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渡辺雄也の「リミテッドのススメ」

第8回:アナライジング!?Draft Viewer

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渡辺雄也の「リミテッドのススメ」

2011.03.14

第8回:アナライジング!~Draft Viewer

 皆さんこんにちは、渡辺です。

 こうして記事でまた皆さんに会えることを嬉しく思います。
 金曜日に起きた大地震の影響で、日本は現在非常に大変な状況になっていますが、そういった状況にも負けずに、こうしてみなさんに記事をお送りしたいと思っています。
 また今週末に予定されているグランプリ・神戸も災害の影響で開催が危ぶまれていますが、できることなら開催して欲しいと思っています。

 あまり暗い話をしていても気が重くなるだけですね。
 ここを見ている皆さんもそういう話はあまり聞きたくないと思うので、気を取り直して今週の「リミテッドのススメ」を始めましょう。


 さて今週の内容ですが、「ドラフト・ビュアー」を見ながらある人のドラフトを追いかけてみようと思います。

 「ドラフト・ビュアー」とは、プロツアーなどのカバレージで提供されている、あるドラフト卓の全プレイヤーの全ピックを再現・確認できるページです。

 画面はこのようになっています。

ドラフト・ビュアー画面写真1

ドラフト・ビュアー画面写真操作部分拡大

 このように好きなタイミングを選んで、カードの画像を見て比較できます。このプレイヤーはどんなタイミングでこのカードを取ったのか? 他の選択肢は? そのとき他のプレイヤーは? など、ドラフトしているプレイヤーがどんなことを考えながらピックしているかを推察しながら見られます。

 今回取り上げるのは、プロツアー・パリの覇者ベン・スターク。
 三田村さんの記事でも紹介された、今アメリカでもっともホットなプレイヤーです。

 そのベン・スタークによる、プロツアー・パリの2日目のドラフトを、このドラフト・ビュアーを使いながら解説します。
 ベンはなぜここでこのピックをしたのか? この時どのようなことを考えていたのか? などをドラフトビュアーを介して探っていこうと思います。

 画面を添付して解説しますが、ぜひ、カバレージに公開されているドラフト・ビュアーと合わせてご覧ください。画面写真をクリックすると、ドラフト・ビュアーの該当のページに飛べます。

 ベン・スターク ドラフト・ビュアー

 それでは早速見てみましょう。


1パック目

1手目

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主な候補:《金屑の嵐》《血清掻き》《ヴィリジアンの爪》《信号の邪魔者》《不純の焼き払い》《レオニンの空狩人》《胆液の水源

 「包囲戦」「傷跡」「傷跡」ドラフトの1パック目初手、あなたは何をピックしますか?

 

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 ベンの初手は《金屑の嵐》。3マナと軽い全体除去で使いやすく、また効果も強い。ドラフトの初手としては文句無しの一枚ですね。
 他の候補としては《不純の焼き払い》くらいでしょう。しかしやはり《金屑の嵐》は強力です。

 もし下家が《不純の焼き払い》を2手目にピックした場合、赤が二人並ぶことになりますが、もしそうだとしても、上家がこれ以降赤のカードを極力流さなければ下家が赤を諦めざるを得ません。これが上家の特権ですね。

2手目

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 幸先良いスタートを切ったベンの2手目は《不純の焼き払い》。
 同じパックに強力システムクリーチャーである《ヴィダルケンの解剖学者》がいるので非常に悩むところですが、ここは初手の《金屑の嵐》と色を合わせてのピックということでしょう。先程のパックでも《不純の焼き払い》を流しているので、下家に対して赤を絞り、自分の立ち位置を明確にするピックですね。

3手目

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 3手目は《蜃気楼のマイア》。
 パックの中にまともな赤いカードがないので、パックの中で一番強いアーティファクトをピック。

 《蜃気楼のマイア》は場にあるときの相手へのプレッシャーが半端無く、戦闘をかなり有利に進められるカードです。この巡目で取れたのは僥倖といえますね。

4手目

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 4手目は《火膨れ杖のシャーマン》。

 今のドラフトで赤をやるなら是非欲しい一枚をここでピック。他の選択肢も特に無いですね。
 この段階で下家に《ヴィダルケンの解剖学者》と2枚の《血清掻き》を流しているので、下家は概ね青になっていると推測されます。

