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射場本正巳の「カジュアルマジックのススメ」 第5回:?ノーリミテーションリミテッド?
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木曜マジック・バラエティ
2012.02.09
射場本正巳の「カジュアルマジックのススメ」 第5回:~ノーリミテーションリミテッド~
著者紹介:射場本 正巳
|
こんにちは!
今回は先月シアトルで行われた統率者のイベントの模様をお伝えしようかなと思ったのですが、あいにくの大雪で外出することもままならなかったので残念ながら行くことができませんでした。これについてはまた機会があればご紹介したいと思います。
○ 闇の隆盛発売!
さて、そうこう言ってる間にもう「闇の隆盛」が発売されましたね!
開発部にいるとはいえ、いつもながら新しいセットの発売はワクワクします。
カードの開発過程は見ていても、最終的にどんなカードになっているかは出来上がってのお楽しみ。実際にイラストがつくと違ったカードに見えるから面白いですね。
リストを眺めながらどのカードを統率者デッキに入れようかとか、新しい統率者にできるレジェンドはいないかとか思いをめぐらせるだけでもあっという間に時間は過ぎてしまいます。
今回のセットには新しいレジェンドが少なかったのが残念ですが、デッキのアイデアはいくつか出てきたのでボチボチ試していこうと思います。
そして新しいカードが出たら実際のカードでプレイしたいもの。
ウィザーズ社員なので一般のトーナメントに参加することはできませんが、新セットリリースの時期になると社内で社員専用のプレリリースが開催されます。
普通のプレリリースと違ってトーナメントではなくフレンドリー形式の自由対戦なので、セットのリリースに携わった色々な部署の方々と対戦できるのも面白いところですね。
○社内リーグ!
そしてプレリリース後のお楽しみがもうひとつあります。
新セット発売後は「コンテニュアス・シールド」フォーマットで社内リーグが開催されるのです。
このリーグに参加すると1ヶ月をかけてリーグ戦20戦を行い、さらにTOP8に残ったプレイヤーはフルフォイルドラフトを行うという挑戦しがいのあるものになっています。
リーグ戦ではまず、ブースター6パック(今回はイニストラード3パック、闇の隆盛3パック)が配られ、デッキを構築します。
リーグの目的が社内交流でもあるので、対戦は社内の誰とでも好きなときにおこなってよく、なるべく同じ部署以外の人と戦うことになっています。
普段会わないような他部署の方と対戦するのも楽しいですし、僕にとっては英語の学習にもなってちょっと得した気分ですね。
さて、ここまでだとまだ普通のシールドなのですが、ここからがちょっと違います。
対戦が終わるごとに各プレイヤーは、それぞれのデッキとレア以外のカードからランダムで1枚カードを交換するのです(勝ったプレイヤーは2枚めくって好きなほう1枚を選べる)。なんかアンティのようで懐かしいですね。
もちろん新しいカードが手に入るので、対戦が終わるごとにデッキを組みなおすのも自由。別の色の強力なカードが手に入ったら色を変えることもあります。(僕も前回のイニストラードリーグでは毎回のように色が変わり、最後には5色フラッシュバックデッキができあがっていました。)
さらに、リーグ中に何度か追加パックが与えられるので、リーグ後半ともなると限定戦とは思えないような強力なデッキが組みあがることもしばしば。
ですので、序盤に強力なパックを受け取ったら追加パックが配られる前になるべく対戦しまくって勝ち点を稼ぐのもひとつのプランです。逆をいうと最初が残念なパックだったときは追加パックまで待つというのもあり。参加者のみんなの動向を見てるのも面白いところですね。
僕はといえば、20戦やりきるのが一苦労なので、時間を見つけたらちょくちょく対戦していく感じです。
さて、そんなわけで今回もリーグのパックを受け取りました。
開封結果はというと・・・
白:《空翔ける雪花石の天使》と《ホロウヘンジの霊魂》で擬似ロックかけられる感じ。飛行はそこそこ
赤:《地獄乗り》とぎりぎりデッキに入りそうなカードがちらほら
黒:クリーチャーの質が悪く除去もない
緑:クリーチャーはそこそこ優秀だが重くていまいちぱっとしない
青:《地下牢の霊》以外はスカーブの群れで使いにくい
という内容でした。
赤と白の使えそうなカードを寄せ集めて何とかデッキになった感じです。今はそこそこですがリーグが進むにつれてこのデッキがどう成長するのか楽しみです。
こういった形式のシールドはコンテニュアス・シールドといって、気軽にマジックで遊ぶにはもってこいの遊び方です。時間のあるときに対戦でき、毎回デッキの変わる可能性があるので、ちょっとした構築の要素やギャンブル的な要素などを楽しむことができます。なかなか集まる時間がない社会人の方などにもオススメですね。
○レア爆発! Top8ドラフト!
さて、ここでTOP8のドラフトについてもちょっとご紹介しましょう。
TOP8に残ると最新セットのフルフォイルドラフトに挑戦できます。
フルフォイルドラフトというとThe Limitsのオールカードロチェスターを思い出しますが、こちらはロチェスターではなく普通のドラフト。違うのは全てのブースターがフルフォイルセット3セットから作られたカスタムブースターだということです。
パックの内容は以下の通り。
神話レア:1枚
レア:4枚
アンコモン:6枚
コモン:6枚
普段に比べてレア、神話レアがバカスカ出るので対戦も超派手。逆にコモンが一番入手困難なので普段のドラフトとは全くの別世界です。
基本セット2012のTOP8ドラフトのときは、ほぼ全員がプレインズウォーカーかタイタン持ちということでさながら怪獣大決戦でした。(優勝者は《業火のタイタン》2枚もちの狂喜デッキでした)
さすがにフルフォイルでやろうとするのは無茶があるかもしれませんが、たまにはこういったカスタムパックでドラフトしてみるのもおもしろいですよ!
