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開発秘話

Making Magic -マジック開発秘話-

賢明な思考

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賢明な思考

Mark Rosewater / Tr. YONEMURA "Pao" Kaoru

2014年11月3日


 ジェスカイ特集へようこそ。今回は色1色とその敵対色2色からなる3色の組み合わせである楔5種それぞれを取り上げる連載のうち2つめである。1つめの楔特集はアブザンを取り上げていた。カラー・パイについての私の記事を読みたい諸君は、是非カラー・パイに関する私の20本以上の記事に目を通してみてくれたまえ。

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 楔特集の記事の進め方について説明しよう。まず取り上げている楔の3色を呼び集め、そして同じ部屋に放り込む。その後、いくつかの質問をして、あとはそれぞれの色が答えるに任せていくのだ。

 それでは始めよう。


ようこそ、皆さん。まず最初に、皆さんにそれぞれ自己紹介をしていただきたいと思います。順番は、ジェスカイのカードのマナ・コストで出てくる順番でお願いします。

青は、ジェスカイの楔の中心色で、知を通しての完成を目指しているのです。

bluemana

赤。行動を通して自由を得るのが狙いだよ。

redmana

私は白です。秩序を通して平和を樹立する色です。

whitemana

まず最初に、この楔で描かれている側面についてお話を伺います。今回の場合、狡知がテーマとなりますが、皆さんは狡知についてどうお考えでしょうか?

ああ。僕にとっての狡知は、相手を欺くことだよ。相手が考えていることを見抜いて、それと違うことを起こすのさ。

対戦相手の行動を先読みするのは好きなのですが、狡知というのは相手のことを知るだけではなく、その知識を自分の利益のために使うことだと思うのです。

でも、狡知という中にはずるさも含まれるね。

私にも話をさせて頂けませんか?

話せばいいじゃないか。割り込みなよ。誰も仕切ってないんだからさ。

ああ......私が属するどの楔にも、あなたか黒かがいるんですね。秩序が保たれないはずです。

問題だって言いたそうだね? 円卓での議論なんだから、重要なのはそれぞれが質問をぶつけあって問題に取り組むことだよ。

そういうことをしなければ、共通の問題により落ち着いて取り組めるでしょう。「ぶつけあい」ということが必要だとは思いません。

ああ、わかったよ、この議論に娯楽性が紛れ込んでたみたいだ。楽しみを一切排除してみようじゃないか。

司会の仰った質問に答えたほうがいいのです。

もう答えたよ。

いえ、白さんが、です。

ありがとう、青。私は、狡知とは相手の反応を予想し、それをふまえて行動し、そして相手の狙いを達成させないことにあると信じています。

つまり相手を欺くってことだよね、僕が言ったのと同じだよ。

白さんの言われたことを聞いていなかったのですか? 白さんは、事前に作戦を練ると言っていたのです。赤さんは、相手の動きを見てから反応するのですよね?


軍団の伏兵》 アート:Tyler Jacobson

言いたいことはこういうことかい? 僕は本能的だよ。狡知というのは計画だけじゃないんだ。

狡知のほとんどは計画です。相手の計画を狙い通りにさせないためにはどうしますか? 相手に先んじる必要があるでしょう。

僕は先んじているよ、でもそれは本能的なものなんだ。衝動に従うのさ。座って図面を引くなんてことはしないよ。

狡知の中には、相手の狙い通りにさせないために動くということが入っていることは3人とも同意できていると思うのです。そのための方法も、3人とも持っているのです。青は、相手の知識や戦略を集めるのが好きなのです。赤さんは、不意を突いて予測できないことをするのが好きなのです。白さんは、将来の脅威に対応するための手段を前もって準備するのが好きなのです。狡知になるための方法はみんな持っているのです。

それについて質問させてください。皆さんがお持ちの、狡知たるためのメカニズム的リソースは何でしょうか?

