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渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
第28回:エムじゅーに!?『基本セット2012』ドラフト点数表 赤・緑・その他編
読み物
渡辺雄也の「リミテッドのススメ」
2011.08.08
第28回:エムじゅーに!~『基本セット2012』ドラフト点数表 赤・緑・その他編
みなさんこんにちは。渡辺です。
今回は前回に引き続き、M12の点数表を作っていこうと思います。
前回は白・青・黒までだったので、今回は残りのカード全てに点数を付けていきます。
評価の仕方は前回と同じですが、一応評価の基準を載せておきますね。
点数 | 基準 |
10 | 神カード。見たら取るべし。確定初手。 |
9 | 爆弾カード。これ1枚でゲームに勝てるようなカード。初手~2手目。 |
8 | かなり優秀なカード。流れてきてもおかしくないが、初手でも問題ないレベル。初手~3手目。 |
7 | 優良カード。是非デッキに入れたいレベル。2~4手目。 |
6 | 普通にデッキに入るくらいのカード。3~6手目。 |
5 | ぎりぎりデッキに入るぐらいのカード。5~8手目。 |
4 | できればデッキに入れたくないようなのカード。枚数が足りないときに仕方なく使うレベル。または特殊な条件でのみ使用するカード。7~9手目。 |
3 | サイドボード要員。基本はデッキに入らない。10~12手目。 |
2 | よほどのことがない限りデッキに入れることはないカード。12~14手目。 |
1 | 何をしてもデッキに入らないレベル。ほぼ14手目。 |
では早速見ていきましょう。
まずは赤のカードから。
赤
10点
神話レア | 《業火のタイタン》 |
レア | 《炎破のドラゴン》 |
赤のトップは《炎破のドラゴン》と《業火のタイタン》の2種。
どちらも6マナとちょっと重いですが、盤面の制圧力と殴り始めた時のクロックの速さは他のカードとは比較になりません。出した次のターンには勝ってるなんてこともしばしば。
見たら問答無用で取りましょう。
9点
神話レア | 《炬火のチャンドラ》 |
アンコモン | 《火の玉》 |
3度目の変身を果たしたチャンドラさんですが、残念ながら最高得点はならず。
確かに強いカードなのですが、これ単体ではゲームに勝てないというのが大きな理由です。
最終奥儀まで行ければ勝ったも同然ではありますが、《炬火のチャンドラ》自体にはそこまで防御能力がないですからね。
ただ環境に多いタフネス1を片っ端から除去したり、強力な呪文をコピーしたりと、やってることはやはり強いので、見たら取るくらいの感覚で良いでしょう。
もう一枚の《火の玉》は説明するまでも無いでしょう。リミテッドのX火力はただただ強いです。
《幻影のドラゴン》や《幻影の熊》などのイリュージョンクリーチャーをまとめて簡単に対処できるのも覚えておきましょう。
《炬火のチャンドラ》と《火の玉》は両方とも色マナ拘束がシングルコストと非常に緩いので、赤をやっていなくて3パック目で引いてしまったという場合でも、タッチで使うことができるという受けの広さが魅力ですね。
8点
レア | 《戦嵐のうねり》《渋面の溶岩使い》 |
コモン | 《血まみれ角のミノタウルス》《チャンドラの憤慨》 |
《戦嵐のうねり》は自分だけ《伏魔殿》というド派手なカード。
自分のクリーチャー全てが出たときにパワー分の火力を持つのなら、6マナという重さも許容できますね。
構築でも使われている《渋面の溶岩使い》はもちろんリミテッドでも強いです。2点飛ばすシステムクリーチャーが弱いはずがないですね。
ただゲーム序盤ではよくコストのための墓地のカードが無いというになりがちなので、《マーフォークの物あさり》などと組み合わせて墓地を溜めるギミックがあるとより使いやすくなります。
《血まみれ角のミノタウルス》はコモンでも屈指のスペックを誇るクリーチャー。
