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2019ミシックチャンピオンシップⅢ(MTGアリーナ)

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2019ミシックチャンピオンシップⅢ(MTGアリーナ)初日の注目の出来事

Corbin Hosler

2019年6月21日

 

 マジックの伝説が、マジックの未来と出会った。

 生ける伝説、カイ・ブッディ/Kai Budde――歴代最多となるプロツアー(ミシックチャンピオンシップ)優勝7回の記録を持ち、マジックの競技シーンが誕生して最初の10年間を象徴するプレイヤーが、今、最高の舞台に帰ってきたのだ。そして彼は、彼自身が歴史の一部を形づくるこのゲームの頂点に再び立つべく歩みを進めている――今大会初日で伝説の名に恥じない活躍ぶりを見せつけた彼の頂点へ向かう足取りは確かだ。

「確かに勝ち続けた時期もあったが、もう15年も前の話だ」と歯を見せて笑うブッディ。「久しぶりに勝てたら嬉しいね」

 「2019ミシックチャンピオンシップⅢ(MTGアリーナ)」へようこそ。

トップ16決定!

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 今大会に向けて、ブッディと同じプレイ・グループに属するプレイヤーが総出で「ジャーマン・ジャガーノート」を支えた。その甲斐あってか彼は初日に好成績を収め、残り12席となったトップ16の座を手にしたのだった。「マジック25周年記念プロツアー」優勝チームのメンバーであるグレッグ・オレンジ/Greg Orangeも、「エスパー・コントロール」を操り開幕から6連勝の完璧な成績でトップ16への切符を獲得した。MPL『灯争大戦』シーズンで各グループの首位となり、今大会2日目へのシード権を得た4名(ブラッド・ネルソン/Brad Nelson、ブライアン・ブラウン=デュイン/Brian Braun-Duin、行弘 賢、佐藤 レイ)と肩を並べることになったのだ。

 オレンジはトップ16に進出しただけでなく、これまでで最もお気に入りだというデッキで成し遂げた。「エスパー・コントロール」は初日を通して彼の想いに応えた。「Citrus Assassin」の異名を持つプロツアー王者は、次の一歩を踏み出す――花火が照らす戦いの舞台へ。

「ステージ上で花火が噴き出す演出は新鮮でした」と、髪を染めて今大会に臨んでいるオレンジは言う(もちろん髪の色は「オレンジ」だ)。「ここで体験するすべてを本当に楽しんでいますよ。前回の優勝から1年経ちますから、そろそろもう一度勝ちたいです」

 2日目へ進出した他のプレイヤーは以下の通りだ。(*印は「挑戦者」)

  • マティアス・レヴェラット/Matias Leveratto *
  • 八十岡 翔太
  • ジョン・ロルフ
  • サイモン・ゴーツェン/Simon Görtzen *
  • ラファエル・レヴィ/Raphael Levy *
  • マルシオ・カルヴァリョ
  • ジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Depraz
  • 山本 賢太郎 *
  • リー・シー・ティエン/Lee Shi Tian
  • シャハール・シェンハー/Shahar Shenhar

 2日目を戦う16名が決まった。2019ミシックチャンピオンシップⅢ(MTGアリーナ)のトップ16には、殿堂顕彰者からMPL選手、生ける伝説まで、最高のプレイヤーが揃っている。

レヴェラットが衝撃を与える

 今大会には、信じられないほど豪華な選手たちが集まった。そのことに疑いはないだろう。そしてトップ16にも、殿堂顕彰者や歴史に残る偉大なプレイヤー、才能あるMPL選手が名を連ねている。この錚々たるメンバーの中にMTGアリーナで参加権利を得たマティアス・レヴェラットが肩を並べるとは、誰も予想していなかっただろう。だが彼は初日に6勝1敗の目覚ましい活躍を見せ、2日目へ進出したのだ。

 だが実を言うと、彼の活躍にも驚くことはなかったのだ。

素晴らしい物語が次々と紡がれる #MythicChampionshipIII ですが、中でも特別なものをお伝えしましょう――トップ16入りを決めたアルゼンチンのマティアス・レヴェラット選手の物語です。1/

(以下のスレッドは英語)
 

2人の「ジャーマン・ジャガーノート」

 無論、「ジャーマン・ジャガーノート」の異名はカイ・ブッディを示すものだ。しかし同国出身のサイモン・ゴーツェンもまた今大会初日でブッディと並んで見事な活躍を見せた。

ドイツの誇り!

 

 ゴーツェンは、ハイレベルな舞台での優勝から的確な解説まで、マジックでできることをすべて成し遂げてきた――あらゆる場所で活躍してきた(リンク先は英語)。

 そんな彼の最新の活躍は、彼にとって最高のものになるかもしれない。カバレージ・チームから離れてわずか数週間後に、ゴーツェンはMTGアリーナでミシックチャンピオンシップへの参加権利を獲得した。今大会に向けた自信は控えめだった(大会前に話を聞くと「初日はマジックを楽しんであとは休暇を楽しむよ」と答えた)ものの、彼は素晴らしい成績でトップ16へ向かって前進し、予定を考え直すことになった――再びの戴冠を目指して。

 そしてゴーツェンは、堂々たる足取りで2日目に進出した。

トップ4を懸けたレースが始まる!

 2日目に進出した16名は、次の戦いに懸かるものを知っている。今大会では、これまでのミシックチャンピオンシップと少し異なる形式で2日目の競技が行われる――2日目に進出した16名はダブルエリミネーションで競い合うのだ。そして2日目の上位4名が最終日へ進出し、「ミシックチャンピオンシップ王者」のタイトルと賞金100,000ドルを懸けた最後の舞台に挑むことになる。

(Tr. Tetsuya Yabuki)

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