カスタムパックといえばキューブドラフトが有名ですが、余ったレアだけで15枚パックを作ってドラフトというのもオツなものです。普通にドラフトをしていてもめったにめぐり合わないレアの強さを知るいい機会なので、練習としても役立ったりするかもしれません。
ちなみに過去2回のリーグの優勝者は開発部の人間なので、今回もチャンピオンベルトを持ち帰りたいところです。
まあ、その前にTOP8に残るには15勝くらい必要なので、まずはシールドをがんばりたいところですね。
そうそう、そういえば冒頭で社員は一般のトーナメントには参加できないといいましたが、プレインズウォーカーポイントが導入されたことで、社員であってもカジュアルプレイのトーナメントには参加できるようになりました。
実は今回のプレリリースでもプレインズウォーカーポイントが導入されており、約5年ぶりくらいにポイントが付いたのでちょっとうれしかったりします。
せっかくなので次のレベルになれるように、カジュアルのイベントには参加して行きたいですね。
そのうちグランプリなどのサイドイベントで統率者戦カジュアルプレイには参加してみたいですね。
どこかの会場でみなさんとマジックできることを願ってます。
さて、では最後に久しぶりに統率者デッキのご紹介。
今回は「闇の隆盛」のあのカードをフィーチャーしてみました。
28 《山》 1 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》 1 《背骨岩の小山》 1 《高級市場》 1 《海の中心、御心》 1 《山賊の頭の間》 1 《邪神の寺院》 1 《エルドラージの寺院》 1 《ウギンの目》 1 《ヴェズーヴァ》 -土地(37)- 1 《愚鈍な自動人形》 1 《真面目な身代わり》 1 《憤怒》 1 《ヴァルショクの戦場の達人》 1 《包囲攻撃の司令官》 1 《隠れしウラブラスク》 1 《ぬいぐるみ人形》 1 《ワームとぐろエンジン》 1 《映し身人形》 1 《鋼のヘルカイト》 1 《飛行機械の組立工》 1 《業火のタイタン》 1 《征服するマンティコア》 1 《ヘルカイトの突撃者》 1 《月の帳のドラゴン》 1 《溶鉱炉の大長》 1 《ペンタバス》 1 《マイアの戦闘球》 1 《鉄のゴーレム、ボッシュ》 1 《コジレックの職工》 1 《真実の解体者、コジレック》 -クリーチャー(21)- 1 《山賊の頭、伍堂》 -統率者(1)- |
1 《ゴブリンの砲撃》 1 《混沌のねじれ》 1 《核への投入》 1 《連鎖反応》 1 《不純な影》 1 《戦嵐のうねり》 1 《災難の範囲》 1 《暴動》 1 《冒涜の行動》 1 《頭蓋骨絞め》 1 《師範の占い独楽》 1 《太陽の指輪》 1 《天球儀》 1 《速足のブーツ》 1 《稲妻のすね当て》 1 《彫り込み鋼》 1 《清純のタリスマン》 1 《ダークスティールの板金鎧》 1 《ミミックの大桶》 1 《ダークスティールの鋳塊》 1 《戦争と平和の剣》 1 《饗宴と飢餓の剣》 1 《火と氷の剣》 1 《光と影の剣》 1 《寺院の鐘》 1 《摩滅したパワーストーン》 1 《連合の秘宝》 1 《スランの発電機》 1 《移ろいの門》 1 《魔力の篭手》 1 《殴打頭蓋》 1 《マイアのタービン》 1 《精神の眼》 1 《金粉の水蓮》 1 《伝染病エンジン》 1 《かごの中の太陽》 1 《イシュ・サーの背骨》 1 《束縛の刃、エルブラス》 1 《槌のコス》 1 《燃え立つチャンドラ》 1 《解放された者、カーン》 -呪文(41)- |
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クリックで変身します |
やりたいことは《山賊の頭、伍堂》を使って《束縛の刃、エルブラス》を持ってくるだけ。
持ってきたそのターンに13/13のクリーチャーを呼び出せるのがいいですね。
赤単なのに黒い悪魔が呼べるってなんか素敵。
また、《束縛の刃、エルブラス》をターン初めからコントロールしていれば変身後の召喚酔いはないので、《山賊の頭、伍堂》や《ヘルカイトの突撃者》で最初に攻撃した時に変身させて、2度目の攻撃で《解き放たれたウィゼンガー》として一緒に攻撃に参加させるのもかっこいいです。
(以降、2/10に編集・追記したものです。 ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。 mtg-jp.com 編集)
上記の文章で《山賊の頭、伍堂》のデッキに《束縛の刃、エルブラス》を入れられるように書いてしまいましたが、変身後のカード内にマナシンボルが含まれていないとはいえ色指標により黒のカードであることに代わりにはないので、デッキに入れることはできませんでした。僕のルール確認不足で申し訳ありません。以後注意いたします。
かわりに《山賊の頭、伍堂》と《束縛の刃、エルブラス》を両方入れられるデッキということで《マルフェゴール》のデッキを用意しました。
こちらは《マルフェゴール》で手札から捨ててもいいように墓地から戻ってくるクリーチャーを中心に構成しています。《憎悪縛りの剥ぎ取り》とのコンボもオシャレですね。
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