狂喜という条件付きではありますが、4マナ5/5というのは基本セットのクリーチャーのスペックを大幅に上回っています。
ゲームに与える影響も当然大きく、4ターン目にこいつを狂喜で出したらそのまま勝つなんてこともあるくらいです。
方向性こそ違いますが、《ギデオンの法の番人》や《マーフォークの物あさり》などと同レベルのパワーを持っているカードですね。
他の赤の優秀コモンである《チャンドラの憤慨》や《火葬》などと比べても、こちらを優先して良いでしょう。
7点
神話レア | 《憤怒生まれのヘルカイト》 |
レア | 《チャンドラのフェニックス》 |
アンコモン | 《火山のドラゴン》 |
コモン | 《火葬》《ショック》《血のオーガ》《嵐血の狂戦士》 |
赤の7点ゾーン。
赤の基本コモン除去である《火葬》や《ショック》はこの点数です。優秀な赤の狂喜クリーチャー達もここですね。
《憤怒生まれのヘルカイト》は狂喜で出せれば12/12飛行というとんでもないスペックですが、如何せん重過ぎるのでこの点数で。出たら強いんですけどね。出たら。
《チャンドラのフェニックス》は最初よりも評価の下がったカードですね。
最初は3マナ2/2飛行速攻に回収能力が付いているクリーチャーが弱いわけがないと思っていたのですが、この回収能力の条件が思っていたよりも難しく、この評価になりました。《火葬》や《ショック》を打ってこいつを手札に戻しても嬉しくないですからね。
《チャンドラの憤慨》や《溶岩の斧》などで回収するパターンは強いので、これらと合わせて使うようにしましょう。
6点
アンコモン | 《真紅の魔道士》 |
コモン | 《ゴブリンの投火師》 |
《ゴブリンの投火師》は赤の狂喜デッキなら必須パーツとも言えるカード。
狂喜の種としての役割なら最上級のクリーチャーで、《血まみれ角のミノタウルス》や《血のオーガ》の狂喜元としてこれ以上のクリーチャーはいませんね。
1ターン目に出せばかなりのダメージを相手に与えることができるので、赤をやるなら是非欲しい1枚です。
5点
レア | 《ゴブリンの酋長》 |
コモン | 《骨砕きの巨人》《焦熱のヘルハウンド》《ゴブリンの長槍使い》《ゴブリンの付け火屋》《稲妻の精霊》《溶岩の斧》《反逆の行動》 |
赤の基本カード達。
赤のコモンの多くはこの点数に収まります。
《ゴブリンの酋長》は単体で使っても3マナ2/2速攻とまぁまぁなスペック。
デッキの中にゴブリンが多ければ多いほど点数は上がりますが、もしゴブリンがデッキにいなくてもこれ単体でデッキに入れて問題ないでしょう。
《反逆の行動》《溶岩の斧》《稲妻の精霊》なんかは、デッキが前のめりになればなるほど強くなるカード。
ライフを詰めている状況なら、どれも輝くカード達です。
こういった安く確保できるカードを上手く使うのが、今回の赤のセオリーです。
4点
アンコモン | 《ゴブリンの爆発投げ》《ゴブリンの手投げ弾》 |
コモン | 《ゴブリンのトンネル掘り》《躁の蛮人》《殺戮の叫び》《ゴブリンの戦化粧》《投げ飛ばし》 |
赤の4点ライン。
流石にここまで来ると微妙なカードが多いですね。
《ゴブリンの手投げ弾》はデッキの中のゴブリンの枚数次第。4枚以上なら使うといったところですね。
生け贄用に《ゴブリンの付け火屋》などを用意しておけば及第点。
《殺戮の叫び》は他にコンバットトリックが取れなかった時用に。流石に3マナのトリックは重いですからね。
《躁の蛮人》は環境に強いアーティファクトが少ないのでこの点数。
あまりメインから入れたいスペックとは言えませんが、たまに相手のアーティファクトを壊して輝く瞬間もあるので、余裕があれば確保しておくと良いでしょう。
3点
レア | 《魔力のとげ》《余韻》 |
アンコモン | 《地盤の裂け目》《焼却》《炎の円》 |
赤のサイドボード要員。
《焼却》は白か青い相手のサイドとして。
《地盤の裂け目》は膠着している場を突破できるカード。地上を固めてくる緑には、最後の一押しとして活躍してくれます。
《魔力のとげ》や《余韻》は相手がコントロール寄りなら。
