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木曜マジック・バラエティ

射場本正巳の「カジュアルマジックのススメ」 第14回?コミュニティを探そう!?

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木曜マジック・バラエティ

2012.11.01

射場本正巳の「カジュアルマジックのススメ」 第14回~コミュニティを探そう!~

by 射場本 正巳


○ハロウィン!

HAPPY HALLOWEEN

 こんにちは!
 この原稿を書いている現在、こちらはハロウィン。
 朝からリリアナやデーモンが社内を闊歩しています。
 開発部は普通の格好の人のほうが多いですが、他の部署の人たちは仮装コンテストや部署ごとホラーハウスになったりして大盛り上がり中。さすがアメリカです。
 あ、そんなことを言っていたら、トム/Tom LaPilleがサムライの姿でデュエルしていますね。さすがにシュール。


○Commander's Arsenal

Commander's Arsenal

 さて、今週末には『Commander's Arsenal』が発売になりますね。
 《巻物棚》や《森の知恵》のフォイル版など、統率者戦プレイヤーにとって魅力的なカードが満載。

 Commander's Arsenalの統率で

 これだけのカードが揃っているとデッキ構築意欲もわいてくるというものです。
 少数生産のためなかなか手に入れるのは難しそうですが、何とかしてゲットしたいものです。


○プロツアー「ラヴニカへの回帰」

 さて、先日はシアトルでプロツアー「ラヴニカへの回帰」が行われたので行ってきました。

プロツアー会場

プロツアー会場

 プロツアーはクローズドイベントのため、会場はひっそりとした町外れの港の倉庫。
 僕も土曜日に少しだけお邪魔してきましたが、ナビに住所を入れたはずなのに別のところに連れて行かれたりとたどり着くまでが一苦労でした。本当にこんなところでイベントやっているのかと不安になりましたが、一歩会場の中に入るとさすがにそこはプロツアー会場だけあってプレイヤーたちの熱気でムンムン。本選特有の緊張感の中、世界のトッププレイヤーたちがTOP8進出をかけてしのぎを削っていました。

 久しぶりのプロツアーの空気に懐かしさを覚えつつ、旧知の友人と話をしていると時間が巻き戻ったようです。世界中のいたるところで友人にめぐり合えるのも、マジックの醍醐味ですね。
 今でも勝負の世界が懐かしく思えますが、とてもじゃないけど一日8回戦は体力がもたないしゲームを楽しむ余裕がなくなってしまうと思うので、今の僕には一日2時間程度のカジュアルさが合っているなとつくづく感じます。

 さて、そんなコンペティティブな会場の中でもカジュアルな光景が。本選エリアの横では予選落ちしたプレイヤーが延々とドラフトに興じていました。

プロツアー会場にて

 どうやらプロツアー参加者はタダでドラフトができるらしく、8人集まったらドラフトを繰り返すという、マジックプレイヤーにとって夢のような(ある意味修行のような)空間になっていたようです。
 こういう姿を見ていて、みんな本当にマジックが好きなんだなーと実感しました。

 Cifka Savors Pro Tour Breakfast of Champions(英語イベントカバレージ)
 プロツアー「ラヴニカへの回帰」イベントカバレージ(日本語翻訳)


○カジュアルマジックとは何か?

 さて、いまさらですがカジュアルなマジックって何でしょう?

