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プロツアー・名古屋11
Round 13: 八十岡 翔太(東京) vs. Rob Dougherty(アメリカ)
By Takamasa Sato
二日目もこの第13回戦で折り返し。
現時点でトップ8に目がある日本勢は5人。
藤田 剛史、吉森奨、角岡 利幸、岩崎 祐輔、そして八十岡 翔太である。
ここまで調子よく勝利を重ねてきたプレイヤーにとっても、ここからの1勝は価値が違う。重みが違う。
相手は12回戦を自らと同じ成績で突破してきた実力者なのだ。
それでもプレイヤー・オブ・ザ・イヤー経験者であり、グランプリ・神戸覇者たる八十岡にとっては、普段の試合となんら変わらないだろう。
とはいえ、ここで八十岡の前に立ちふさがったのはYMGの総帥・Rob Dougherty(ロブ・ドハティ)。
Rob Dougherty
第2回戦で総帥対決に敗れながらも、3敗ラインに踏みとどまっているのだ。
さすがの八十岡とはいえ、簡単に勝てる相手ではない。
八十岡のデッキは、第4回戦でもお伝えした通り、自ら組み上げた4色コントロール。
ドハティは《純鋼の聖騎士》をキーとした白ウィニーである。
実は、ドハティは第12回戦のフィーチャー・マッチで八十岡の4色コントロールをシェアされた藤田 剛史に負けているのだが、果たして同じデッキを相手に雪辱を果たせるか。
八十岡 翔太
2枚目の土地に辿りついたドハティは、ようやく《純鋼の聖騎士》。
これを八十岡は《黒の太陽の頂点》で除去する。
八十岡は、ドハティの2枚目の《ダークスティールの斧》と《シルヴォクの生命杖》に対しては《漸増爆弾》で牽制。
3枚目の土地に辿りついての《王の摂政、ケンバ》を《喉首狙い》、2枚目の《王の摂政、ケンバ》も、手札に除去を温存しての《漸増爆弾》で処理。
さらにはドハティの放った2枚目の《シルヴォクの生命杖》も《オキシダの屑鉄溶かし》で破壊、と完全に盤面を掌握する。
しかし、ドハティも引きが強い。4枚目の土地を引きこんでの《不退転の大天使》をプレイ。
対する八十岡は土地を引きすぎており、手札に残った最後のインスタント除去である《喉首狙い》をメインに撃つことに。
八十岡は、更なる手札供給を求めて《聖別されたスフィンクス》を場に送り込むが、ドハティが金属術を達成しての《急送》でこれを退ける。
ここで八十岡はタップアウト。その隙をついてドハティは《純鋼の聖騎士》をプレイする。
3枚目の《ダークスティールの斧》で1ドローしつつ、戦場にあるすべての装備品を《純鋼の聖騎士》に。
3枚の《ダークスティールの斧》と《シルヴォクの生命杖》を両手に抱えた、9/2の騎士が完成する。
八十岡は手札に残る最後の除去である《黒の太陽の頂点》で聖騎士を除去すると、《ボーラスの工作員、テゼレット》で《マイコシンスの水源》に命を与えてドハティを殴る。
ドハティがプレイするのは、2枚目の《不退転の大天使》。これに《シルヴォクの生命杖》を持たせて延命を図る。
八十岡は次なるターンも《ボーラスの工作員、テゼレット》の能力で2枚目の《マイコシンスの水源》を5/5にして殴り続ける。
ドハティはこれをブロックし、《不退転の大天使》を失いつつも、ライフゲインで数ターンの猶予を得る。
だが、八十岡は《マイコシンスの水源》で土地を得ており、アドバンテージ差は広がるばかりだ。
ドハティは忠誠値が1となった《ボーラスの工作員、テゼレット》を《迫撃鞘》で破壊。
3枚目となる《不退転の大天使》も呼び寄せて勝ち筋を探る。
だが、次のターンに八十岡が戦場に送り込んだ《聖別されたスフィンクス》に対応できない。
ドローステップに《聖別されたスフィンクス》がもたらした《感電破》が《不退転の大天使》を撃ち落とすと、成すすべもないドハティは右手を差し出した。
八十岡 2-0 ドハティ
Game 1
先手はドハティ。1マリガン後のハンドを渋い顔でキープ。 《皮剥ぎの鞘》と《きらめく鷹》からビートを始める。 7枚のハンドをキープした八十岡は、《粗石の魔道士》から《地平線の呪文爆弾》をサーチしてアドバンテージを稼ぐ。 さらに次のターンに《地平線の呪文爆弾》をプレイすると、足らなかった色を産むべく《山》をサーチ。 ドハティは《迫撃鞘》を2枚連打して八十岡のライフを削る準備を整える。 八十岡は《オキシダの屑鉄溶かし》で《皮剥ぎの鞘》を溶かし、《マイコシンスの水源》で4色目となる《森》をサーチする。 「マナベースが弱いため、多色化が難しいのではないか」と語られていたこの環境の常識を打ち崩す動きだ。 ドハティは《迫撃鞘》を装備しての《きらめく鷹》アタック。 八十岡は《きらめく鷹》に《内にいる獣》を撃ち込み、ライフを守る。 ドハティはビースト・トークンに《迫撃鞘》を装備して八十岡の《オキシダの屑鉄溶かし》を牽制する。 しかし、八十岡は構わずアタック。ビースト・トークンがブロックしたところで二枚目の《オキシダの屑鉄溶かし》で《迫撃鞘》を破壊。 ダメージレースから消耗戦に引きずり込む。 追い詰められたドハティは《ダークスティールの斧》をプレイして巨大になった《墨蛾の生息地》で攻撃し毒殺を試みるが、八十岡が《ボーラスの工作員、テゼレット》に辿りついて5/5の《マイコシンスの水源》で攻勢に回り始めると、カードを片付けた。 八十岡 1-0 ドハティGame 2
ドハティは先手を選び、双方マリガンなし。 ドハティは1ターン目《ダークスティールの斧》から、2ターン目にこれを戻しての《きらめく鷹》で早期決着を狙う。 しかし、土地が《平地》1枚で止まってしまった上に、八十岡の《感電破》に《きらめく鷹》を撃ち落とされてしまう。1枚だけ戦場に残った《ダークスティールの斧》が哀愁を誘う。 その間に八十岡は《黒割れの崖》《闇滑りの岸》《銅線の地溝》という三種類の二色土地と、2枚の《マイコシンスの水源》で盤石なマナベースを組み上げる。 手札にも2枚ずつの《喉首狙い》と《黒の太陽の頂点》を用意して、悠々とエンド。RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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