READING

戦略記事

津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ

第44回:「ミラディン包囲戦」後のローグデッキ大特集!

読み物

津村健志の「先取り!」スタンダード・アナライズ

2011.03.09

第44回:「ミラディン包囲戦」後のローグデッキ大特集!

 こんにちはー。

 先週末に行われたゲームデーにはみなさん参加されましたか? 僕は実家に帰ったりで参加出来ませんでしたが、みなさんの日記などで大会の雰囲気だけは味わせていただきました。

 みなさんのレポートを拝見しても、「StarCityGames」や「ChannelFireball」といった海外のサイトを見ても、相も変わらず「Caw-Blade」の海と言った様子ですが、「Caw-Blade」に関しては、今月末に行われるグランプリ・ダラス後にまた解説すると思うので、今週はローグデッキを見ていきたいと思います。

 例によってローグ特集ということで、あまり自分では使ってはいませんが、Magic Online(以下MO)上で結果は残しているので、Tier1のデッキにも決して引けを取らない...はずです。

 それでは、今週も最後までよろしくお願いします。


「感染クロックパーミ」
dadadad (4-0)
Standard Daily #2104948 on 03/01/2011[MO] [ARENA]
4 《
3 《
4 《闇滑りの岸
4 《水没した地下墓地
2 《忍び寄るタール坑
1 《霧深い雨林
1 《新緑の地下墓地
4 《墨蛾の生息地

-土地(23)-

4 《疫病のマイア
2 《胆液爪のマイア
2 《屍百足
3 《ファイレクシアの十字軍

-クリーチャー(11)-
4 《定業
4 《コジレックの審問
2 《見栄え損ない
2 《呪文貫き
4 《マナ漏出
2 《喉首狙い
2 《肉体と精神の剣
2 《ジェイス・ベレレン
4 《ボーラスの工作員、テゼレット

-呪文(26)-
1 《屍百足
1 《ファイレクシアの十字軍
1 《見栄え損ない
2 《鋼の妨害
2 《伝染病の留め金
1 《喉首狙い
2 《否認
3 《記憶殺し
2 《堕落した良心

-サイドボード(15)-


 「ミラディン包囲戦」によって大幅に強化された「感染」デッキなんですが、青黒というカラーコンビネーション的に対処できない装備品が環境を支配している事もあって、まだまだTier1への道のりは遠そうです。

 今のメタゲームは「Caw-Blade」「ボロス」「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」の三すくみになっているのですが、このデッキの強みはデッキのキークリーチャーである《ファイレクシアの十字軍》が「ボロス」相手に鬼神のごとき強さを発揮するところにあります。

 「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」もこれを除去する術を持たないので、こいつはメインから4枚採用した方がいいでしょうね。
 実際に僕もMOで「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」を使用していた際にこのデッキと当たった時には、《ファイレクシアの十字軍》に装備品が付いてしまい、瞬殺されてしまいました。

 エクステンデッドにおいて、兄弟分である《ミラディンの十字軍》が猛威を振るっているのは、環境に《苦花》というカードが蔓延しているため、プロテクション(黒)が持つ意味が大きいことが理由として挙げられます。

 スタンダードでは《苦花》のような役割を《戦隊の鷹》が担っているので、これを問答無用で突破できるプロテクション(白)を持つ《ファイレクシアの十字軍》は、これからもっともっと見かける機会が増えていくでしょう。

 デッキの動きとしては、「感染」クリーチャーでの毒殺を狙うだけですが、それをカウンターと除去でバックアップする形になっています。ちょうど、先日発売された「ミラディン包囲戦 イベントデッキ」の『感染と汚染』のテーマをさらに昇華させたような形ですね。

 クロック・パーミッションにはうってつけの《饗宴と飢餓の剣》ではなく、《肉体と精神の剣》が優先されているのは、単純な効果が強い事と、何よりも相手の《精神を刻む者、ジェイス》対策という意味合いが大きいですね。

 アーティファクトが10枚しか入っていないこのデッキでは、《精神を刻む者、ジェイス》よりも優先して《ボーラスの工作員、テゼレット》を採用する事を疑問視してしまいますが、4-0という成績を見るに、試す価値はあるでしょう。