みんな少しずつ違うやり方でやるけど、青と僕はルーティング(訳注:カードを1枚引いて1枚捨てる、あるいは1枚捨てて1枚引く、行動のこと)、白と青はいろいろなコンバット・トリックがあるね。

3人とも、対応して使うインスタントをたくさん持っているのです。青はカードを引いたり、カードを選んだり、呪文を打ち消したりできるのです。

赤や青が言っている通りです。私たちは皆、対戦相手を驚かせることができると思います。私はダメージ軽減、ダメージの移し替え、それにプロテクションや破壊不能を与えることができます。

あっ、青は呪禁を与えることもできるのです。相手のクリーチャーのパワーを減らすことも、何かをバウンスすることもできるのです。


引き剥がし》 アート:Mark Winters

バウンスなら私もできますね。

そうなのです。

僕は、インスタント速度で打てる直接ダメージで戦闘の計算を狂わせられるよ。

3人みんな、攻撃を通させる方法があるのです。青はブロックされなくできますし、白さんはプロテクションでブロックされなくできるのです。赤さんは、クリーチャーでブロックできなくさせられるのです。

青と私は飛行もありますね。

僕には速攻、青には瞬速があるよ。これで対戦相手の不意を突いて攻撃クリーチャーを出すことができるんだ。それに、青や僕には呪文の対象変更やコピーもできるよ。

ここで言っているのはクリーチャーでない呪文ばかりなのです。ですから、ジェスカイのメカニズムの「果敢」と相性が最高なのです!

それでは、皆さんの中の2色にとって、共通の敵と組むということはどういうものでしょうか?

最悪だよ。

皆さんの中の2色、と言っているじゃないですか。私と青のことですよ。

青は、赤さんが「共通の敵」に反応したんだと思うのです。

違う違う、違う。ここで僕が聞かれたときに、ルールなんてなくなることが明白だったんだ。質問はされればいいし、僕らは喋ればいい。

ルールというものはあるものですよ。

そんなことないさ。キミは四六時中ルールとともにあるかもしれないけど、それはキミの話。ルールに縛られてるってことだよ。精神病ギリギリじゃないか。恐ろしい話だよ。

あなたのように無秩序を愛せと言うんですか?

キミはキミの信念を愛せばいいよ。僕は「無秩序主義者」で、「混沌」で、「不安定」なんだ。この3つの単語が、僕を破壊的なものとして表現している。同時に、僕は情熱や誠実さ、共感や繊細さ、そして愛の色でもある。僕は、人間が他の人間のことを思う原動力なんだよ。

慈善、品位、慈悲、同情、犯罪――それが私です。他者との関わりはあなただけのものではありません。それに、あなたには共同体という意識がありません。あなたがやりたいことをして、大事なことを台無しにするのがあなたです。

ああ、団体のことを考えるのはキミだね。でもキミは個人を考えなさすぎるよ。誰かが、他の50人を救うために犠牲にならなければならないという状況に目をつぶるべきじゃないよ。「大事の前の小事」という奴だよね。でも、その代償は? 誰だって、他人50人より身内1人のほうが大事なものだろう?


対立の終結》 アート:Jason Rainville

それでは、誰のほうが大事かということを誰が決めるのです?

僕たち全員がだよ。

無茶なことを言いますね。好き嫌いが先にあって、それからその正当化がなされて、そしてその人を他よりも重要だと言うようになりますよ。

それは感情の問題なのです。不合理なのです。頭に血が上って判断しているだけなのです。自分で、間違っていると気付けるのです。

ああ、間違うことはあるよ、でも、少なくとも僕はそこに関与して何かをするよ。キミは感情のない世界にいるんだね。言うまでもなく、キミは白に近いよね。何もかもが小さい箱の中に隠れていて、死んだように分析されているんだ。キミたちはその箱から出てこようとはしない。白、キミは人々の重要性を説いたけど、キミは彼らと個人的な繋がりを作ろうともしない。青、キミはかけ離れすぎていて、キミの回りの人たちの心配を理解することもできないでいるんだ。

それで、あなたの葬式で悲しんでくれる人はどれだけいるんです? あなたは「正しいと思うから今すぐやる」という態度ですが、それは他者を傷つけることになります。そしてあなたがそれについて振り返ることはありません。もう興味が次に言っていますから。あなたは自分の行動の結果を斟酌しないのです。結果として他人を傷つけていることは多いというのに。

そろそろ、皆さんそれぞれが最初に描いた最終目標についてお話しください。

自由だよ。自由というのは......

待ってください。また繰り返したいんですか? 司会が質問するたび、あなたが真っ先に答えていますよね。

それが?

