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浅原晃の「プレミアイベント三大チェックポイント!」

2015.12.16

「ワールド・マジック・カップ2015」三大チェックポイント!戦略とチームワーク、国別対抗戦の醍醐味を堪能しよう!

 みなさん、こんにちは! 年に一度のマジックの祭典ワールド・マジック・カップ2015が12月10日(金)~12日(日)に行われましたね。通常のプロツアーとは違い、ワールド・マジック・カップは国別対抗のチーム戦。それぞれの国から選ばれ、予選を勝ち抜いた4人が代表となり、国の威信と誇りを懸けて戦うと考えれば、見る側も応援に熱が入るイベントだったのではないでしょうか。

 そして、今回もニコニコ生放送で完全中継されていました。ただ、見逃してしまった、全部は見られなかったという方も、このコラムで見所を3つ紹介していきますので、参考にしながら、タイムシフトを見てはいかがでしょうか。寒い季節、熱い鍋でも食べながら見るのもいいかもしれませんね。

 ということで、さっそく......といいたいところですが、ワールド・マジック・カップのチーム戦はちょっと特殊なフォーマットなっています。よく分からないという人は、初日の放送の冒頭にフォーマットについての紹介がありますので、まず、そちらを最初に見るといいでしょう。

ワールド・マジック・カップのチーム戦の形式とは?

「ワールド・マジック・カップ2015」チーム戦のフォーマット説明(1日目 0:20:15~0:29:20)

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 チーム戦の形式についての解説はここから聞くことができますので、チェックしておきましょう。それでは、見どころを紹介していきたいと思います!


チェックポイント1! 初日第6回戦 デンマーク vs. カナダ

 第6回戦、3勝2敗のギリギリのラインで当たったのは、優勝候補であるデンマークとカナダの両者でした。デンマークは昨年の王者であり、そのときの決勝では《砂塵破》を劇的にトップデッキして優勝をものにしています。これは、個人的にちょくちょく考えて追加している、「伝説のトップデッキ100選」には必ず入るので、見ていない人は昨年のワールド・マジック・カップのタイムシフトをぜひ見にいってみてください。

「ワールド・マジック・カップ2014」決勝戦 デンマーク vs. ギリシャ、伝説のトップデッキ(最終日 4:07:30~)

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 そして、そのときの優勝メンバーであるマーティン・ミュラー/Martin Mullerは今ではトッププレイヤーとなって、この場に戻って来ているのです。まさに、ワールド・マジック・カップが生んだ、シンデレラボーイと言えるでしょう。他にも、デンマークにはマーティン・ダン/Martin Dang、そして、カナダにはショーン・マクラーレン/Shaun McLaren、アレクサンダー・ヘイン/Alexander Hayneというプロツアー王者が揃っています。つい、プロツアー王者のバーゲンセールか、と思ってしまいますね。

 そして、ここでのフォーマットはチーム・スタンダード。チーム・スタンダードは、プールが共有される(3つのデッキで1つのカードは4枚までしか使えない)ため、デッキ構築の戦略がカギとなります。

 今のスタンダードは大多色環境。つまり、デッキパワーの低いデッキを作りたくないという戦略ならば、フェッチランドなどのマナベースの問題で4色デッキなどは採用しにくくなります。今回の大会で「ジェスカイ・ブラック」などのデッキがほとんどおらず、「アタルカ・レッド」が多いのは、デッキ間で被るプールの問題点のためです。ここの部分は通常のスタンダードと大きく異なる点でしょう。

 しかし、このデンマークのアプローチは「4色ラリー」というデッキをマーティン・ミュラーが使用しているのがポイントです。4色のマナベースと《ヴリンの神童、ジェイス》という強力なカードを利用するため、他のデッキへの影響は少なくありません。エースデッキで確実に1つ勝ちに行く戦略が功を奏すのか?プロツアー王者たちの競演を要チェック!

第6回戦:デンマーク vs. カナダ(1日目 6:47:11~)

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チェックポイント2! 2日目第1回戦 ドイツ vs. 日本

 日本はもちろん、世界でも随一のプレイヤーとして知られる渡辺雄也選手も、このワールド・マジック・カップでは2日目には残れないでいました。しかし、今年は初日を4勝2敗1分けという成績で突破し、2日目へと駒を進めることになります。その2日目の初戦ではフィーチャー・マッチに呼ばれ、ドイツと戦うこととなります。

 「チーム・シールド」はすべての色を分け合って3つのデッキで使う関係上、強力なカードを無駄なく使用できるため、通常のリミテッドよりも強力なカードが使用でき、派手なゲームを楽しむことができます。ただ、逆にレアリティの高いカードであっても、十分警戒しなくてはいけないというのもポイントです。例えば、生放送中にも言及していますが、《次元の激高》などの全体除去が飛んでくる可能性も大いにあるため、警戒は必要なのです。

 渡辺雄也は青白のデッキを使い、クリスチャン・セイボルドの「同盟者デッキ」と戦います。しかし、同盟者の集まり方も「チーム・シールド」では段違い、相性とデッキパワーの差、そして、クリスチャン・セイボルド/Christian Seiboldの圧倒的な回りに一方的に敗れてしまいます。

 しかし、これはチーム戦。1つ敗れても、頼れるチームメイトがいれば、悲観することはありません。本当の見どころはここから、ここで勝ってトップ8への道を切り開けるかの大事な2日目の初戦、チーム戦の1つの醍醐味を要チェック!

2日目第1回戦:ドイツ vs. 日本(2日目 0:29:13~)

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チェックポイント3! 3日目決勝戦 タイ vs. イタリア

 トップ8で争われた3日目。日本チームもトップ8へと駒を進めはしましたが、残念ながら、準々決勝で敗れてしましました。そんな厳しい勝負が続く中、決勝まで勝ち残ったのは、タイとイタリアでした。そして、決勝も非常に見応えのある試合となりました。

 デッキの組み合わせは、

  • タイ:アタルカ・レッド、エスパー・ドラゴン、アブザン・ミッドレンジ
  • イタリア:ティムール・大変異、エスパー・ドラゴン、アタルカ・レッド

 両方の国で「アタルカ・レッド」と「エスパー・ドラゴン」は採用されていますが、タイは残りの1つにオーソドックスな「アブザン・ミッドレンジ」をチョイスしたのに対し、イタリアは「ティムール・大変異」という通常のスタンダードでは珍しいデッキをチョイスしています。

 ということは、戦いのカギは「ティムール・大変異」にあり? 最後はチームのメンバーがすべて集まり、文字通りの総力戦となりました。ここでは、多くは語る必要はないでしょう、ラストバトルは要チェック!

決勝戦:タイ vs. イタリア(3日目 8:24:58~)

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おまけポイント! 現役プロプレイヤー、市川プロの謝罪会見!?

 「ワールド・マジック・カップ2015」の決勝では「ティムール・大変異」が活躍し、見事、イタリアが優勝となりました。「テイムール・大変異」の全体の成績も8勝1敗と、大会を通して素晴らしい活躍だったようです。が、「ティムール・大変異」というデッキを弱いのでは?といっていた人がニコ生実況席にいるとかいないとかという話が? 決勝が終わっても、祭りはなかなか終わらないのもニコニコ生放送の醍醐味。現役プレイヤーとして、3日間、最高の解説をしてくれた市川ユウキプロの勇姿をぜひ最後までご覧いただければと思います。

市川ユウキプロの謝罪会見(3日目 9:18:20~)

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 それでは、次回はプロツアー『ゲートウォッチの誓い』でお会いしましょう!

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