 一応《墨蛾の生息地》を含めれば12枚のアーティファクトクリーチャーがいることになるので、-1能力の対象はギリギリ確保できていると言えますが、やはり《精神を刻む者、ジェイス》の強さは本物なので、4枚とは言わずとも数枚は採用したいですね。

 《墨蛾の生息地》が入っているため青マナの供給が厳しいデッキではありますが、それを考慮しても2~3枚は入れたいので、《ジェイス・ベレレン》と《ボーラスの工作員、テゼレット》を抜いて入れたいところです。

 サイドボードの《鋼の妨害》はこれからに期待の1枚で、次なるセットが出て、アーティファクト推奨の風潮が更に強まれば、青いデッキのサイドボードに必須になるはずです。

 今日だけでMO上で2回も当たりましたし、ジワジワと勢力を伸ばしている印象の「青黒感染」デッキ。まだ「これが正解」と呼べる完成度に到達しているものは少ないと思うので、「感染」マニアの方は是非挑戦してみてください。


「《新たな造形》」
Septoclaire (3-1)
Standard Daily #2104935 on 02/28/2011[MO] [ARENA]
5 《
4 《
4 《忍び寄るタール坑
3 《闇滑りの岸
3 《水没した地下墓地
4 《墨蛾の生息地

-土地(23)-

3 《粗石の魔道士
2 《荒廃のドラゴン、スキジリクス
2 《荒廃鋼の巨像

-クリーチャー(7)-
1 《永遠溢れの杯
4 《コジレックの審問
3 《強迫
4 《定業
4 《破滅の刃
4 《マナ漏出
3 《先読み
4 《新たな造形
3 《黒の太陽の頂点

-呪文(30)-
1 《黒騎士
4 《ファイレクシアの十字軍
3 《呪文貫き
1 《強迫
4 《瞬間凍結
2 《喉首狙い

-サイドボード(15)-

 僕の記憶が確かなら、原案はGerry Thompsonが「StarCityGames」に投稿した記事に載っていたリストです。しかしながら実際に結果を残しているのを見たのはこれが初めてなので、今回が初見という方も多いかと思います。

 キーカードは誰も見向きもしなかった《新たな造形》です。1枚しか入っていない《永遠溢れの杯》を《粗石の魔道士》から導き、それに《新たな造形》をキャストすれば、《荒廃鋼の巨像》が出てくるという仕組みです。

 これに対処できるカードはごく僅かしかありませんし、もしも相手が対処方法を持っていたとしても、メインから7枚入っているハンデス、《コジレックの審問》と《強迫》で安全確認が出来るので、一度《新たな造形》が成功すれば、ほぼ負ける事はないでしょう。

 とは言え、それだけしか勝ち手段がないようでは安定性の面に不安が残るので、第2の勝ち筋として《荒廃のドラゴン、スキジリクス》と《墨蛾の生息地》での毒殺プランを用意しています。

 《荒廃のドラゴン、スキジリクス》は、本来ならば使われていないのがおかしいほどにスペックが高いので、ハンデスのバックアップがあれば、その真価を発揮出来るでしょう。

 このデッキにも、サイドに《ファイレクシアの十字軍》が採用されているのに注目ですね。「ボロス」相手への壁としての役割もかなり重要なので、中途半端な除去を入れるくらいなら、こいつを入れて地上を制圧するのも悪くはありません。

 このデッキも上で紹介した「青黒感染」デッキも、「Caw-Blade」の装備品を割れないという弱点はありますが、ハンデスでカバーしたりと工夫しています。
 4-0や3-1ラインに居るということは何回かは「Caw-Blade」を倒しているはずなので、みなさんも彼らに負けないように、新しいデッキを作ってみましょう!


