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Savor the Flavor

創造的試みにおいて失敗する6つの方法

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創造的試みにおいて失敗する6つの方法

Doug Beyer / Translated by Mayuko Wakatsuki / Translation-Supervised by Yohei Mori

2011年11月9日


 君はとても多くの創造的試みを続けてきているのだろうか? 暇な時には馬鹿げているほど素晴らしい小説を書き殴り続けているのだろうか? 君は天才級の彫刻、フォーマットを変えてしまうデッキリスト、実用的な羽ばたき飛行機械に囲まれて目覚めるのだろうか? いい知らせがある! 今日私は、いかにしてその氾濫する創造的欲求を打ちひしいで止めさせ、君の先延ばしを軌道に戻すかを話そうと思う。いつの日か英才として目覚め、夢見ていたものを成し遂げる、そんな思いに沈む穏やかな日々に戻る準備はいいかい? そのために今日我々は失敗について語ろう。

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 私は問題を理解している。君は創造的生産を止めない精力家であり、その非凡な才能の全てを四六時中形にし続けることにただちょっと疲れただけだ。ああ、希望はある。最初の一歩は、いつものように執筆、描画、もしくは作詞作曲に飛び付くのを止めることだ。最初の地点から始めるそういった習慣全てを壊し、インスピレーションを受けてさえいない所から始めよう、君に必要なのは腰掛け、手近な窓の外を見て、芸術的に輝く完全な姿の作品が君の脳にピットインするのを待ち焦がれることだ。

 辛抱強く、そして始める前に心身の状態を完璧に準備して待つことだ。インスピレーションは今日君を訪れるかもしれないし、訪れないかもしれない。それこそが美というものだ。芸術神は君が創造的作品を生み出せるかどうかを決めてくれるどころか、君の創造の歯車を意味ありげに遅くしてしまうだろう。私は君に勧める、明日まで伸ばさないように......今、忍耐を始めるべきだ。君が見たいと常に願うものを創造する時間は来週、豊富にある。飛びついてはいけない、そしてインスピレーション無しに動いてはいけない......そうしてしまえば作品の一群を手に入れることになる。最良はただ待つことだ。

 だがもしかしたら思いもよらないことが起き、インスピレーションが本当に命中するかもしれない。君は偶然にも興奮し、忙しくなり、何かを作るかもしれない。ではその場合は?

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 もし君が創造的魂を持っていて、君が人間か他の知的生命ならば、君はやる(エルフやドラゴンについての記事の中では、人間を中心に考えないでよね?)。そして君には一揃いの創造的基準がある。君の基準は何がクールで何が素晴らしく何が完璧で何が全くくだらないかを語ってくれる。創造的努力の速度を緩めるために君が望むのは、君の初期の力作と熟練者の作品に同じ基準を適用することだ。君の駆け出しの頃の短編と君が今までに読んだ最も大作と思う詩とを比べてみよう。もし君の最初のギターソロが全く良くなかったなら、やめてしまうことだ。もし何らかの理由でやめてしまおうと思わないなら、十回目か二十回目か百回目のギターソロを確かめるんだ。それはまだ努力が必要だろうか? ならば君はきっと不完全なのだろう。つまり経歴を終わらせる時だ。

 君自身と君の英雄とを比較するること。生涯にわたって数千時間に及ぶ努力をしてきたそれら熟練の画家は、君の最初のわずかな試作よりもどれほど優れているだろうか? 君の最初の草稿の一ページ目の散文は、空が白みはじめる暁のようにどれほど輝いていないだろうか? 修正しないこと。努力しないこと、繰り返さないこと、そして最初の手探りを改良するために時間を費やさないこと。君自身の芸術への熱中に穴をあける攻撃手段として、その最初の失望を使う。そしてそのデフレ感を、いかした作品を創造しようとすることから防ぐために使う。試すんだ、そうすればわかる。私が言いたいのはそれだ。

