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2019ミシックチャンピオンシップⅣ(バルセロナ)
ミシックチャンピオンシップⅣでのドラフト3-0メタゲーム
2019年7月26日
『モダンホライゾン』は2019年でも特別なセットの一つだ。モダンに直接加わる初めてのセットであり、いろいろなアーキタイプに息を吹き込む《甦る死滅都市、ホガーク》のような強力なカードをもたらした。
また同時に、楽しいリミテッド環境であることも明らかになった。氷雪の復活はプレイヤーに受け入れられ、どんな色の(ともすれば全色の)氷雪からゴブリン・アグロまで、多くのデッキがドラフトできる。この週末にバルセロナで行われるミシックチャンピオンシップⅣのドラフトフォーマットであり、多くの参加者から高い評価を受けていたのだ。
特に、忍者のファンにとっては。
青と黒を中心としたこの種族は、3-0達成者のなかで最も成功したアーキタイプとなった。3-0達成者のメタゲーム・ブレイクダウンは以下の通りだ。
- 青黒:12
- 黒赤:9
- 赤緑:5
- 緑青:5
- バント氷雪:4
- 黒緑:4
- 青赤:4
- 赤白:3
- 緑白:2
- 4色氷雪:2
- 白黒:1
- スゥルタイ氷雪:1
- ティムール氷雪:1
- 5色:1
忍者は『モダンホライゾン』で見事な復活を果たし、特に世界中の忍術ファンにとって喜びの結果となった。《フェアリーの予見者》や《変わり身ののけ者》のような低コストの回避能力持ちや、《月刃の忍び》や《巧妙な潜入者》といった強力な受益カードで満たされたデッキは、この週末を通して勝利をもたらしたのだ。
7 《島》 5 《沼》 1 《冠雪の島》 3 《冠雪の沼》 1 《冠水樹林帯》 -土地(17)- 2 《フェアリーの予見者》 1 《陰謀団の療法士》 1 《変わり身ののけ者》 2 《幻影の忍者》 1 《大クラゲ》 1 《アズラの煙纏い》 1 《墓変わり》 1 《月刃の忍び》 1 《生臭い士官》 1 《投石攻撃の副官》 2 《新月の忍者》 1 《堕ちた忍び》 1 《シルムガルの腐肉あさり》 -クリーチャー(16)- |
3 《冬の休眠》 2 《煙の覆い》 1 《不定形の斧》 1 《よじれた反射》 -呪文(7)- |
それに続いたのは、ゴブリンに焦点を置いた黒赤だ。部族をテーマにした強力なカードが多い。《投石攻撃の副官》は前段カードにも受益カードにもなり、《飛び道具の達人》は部族で固めることの報酬となり、そして《ゴブリンの女看守》はそれらすべてをひとまとめにするのだ。更に《ゴブリンの戦闘隊》はゴブリンを横に広げるか、一撃に注力するか(、またはその両方か)を取りまとめる完璧な1枚である。
もちろん、氷雪メカニズムに触れることなく『モダンホライゾン』を語ることはできない。それは『アイスエイジ』で登場した、マジックで最も古いメカニズムの1つだが、このセットで再登場し、ついに構築フォーマットにも居場所を見つけた。リミテッドにおいて、ドラフトラウンドで最も成功を収めたのは「バント氷雪」だった。デッキは緑青を基本としているが、アドバンテージを得るために他の色をタッチすることになる。《霧氷守り》や《春花のドルイド》を使い、そして必要に応じそれらを《新たな芽吹き》で戻すことで、必要な氷雪パーマネントのために色を散らすことができるようになるのだ。
6 《森》 3 《沼》 1 《島》 2 《冠雪の森》 3 《冠雪の沼》 1 《冠雪の島》 1 《冠雪の山》 -土地(17)- 2 《霧氷守り》 1 《小型マスティコア》 1 《母熊》 1 《朽ちゆくゴブリン》 1 《花の壁》 2 《疫病を仕組むもの》 2 《春花のドルイド》 1 《冥界のスピリット》 1 《忌まわしきツリーフォーク》 1 《反体制魔道士、ケス》 1 《生臭い士官》 1 《腐後家蜘蛛の群れ》 1 《第一球層のガルガンチュア》 1 《ムラーサのビヒモス》 -クリーチャー(17)- |
1 《汚涜》 1 《発掘》 2 《よじれた反射》 2 《紆余曲折》 -呪文(6)- |
そしてもちろん、中には道から外れて成功を収める者もいた。土曜に改めて詳しく説明することになるが、このミシックチャンピオンシップでひときわ目を惹いた戦略は《思考の流れ》を使いドローを操作しながらリソースを削り取る5色コントロールだ。金曜のそうしたデッキの1つは《未来予知》さえ採用し、とてつもなく強力なエンジンが常に最高のカードを補充することで圧倒的なアドバンテージを生み出していた。
ミシックチャンピオンシップⅣのドラフトでは多くのことを学んだ。トップ8を目指すものはみな、このフォーマットでその戦略をもう一度披露する必要があるだろう。
(Tr. Keiichi Kawazoe)
RESULTS 本大会の対戦結果・順位
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