 カジュアルは「気軽」、「何気ない」、「日常的」といった意味なので、およそ真剣なトーナメントマジックの世界とは真逆のように思えます。
 しかし、人によってその定義は違うもの、普段から真剣にプレイすることが楽しいと思う人にとってはそれがカジュアルだったりもします。それこそ世界のトッププロのカジュアルは一般のプレイヤーから見たら真剣そのものに映るでしょう。
 人によって尺度の違うものだとすると、定義の違う人同士でカジュアルに遊ぼうと思ってもうまくはいかないかもしれません。仲間がガチであれば自然とガチになりますし、ゆるーく遊ぶのが好きな人同士なら和やかに遊ぶことができるでしょう。

 つまり自分の心地よい形でカジュアルに遊ぶためには、まずはコミュニティ探しから始めることが重要になります。気軽に遊ぶといっても、そもそも仲間がいなければ遊ぶことはできないですもんね。

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 ウィザーズ社員の場合、一般のショップイベントにはなかなか参加できませんが、この連載でも何度かご紹介したとおり月曜ドラフト、火曜ドラフトクラブ、火曜コマンダークラブ、金曜コマンダー、社内リーグなどプレイ環境は整っています。
 どれもゆるーく遊ぶことが前提になっているので、たまにフラッと参加するくらいの僕にとってはちょうどいい環境です。

 また、特に競技メインでなければレギュレーションやトーナメントルールに従う必要もありません。逆に自由な発想から新たな遊び方が見つかるかもしれませんよ。
 統率者戦だってそういった中から生まれてきたものですから、次に新たな遊び方を見つけるのはあなたの参加したコミュニティかもしれません!?


○コミュニティを探すには?

 とはいえ、仲間を探すといってもいきなりどうしていいかわからないもの。
 学校や職場の友達を誘って一緒にはじめることが出来れば最高です。でも、それが難しいようであれば近くのイベントに行ってみると良いでしょう。

/

 いきなりイベントに参加するのは怖いと思う方もいるかもしれませんが、ゲームデーやプレリリース、フライデー・ナイト・マジックなどさまざまなレベルのマジックのイベントがありますので初心者でも心配要りません。
 まずは行ってみて、雰囲気の合うところを選ぶと良いと思います。たとえイベントに参加しなくても、マジック好きが集まっている場所ですから、仲間を見つけやすいのではないかと思います。
 イベントやお店を探すにはイベントロケーターで!

イベント検索

 イベントロケーターの使い方は「WPN通信 第105回」にあります。

 カードゲームは言葉がなくても通じ合える最強のコミュニケーションツール。声をかけるのが苦手でも、一度一緒にゲームをしたらすぐにうちとけられるはずです。
 同じレベルで楽しめる仲間を見つけて、カジュアルマジックライフをいいものにしましょう!


○イベント紹介

 さて、今回はおまけでもうひとつ面白そうなイベントがあったのでご紹介します。

 今週末(11月3日、4日)に早稲田大学の学園祭で、MTG研究会主催の新旧ラヴニカブロックを使ったドラフトや、独自ルールの統率者戦のイベントが開催されるそうです。

  • 3日(土):統率者戦トーナメント(独自ルールあり)
  • 4日(日):ラヴニカへの回帰・ブロック&ラヴニカ・ブロック ブースタードラフト

 詳しくは早大MtG研究会のウェブサイトでご確認ください。

 僕も以前に旧ミラディンブロックと新ミラディンブロックの混合ドラフトをやったことがありますが、同じ次元の中での変化を感じることができて面白いですね。
 さて、ラヴニカではどんな時代の流れを感じることがきるでしょうか?

 また、土曜日の統率者戦では追加の禁止カードが設定されていたり、5枚まで代用カードありということで、統率者戦を始めたばかりでカードが揃ってない方も参加しやすいかもしれません。
 こういったように自分たちが遊びやすいように独自ルールで遊ぶのもいい楽しみ方ですね。

 統率者戦は特に参加しているコミュニティによって楽しみ方が大きく異なるもの。
 自分の求めているものと違うなと思ったら、いろいろなコミュニティに参加して自分が一番楽しめる雰囲気を探すのもいいかもしれませんね。

 今回は早大MtG研究会のイベントを紹介させていただきましたが、他にも面白そうなイベントや遊び方があればこのコーナーでご紹介できればと思いますので、casualmagic@mtg-jp.com までメールをいただければと思います。

 それではまた!

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