特に先手で4ターン目に《魔力のとげ》を張れれば、そのまま勝ってしまうこともあります。
2点
コモン | 《炎のブレス》《松明の壁》 |
どちらも基本使いませんね。
《炎のブレス》は赤単ならワンチャンス。
1点
レア | 《世界混ぜ》 |
これを打てば世界線が収束するかもしれません。
続いて緑です。
緑
10点
神話レア | 《原初の狩人、ガラク》 |
緑のトップは以前よりも一回り大きくなった《原初の狩人、ガラク》。
この緑のプレインズウォーカーも、他のプレインズウォーカーと同じくリミテッドでは鬼のような強さです。
忠誠度+1で3/3を製造するだけでも十分なのに、盤面への対抗策を探しにけるドロー能力。そして盤面に圧倒的な軍勢を生み出す最終奥儀。
どれを取っても一線級ですね。流石進化したガラクさんです。
《原初の狩人、ガラク》の唯一の弱点は、飛行クリーチャーのクロックが止まらないことです。
なので《原初の狩人、ガラク》が取れた時は《大蜘蛛》や《垂直落下》などのカードを多少優先してピックするとよいでしょう。
普段はメインに入れるか微妙なラインの《垂直落下》ですが、《原初の狩人、ガラク》を守る役割として入れるなら問題ないでしょう。
9点
神話レア | 《始源のハイドラ》 |
レア | 《アラクナスの紡ぎ手》 |
アンコモン | 《棘投げの蜘蛛》 |
緑の次点の3枚。
《アラクナスの紡ぎ手》は能力通り《アラクナスの蜘蛛の巣》とセットで。出たターンに能力を起動できるのは本当に強いです。
最悪この2枚セットをタッチして使っても良いくらいの強さですね。
《始源のハイドラ》はただただでかい。平気で他のカードゲームに喧嘩を売れるくらいにはでかいです。
場に出て数ターンしたら、常識外のサイズを持った《始源のハイドラ》が相手を蹂躙しているでしょう。
《平和な心》などで止めていても、どんどん大きくなるその姿は圧巻です。
《棘投げの蜘蛛》は環境に多く存在する飛行クリーチャーへの優秀な回答です。
相手の飛行クリーチャーを打ち落としつつ、飛行に対するブロッカーを用意できるので、一気に相手の戦線を止めることができるでしょう。
また、この環境の強力レアは飛行を持つものも多いので、そういったカードに対処できるのは大変素晴らしいですね。
8点
神話レア | 《原始のタイタン》 |
レア | 《肌変わり》 |
アンコモン | 《棍棒のトロール》《翡翠の魔道士》《踏み荒らし》 |
緑の8点ライン。
《踏み荒らし》や《棍棒のトロール》は言うに及ばず。相変わらずのエースです。
《翡翠の魔道士》は起動コストこそ重いものの、放置したらどんどんクリーチャーを製造してゆくクリーチャー。
赤や黒には簡単に除去されてしまいますが、それ以外の色には無双することが多いです。
《肌変わり》は状況によって姿を変えることのできるクリーチャー。
2ターン目に出せるクリーチャーとしてはかなりのスペックで、珍しく緑のクリーチャーなのに飛行を持つことができます。
攻めにも守りにも使える万能カードなので、どんなデッキでも安心して使うことができますね。
7点
アンコモン | 《酸のスライム》 |
コモン | 《大蜘蛛》《アラクナスの蜘蛛の巣》 |
緑の7点ライン。
基本セット皆勤賞の《大蜘蛛》はいつも通りの性能ですが、環境のクリーチャーが前のめりばものばかりで、飛行まで抑えることのできるタフネス4は非常に重宝します。
コモンの同じマナ域までで《大蜘蛛》を突破できるのは、狂喜した《血まみれ角のミノタウルス》くらいしかないので、がっちりと戦線を支えてくれるでしょう。
《アラクナスの蜘蛛の巣》は緑にしては珍しい強めの除去カード。
効果自体は《拘引》そのものですが、パワー4以上のクリーチャーだとターン終了時に剥がれてしまうので、強力なクリーチャーに対処できないのがちょっと残念です。
しかし、《ギデオンの法の番人》と《マーフォークの物あさり》には対処できるカードなので、緑という色の弱点であった「システムクリーチャーに触れない」というのを見事に解消してくれてます。
