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木曜マジック・バラエティ

射場本正巳の「カジュアルマジックのススメ」 第9回:?Chase the Plane, See the World?

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2012.06.07

射場本正巳の「カジュアルマジックのススメ」 第9回:~Chase the Plane, See the World~


プレインチェイスが帰ってきた!

 2009年に発売されたプレインチェイス以来、魔王戦、統率者戦と多人数戦カジュアルマジックの魅力を普及してきたこのシリーズに、その最新版ともいえるプレインチェイス2012が登場しました!

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 今回はそんな最新版プレインチェイス特集です。


プレインチェイスの世界とは?

 マジックの世界ではプレイヤーはプレインズウォーカーとなって戦いますが、通常その舞台は1対1の魔法バトル。そこにプレインの力は影響してきません。
 しかし、プレインチェイスの世界では話は別です。プレイン=次元はワールド・エンチャントのように全てのプレイヤーに影響を与え、プレイヤーは数ある次元をわたりながらライバルを蹴落としていくのです。

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次元カードにはそのプレインを象徴する効果がある。

 実際のゲームで追加されるのは「次元デッキ」と次元ダイスです。(ひとつの商品に10枚の次元デッキ用カードと次元ダイス1つがセットになっています。) 次元ごとに異なる効果があり、プレイヤーは各ターン次元ダイスを振ることによって次元を渡ったり追加の効果を得る機会が与えられます。また、望むなら追加のマナを支払うことでこのダイスを再度振ることができます。

 この辺はカジュアル向けにデザインされたとあって、どちらかというとパーティゲームといった感覚ですね。次元デッキも持ち寄るのではなく一人が用意すればいいので、普段やっているフォーマットでやってみるのも面白いと思います。

 もうちょっと詳しい内容に興味のある方は以下の記事もご覧ください。


現象

 ここまでは3年前のプレインチェイスと一緒ですが、今回のプレインチェイス2ではさらに次元デッキにも新たな要素が加わりました。
 それが現象カードです。

 プレインチェイスのルーツともいえるカオス・マジックでは《神の怒り》などのソーサリーなども含まれていましたが、この現象カードはそういった単発効果を表す追加要素として存在しています。

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 もちろん単発効果とはいえ状況をいっぺんさせるほどの強力な力を秘めているものもあるので、よりドラマティックなゲームを楽しめるようになりました。
 この辺もよりボードゲームっぽくていいですね!

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見たこともない次元に大興奮!!


レッツプレインズウォーク!

 何はともあれやってみよう!と、いうことで、今回はつかちゃん(塚本樹詩)となべ(渡辺雄也)に協力していただいて遊んでみました。

 使ったデッキは以下の通り。

渡辺:忍者の夜 (開始プレイヤー)
塚本:始原の飢え
射場本:混沌の支配


 開幕から次元は《アガディームの面晶体原》。

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 次元ダイス次第ではいきなり7/7の滅殺1が登場とあって緊張が走ります。
 で、もちろんここでカオスシンボルを振っちゃうのが持ってる男!さすが日本のキャプテンは違うぜ!

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 開始早々お通夜ムード。
 そしてつかちゃんの次元ダイス1回目は空振り。セットランドして追加1マナ払い2回目を振るものの、カオス・シンボルではなく登場するのはプレインズウォーカー・シンボル。
 途中、現象《時間のひずみ》でターン順が逆転し、別の次元(《ケッシグ》)へ。
 あれ? エルドラージトークンが殴れるようになった!

 もう一度ナベのターン。まだターンがきてない僕にはパーマネントがないので塚ちゃんのランドが滅殺の被害に。
 勢いついたナベがプレインズウォーク!
 現れたのは・・・

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 お!来た来た来た!とライブラリーを掘り進むナベ。
 5枚以上ランドがめくれて切れてないなーと思いつつ、登場するのは《暗黒の雛》。

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 あれ? エルドラージトークン死んだ!

 そんなわけで僕のターンが始まる前に世界は大激変。いやー、プレインズウォーカーって大変な世界に生きてるんだなあ。

 そんな感じで数ターン後、やっと落ち着いてきたと思ったらまたもや強烈な次元に遭遇。

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 全員《未来予知》という強烈カード登場で場が一気にクライマックスモードに突入。

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 《徴兵されたワーム》も追加して一気に押せ押せモードですが・・・

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 《静風の日暮》から注目の新カード《逆嶋の学徒》をサーチされ、まだまだ緊迫が続きます。

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 ここで今まで息を潜めていたつかちゃんが《戦嵐のうねり》を引き当ててウハウハモード。

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 僕も次元《魔道士輪の跡》にプレインズウォークし、《最後の抵抗》と《大量反逆》を反復したものの、最後はつかちゃんの《ヘルカイトの雛》貪食によりゲームセットとなりました。


 いやー、面白かった!
 追加要素があるだけで普段やってるマジックとこんなに変わるもんなんですね。

 今度はこの次元デッキを用いて統率者戦とかもやってみようかなと思います。
 ただ、次元を渡って長く遊ぶのが醍醐味なので、ある程度制限をつけて遊んだ方が面白いかもしれませんね。このへんは仲間内で取り決めて遊ぶとよいでしょう。


新カードにも注目!

 そしてこのセットのもうひとつの目玉は新規カードです。
 今回の新カードはヴィンテージやレガシー(もちろん統率者戦も)でリーガルとあって要注目。
 さすがに開発部もこのデッキ限定カードでヴィンテージなどのTier1必須カードは作っていないと思いますが、特に統率者戦プレイヤーには新たな伝説のクリーチャーが追加されているとあって目が離せないですよね。

 こういったスタンダードリーガルではないテーマセットでの新規カード作りは開発部員にとって自分のほしいものを実現するチャンスですからわくわくしますね。

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 しかし新しい忍者にはビックリしました。特に《静刃の鬼》なんか、なんで鬼が忍者やってるんだろうと意外性満載です。能力も派手なのでぜひ一度使ってみたいですね。


派生ルールで遊ぼう

 プレインチェイスは次元をわたることをテーマにした派生ルールです。
 このシステムが面白いと感じたら自分たちで追加の次元や現象を作ってを試してみるのもいいでしょう。自分たちだけのローカルルールで遊んだって全然OKです。
 だって、カジュアルマジックなんですから。楽しいように遊んじゃいましょう!

 ゲームはルールを守ることで楽しく遊ぶことができますが、ルールを破ったり追加したり制限して新たなルールを作り出していくこともゲームの進化には必要です。
 カジュアルマジックのセットはもともとカジュアルにプレイヤーの皆さんが遊んでいたゲームがルーツになっていたりしますので、みなさんも機会があれば新たなルールを試してみてはいかがでしょうか?
 もしかしたらそれが次のカジュアルマジックセットに採用されるかもしれませんよ!?

 それではまた、よきカジュアルライフを!

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