彼らは、私たちマジックプレイヤーにとってもかけがえのない宝物です。そんな彼らを紹介して、この記事を締めたいと思います。

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 「海賊VS恐竜」に参加していた、ユウキくん。11歳で現在、小学5年生だそうです。3年生の頃にマジックをはじめ、デッキ捌きも大人顔負けでした。

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 普段からスタンダードをプレイしていて、「赤単」デッキが大好きとのことでした。ちなみに、好きな理由は「相手をすぐに倒すことができるから」とのことでした。一番好きなカードは《僧院の速槍》だそうです!渋いっ!

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 2人目はトウくん。10歳で、同じく5年生でした。彼は今年のゴールデンウィーク頃からマジックをはじめたそうです。はじめて開封した『神河:輝ける世界』の4パックから《放浪皇》を2枚引くという運命的な出会いをしたので、白緑のデッキが好きなのだとか。《狩りに出るビビアン》も好きとのことで、彼は「[−1]だけで4/4のサイトークンが出てくるのは強過ぎる!」とのことでした。

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 この同い年の2名のプレインズウォーカーたちが出会えたのも、このカジュアルなお祭りがあったからです。素晴らしいぞ、カジュアル大型イベント!!

chokannsyasai202344.jpg 閉場後の様子


 以上が「マジック:ザ・ギャザリング超感謝祭」のレポートでした。それではまた、どこかの会場でお会いしましょう!!

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