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30のデッキから見える世界
30のデッキから見える世界
Gavin Verhey / Tr. Yuusuke "kuin" Miwa / TSV testing
2015年5月26日
ある1つの惑星の、ある1つの大陸の、ある1つの国家の、ある1つの地域に、私は住んでいる。その地域の、とある町の、とある小さな通りの、とある家だ。大きな世界と比べれば、私は1つの点に過ぎない。極めて小さい一つの点が、家から仕事場へと動き、また家へと戻る。
しかしながら、私を起点として、私が毎日行っている世界中との通信や、世界的な議論を線で結べば、それは宇宙から見たときに、蜘蛛の巣のように張り巡らされていることだろう。そこからさらに、同じゲームをしているプレイヤー全てに赤いドットを置いてみよう。私と同じくこれらのカードのことを考えている人同士を結べば、地球全土が光り輝くことだろう。
マジックは、私たち全てを結ぶ絆だ。
どの程度言葉が通じるかなんて全然関係ない。このゲームは――このゲームというのは実際のところ少なくとも単なるゲーム以上の存在だが――職人が手作りした編みかごのように私たち全員を一緒に編み上げる存在だということを、みんなは当たり前のように感じているんじゃないかな。そして、世界中のプレイヤー数百万人の、そのうち数千人の中のうち数百人は、あなたと同じカードのことを、同じフォーマットのことを、同じデッキ構築の判断を、同じ「今《焙り焼き》を《クルフィックスの狩猟者》に打つのと、後から出てきそうな《包囲サイ》用に残すの、どっちがいいかな?」という判断を、あなたと同時に考えている。
世界中の各地域のプレイヤーが自分のコミュニティの一部になるというのは、驚異的なことだ。さらに、私たちは離れ離れで、かつ別々の存在であるにもかかわらず、私たちはみな、この驚嘆すべきゲームに対して共通した感謝の気持ちを多く抱いている。
そして毎週のReConstructedが、ある種の中継点として役立つ。世界中の川からマジックのエネルギーが注ぎ込まれる、デッキリストの海だ。
2回前のデッキ構築募集で、あなたの地元で遊んでいるものならどんなものでも投稿できると伝えた。今回は、世界のデッキリスト・ツアーを行い、マジックがどれだけの広さを持っているのか紹介したい。そしてそれらを見ることで、あらゆるものの中から相違点と類似点の両方をいくらか見つけ出せるはずだ。
今回は読者が送ってきた世界中のデッキリストを用いた祝典だ。これはあなたが持つデッキリストと技術革新力の全てをより輝かせるチャンスだ!
準備はいいか? ああ、飛行機に搭乗してツアーに出発する準備さ。世界中を巡る旅が待ってるぞ!
アメリカ合衆国
マジックというゲームから、多くの人が連想するのはアメリカという国だ。この数多くのプレイヤーが存在する国は、マジックの歴史が数多く存在する国であり、初期からのプロ・プレイヤーが数多く存在する――そしてもちろん、今私がこれを執筆しているのは、アメリカ・ワシントン州のレントンにある、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社だ。
つまりこれは、あらゆるフォーマットでプレイしているあらゆる州のプレイヤーのデッキが見れるということだ。カジュアルなデッキから、競技的なデッキまでのすべてを。同様に、あらゆるデッキ醸造者とデッキ調律師を見かけることができる。
もちろん、赤、白、そして青を使ったデッキが好きな人もね。
統率者戦はカジュアル・フォーマットの中でも格別の人気を誇っている。そしてこのデッキと直接関係ない話だが、ナーセットはこのごろ特に、大量の追加ダメージを生み出す強力なツールとしてどの統率者戦でも見かけるようになっていている。(加えて言えば、ナーセットは最高だね。)
もちろん、逆に色を選ぶのが好きじゃない人もいる。
差し迫っている『戦乱のゼンディカー』の様相を呈したこのデッキを見てわかるように、アンドリューは、『エルドラージ覚醒』以来登場していなかったゼンディカー次元に再訪できることに興奮しているようだ。TwitterやTumblrのようなソーシャルメディアで盛んに活動しているアンドリューは、統率者戦の熱狂的なファンであり、彼がそれらの話題に加わっているのをしょっちゅう見かける。
もちろん、投稿されたのは統率者戦デッキばかりじゃないぞ! 古くから親しまれているカジュアル・マジックもいつだって人気だ。
サウスカロライナ州に住むマイクは、友人と60枚のカジュアルなデッキを持ち寄って混ぜ合わせるのが好きなようだ。これは同じデッキをいつまでも使えるように、そして「いくつかのカードの組み合わせを引き入れて、面白いことができる」ようにするためのものだと、彼はメールで私に説明してくれた。
2 《平地》 2 《島》 2 《沼》 2 《山》 5 《森》 2 《古代の聖塔》 2 《真鍮の都》 2 《反射池》 -土地(19)- 4 《ユートピアの木》 4 《花の壁》 1 《クロウマト》 2 《ゼンディカーの報復者》 1 《ニコル・ボーラス》 1 《パラディア=モルス》 1 《暴虐の覇王アスマディ》 1 《黒の夜明けの運び手》 1 《青の夜明けの運び手》 1 《赤の夜明けの運び手》 1 《大祖始》 -クリーチャー(18)- |