緑をやるなら是非確保しておきたいカードですね。
6点
レア | 《極楽鳥》 |
アンコモン | 《殺戮のワーム》 |
コモン | 《ガラクの大軍》《大いなるバジリスク》《ラノワールのエルフ》《トロール皮》《ガラクの仲間》《隠れ潜む鰐》 |
緑の6点ライン。
《ガラクの仲間》《大いなるバジリスク》といった緑の基本クリーチャーはこの位置に。
《ラノワールのエルフ》は去年よりも評価の上がったカード。
というのも、1マナのクリーチャーの価値が狂喜のおかけで相対的に上がっているからです。狂喜の種になりマナ加速にもなる《ラノワールのエルフ》はM12環境では思った以上の働きをしてくれます。
流石に何枚も集めて強いカードというわけではないですが、緑なら2枚くらいまではデッキに入れたいですね。
《トロール皮》はやはり《聖なる狼》か《エイヴンの瞬翼》といった呪禁持ちに付けるのが理想。オーラを使う上で対処されないという安心感はやはり格別です。
まぁ普通のクリーチャーにつけても対処されなければ普通に強いので、例え呪禁生物がなくてもデッキには入るカードですね。
《殺戮のワーム》は7マナとかなり重いですが、9/9トランプルはやはりでかい。
環境が早いとはいえ、お互いが序盤から相打ちを繰り返していけば自然とゲームは後半までもつれ込むので、7マナという重さが許容できないわけではありません。
実際緑をプレイしているなら7マナまで行くゲームは結構ありますしね。
レアが取れなかった時でも、《殺戮のワーム》は安く取れるフィニッシャーとして心強いですよ。
5点
レア | 《ダングローブの長老》《エルフの大ドルイド》 |
コモン | 《聖なる狼》《暴走するサイ》《剛力化》《巨森を喰らうもの》《ルーン爪の熊》 |
緑の5点ライン。
《ダングローブの長老》はデッキの中の緑が濃ければ濃いほど強さを増すカード。
以前対戦相手のデッキが緑単だったときに使われて、びっくりするほど強かったですね。
貴重な呪禁持ちなので、緑をやっているなら確保しておいて損はないでしょう。
《剛力化》は緑の基本コンバットトリック。
2マナで+4の修正値は大きく、最後の一押しという時にも役立ちます。
《ガラクの仲間》などをサポートするのも強いですね。
4点
アンコモン | 《寄せ餌》《狩人の眼識》 |
コモン | 《不屈の自然》《垂直落下》《斑の猪》 |
緑の微妙カード群。
《寄せ餌》は使いにくいカードではありますが、上手く嵌ったときの強さはかなりのもの。
《棍棒のトロール》や《大いなるバジリスク》のようなクリーチャーに付ければアドバンテージを得られますし、最悪膠着した場の突破口として使うこともできます。
ただ進んで入れるほどのカードでもないので、この点数で。
よく《送還》や《破滅の刃》が怖くてプレイできなかったりしますからね。
《狩人の眼識》は嵌った時に強い系のカード。
パワーの低いクリーチャーに打っても大した効果は得られないので、攻撃の通った大きいクリーチャーに打って膨大なアドバンテージを獲得するのが目的となりますが、使えるのが自分が攻めているときに限定されるので、やはり使いにくいです。
デッキの中にどれだけ「打って嬉しい」対象がいるかで、デッキに入れるか決めましょう。
3点
アンコモン | 《秋の帳》 |
コモン | 《濃霧》《帰化》 |
緑のサイドボードカード。
《帰化》は赤や黒には効きませんが、白には《平和な心》、青には《精神の制御》や《氷の牢獄》、緑には《トロール皮》と打つ対象に困らないので、サイド後に活躍する頻度はかなり高いです。
メインにはあまり必要性を感じませんが、サイド後には欲しいタイミングが多いので、緑をやるならできるだけ確保しておきましょう。
2点
レア | 《二重の詠唱》 |
コモン | 《林間隠れの斥候》《豊潤な収穫》《回収》 |
戦力外通告なカード達。
《二重の詠唱》はデッキの中のクリーチャーが多く被っていればワンチャンスあるかも。
6マナ払ってまで打ちたいかというのは置いといて、打ったら気持ち良さそうですね!