5手目

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 ここで《荒廃後家蜘蛛》。ようやく他の色に手を出し始めました。

 パックの中の赤いカードが《カルドーサの首謀者》しかなく、それと比べるとやはり単体での性能では《荒廃後家蜘蛛》のほうが上です。
 2色目としてもマナ拘束が緩く使いやすいので、とりあえず2色目に渡りをつけておくという感じですね。

6手目

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 ここは非常に難しい選択で、色をまとめる《コスの急使》か、黒に手を伸ばす《ファイレクシアの憤怒鬼》かです。

 ベンの選択は《コスの急使》でした。
 カード単体で見たときの性能は《ファイレクシアの憤怒鬼》の方がかなり上になるのですが、ベンは黒には手を出さず初志貫徹で自分の赤のポジションを確立することを選んだようです。下に赤のカードを流さないことを徹底してやっていますね。

 もし自分が同じ状況になって、同じように《コスの急使》をピックできるかと言われたら、僕は首を縦に振れる自信がありません。ここはベンの意思が感じ取れるピックでした。

7手目

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 7手目は《火膨れ杖のシャーマン》。
 この巡目で取れるのは嬉しい限り。これは上から赤をやれとのシグナルと見て間違いなさそうです。他に選択肢になるようなカードもなく、文句無しのピックです。

8手目

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 8手目は《回転エンジン》。

 現状ほぼ赤単なので、《ゴブリンの戦煽り》も選択肢としてなくはないですが、単体でのパワーの違いがあると、これから先の2・3パック目で他の色への参入も視野に入れたとき、「2マナのダブルシンボル」と「3マナの色拘束無し」というのは大きく違います。色を選ばないアーティファクトなのはやはり重要ですね。

9手目

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 9手目は《カルドーサの首謀者》。
 一周して帰ってきた自分のパックに残っていた赤いカードはこれのみ。取っておいて下家へは赤を流さないようにします。

10手目

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 10手目は《オーガの抵抗者》。
 ここでこのレベルのカードが取れるということは本格的に卓の赤が薄い状況だと言えるでしょう。
 同じパックに《らせんの決闘者》がいますが、現状金属術を達成できる見込みもないので、普通に《オーガの抵抗者》を優先です。

11手目

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 11手目は《震盪の稲妻》。このあたりからはデッキに入るカードはほぼ取れないので、一応自分の色のカードを集めておく感じです。

12手目

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 と思ったら12手目で《コスの急使》!
 この巡目で、使えるレベルのカードが取れるのは嬉しいですね。


 あとは流れてきた《ロクソドンの非正規兵》と《ニューロックの猛士》を取って1パック目は終了。

 現状ではなかなか強そうな赤いデッキを期待できそうです。
 また、色が赤しか確定していないので、もし2パック目や3パック目で違う色の爆弾レアを引いても2色目としてその色に参入していけばいいという、理想の状態で1パック目を終えました。これは流石としか言いようがありません。
 1パック目で2色決めてしまうとその後出てきた強いレアを流さざるを得ないときもありますからね。

 では、そんな状態で1パック目を終えたベンの2パック目を見てみましょう。

2パック目

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主な候補:《真実の確信》《闇の掌握》《粉砕》《金屑化

 ベンの開封した2パック目は実に高カロリーなパック。

 《真実の確信》は強いカードですが、現状ほぼ赤単なので{W}{W}{W}のマナ拘束が厳しく、《闇の掌握》は優秀な除去ですが、《粉砕》と《金屑化》も除去である以上、それなら無理に自分のやってない色を取る必要はありませんね。

 というわけで《粉砕》と《金屑化》ですが、ではどちらを選ぶのでしょうか?

