昨年７月、日本初となる統率者戦の大型イベントである「コマンドフェスト・大阪2022」が開催され、チケットは即日完売、300人以上が参加と大盛況に終わったことは記憶に新しいですが、大人気フォーマットである統率者戦は、その後もメインセットに加えて『統率者デッキ：Warhammer 40000』や『指輪物語：中つ国の伝承』などのコラボセットを経ることで、さらに多くのプレイヤーへと人気を拡大しています。

　そんな新たな仲間たちと出会い、遊び、楽しむ「コマンドフェスト・大阪2023」が今年も開催されました！

　本記事でその様子と内容を、写真と共にできる限りお伝えしていきたいと思います。

　今回の会場となったのは「マイドームおおさか」。大阪駅からアクセスも良く、すぐ目の前が大阪城という絶好のロケーションです。

　開場待ちの行列。外まで溢れそうになる列が、参加者の熱意そのものに感じられました。

　開場と共に、今回ご参加いただいたスペシャルゲストの皆さまがお出迎えです。既に顔なじみのファンの方も多く、にこやかに挨拶が交わされていました。

　入り口付近のスペースでは前回に引き続き、「ダンジョンズ＆ドラゴンズ」の体験ブースが設置されています。ゲームマスターによるショートセッションに無料で参加できるだけではなく……

　体験者の方にはこんなお土産まで貰えます。《ターシャズ・ヒディアス・ラフター》でおなじみ、《魔女王、ターシャ》の新セットですね。

　VIP PASSを購入された方の特典です。今回は《神憑く相棒》のプレイマットが大好評でした。スリーブや絵本調の《ホビット庄の友、ガンダルフ》も格好良いですね。

　いよいよ、メインイベントとなるオンデマンド統率者戦が始まります。

　４人揃い次第ゲームに移れますので、どんどんイベントが回っていきます。ゲームレベル毎に席が分けられているため、自分の好きな統率者で気兼ねなく参加できるようになっていました。

　言葉が通じなくても、マジックがその橋渡しをしてくれます。

　あと一人で揃う卓へ次々とスペシャルゲストも参戦していき、試合を大いに盛り上げていただきました。

　続いてサイドイベントの様子を見ていきましょう。

　こちらは「カオスジャンプスタート」です。『ジャンプスタート2022』を１パックと、過去に発売された『ジャンプスタート』製品からランダムで１パックを併せてデッキを組んで戦う、１vs１の個人戦になります。参加賞でさらにランダムブースターパックのプレゼントが。

　デッキの用意も不要で15分程度で簡単に終わるため、合間時間を埋めるイベントとして人気を博していました。

　続いては「カオスコマンダー」です。過去に発売された統率者デッキの製品を、ランダムに受け取って対戦します。さらに参加賞でプロモ版《秘儀の印鑑》と『指輪物語：中つ国の伝承』のコレクター・ブースターまで貰える大盤振る舞いなイベントです。

　参加者の様子を見渡すと《偏向はたき》や《激情の後見》などの人気カードが登場した、『統率者（2020年版）』を引き当てた方の姿や

《始祖ドラゴン》《エドガー・マルコフ》など人気部族カードがフィーチャーされた『統率者（2017年版）』に加えて……。

　懐かしい面々の揃う『統率者（2013年版）』『統率者（2014年版）』『統率者（2015年版）』なども見られました。2023年にこれらの商品を開封してそのまま遊ぶ体験は、まさにコマンドフェストのようなお祭りの醍醐味の一つでしょう。

　参加賞の『指輪物語：中つ国の伝承』コレクター・ブースター１パックから、なんと《悪辣な略奪》ボーダーレス版とそのフォイル仕様に加え、《太陽の指輪》のシリアル番号入りが出現。周りの参加者もジャッジも、あまりの驚きに沸き立ちました。

　こちらは「日本統率者選手権」です。競技フォーマットとして統率者を突き詰めたい人向けのリーグ戦になります。

　強豪がぶつかり合う卓では、１手１手を丁寧に確認しながらも互いの動きを読み合う真剣な空気が漂っていました。

　そして新登場の「コラボコマンダー」です。マジックとコラボレーションした作品の、伝説のクリーチャーを統率者にしたデッキでの参加が条件になります。

　今回想定を超えて大盛況だったのがこちらのイベントで、午前の部も午後の部も定員36名に対して60人近くが並び、急遽イベント枠を拡大しての開催となりました。

　対戦の様子を覗いてみると、普段なかなか見られない統率者ばかりが集う、ユニークなイベントになっていました。統率者がミニフィギュア化されていたり、指輪のレプリカを置いていたりと、それぞれの世界観を楽しむために様々な工夫がされていますね。