1点
レア | 《栄華の儀式》 |
相手から先に恩恵を受けるのはちょっと・・・。
残念ながら使いませんね。
では次はアーティファクトを見て見ましょう。
アーティファクト
9点
レア | 《ペンタバス》 |
アーティファクトのトップは《ペンタバス》。
7マナとコストはかなり重いですが、ひとたびアクティブになったあとの盤面の制圧力はかなりのものです。
2マナ払ってトークンを出し入れするだけで相手の攻撃を無効化でき、《ペンタバス》本体を対処しない限りその循環がずっと続きます。
対処が少しでも遅れるとトークンをばら撒いていくという除去耐性も備えている、正に完璧超人。
7マナという重さゆえに最高得点は付けませんでしたが、それでも十分爆弾カード。
無色なので色が合わないという心配もないので、見たら取ってよいでしょう。
8点
レア | 《真面目な身代わり》《帝国の玉座》 |
《真面目な身代わり》は単純にアドバンテージを稼いでくれるカード。
高マナ域のカードやタッチ色のカードも使いやすくなるので、デッキの中のカードが相対的に使いやすくなりますね。
《躁の蛮人》などで破壊されても損をしないグッドカードです。
《帝国の玉座》は、三つ揃えたら願いが叶うかもしれないという帝国シリーズのレアカード。
リミテッドで毎ターントークンを出せるカードが弱いわけがありません。
ただ出てくるトークン所詮1/1なので、戦線を構築しつつ、《踏み荒らし》のような全体強化で決めるのが理想です。
出るトークンは白いので《護衛の誓約》でもいいですね。
7点
レア | 《ドルイドの物入れ》 |
アンコモン | 《帝国の王冠》 |
《帝国の王冠》は、起動がちょっと重いですがどの色でも使える非生物のタッパー。
ビートダウンでもコントロールでもそれなりの仕事をしてくれます。
相手のクリーチャーに触りづらい緑なんかでは特に重宝しますね。
《ドルイドの物入れ》は得られる効果が不確定ではあるものの、確実にアドバンテージを取れるカード。
得られる効果が分からないのは不安ですが、起動すればするだけ有利にはなるので、ゲームが長引いたときには頼りになるでしょう。
この環境のライフ回復は地味に強いですからね。
6点
レア | 《順応する自動機械》 |
可も無く不可もなくといった、何でもロードこと《順応する自動機械》。
デッキの中のクリーチャータイプが偏っていれば強いですが、往々にしてそんな状況にはならないので、場に居るクリーチャー1体に+1/+1修正を与える程度に考えてください。
5点
アンコモン | 《カイトシールド》《錆びた歩哨》《帝国の王笏》《崩れゆく巨像》 |
コモン | 《マナリス》 |
《崩れゆく巨像》はナイスブロッカー。
たまにナイスアタッカーになるときもありますが、基本はブロッカーですね。
攻めるデッキでも最後の一押しとして使えるので、攻守共にそこそこ活躍してくれます。殴った後に《投げ飛ばし》したら最高に気持ちいいですね!