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 ベンは《粉砕》をピックしています。
 これはマナコストを重視して優先したと考えられますね。2マナと5マナではやはり使いやすさが違います。1パック目でアーティファクト破壊を取ってないことも、理由にあるかもしれません。

 ちなみに、僕が同じ状況なら《金屑化》を取っていると思います。

 重いが効果の強い《金屑化》か、軽くて使いやすいけどそれなりの効果の《粉砕》か。
 なかなか難しい選択なので、皆さんも是非考えてみてください。

2手目

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 2手目は《知性の爆発》。

 不確定ではありますが、相手だけに及ぶ全体除去が弱いわけがありません。文句なしのピックです。

3手目

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 3手目は《転倒の磁石》。
 パックの中に目ぼしい赤いカードも無く、《存在の破棄》を取って他の色に手を伸ばすよりは、確実に使える《転倒の磁石》。安泰のピックと言えますね。

4手目

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 ここでなんと《電弧の痕跡》!
 赤の最高級火力がこの巡目に取れるのは非常に嬉しいですね。ここでこれが取れるということは、下に赤をやっているプレイヤーがいないことを示しています。

 1パック目の赤いカード独占がこういった形で応えてくれました。喜んでのピックです。

5手目

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 5手目は《錆ダニ》。

 《危険なマイア》と悩むところですが、相手のアーティファクトを無力化できる《錆ダニ》は欲しいカード。
 2マナ域のクリーチャーがあまり取れていないので《危険なマイア》でもいい気がするのですがカードパワーを優先してのことでしょう。

6手目

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 6手目は《ドロスバッタ》。
 ここは正直よく分かりません。

 同じ黒いカードには《伝染病の屍賊》がいますし、アーティファクトを見れば《胆液爪のマイア》と《闊歩するものの装具》があります。
 ここでわざわざ《ドロスバッタ》をピックする理由がちょっと思いつかないですね。

 一つ考えられることとして、感染関係のカードをカットせず、敢えて同じパックから複数枚流すことで、上家のプレイヤーたちに感染をやらせるという目論見があったのかもしれません。
 上家の何人かが感染をやってくれるなら赤をやっている自分の下にカードが集まりやすくなりますからね。

 ただそれを考えても《ドロスバッタ》よりは《闊歩するものの装具》の方がよい気がしますが・・・。

 ここのピックに関しては自分はこれ以上の言及はできませんね。
 きっと王者にしか至らない理由があったのでしょう。

7手目

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 7手目は《金屑化》。
 この巡目でこのレベルの優良除去が取れるなんて普通ではありえないことです。これは卓に赤が少ないことを表してますね。
 他に比較できるカードがあるわけもなく、文句なしのピックです。

8手目

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 8手目は《刃族の狂戦士》。

 他の候補として《嵌め乗りの滑空者》が挙げられますが、デッキが金属術ではないので、純粋にサイズの大きい《刃族の狂戦士》を優先する形になりました。

9手目

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 一周してきた開封パックには《ヴァルショクの模造品》の姿が。
 これは本格的に赤単でのデッキ構築も夢ではなさそうです。

10手目

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 10手目は《腐食獣》。
刃族の狂戦士》の2枚目はもういらないという判断と、1パック目で取っている《荒廃後家蜘蛛》から、赤単タッチ緑を見据えてのピックですね。

11手目

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 11手目は《シルヴォクの生命杖》。まあ、他に候補もなく、これしかないでしょう。

12手目

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 12手目は《刃族の狂戦士》。
 入れてもデッキに一枚でしょうが念のため。


 あとは《ゴーレムの心臓》《虚無の呪文爆弾》と取って2パック目終了。
 現状では、除去豊富なかなり強めの赤単に仕上がっています。
 《荒廃後家蜘蛛》と《腐食獣》があるので、3パック目の流れ次第では2色目として緑参入もありえます。
 また、卓に赤をやっているプレイヤーが少なそうなので、3パック目もベンにとって良い流れが期待できそうですね。

 それでは3パック目を見てみましょう。


3パック目
1手目

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 そんな期待に溢れる状況での3パック目の1ピック目ですが、目を疑いたくなるほどの弱いパックが現れました。

 やっている赤い色のカードは《刃族の狂戦士》《オーガの装具奪い》《カルドーサの再誕》と何枚かありますが、どれもデッキに入れたいレベルのカードではなく、他の色のカードもまともなのは《存在の破棄》くらいで、このカードから白を始めるのも微妙な状況。

 こんな悲惨なパックの中からベンが選んだのは《炉の式典》。

 以前現状でかみ合うカードは皆無と言っていい状態ですが、この3パック目で取れるカード如何によっては使えないこともない、と判断してのピックでしょう。《恐慌の呪文爆弾》や《連射のオーガ》辺りがピックできれば使う可能性も出てきますね。

 初手としては苦しいですが、パックがパックなだけに仕方ないですね。

2手目

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 そんな開幕の分を取り返すような強力レア《トゲ撃ちの古老》が!