順番にしましょう。私たちそれぞれが最初に発言できる機会があるようにするべきだと思います。

何のためにさ?

こちらこそ、なぜそんなことをするんですか? なんの権利があって? 私や青の感情についてはどう思うんですか?

青には感情はないんだろう。

青にも感情はあるのです。青は、感情のままに動いたりしないだけなのです。


目潰しのしぶき》 アート:Wayne Reynolds

あらゆる感情を抑圧していれば、持っていないのも同じだよ。

話題が変わっても、会話が気に入らなければ同じことを繰り返すんですか。また、あなたが最初に喋りたがって他の誰にも口を開かせないという暴挙についての話を繰り返しましょうか?

それは会話のあり方ではないね。「繰り返す」必要はないよ。話したいことがあるのなら、キミが会話の流れを変えればいいのさ。

それなら、あなたの暴挙について話しましょうか。

僕が暴挙をしているって言うのかい?

はい。

青もそう思うのです。

キミたち2人が僕をつるし上げているのに、僕が暴挙だって言うのかい?

つるし上げをしているわけではありません。あなたが暴挙を働くので、私たちが指摘しているだけです。

キミと青が一緒になるといつもそうだ。キミが人々のあるべき振る舞いをルールにして、そして、ああ、驚くべきことに、僕の行動すべてがそのルールに反するって言うのさ。

それはあなたが傍若無人だからです。

僕と黒を一緒にしているんじゃないか。僕は他人のことを深く意識しているよ。僕は、その他人を区別しているだけさ。キミが、誰でも平等だという幻想を持つのは勝手だけれど、実際はそうではない。愛する人を助けるか、それとも赤の他人を助けるかを僕が選べるのなら、僕は愛する人を助けるさ。いつでもね!

それを全ての人がやったらどうなると思いますか? 誰かを他の誰かよりも重要だと判断し始めれば、そこに不平等が生じます。あなたは、あなたの判断がその瞬間にどういう影響を及ぼすかしか考慮しませんが、あらゆる判断は長期的に見ると社会的な影響が生じるのです。例えば、あなたは発言したいから話し続ける。青は比較的おとなしい。そうなると、このインタビューをあなたが占拠してしまい、青は発言の機会を奪われることになります。ですが、この氏族の中心色は青なのです。ですから、次のインタビューの質問は青に直接向けてください。

わかりました。青、あなたの目標と、それを達成するための手段について教えてください。

あ、ありがとうございます。青は、こんなことを信じているのです。誰でも、生まれたときには無限の可能性があるのです。まっさらな状態でこの世界に現れるのです。人生の目的は、自分がなりたいものを見付け、そしてその目的を満たすために必要なものを手に入れるように努力することなのです。このための鍵が、教育なのです。何かをうまくやるためには、必要な知識すべてを学ばなければならないのですし、そのために必要な道具が何で、それをどうやって使うのかも学ばなければならないのです。そして、最後に、経験を積んで技術を磨くのです。知識、道具、経験を集めることで、可能性を現実にできるのです。


物静かな熟考》 アート:Magali Villeneuve

それからどうして無感情になるんだい?

赤!

......ああ。今の説明では、感情を抑制する理由の説明になっていないよね。

感情は罠なのです。人の可能性を現実にするためには、知性を使う必要があるのです。人は誰でも無限のリソースを持っているのです。つまり、成功したいと思うなら、何が重要かを順番付けなければならないのです。感情は、荒野で生き残るために遠い昔に作り上げられた生物的判断に基づいた衝動を招くものなのです。世界は変わってしまっているのに、生物的欲動は追いついていないのです。衝動に従えば、短期的な喜びのために、長期的な成功から離れてしまうのです。感情に従うと、短期的には得になるのですが、長期的な努力を達成できなくしてしまうのです。損得勘定をすれば、感情にはそれだけの価値はないのです。

損得勘定? 幸福とは何だい? 悲しみは? 怒りは? 恐怖は? キミの言い分だと、まるで僕たちの感情が原始人のものと同じままであるかのように聞こえるね。感情は、僕たちの肉体が必要なものを訴えてくれているんだよ。

そうじゃないのです。感情は、肉体がほしがっているものを訴えているのです。怒らせた相手を殴ればいいのですか? 失望する可能性のあるところから逃げ出せばいいのですか? 欲しいものが手に入らなければ泣けばいいのですか? 感情は、複雑な問題にそういう簡単な答えをくれるのです。相手を殴っても、不安から逃げても、泣いても問題は解決しないのです。知性は、そういう短期的な衝動を乗り越えて、本当に必要なものを手に入れる方法を教えてくれるのです。

そうして、すべての感情を抑圧してしまうわけだ。それで何か解決したのかい?