 何だって? 君はまだ様々な芸術的表現に魂を注ごうとしているのか? それなら我々にはやるべきことがもっとある。

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 君の成功への幅広い戦略について考えよう。君はたぶん助けとなり、やる気を保ち、気力を高く持ち、そして気が散ることを防ぐためのヒントやテクニックのネットワークを持っている、君はたぶん、そのアイデアをかきまぜて想像力を育てるいくつかのクラブや社会的ネットワーク集団のメンバーだろう。君は興味を持つものに関係するウェブサイト、掲示板、ツイッターのフィード、Tumblrのブログを見て、切れ目なく挑戦し努力を鼓舞する。もし一つの技術が君が望む結果となってくれないなら、君はもう7つか10か100通りを試すことによって適合させる。ああ、それが君の問題の一部だ! 君は単純にやり過ぎているのだ。

 もし君の芸術を遅々として進まなくしたいと望むなら、ただ一つの方法にこだわって、独創性なく執着することだ。選択肢を狭めれば、もし一つの方法が君が望むものに合致しないなら、君は他に頼みとするものなく失敗する。全くもって空想的だが、一つの籠に卵を全て入れてはいけないということに似ている。代わりに、割れやすい卵を一つだけ選んで、大切な布製の物入れにしっかりと入れ、これら二つが君のために正常に動作することをとても強く願おう。それらが動作しない時は、ちょうどそのように選択肢は無くなる!失敗は氷山のように先がないもので、ゆっくりと、不快感を覚えるほどに君の船を噛み砕く以外の選択肢はなくなる。単純だ。

 は? 君はそれでも何かをやろうとしているのか? 言っているだろう、君には深刻な生産的問題があると。だけど心配しなくていい、私にはこれがあるから。

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 わかったぞ。徹底した努力にもかかわらず、君はゲームデザイン、ウェブ漫画、もしくは他の実に見苦しくないファンフィクション生産を止められないエンジンなんだな。君は責められはしない......君は励みとなる内なる独白と容赦のない確信を呪ってきた。だがどうすれば? 君の生産を抑えることさえできるのだろうか? 私はその鍵を握っている。君の中には武器がある。芸術を創作するには致命的であり、君はいつでもその武器の柄を手にすることができる。我々は全員それと一緒に生まれてきた。簡単に使用でき、無料だ。それは内なる編集者と呼ばれている。

 内なる編集者は君の内にある厳しい声だ。それは君の頭の中で物憂げに自滅的な実況解説をしている、もし君がそうさせているなら。君が空き時間にその極めて素晴らしい振りつけ、脚本、近代建築を終わらせたなら、君はたぶんそれを少しばかり励まし、花開かせたいと願うだろう。厳しい批評家が君の作品について言うことを想像する、これが鍵だ。この批評を聞く前に草稿を終えないように。それでは遅すぎる。製作を始めたならすぐに、その不機嫌な機械の音量を上げること。それは君の創造的情熱を打ちのめし、君の芸術という帆に風を当てる「やあ、こいつはクールだ」の感覚を握り潰す。何度もそれに向き直り、厳しい真言を君自身に繰り返し聞かせること。そうすれば君の情熱は決して燃えることはなく、決してそのソナタや子供向けの本を終えることもない。

 言うな......わかっている、わかっているから。君はその内なる編集者に耳を傾けようと試みてきた。それでも君はこの全く厄介な芸術を創造する。君は本当に手強い、だけど大丈夫だ。次に挙げるものは確実に君を失敗させてくれる。

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 君がそんな多産のダ・ヴィンチならば、君が選んだ創造的表現分野について、多くの達人に相談してきたのだろう。君はたぶん自分自身で創造し始める前から、そのジャンルのファンなのだろう。それは実に悪い過去だ、でも大丈夫だ......それは直せる。君はただそれを間違ってやっていた。君が芸術への内なる情熱を迸しらせる前に行った人々にさせていた。君が関心を持つべきは、君を興奮させる偉大な作品ではなく、法則だ。過去のクリエイター達が君のために用意した慣習を模倣すること。いかに成功するかを明記している基本的法則の一覧を見つけること。そうすれば君はそれらを君の明白な枠に当てはめて不器用に繰り返すことができる、そして失敗する。