「ナヤ」
_Batutinha_ (3-1)
Standard Daily #2104935 on 02/28/2011[MO] [ARENA]
4 《
2 《平地
1 《
4 《剃刀境の茂み
1 《銅線の地溝
3 《活発な野生林
2 《怒り狂う山峡
4 《乾燥台地
4 《新緑の地下墓地

-土地(25)-

4 《極楽鳥
4 《獣相のシャーマン
4 《水蓮のコブラ
4 《戦隊の鷹
4 《石鍛冶の神秘家
4 《狡猾な火花魔道士
4 《復讐蔦

-クリーチャー(28)-
4 《稲妻
1 《バジリスクの首輪
1 《肉体と精神の剣
1 《饗宴と飢餓の剣

-呪文(7)-
1 《ファイレクシアの破棄者
2 《最後のトロール、スラーン
1 《酸のスライム
1 《悪斬の天使
2 《二股の稲妻
4 《電弧の痕跡
3 《神への捧げ物
1 《未達への旅

-サイドボード(15)-


 MO上での有名人、_Batutinha_が使用したのは現代版の「ナヤ」(緑白赤)です。

 1年ほど前からそうなんですが、この手のデッキが勝つ時には、ひとつの決まり事があります。それは「《狡猾な火花魔道士》が強い環境である」という事です。

 ご存知の通り今は《戦隊の鷹》を中心にメタゲームが回っているので、タフネス1のクリーチャーはかなり多くなっています。更には「ボロス」、「吸血鬼」、「エルフ」のような小粒なビートダウンが多いので、《狡猾な火花魔道士》は環境を支配できるだけの力があると言っていいでしょう。

 このデッキにも相当数のタフネス1クリーチャーが入っているので、対戦相手の《狡猾な火花魔道士》は脅威ですが、こちらの《狡猾な火花魔道士》で討ち取るなり、《稲妻》を極力温存したりと、プレイング面で工夫しましょう。

 ちなみに先週紹介した「吸血鬼」デッキのように、このデッキもサイド後はタフネス1クリーチャーを狙い撃ちにする戦略を取っています。

 《二股の稲妻》と《電弧の痕跡》で低マナ域のクリーチャーをこれでもかと除去し、こちらは《獣相のシャーマン》や《復讐蔦》で悠々と殴り勝つような形ですね。

 タフネス1のクリーチャーが多いところにナヤあり。今回だけに限らず、タフネス1のクリーチャーが幅を利かせる環境であれば、このデッキを使ってみてください。


「青茶単」
mesmerize (3-1)
Standard Daily #2104932 on 02/28/2011[MO] [ARENA]
19 《
4 《地盤の際

-土地(23)-

4 《飛び地の暗号術士
4 《大建築家
4 《宝物の魔道士
2 《溶鉄の尾のマスティコア
2 《ワームとぐろエンジン
1 《鋼のヘルカイト

-クリーチャー(17)-
4 《永遠溢れの杯
2 《呪文貫き
4 《マナ漏出
2 《漸増爆弾
3 《転倒の磁石
1 《伝染病エンジン
1 《精神隷属器
3 《ジェイス・ベレレン

-呪文(20)-
4 《屍百足
3 《ファイレクシアの破棄者
2 《瞬間凍結
2 《漸増爆弾
1 《転倒の磁石
2 《重力の変容
1 《精神隷属器

-サイドボード(15)-


 こちらは要チェックの「青茶単」です。MOでもここ数日でかなりの回数対戦しましたし、今最も勢力を伸ばしているデッキだと思います。
 《かき鳴らし鳥》が入っているバージョンもあったりするんですが、まだ「Decks of the Week」にはこのリストしかなかったので、こちらを紹介させていただきます。

 基本的な動きは《大建築家》から出る膨大なマナを活かして、《ワームとぐろエンジン》《精神隷属器》などの強力なアーティファクトを連打して盤面を有利にしていきます。

 「ミラディン包囲戦」加入前は、重いカードを引かないと《大建築家》のマナの使い道がない、しかしながらあまり重いカードを入れすぎると手札が重いカードで占められ、それらをキャストする前に負けてしまう、というジレンマを抱えていたのですが、《宝物の魔道士》の登場でこの問題が大きく緩和されました。

 これさえあれば要所要所で必要なカードをサーチしてくる事が出来ますし、不必要な2枚目の《伝染病エンジン》などをデッキに入れなくてすみます。《大建築家》が戦場に居れば、《宝物の魔道士》自身からマナを出せるのもデッキに合っていますよね。

