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なかしゅー世界一周2011・第9回:グランプリ・神戸

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2011.05.05

なかしゅー世界一周2011・第9回:グランプリ・神戸

By 中村 修平


戦場の門

 当初の予定から1ヶ月延期され、ゴールデンウィーク間近に開催されることとなったグランプリ・神戸。
 ちなみに今回も先月と同じく、翌週にヨーロッパでグランプリが開催されるというので次の出発地を関空発にして、それまで大阪の実家の方に滞在するというのも同じ、少し早めに海外からのお客様を我が家にお迎えするというのもやはり前回と同じです。

 火曜日にはマーティン・ジュザが来日、そのまま我が家に滞在しつつ週末に神戸へ向かうというスケジュールを組んでいたのですが、そこで繰り広げられたのはマジック合宿という名の主に茶番でした。
 主要な人物を挙げてみると、

津村


津村
 《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》が使いたいだけのただの酔っ払い。もちろん合宿1日目してニコルデッキは解体の憂き目に。


Juza


ジュザ
 ただの万年時差ぼけ。午後5時就寝午前3時起床。後はマジックとインターネット。
 あと買い貯めしていたカルピスと津村からの差し入れビールを寝起きに軽く一杯やっていたのは忘れられません。カルピスビールとか・・・



そして私
 グランプリ・ダラストップ8使用率32/32の方のジェイスが使いたいだけのただの強カード好き。もちろん《謎めいた命令》も大好き。この2枚だけは絶対に使うということ以外、何も決めてません。


 こんな体たらくの3人が、関西の猛者を招聘して稽古と言う名のやはり茶番を繰り広げた結果、解ってきたことはメタゲームが1周してフェアリーが再び強くなったものの、それを食うためのデッキもやはり存在はしているだろうということ。
 特に「フェアリーに有利な一方でヴァラクートにはさっぱり」なナヤを使いそうなプレイヤーが関西勢に多く、直近では見事にヴァラクート、フェアリー、石鍛冶系+αとなっていた関東式メタゲーム基準からは少し違った様相を呈しそう、という判断でした。

 そこまで踏まえた上で、直前に試して好感触だったフェアリーと、ナヤに対してある程度は耐性がある「青白石鍛冶」の選択で揺れ動いていたのですが、前日になって結局、石鍛冶で行くことになりました。
 ちなみに決め手となったのは前述のようなメタゲーム予想、ではなくて、入っているジェイスがフェアリー2枚に対して石鍛冶が3枚だったから。まあ色々と理由を取ってつけたところで、本当のところは世の中こんなものです。

中村 修平
グランプリ・神戸 2011 / エクステンデッド[MO] [ARENA]
4 《
2 《平地
1 《霧深い雨林
1 《氷河の城砦
4 《天界の列柱
4 《秘教の門
4 《金属海の沿岸
4 《変わり谷
2 《地盤の際

-土地(26)-

3 《呪文づまりのスプライト
4 《石鍛冶の神秘家
3 《ヴェンディリオン三人衆
2 《悪斬の天使

-クリーチャー(12)-
4 《定業
4 《流刑への道
4 《マナ漏出
4 《謎めいた命令
3 《精神を刻む者、ジェイス
1 《遍歴の騎士、エルズペス

-呪文(20)-
2 《ブレンタンの炉の世話人
3 《テューンの戦僧
2 《静月の騎兵
3 《誘惑蒔き
3 《瞬間凍結
2 《審判の日

-サイドボード(15)-

 結局3人ともが、ちょっとずつ構成は違うもののベースとなるデザインは同じ青白石鍛冶デッキで出ることとなりましたが、私の成績は11勝4敗、プロポイント2点という結果。
 ノルマとしているグランプリで平均2点には到達していますが、初日を8勝1敗で通過し、2日目前半戦を3連勝で切り抜けたところから連敗、最終戦も負けて3連敗というのを考えると、かなりもったいないとも言える成績となってしまいました。
 実は前回、前々回のグランプリ・神戸も初日1敗からそんな感じで終盤に失速してしまいトップ8を逃してしまっただけに、よりがっかりといったところ。
 まあ次があるさと自分に言い聞かせて、翌週のグランプリへと気持ちを切り替えることにします。