 助言や眼識の中から選りすぐらないこと、そして過去数千年の芸術家の世界で生成され磨かれた、君にとって意味のあるものを、全て適用すること。そうすればあらゆる金言と忠告が互いに矛盾し合い、君の作品はまごつく混乱となる。他から学ぶ代わりに、盲目的にそれらを模倣する。それによって製作過程から誇りというものを吸い出し、他のクリエイターの遺産を誤用する。そして君の作品を、不実な誤りのスタートと退屈であと戻りの進路という泥沼に追いたてる。「僕はこの分野をこれほど研究してきたよ、どの法則に従うべきかわからないくらい!」、君はそう言った時にこの助言を理解したことを知るだろう。

 おめでとう、君の芸術は今や行き詰まった! 創造の渋滞と君が出演するリアリティーTV番組を楽しんでくれ! 何か新しいことを探求し、草分けとなるこの道を思い切って逃げないでくれ。君がやることは全てアドレナリンを鼓舞し、勿論そこから繋がるのは創造的努力の高潔なスパイラルだ。もし君が慎重でないなら、熟練の経歴へと繋がる可能性さえあるかもしれない。君はあまりに多くの法則で自身を拘束することを望むだろう、そうすれば成功はありえなくなる、そして......

 待て。君はこれら全てを試して、それでも失敗するやり方を見つけられない? いいだろう、私はこの最後のアドバイスを与えることを躊躇していた。何故ならそれはすごいからだ。だけどもし君がまだ創造的衝動に圧倒されていると言うなら、そして無邪気なやる気の熱病でまだ窒息していないなら、私は最後の忠告を君にあげよう。

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 わかっている。私はついに、何故君が小奇麗な物を創造することに魂を傾け、強情にも固執しているかを診断した。君は楽しいからそれをやっている! 君の意欲は楽しいという気持ちであり、それは君に新しい何かを鋳造してくれる! ははははは! それは止めるべきだ。

 君の創造的生産を細い流れにまで抑えるためには、時間単位の金額で束縛するのが確実だ。君が選んだ種類の創造的産出がどれほどの金額に値するかを厳密に明らかにすること。そして少なくともそれ以上の金額をかき集めることができる場合のみ請け負うこと。全てのブログ投稿、全てのレシピ、全てのピアノ演奏会に金額を設定すること。そして帽子を置くのを拒否すること、誰かが通貨を吐き出さない限り。

 さて、私はただ「情熱で金を稼げ」と言いたいのではない。失敗を確実にするためにはそれでは足りない。事実、もし君が心を傾ける何かをすることによって生計を立てたいと大いに望むならそれは本当に致命的だ......君は恐らく成功し、様々なものを続けて創造さえするだろう。我々は君の仕事に誤った意欲を与えようとしている。だから、君は愛する家具やオートクチュールをデザインする自由な練習時間をとる代わりに、仕事を必要悪とみなす。人々は君に仕事を強いるために金を使う。そうすれば君はついには燃え尽きて生産性をゼロにまで落としてしまう。報酬目当てにやれ。欲深くなれ。君の無償の熱狂を、遊ぶための支払いに、腹の立つ骨折り仕事に取り替えろ。君は何にせよ支払いを受けるために、十分に良いとさえ思わないほんの少しの芸術を生み出すだろう

 おめでとう! 任務完了だ!

 だけど、やあ。もし君が私みたいな人物で、創造的努力で成功するより多くのやり方を本当に探しているなら? 君に言うべきことは知らないよ、我が友よ。お互い何かを思いつくといいよね。

今週のお便り

「プレインズウォーカーのためのイニストラード案内」シリーズと我が同僚Jenna Hellandが書いてくれた最近のイニストラードの物語の間、私はこのごろずっと君たちからの手紙に答えていなかった! 軌道修正させて欲しい。我々は物事の改正者だ。我々は物事を直す。

 親愛なるダグ・ベイアーへ

 私はちょうどプレインズウォーカーとしての自分について思案していました(ええ、皆でやりましょう)。それは私が読んだり見たりしたプレインズウォーカー達の現在の物語に触発されてなのですが、逆に私の中で未だはっきりしない事について考えさせてくれました。