　続いて「ミステリーコマンダー」です。配られたランダムな３色以上の伝説のクリーチャーや『Mystery booster Convention Edition』８パックで統率者デッキを組む、シールド戦です。

　1694種類というほぼ重複することのないプールの中から、配られた統率者に合うカードを模索していきます。

　もちろん、『Mystery booster Convention Edition』ですので、あのテストカード達もデッキに入れられます。

　《Time Sidewalk（MB）》は、ゲーム開始時の手札にあると、《Time Walk》トークンを4枚デッキに加えることができます。きちんとジャッジが試合で使えるトークンを作ってくれました。

　こちらの方はなんと、《エドガー・マルコフ》に《魔力の墓所》が出た上で《Slivdrazi Monstrosity》という豪華なカードプールが出現！

　続いては「ヒュージ・リーダーズ」です。デッキ内の土地以外のカードを全て５マナ以上で組む必要があるため、派手なやり取りが醍醐味のフォーマットになります。５マナまで土地が伸びずにゲームが出来ないといったことを防ぐため、統率領域に《荒地》が４枚置かれた状態でスタートします。

　１アクションでとんでもない盤面になることが多いですね。普段なかなか見ることのない、重いけれども強いカードを沢山使いたいという人は楽しめること間違いなしのフォーマットです。

　こちらは「誓い破り」です。以前はオースブレイカーと呼ばれていましたが、日本語での正式名称が設定されました。プレインズウォーカーを統率者に指定して、１つだけインスタントかソーサリー呪文をそのプレインズウォーカーのトレードマークの呪文として使用できます。

　補助呪文は統率者をコントロールしていないと使用できないため、いかにして自分のプレインズウォーカーを守るかが重要な試合になります。

　初登場の「２on２統率者」です。２人でチームを組んで、対角線上に座り合います。どちらかのチームの二人が敗北するか、勝利条件を満たしたチームの勝ちになります。

　まさかの統率者３人被りの事態が。味方の《精神破壊者、ネクサル》もドローを加速させてしまいます……。

　ともにゃんさん、畠中愛さん、亀ヰリヨウさんのサイン会も開かれました。

　皆さま思い思いのカードやローダーにサインを貰っています。中には会場で一緒に対戦して、そのままファンになった方もいらっしゃいました。

　最後は「お疲れストレイジBOXシールド」です。ランダムカード詰め合わせのストレイジBOXから40枚のデッキを組んで対戦するというお祭りフォーマットです。

　日英混合の1000枚近いカードはデッキを組むために仕分けるのも一苦労、お疲れの所を本当にお疲れ様です。

　ストレイジから懐かしの《ハールーン・ミノタウルス》を見つけて、思わずニッコリ。新旧・レアリティを問わず多種多様なカードが入っていて、本当にお店のストレイジを見ている雰囲気でした。

　皆さま待望の抽選会は2回に分けて行われ、『Secret Lair』各種のプレゼントやアンパサンドカード、統率者デッキ、貴重なアンカットシートや、亀ヰリヨウ先生のサイン入りトークンなども当選していました。

　中には２回当選した上でアンカットシートを手に入れた強運の持ち主も。それぞれの回で80枚も当選のあったアンパサンドカードや『指輪物語：中つ国の伝承』統率者デッキは、混雑を避けるためドラゴンスター様のTwitterアカウントで当選番号が発表され、スムーズに受け取れるように配慮されていました。

　「日本統率者選手権」の決勝戦は、なんと２ターンで決着。並みいる強豪たちの集う中で勝利をもぎ取ったのは《山賊の頭、伍堂》を操るカネコ選手でした。

　気がつけばあっという間に閉場の時間です。先程までの喧騒が嘘のように引き、テキパキと片付けが進められて行きます。

　お祭りはそれを運営する人の積み重ねと働き無しでは成り立ちません。楽しいイベントをみなさまにお届けするため動いて頂いた関係者とスタッフの方々、本当にありがとうございます。お疲れ様でした。

　それではみなさまとまた、お会いできる機会を楽しみにして。「コマンドフェスト大阪・2023」をお送りしました。