ただ《反逆の行動》という致命的な回答もあるので、もし相手のデッキに入っていたらおとなしくベンチに引っ込めましょう。
帝国シリーズの最後の一枚である《帝国の王笏》は、ちょっと重い《ゴブリンの投火師》。
クリーチャー除去は食らいませんが、その分コストが重いので狂喜クリーチャーと同じマナ域になってしまうことも。
ただ相手の除去に干渉されずに4ターン目に《血まみれ角のミノタウルス》を出せるのは偉いですね。
《ゴブリンの投火師》と同じく狂喜デッキなら一流、それ以外でもクロックとして十分に機能してくれるでしょう。
4点
レア | 《スランのゴーレム》 |
アンコモン | 《不死の霊薬》《大剣》《速足のブーツ》 |
《大剣》と《速足のブーツ》は「7つの分析」の時に書いた通りです。
《スランのゴーレム》はオーラが付けば強そうな気がしますが、呪禁持ちと違って対処されやすいのが難点。サイド後はオーラを割る目的で入っている《帰化》で本体そのものが割られてしまったら元も子もありません、
もし使うなら《トロール皮》で除去に耐性を持たせられるようにしたいですね。
3点
レア | 《流転の護符》 |
今年の日本選手権で話題になった《流転の護符》ですが、リミテッドでの運用はちょっと厳しいですね。
インスタントタイミングでクリーチャーを出せるのは評価できるのですが、設置に4マナ起動に4マナと、ちょっとかかるマナが多すぎますね。残念ながら普通に使うには厳しいレベル。
相手が青いときのカウンター避けくらいなら使えるかもしれませんが。
2点
レア | 《無限の日時計》 |
アンコモン | 《天使の羽根》《クラーケンの目》《悪魔の角》《ドラゴンの爪》《ワームの歯》 |
《天使の羽根》等の各色のラッキーチャームはお互いの色が合っていればワンチャンスあるかもくらい。
《ドラゴンの爪》なんかはもしかしたら赤対決でやってくれ・・・たらいいなぁ。
《無限の日時計》は《崩れゆく巨像》とのコンボができるくらい。
まぁ使うことはほぼ無いでしょうね。
1点
レア | 《世界薙ぎの剣》 |
《棍棒のトロール》とか《ロック鳥の卵》とか色々考えましたが、やっぱ無理っす。
絵はカッコいいので観賞用にどうぞ。
最後に土地です。
土地
5点
レア | 《氷河の城砦》《水没した地下墓地》《竜髑髏の山頂》《根縛りの岩山》《陽花弁の木立ち》 |
友好色のマナ安定のお供に、もしくはタッチカード用に。
最初に確保するのではなく、後から確保できたらくらいの感覚で取りましょう。
2点
アンコモン | 《埋没した廃墟》 |
回収したいアーティファクトがあれば。
《ペンタバス》とか回収できたら最高ですが、まぁ夢は見ないほうが無難です。
以上が僕のM12の点数表です。
点数表というのはあくまで評価の基準であって、場合によっては点数に反した選択をするときもしなくてはなりません。
分かりやすい例でいうなら、マナ域の問題ですね。
既に4マナが十分にあって、低マナ域が不足しているときに《大蜘蛛》と《ガラクの仲間》の2択なら、《大蜘蛛》を選択することはほぼないでしょう。
ピック状況によってカードの評価は上がったり下がったりするものですが、その辺りの線引きは本当に難しいものです。
その辺の線引きの上達のコツは、とにかく数をこなすこと。
数をこなして経験を積むことにより、その環境に対する環境把握が進み、デッキの完成系のイメージもしやすくなっていきます。
どのカードにはどのカードが有効で、このアーキタイプにはこんな戦術を取ると有効か、というのも自然と身についていきます。
なんだかんだで、やればやるだけ上達していくのがマジック。やっぱり最後に信じられるのは、自分の経験ということですね。
今回の点数表は僕自身の経験を形にしたものですが、この点数表が皆さんのこれからの経験の糧になっていってくれたら幸いです。
では今回はこの辺で。また来週お会いしましょう。
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