 多数のプレインズウォーカーが、異なる次元からやって来ています。彼らは異なる場所から来ているのだから、異なる言語を話すと貴方は考えるでしょう。ですが、プレインズウォーカーが他の誰かと遭遇するシーンを読むといつも、彼らはスムーズに会話しているように見えます。

 地球における英語のように、多元宇宙の至る所で話されている普遍的言語があるのでしょうか? それは極めて便利でしょうが、異なる文化が異なるように発達し、接触することもないですからとてもありえないでしょう。私が思うにそしてプレインズウォーカー達が単一の言語をあらゆる人々へと強いることに生涯を費やす以外の手段では。また、もしも彼らが創案した特別なプレインズウォーカーの言語があるとすれば、ソリンとニッサは互いについての真実を知り得たでしょう。ですがニッサはゼンディカーの小説「In the Teeth of Akoum」で、マルコフ氏がプレインズウォーカーであることを後半まで知りませんでした。

 あらゆるプレインズウォーカーがその多くの旅から、他言語についての広大な知識を身につけているのでしょうか? ありえるかもしれませんが、それでも、もし誰かが他のプレインズウォーカーと遭遇したなら、彼らは一つの具体的な言語を使うことに同意する必要があります。そして互いがプレインズウォーカーであるとわかるのです。彼らが実際のコミュニケーションの前に言語を決定するための言い合いを行うのを見たことはありません。

 最初に学んだ呪文が青の魔法の一種であれば、他の誰かが何を言っているのかを簡単に理解できるのでしょうか、もしくは新たな言語を容易に学べるのでしょうか? チャンドラやガラクが精神魔法に興味を持つとは思えませんが、多くのプレインズウォーカーが簡単にその類の魔法に触れているのでしょうか。

 灯とともにあれ!

 Carloより

 ありがとう、Carlo! 私はこれが大いなる問題だということを知りながら読んだ。何故ならこの質問は即座に私を身悶えさせたからだ。つまり、私は背中に塩を背負ったナメクジだということだ......深刻にもがいていた、ああ。最初に考えたのは「なんてことだ、私が記事でこの質問に答える方法はないよ」、だけど私はこの問題について深く熟考し、そして決めた。要するに私は語りたいのだ。答えは本質的にこれだ、Carlo。我々は答えを定めない。一度か二度、言語の問題が生じるのは楽しいものだし、治療を長期に渡って引き延ばすことは病気そのものよりも悪いことだろうから。

 とりあえず、君に同意する。プレインズウォーカー達が何かテレパシー的辞書呪文や言語クラスに時間をかける等(私はネファリア学602、アヴァシン出現後のネファリア文学における海事的象徴主義の大講義をお勧めしよう)の背景なしに地方の次元に縛られた人々と、またプレインズウォーカー同士で語ることができるのは、非現実的であると。君の灯が点火して最初の次元渡りは、どこか遥か彼方の次元への途方にくれる旅というだけでなく、理解のできない、異言語を話す人々との遭遇でもある。多くの指差しと、もしかしたら一連の陽気な誤解と文化的失態を伴うかもしれない。


「俺は韓国語」(訳注:「I am Korean」の機械翻訳?)

 もし我々が次元間言語を定めたとしよう。我々は時折「ゴブリンの言葉」や他の言語に特化したフレーバーについて言及する。もし我々がその論理的結論を採用し、言語を習得することに打ちこんだプレインズウォーカーや精神魔術師のみが、新たな次元に到着してすぐその地の言語を話すことができると定めたとしよう。新スタートレックの「ダーモク」のエピソードを見たことがあるだろうか? ピカード艦長の宇宙翻訳機は、その異星人の隠喩を元にした言語に対して役に立たなかった。あれは熱狂的な素晴らしいテレビ番組だった。思考する二種類の人々が骨の折れる過程を経て互いの言語を学び、相違という大きな隔たりにもかかわらずわかり合うというのは力強く、心を揺さぶるような物語となりうる。そして私はそれをプレインズウォーカーの物語の中で是非見たいと思っている。

