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浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」

2016.02.09

「プロツアー『ゲートウォッチの誓い』」三大チェックポイント!海の向こうで戦いが始まる。6色目がもたらした環境への影響は?

by 浅原 晃

 みなさん、こんにちは! 新環境で行われた、プロツアー『ゲートウォッチの誓い』。ご覧いただけたでしょうか。新環境で行われたモダン・フォーマットは『ゲートウォッチ誓い』からの無色マナを利用したエルドラージ軍団の襲来、そして、禁止カードの制定によって、大きな変化を遂げました。今回の「プレミアイベント三大チェックポイント!」では、そんな新モダンを中心に見所をチョイスしていきたいと思いますので、ぜひ、タイムシフトでの観戦などに参考にしてください。

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イン・ザ・熱いスープ

 モダン環境が、プロツアー前ではどういう風になると予想されていたか? ということを知りたいならば、事前に行われた「プロツアー『ゲートウォッチの誓い』直前生放送」で解説をしていますので、そちらを最初に見ると分かりやすいでしょう。ゲスト出演の山本賢太郎プロにモダン環境について聞いているので、練習しているトッププロが新モダン環境に対してどういった感触を持っているか、確かめる少ない機会とも言えます。予備知識を持って本戦を観ることでより一層理解も深まりますからね、また、おまけとして、モダンの注目デッキを持ち込んでの対戦企画もしているので、寒い冬が続く昨今、熱いスープを飲みながら見るのをお勧めしますよ。

 それでは、本戦の見所を紹介していきましょう。

チェックポイント1! 初日第8回戦 戦場を制圧するもの、それは、限りなく透明に近いブルー

 イベントカバレージで公開されたモダン初日のメタゲーム・ブレイクダウン。使用者のトップを飾るのは、「バーン」と「親和」でした。その両者はプロツアー前でも、有力とされるアーキタイプでした。その理由は禁止カードの影響を受けず、むしろ、禁止された高速コンボデッキへの警戒をしなくてよい分、相対的には有利な方向へと動くと予想されていたからです。動きやデッキパワーが『ゲートウォッチの誓い』以前から保証済みで、安定した動きが確約されているというのも大きかったかもしれません。しかし、その安定性というのは『ゲートウォッチの誓い』が加わっても、さしたる進化がないことを示していたと言えるかもしれません。

第8回戦:ジャアチェン・タオ vs. バート・レヴァンドフスキ(1日目 9:13:34~)

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 そう、初日全勝を懸けてフィーチャー席で勝負を行った2人のデッキはそのどちらでもないものでした。その内の1つは、『ゲートウォッチの誓い』で急激に進化した「エルドラージ」デッキ。しかし、その見た目は「エルドラージ」デッキの中でもさらに群を抜いて異質でした。試合の盤面を見れば一目瞭然、リミテッドでは強力なカードであるものの、構築では使われないと思っていたカードがずらりと揃っていたのです。《空中生成エルドラージ》、《不快な集合体》、そして、《希望を溺れさせるもの》。そして、ここでは、この青赤エルドラージの可能性を感じさせるのに十分すぎる試合が展開されます。この青を中心とした無色の「エルドラージ」デッキの強さが、使用者であるジャアチェン・タオ選手の初日全勝からのトップ8という形で証明される様を要チェック!


チェックポイント2! 2日目第15回戦 シュレディンガーの猫はデッキトップに潜む?希望の墓地のエムラクール

 第15回戦、日本が誇る、殿堂プレイヤーである中村修平選手がトップ8を確定した頃、もう1人、トップ8ラインで望みを繋ぐ日本人プレイヤー山本賢太郎選手が11勝3敗で、トップ8を懸けて戦うことになりました。「プロツアー『ゲートウォッチの誓い』直前生放送」にも、ゲスト出演いただき「優勝したら、そのお金で猫を飼います。」という強い意気込みを披露してくれた山本選手が使用するのは《御霊の復讐》を使った、墓地利用の「リアニメイト」デッキ。相手は先ほどのポイントでも登場した、今大会の台風の目、初日全勝、ここまでモダンラウンド全勝のジャアチェン・タオ選手。

 そして、山本選手のデッキは従来の《グリセルブランド》に依存した完全コンボタイプではなく、《引き裂かれし永劫、エムラクール》を加えた「エムラシュート」とも呼ばれるタイプ。エルドラージの軍勢にたった1体で立ち向かうのが、エルドラージ最強の生命体である《引き裂かれし永劫 エムラクール》であるというのは、宿命的な展開と言えますね。

第15回戦:ジャアチェン・タオ vs. 山本賢太郎(2日目 7:42:55~)

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 山本選手は2本目を《信仰無き物あさり》からの奇跡的なドローで取り、希望を3本目へと繋ぎます。望みを繋いだ3本目、追い込まれた山本選手はまたしても《信仰無き物あさり》を打ちます。そして、《引き裂かれし永劫 エムラクール》と《御霊の復讐》が重なってあった場所とは......。コンボデッキ特有の手に汗握るドローが楽しめる一戦を要チェック!


チェックポイント3! 3日目準決勝 無色の決戦、その5分後の世界は?

 トップ8にそうそうたるメンバーがそろうなか、そのデッキは世界の無色によって制圧されていました。2つのデッキタイプ、「エルドラージ」デッキも「親和」デッキも、それぞれ色を持たないカードが中心となっていおり、トップ8はエルドラージ6、親和2という、とんでもない世界だったのです。

 特にビートダウンにおいて、これよりも早いものはないというのが売りだった「親和」にとって、時に速さでさえ上回ってくる「エルドラージ」デッキとの戦いは、今までの相手と異なり非常に難しいものと言えるでしょう。例えば、《頭蓋囲い》を装備したクリーチャーが防御に参加することもあれば、攻撃する前に相手の殴り返しを警戒する、例えば《現実を砕くもの》が飛び出してきたことなどを考えなくてはいけなくなったからです。

準決勝:パトリック・ディックマン vs. イヴァン・フロック(3日目 4:55:36~)

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 「親和」と「エルドラージ」、その2つの対決は両方が高速デッキだけに、あっという間に終盤へと突入します。しかし、プレイングは決して簡単ではないというのは、この準決勝の試合、「親和」のパトリック・ディックマンと「無色エルドラージ」のイヴァン・フロックを見れば分かるでしょう。対戦が始まり5分が経てば、「親和」が攻める展開、「エルドラージ」が攻める展開、そして、両者のクリーチャーが複雑に拮抗する展開といった風に大きく派生します。その局面にどう対応していくか、早い試合においても、キーとなるポイントで正確なプレイができるかが勝負を分けた展開を要チェック!


次回のイベント、プロツアー『イニストラードを覆う影」

 次回のプレミアイベントは4月22日(金)~24日(日)に行われる「プロツアー『イニストラードを覆う影』」。フォーマットは「ブースタードラフト」と「スタンダード構築戦」です。新しい次元へと移り、本格的に2つのセットでブロックがサイクルしていくことになり、激変するスタンダード環境が見られそうですね。スタンダードでもエルドラージが活躍するのか、はたまた、イニストラードから参入するものたちが新しい世界を作るのか、今からワクワクしますね。

 それでは、次のプロツアーでお会いしましょう!

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