 このデッキも青単という性質上、一見「Caw-Blade」の装備品に苦労させられそうですが、このデッキには《漸増爆弾》《転倒の磁石》という最高に近い回答があります。

 特に《転倒の磁石》は今までも何度か紹介している通り、装備品を完封出来るのでお勧めです。 《かき鳴らし鳥》が居れば半永久的に除去として機能するので、そう言った意味でも《かき鳴らし鳥》は採用したいですね。

 削るとすれば、クリーチャー数の少なさゆえに微妙に見える《溶鉄の尾のマスティコア》2枚と、《ワームとぐろエンジン》1枚、《ジェイス・ベレレン》1枚でしょうか。

 この変更を加えると、重いカード4枚を軽いカードに入れ替えているので、デッキパワーの低下が心配ではありますが、《かき鳴らし鳥》にはそれくらいの魅力があります。
 《かき鳴らし鳥》が入ったデッキが勝つようなら、また連載の中でお知らせしたいと思います。

 サイドボードには珍しいカードが多く、「吸血鬼」を封殺する《重力の変容》や、《精神を刻む者、ジェイス》《ボーラスの工作員、テゼレット》をはじめとしたプレインズウォーカー全般と装備品に効く、歩く《真髄の針》こと《ファイレクシアの破棄者》の採用が目を引きます。

 《瞬間凍結》と追加の《精神隷属器》は「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」用ですね。

 僕は「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」を使用している時に2回、「Caw-Blade」を使っている時に1回《精神隷属器》を起動されましたが、「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」の時は即死させられ、改めてこのカードの強さを実感しました。

 あまりに早く起動してしまうと、かえってする事が無かったりするので、ターンを奪うタイミングはしっかりと考えましょう。相手のターンをコントロールするなんてなかなか出来る効果ではないので、すごく楽しいですよ!

 残りのカードはビートダウン対策ですね。欲張りな僕は、除去に増幅の付いた《伝染病の留め金》を採用していたのですが、《屍百足》も面白いチョイスですね。

 相手の場に《ステップのオオヤマネコ》と《板金鎧の土百足》が居ようとも、《屍百足》ならばダメージは受けてしまうものの、どちらも葬り去ることが出来ます。

 つまり真の欲張りカードは《屍百足》なのかもしれません。もう少し調整して、しっかりと選別したいですね。


「青赤昇天《書庫の罠》」
MnashAsp (3-1)
Standard Daily #2104928 on 02/28/2011[MO] [ARENA]
8 《
7 《
4 《ハリマーの深み
4 《沸騰する小湖

-土地(23)-



-クリーチャー(0)-
4 《定業
4 《稲妻
4 《紅蓮術士の昇天
4 《マナ漏出
4 《罠師の引き込み
4 《先読み
2 《乱動への突入
2 《思い起こし
3 《予感
4 《書庫の罠
2 《ジェイス・ベレレン

-呪文(37)-
2 《業火のタイタン
2 《呪文貫き
4 《紅蓮地獄
2 《剥奪
2 《金屑の嵐
1 《ジェイス・ベレレン
2 《槌のコス

-サイドボード(15)-

 《時間のねじれ》がスタンダード落ちしてからは、全く日の目を浴びる事のなかった「青赤昇天」デッキなんですが、最近はちょくちょく見かけますね。実際に今日だけで2回当たりました。

 以前と同じく、《紅蓮術士の昇天》クエスト達成後に、《思い起こし》を無限循環させ、《稲妻》で勝つことになります。

 ですが、このデッキはそこにもうひとつの勝ち筋である《書庫の罠》が追加されています。これにより対「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」のようなデッキに勝率が上がっています。

 実際に僕が対戦した時もそのような展開で、《原始のタイタン》を出したら僕のライブラリーが39枚消し飛び、頼みの綱の《原始のタイタン》もコピーされた《稲妻》によって敢え無く焼殺され、そして次のターンには《思い起こし》が循環し始め、投了に追い込まれました。
 「青赤昇天」デッキの動きがよく分かる、良いやられっぷりに自分でも感心します。