感情が強い力ではない、とは言っていないのです。だから規律が重要なのです。

その通りです!

それは順序が逆というものだよ。欲しいもの全てを手に入れる、というのは何のためだい? 幸せになるため? それはどういうことかな? 必要だと判断したものの長いリストを埋めていく幸せを無視するのは、幸せへの最善の道とは言えないんじゃないかな! 未来に集中しすぎで、現在を見失っているよ。キミのいる世界は、明日は希望に溢れているのに今日はいつでも最悪みたいだね。

でも、赤さんは瞬間瞬間だけの世界に生きているのです。赤さんが欲しいものを手に入れるためには、例えば、労力とか、献身とか、集約とか、時間とかの犠牲が必要なのです。これは、何かを未来で手に入れるために現在の何かを諦めるということなのです。つまり、赤さんは持っていないものなのです。

赤、お手数ですが、ここであなたの目的とそのための手段について説明いただけますか?

誰もが僕のことを不注意で制御不能な色だと決めつけたがっているね。僕は、おそらく他のどの色よりも注意しているよ。僕は人生において、自分の情熱を見付け、情熱のために生き、情熱のままに過ごすことが重要だと信じているんだ。あまりにも多くの人たちが、生の実感を得ることなくただ無為に日々を過ごしている。そんなのは生きているとは言わないよ。僕には、そういった人たちがどうすればいいのかを知らず、その本当に単純な答えを知らないということがわかっているんだ。本心では、自分が欲しいものが一体何なのか判っているのに。自分の心に耳を傾け、自分の心の訴えに従うんだ。

つまり、赤さんの究極の目標は自由ということなのですか?

そういう方向だね。僕の目標がキミの目標ほど単純じゃなくてすまないと思うよ。僕は、みんなそれぞれに自分の情熱を見付けてほしいと思っているんだ。そのために、その能力を与えるような社会が必要だと思っている。僕の究極の目標が自由だと言うなら、それは、僕が一人一人に自分の情熱を見付けるために必要なことをする自由を得てほしいと思っている、ということなんだ。

その情熱の中に、他の誰かを傷つけるものが含まれていたとしたらどうします?


素早い蹴り》 アート:Mathias Kollros

目的のない暴力を肯定しているわけじゃないさ。でも誰かがキミやキミの親しい人を傷つけるなら、キミはキミの望むことをする権利を持つべきだと思うね。僕は戦闘を探してうろつき回っているわけじゃない、けど戦闘が起こったときにそこから逃げ出したりもしない。さっきから、キミは僕が結果を無視しているというけれど、僕は、僕が誰かを殴ったならその相手は僕を殴り返してくるということを知っているよ。これが結果というやつさ。これは受け入れなければならない結果というやつなんだ。

あなたは自分が向こう見ずではないといいながら、その舌の根も乾かないうちに戦闘を肯定しています。

僕は暴力も人生の一部だと思っているよ。キミと違って、暴力に意味がないなんて偽ったりしない。でも、そんなことは些細なことさ。ほとんどの場合、自分の心に従うというのは暴力ではなく愛だよ。誰もが幸福になる権利を持っているんだ。誰もが自分の可能性を活かして生きる権利を持っているんだ。重要なことはそこさ。僕は誰もが行動できて欲しいと思っているし、社会が人々にやっていいことやいけないことを押しつけてほしくないと思っているのさ。

犯罪のことですか?