 何はともあれ、これでローウィン・ブロックが使えるエクステンデッドも終わり。

 愛あふれるフェアリー使いさんや、《運命の大立者》と《幽体の行列》あとバナナに特別な思い入れがある某グランプリチャンピオン程ではありませんが、名残惜しいといえばその通りで、色々とお世話になったり、させられたりと思うことしきりですね。

 思うことしきりといえば、紆余曲折を経てこれから3週間程ヨーロッパに、同行日本人無しで滞在というこれまでになかったことを経験しに行く、というか実は現在進行形でしているのですが、この神戸中の1週間を思い返してみるとご飯的な意味でも相当多彩でした。


その1 牛丼&カルピス

 既に大半の方はご存知かと思われますが、ジュザの好きな日本の食べ物トップ2。
 牛丼は前回、我が家に滞在中に何気なく勧めてから、カルピスはおそらくオリビエ・ルエルからでしょう。
 せっかく近所で評判の寿司やうどんを食べさせようと企画しても、時差ぼけでダウンしていたり、生ものとシーフードがそもそも食べれなかったりで頓挫しましたが、牛丼だけは別。
 牛丼食べに行こうかと尋ねるとたちまち飛びついてきたのが今週一番の名シーンでした。ちなみに二番目は濃縮版カルピスの存在をジュザに教えた時。


その2 神戸ビーフ

 かつて神戸のドンとして関西マジックプレイヤーから慕われていた今井さん。
 その今井さんに昔連れて行ってもらい、今も神戸でプレミアイベントが開催される度に足繁く布教活動に務めているステーキランド。今回の布教先はルームメイトの杉木さん、チェコからお越しのジュザに加えて、ジュザの友人で日本に留学中のミハルさん、アメリカからぶらり世界一人旅中のアレックス・ウェスト。

ステーキハウスにて

 彼らを連れて決戦前の金曜日にステーキディナー、世界の神戸ビーフは大好評で日曜日にも再度訪れていたり。
 アレックスに至っては中日の土曜日も別の高級ステーキハウスに行ってたので3夜連続ステーキだったとのこと。


その3 お好み焼き

 土曜日の夜、アレックスはステーキを食べに夜の街へ、同じくジュザは疲れたと言い残し牛丼を求めて消えていきましたが、残った我々は関西のスペシャルフードを食べてみたいというミハルさんのリクエストでお好み焼きを食べに行くことに。

お好み焼きと広島焼きの違いはなにか

 初日は1敗で通過できたうえ、お好み焼きと広島焼きの差についてミハルさん以下の知識しか持ち合わせていなかった三原さんとご一行はその後己の不明を恥じてか食後のアイスクリームを奢ってくれるという、私にとっては至れり尽くせりぶりで最高に楽しい夜でした。まさかみんな一斉にチョキを出すかね・・・

三宮にて


その4 神戸食べ歩きツアー

 トップ8バブルマッチで対戦したヤソ(八十岡翔太)がその勢いのまま遂に悲願の個人戦初優勝を遂げてから一夜明けて、たまたま翌日に記事で打ち合わせがあった私と三田村、そして夜に関東へと帰る予定の鍛冶君、ミハルさんとで1日神戸食べ歩きツアー的なものが開催されました。

 具体的にはミハルさんの知り合いから教えてもらったスイーツを買いに行ったり、中華街まで行ってみたり、途中の肉屋で出来立てのコロッケを買ったり、神戸新名物の壺プリンなるものを探索したりと、まあ、完全に食べてばかりの1日でした。

中華街


 こんなに食べ物というトピックだけでもありありと思い出せるだなんて、早くもホームシックかもしれません。
 これから丸々3週間残っているというのに我ながら先が思いやられます。果たして3週後に五体満足で日本の地を踏めるのでしょうか、

 それではまた次回、世界の何処かで、心身ともに無事でいられたらお会いしましょう。

新たなるファイレクシア

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