 現時点でこのデッキを選ぶメリットは、「環境がアーティファクトに偏っている」事が挙げられるでしょう。つまり、アーティファクトだけに気を取られて、エンチャントに気を配っていない人が多いのです。

 緑を使っているプレイヤーは、《自然の要求》のようなどちらも壊せるものを使用しますが、白を使っている「Caw-Blade」のようなデッキは、インスタントである点を考慮して《存在の破棄》ではなく《神への捧げ物》を採用している事がほとんどです。

 要するにこのデッキの核である《紅蓮術士の昇天》が相手次第では全く割られないんですね。これはこの手のデッキを使う際に非常に重要な点なので、覚えておいてほしいポイントです。

 アーティファクト主体のデッキが増えているので、これからはこのデッキのように、エンチャントを軸にしたデッキを見かける機会が増えるかもしれませんよ!


「ヴァラクート・《サイクロプスの剣闘士》入り」
babones (4th Place)
Standard Premier #2128720 on 03/06/2011[MO] [ARENA]
11 《
5 《
4 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート
3 《広漠なる変幻地
2 《乾燥台地
3 《新緑の地下墓地

-土地(28)-

4 《水蓮のコブラ
2 《草茂る胸壁
4 《サイクロプスの剣闘士
3 《ムル・ダヤの巫女
4 《原始のタイタン
2 《業火のタイタン

-クリーチャー(19)-
2 《稲妻
4 《探検
3 《砕土
4 《召喚の罠

-呪文(13)-
2 《最後のトロール、スラーン
2 《強情なベイロス
2 《酸のスライム
1 《ガイアの復讐者
1 《稲妻
2 《帰化
3 《紅蓮地獄
2 《緑の太陽の頂点

-サイドボード(15)-


 こちらは普通の「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」...ではなく少し変わったクリーチャーを採用したリストを紹介します。

 《戦隊の鷹》《石鍛冶の神秘家》をこの世から滅殺すべく、現れた救世主の名は《サイクロプスの剣闘士》です。

 M11ドラフトでは初手級の強さを誇っていた彼なんですが、現実(構築)の世界は近年稀に見る大怪獣時代であり、《悪斬の天使》や各種タイタンがブイブイ言わせる環境では、お呼びがかかる事はありませんでした。

 しかし時は流れ今は低マナ域のクリーチャーが多いので、「それならばワシの時代!」と彼が思ったかどうかは定かではありませんが、ついに日の目を浴びる機会が巡ってきました。

 《戦隊の鷹》も《石鍛冶の神秘家》も、《饗宴と飢餓の剣》の恩恵を受けたところでパワーが3しかないので、《サイクロプスの剣闘士》なら一方的に葬る事が可能です。

 ほとんど使われていなかったこのクリーチャーを見つけ出した事は称賛に値しますが、{R}{R}{R}というマナをきれいに出すために、11枚まで削られた緑マナはいささか不安に感じます。

 僕は緑マナが12枚未満の「赤緑《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》」をスタンダードで使った事はありませんが、13枚でも、緑マナが無くてかなりの回数マリガンをしています。

 そんなわけでマナベースにだけ不安が残りますが、《サイクロプスの剣闘士》はメタに合ったすばらしいチョイスですし、こいつで相手の《戦隊の鷹》を全滅させる事が可能なおかげで、サイドボードの《最後のトロール、スラーン》もより活きてきます。

 《水蓮のコブラ》も採用している事ですし、赤マナは少し妥協して《乾燥台地》を減らし、緑マナの出る土地にしたいですね。タップインではありますが、《怒り狂う山峡》ならばどちらのマナも供給できます。


 先週にも紹介しましたが、いろんなデッキがいろんなアイディアで「Caw-Blade」に対抗しようといています。

 今回紹介したデッキのように、みなさんの考えたテクニックが、世界を驚かせる日が来るかもしれませんよ!

 それでは、また来週ー!

  • この記事をシェアする

RANKING

NEWEST

CATEGORY

BACK NUMBER

サイト内検索