細かいことに拘るのをやめてくれないかな? ほとんどの場合、情熱を愛する人々は他者を傷つけたりしないよ。

その人たち自身はどうなのです? 衝動がいつでも正しい方向に導いてくれるみたいなことを言っているのですが、衝動でおかしなことをしてしまうことはあるのです。

いいや、衝動は行動を導くものだよ。衝動は、人々に自分が何者かを見付けさせてくれるのさ。

違うのです。衝動は、生物的な欲動に繋がるのです。怒るとアドレナリンが出て、活力が出るのです。怒りは、身体が自分を守ろうとする副作用なのです。

いいや、そうじゃない。怒りとアドレナリンは、自分の身体が自分に必要なものを理解させるためのものなんだ。キミと違って、僕は自分の衝動を無視したりしない。だからその衝動が何を訴えているのかを理解できているのさ。

それではそろそろ、白の番です。最後ですので、あなたの目標についてお話しください。他の色との関わりで言っていただいても結構です。

赤は一貫して自分探しの必要性について話していました。私は、それよりずっと高い欲求があると思います。私たちはお互いに目を配らなければなりません。私たちすべてが協力すれば、可能なことに限りはないでしょう。しかし、そのためには、私たちは自分の欲や嫉妬をいったん置いておく必要があります。可能な限りのものを独占する必要はありません。必要なだけ取るようにすれば、全員に行き渡るだけのものがあるのです。苦しみがあるのは充分なものがないからではなく、利己的な個人が多すぎるからです。

お互いのことを思いやるというのは、人間の本性に反しているね。僕は、自分の親しい人のためにより多くの資源やエネルギーを使いたい。そうしないのは愚かというものさ。


沸血の導師》 アート:Chase Stone

ですが、私の考える世界では、あなたもあなたの愛するものも傷つけられることはありません。あらゆる人の需要は満たされるのです。

キミの言い分だと、飢えてさえいなければそれでいい、ということになるね。でも人は物理的に必要な分より多くを必要とするものだ。所有とか、目的とか、情熱とかは必要なものだよ。キミの考えた小さな箱庭はそれを軽く見過ぎているね。

人々にはいくらかの自由は認められていますが、それは無限ではありません。誰かの自由が他の誰かの自由を侵害したなら、それは欲の出し過ぎです。人々を守り、何が許されて何が許されないのかを定めるために法が存在するのです。

キミの法という奴は、いつでも最初は気高いものだね。でも新しく何かを定めるたびに、誰かの自由を奪っているんだよ。

それは誰もが保護されるための代償です。

だから、僕はその代償が大きすぎると言っているのさ。個人の自由は確かに誰かを傷つけるかもしれない、けれども自由が失われればそれよりもずっと多くの人々が傷つくんだよ。

赤との対立について、かなりの説明を頂きました。白、青、あなた方の間に対立はありませんか?

白さんと青は、秩序が大切というところでは一致しているのです。青のほうが内向きで、白さんのほうが社会向きなのですが、混沌のほうがずっと危険だということはわかっているのです。青は、白さんと一番違うところは、自分の運命で自分の果たす役割についての考え方だと思うのです。青の友好色の黒さん、白さんの友好色の緑さんを考えたらわかりやすいと思うのですが、青と黒さんは、運命は決まったものではなくて自由が存在する、未来は変えられると思っているのです。白さんと緑さんは、物事は最初から決まっていて、運命に逆らうのは意味がないと思っているのです。

私から見ると、青と私の最大の違いはそれぞれの望んでいるものにあると思います。私たちはどちらも完全な世界を作ろうと思っているのですが、青にとってはその完全な世界とは自己実現の世界で、私にとっては完全な社会の世界です。青は私よりも個人の役割を重く見ていることになります。ですが、私たちは非常によく協力できていますし、美しいルールや法を定めることができています。

そろそろお時間となりました。今回は、皆さんの間の対立に焦点を当ててきましたが、最後に共同声明をいただきたいと思います。皆さんそれぞれ一言ずつで、なぜこの氏族をプレイすべきなのかお答えください。自己紹介と同じ順番でお願いします。

もっとも危険な武器は、精神なのです。

自信溢れる敵は敏感な敵だ。

どんな計画にも対策があります。

ありがとうございました。それぞれ、何か得るものがあったと思います。


 いつもの通り、このインタビュー/記事への意見を聞かせて欲しい。メール、各ソーシャルメディア(TwitterTumblrGoogle+Instagram)で(英語で)聞かせてくれたまえ。

 それではまた次回、『Unglued 2』をもう一度振り返る日にお会いしよう。

 その日まで、自身の目標とそのための手段をあなたが見つけ出せますように。

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