 パック内に《感電破》もありますが、流石にカードパワーが違います。
 現状ほぼ赤単なので、起動のための色マナが厳しいという心配もありません。
 また、《シルヴォクの生命杖》も確保できているのでパワーを上げての能力起動も可能です。
 1手目が残念だっただけ、にここでレアを取れるのは非常に嬉しいですね。文句なしのピックです。

3手目

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 3手目は《地平線の呪文爆弾》。
 赤単の現状ではそこそこですが、もし緑を使う場合、事故防止とアドバンテージの役割をしてくれるので、ここでのピックは妥当ですね。
 初手で取った《炉の式典》を無駄にしないためにもこういったカードの点数は上げていったほうがよいですね。

4手目

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 4手目は《炎生まれのヘリオン》。

 同じパックに強力システムクリーチャーである《血まなこの練習生》がいますが、《血まなこの練習生》の起動条件を達成できるカードが取れていないので、確実に使える《炎生まれのヘリオン》を優先したと思われます。

 ただ《炎生まれのヘリオン》もデッキには入りますが、この巡目で取りたいようなカードではないので、若干厳しい流れと言えるでしょう。

5手目

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 5手目は《地平線の呪文爆弾》。ピック理由は3手目と同じでしょう。
 他の候補に《剣爪のゴーレム》がありますが、これを取るよりはデッキをしっかり回せるようにしたほうが良いですね。

6手目

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 6手目は《エズーリの射手》。
 かなり苦しいピック。さっきからまともなパックが回ってきていないので、辛い状況が続いていますね。

7手目

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 7手目は《鉄を食うもの》。さっきから苦しいピックが続きます。
 一応、《鉄を食うもの》は《炉の式典》とのシナジーがあるので、及第点といったところでしょうか。

8手目

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 8手目は《屍気の香炉》。ちょっと深刻になってきました。
 使う可能性は限りなく低いですが、《きらめく鷹》を流しているのでそれと運用されたくないからカットしたという感じでしょうか。

9手目

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 何も取るものが無かったパックが帰ってきても、やはり欲しいものはありません。
 一応形だけ《刃族の狂戦士》を取っておくものの、恐らくこれは使わないでしょう。


 ここまで来たら欲しいカードが流れてくるわけもなく、《黄金の甕》《冷たき集いの吸血鬼》《ニューロックの透術士》《ゴブリンの小槌打ち》《こだまの飾り輪》とピックしてドラフト終了。

 1・2パック目とはうって変わって散々な流れだった3パック目。
 それもそのはず、ベンの二つ上のプレイヤーが2パック目から赤に参入しており、3パック目ではその上家に赤いカードをほとんど取られていた、というのが真相です。
 ベンが1パック目で上家の特権を利用していたように、3パック目ではベンの上家が特権を振りかざした形になりました。

 詳しく見たい方は、Eric Froehlichというプレイヤーのピックを追ってみるといいでしょう。エリックは昨年末に行われた世界選手権でTop8に入った強豪なので、そちらのピックも参考になるかと思います。


 また、お気づきの方もいるかもしれませんが、ベンの下家でドラフトをしていたのはこの記事を書いている筆者自身です。

 このときのドラフトについてはこの連載の第4回で取り上げているので、そのときの僕のピックと今回のベンのピックを両方追ってみるのもいいかもしれません。
 上下でどんなことが起きているかが分かるので、色々面白いと思いますよ。


 ドラフト・ビュアーは全ピック譜が残るので、後からこうして分析するには最適です。

 ただドラフトの回数をこなすのでなく、こういった有名なプレイヤーのピックを見るのも十分に勉強になると思うので、そういった機会をどんどん増やしていっていただけたらと思います。

 では今回はこの辺で。
 また来週お会いしましょう。

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