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浅原晃の「プロツアー観戦ガイド」
モダンマスターズ実況マラソンを観戦し、週末を楽しもう!
モダンマスターズ実況マラソンを観戦し、週末を楽しもう!
ついに今週末に迫ったモダンマスターズのグランプリ(以下、GP)ですが、みなさん、いかがお過ごしでしょうか。ラスベガス、ユトレヒト、そして、千葉の3都市で開催、しかも、そのすべてを二コ二コ生放送で52時間に渡り放送するという、マジック史上でも類を見ない、前代未聞、空前絶後のお祭りイベントとなっている本イベント、今からワクワクが止まらない人も多いのではないでしょうか。
放送の詳細な日程や実況メンバーなどは、「こちらマジック広報室!」の方で公開されていますので、そちらも合わせてご覧いただくと、いろいろと分かりやすいと思います。特に試合以外の部分ではGPでのウェディング!!が行われるということで、生放送をご覧になる方も記憶に残るGPになるでしょう、ぜひお見逃し無く! 現地に居る方もせっかくですので、《集合する中隊》のごとく祝いの場に参列してみるのをおススメしたいです。いや、おめでたいですね!
さて、GPは初日が『モダンマスターズ 2015年版』のシールド、2日目はドラフトで行われます。生放送で観戦、もしくは、GP本戦に参加する。どちらにしても、知っておきたいのは、『モダンマスターズ 2015年版』とはどういうセットかということでしょう。
『モダンマスターズ 2015年版』は、構築シーンにおいては、《タルモゴイフ》や《闇の腹心》、《ヴェンディリオン三人衆》、《引き裂かれし永劫、エムラクール》など、モダンの一線級で活躍するカードが収録されているパックとなっています。そして、コモンやアンコモンといったリミテッドの軸になるカードは、過去のブロックのシステムから代表的なものが抜粋して採用されており、それらのカードをシナジー通りにまとめられるかが重要になっているセットです。
一例として、『神河』ブロックからは「転生」。『ミラディンの傷跡』ブロックからは「金属術」や「増殖」、『ローウィン』ブロックからは「多相」、『ラヴニカ』ブロックからは「移植」などが収録されています。
これらの能力はそのときのブロックの特徴のひとつだったので、当時のマジックを知っている方ならば、懐かしいと感じる人も多いかもしれません。しかし、懐かしい能力を再び使うだけにとどまらないのが『モダンマスターズ 2015年版』の面白いところです。スピリットなら「多相」と、「増殖」なら「移植」と、それぞれがブロックの枠を超えた部分でもシナジーが生まれていたりもするのです。例えば、スピリットの「転生」で墓地にある《名も無き転置》を拾うというのは、『モダンマスターズ 2015年版』のリミテッドの基本テクニックの1つとなっていますね。古いセットから新しい発見を得るさまは、まさに温故知新、実にやり込みがいのあるセットと言えるでしょう。
ということで、せっかくなので、私もシールドに挑戦してみましたので、ちょっと紹介していきたいと思います!
まず、『モダンマスターズ 2015年版』のパックを対戦相手の分も含めて12パック購入。対戦相手はそこらへんの暇そうな人を後で捕まえることにして、さっそくパックを開封といきます。この瞬間はマジックでもっとも楽しい瞬間の1つですね。神様、贅沢はいいません、もし願いが叶うなら《タルモゴイフ》のフォイルカードを......。
そんな願いが通じたのか、緑の神話レアが登場しますが、惜しくも《原始のタイタン》。しかし、良く見ると、こ、これは......
《原始のタイタン》と《太陽の宝球》が4枚。2011年の世界選手権を優勝した、彌永 淳也が使用したデッキの構成、いわゆる2マナ、4マナ、6マナのマナカーブで動くイヤナガ理論! ということで、デッキの軸はこれに決まりです。モダンマスターズの懐古殺し、実に恐るべし。他にも《ヘルカイトの突撃者》や《スカルガンの火の鳥》といった大型クリーチャー、そして、《コジレックの捕食者》など、マナとなる0/1クリーチャーであるエルドラージ・落とし子を出せるクリーチャーも多くいたので、そのまま、赤緑のビッグマナデッキを完成させました。
というわけで、相手が居ないと困るので、そこらへんを歩いていた殿堂の人に相手をしてもらうことにします。よろしくお願いします。
そして、2、4(《コジレックの捕食者》)、6の動きで容赦なく《ヘルカイトの突撃者》がアタック! ということで気持ちよく勝つことができました。カードパワーが高く、派手な試合ができるのも、普段のリミテッドと違って楽しいところですね。カードパワーが高さゆえに、一気に勝負が決まることもありますが、実際は緻密な戦略と、派手なカードがかみ合っている非常に良くできた環境だと思います。
二コ二コ生放送でも、いろいろなカードが戦場に現れることでしょう、『モダンマスターズ 2015年版』はいろいろな楽しみ方ができるセットです。昔のセットのカードで好きだったものや、懐かしいカードがあれば、どんどんコメントして、共有していくと楽しさも倍増すると思います。52時間、常に話し相手はいますし、分からないことがあれば、実況、解説にコメントでいろいろ聞いてみるのもいいと思います。千葉では藤田剛史さん、ユトレヒトは中村修平さん、ラスベガスは黒田正城さんと、マジックを黎明期から知る強豪プレイヤーたちが解説担当ですので、昔話なんかもしてくれると思います。
今週末は、今もっとも熱いセットである『モダンマスターズ 2015年版』、「グランプリ・千葉2015」本戦や、ニコニコ生放送をぜひお楽しみください!
ちなみに、私もGP千葉にはプレイヤーとして参加いたします。当たることがあるかもしれませんが、そのときはよろしくお願いします。それでは、GP千葉で会いましょう!
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