 だけどもし言語の問題が常に起こると想像してみよう。ピカード艦長が全てのエピソードで言語の壁と戦うのを想像してみよう。ロー&オーダー(訳注:アメリカで20年に渡って放映された刑事・法廷ものTVドラマシリーズ)で探偵たちは犯罪を解決するために新たな国へと旅するが、人々へと尋問しに走る前に、あらゆる犯罪シーンで現地の言葉を学ぶというのを想像してみよう。リアルだが、何とも惨めだ。もし言語の壁がそのエピソードでクールなひねりにならないのであれば、取り払ってしまうべきだろう。リアリズムを表現するためにリアルな話をするのも貴重な数分の浪費だ。

 ならばもし、サイエンス・フィクションがよくやる手段で解決するなら? プレインズウォーカー達は魔法の普遍的翻訳機を持っているとしたら? プレインズウォーカーの燃える灯が君に与えてくれる力の一つであると仮定してみよう......君はあらゆる次元の全言語を話す能力を、ただ手に入れる。もしかしたらこれがベストな回答なのかもしれない、もし我々が質問に答えようとするならば。だが私はこの回答を特別好むわけではない、何故ならそれはただ気味の悪い別の疑問を導くだけだから。ガラクは今やプレインズウォーカーであるがゆえに、文化を超越した精神を持つジェイムズ・ジョイス(訳注:アイルランド出身の小説家、詩人。20世紀の最も重要な作家の1人と評価される)的な存在なのだろうか? ウィザーズ社が我々に明かしていない、次元渡りの能力を越えた他の秘密の灯の力はあるのだろうか? その突然の他言語理解能力がいかに狂気的なものであるかと、何故プレインズウォーカー達はこれまで大騒ぎしていないのだろうか?この質問はただ一般的な言語の問題にスポットライトを照らしている。それはファンタジーのよくある問題だ。では一般的な解答はというと。それは放っておいて狼男と魔術師についての君の物語に移ろう。

 説明過多の危険性だ。スタートレックの例を再び挙げるが。今回は負の方向でだ。何故あらゆる人型種族が基本的に似たような姿をしているのかを説明している、「命のメッセージ」のエピソードのようなものだ。うえっ。番組のメーキャップ予算に突っ込みを入れたり、エイリアンがどれほど互いによく似ているかという空論的な異生物学的批評をするのは楽しいが、作品そのものの予算的な内宇宙の解釈や、物語を基礎とした制限への予備手段をとることとは全く別だ。君は以前、それを問題とは考えなかっただろうし、今この説明は不器用なスポットライトを投げかける。君のお決まりの楽しさを減らしてしまうか、もしくはそれは問題であると考えるようになる。君はその問題とともに生きることを学んできた、だが今不意に君は、顔をしかめたくなる番組の一つと、もはや変えられない解釈とともに生きなければならない。永遠に。

「ああ、多元宇宙の人々は皆、同じ言語を話しているんだ。何故なら昔々なんとかかんとか」や「ああ、プレインズウォーカーは彼らが快く意思疎通できることを発見した、何故なら灯がなんとかかんとか」といったような説明は結局、それが説明している事よりも多くの問題を引き起こす。それらの奇妙な、負荷を持つ一種醜いプロットの穴の一つをつぎ当てすることは、事実楽しみを減少させるかもしれない。だけどそれがファンタジーというジャンルを可能にしている。

 我々はマジックプレイヤーでありファンタジーのファンであり、好奇心旺盛で、謎の答えを発見することを愛している。つまり我々にとって、説明を求めるのは自然なことだ。だが長い上演期間の中においては時々、土台にできた裂け目を丁寧にまたいで行く方がよりよいという事もある。その上に組み立てられたの我々の楽しみのために。Carlo、言語の問題はそういったものの一つであると私は考える。

 以上のことから、ジェイスはきっと誰かの心を読んで流暢に、慣用語法も含んだ、完璧な韓国語を話すことができるだろう。それは一種素晴らしいことで、すっかり一本のクールなテレビ番組になるだろう。まあとにかく、身をよじるに値する質問をありがとう、Carlo! また来週。

翻訳監修:森 陽平

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