4 《水蓮の花びら》 2 《新たな芽吹き》 1 《不断の霞》 4 《誘導路》 4 《木霊の手の内》 4 《大渦の脈動》 2 《清水のゴブレット》 2 《見えざる者、ヴラスカ》 -呪文(23)- |
この記事の昔からの読者であるトラヴィス・フログガットもまた、同じ手法だ。彼が言うには、「お気に入りのデッキが使える唯一の場所」なので、カジュアルが好きなのだそうだ。これはレガシーで使えるほどの強さはないが、「デッキ全体の相互作用で見ると怪しいけど、最低でも1名のパイロットをイスから射出し、武装を空中へ打ち上げ、数秒間テーブルから離れて強襲をかける」んだとか。
ああ、いいじゃないか。
7 《森》 7 《島》 4 《内陸の湾港》 3 《神秘の神殿》 -土地(21)- 3 《本質の管理人》 4 《夢次元の芸術家》 2 《水深の予見者》 4 《石蒔きの秘儀司祭》 2 《セロン教の隠遁者》 2 《森林の庇護者》 2 《ヴェズーヴァの多相の戦士》 2 《啓発のジン》 -クリーチャー(21)- |
3 《新たな芽吹き》 3 《大量の芽吹き》 4 《生命と枝》 4 《倍増の季節》 4 《かごの中の太陽》 -呪文(18)- |
ところで、もしかしたらあなたは部族戦のほうをたしなむプレイヤーだろうか。
イベントサポートは充実していないけれども、思いついたデッキの相手を友達がしてくれないからこのフォーマットを楽しめない、なんてことはないぞ!(ウィザーズで私が仕事できるようになった理由の1つは、部族戦のはずだ。)
ヨナ・コムストックのプレイグループはどんな感じかって? ああ、彼らがやってるのはバジェット・スター・トライバル・ウォーズだ。いや、今後公開される壮大な宇宙映画の名前とかではないよ。低予算星型部族戦、つまり5人のプレイヤーが星型になるようそれぞれ5色のうち1色を担当し、さらに部族を選び、しかも予算を制限して構築したデッキで戦うフォーマットさ。(スター・マジック部分がどういう遊び方なのかは、DailyMTGの一員であるケリー・ディグス/Kelly Diggesがスター・マジックについて書いた記事でルールを見るといいよ(英語)。)
24 《山》 -土地(24)- 2 《血騎士》 2 《死呻きの略奪者》 3 《霊気の皮膜》 3 《ミノタウルスの頭蓋断ち》 3 《怒血のシャーマン》 2 《順応する自動機械》 4 《モーギスの狂信者》 2 《血まみれ角のミノタウルス》 2 《髑髏砕き峡の王》 -クリーチャー(23)- |
3 《信仰無き物あさり》 3 《耳障りな反応》 2 《派手な投光》 4 《戦争の扇動》 1 《古きものの目覚め》 -呪文(13)- |
そしてメジャーな遊び方から最も離れた位置にあるのは、ニッチなフォーマットだ。
先月、私はTumblrで「マティ・リーダーズ/Mathy Leaders」というジョーク・フォーマットを公開した。それはこんなフォーマットさ。「デッキに入れられるのはコレクター番号が素数のカードだけ。デッキ総数は自分が暗唱できる円周率から並んでいる2桁を選ぶ。」
そして、当たり前のようにマティ・リーダーズのデッキが投稿された。何でもありさ!
11 《島》 10 《平地》 4 《啓蒙の神殿》 -土地(25)- 4 《前兆の壁》 -クリーチャー(4)- |
4 《オアリムの詠唱》 4 《対抗呪文》 4 《Mana Drain》 4 《遍歴の騎士、エルズペス》 4 《精神を刻む者、ジェイス》 4 《神の怒り》 2 《テフェリーの濠》 4 《時間の大魔道士、テフェリー》 -呪文(30)- |
分かってもらえたと思うが、マジックはアメリカで強力に根付いていて、そのため各地域にあらゆるカジュアル系マジック・プレイヤーがいる。マジックを20年以上遊んでいる人々は、マジックを遊ぶことで人脈を作り上げ仲間を得た。世界の片隅で、彼らは最も好きなゲームを遊ぶために『アルファ版』や『ミラージュ』のカードを唱えあうのさ。
もちろん、これらが全てではない。競技プレイを楽しむプレイヤーもまた多い! 鍛え抜かれた競技イベント強豪プレイヤーはすべて、次に起こる大きな変化を見抜くために常に環境を把握しているデッキ醸造者であり、一番強いと感じたデッキだけを採用する。
例えば、アディソンのように。
8 《森》 6 《平地》 4 《豊潤の神殿》 4 《吹きさらしの荒野》 2 《花咲く砂地》 -土地(24)- 3 《ニクス毛の雄羊》 3 《森の女人像》 4 《加護のサテュロス》 4 《クルフィックスの狩猟者》 3 《開花の幻霊》 2 《太陽の神、ヘリオッド》 2 《囁きの森の精霊》 2 《女王スズメバチ》 -クリーチャー(23)- |
4 《見えざるものの熟達》 1 《霊魂の絆》 4 《払拭の光》 4 《空封じ》 -呪文(13)- |
リストに《空封じ》があるだって? ああそうさ! クリーチャーを《空封じ》で追放すれば、そいつは表向きで戻ってくる。《女王スズメバチ》の能力を何度も誘発させたいのなら、もちろんできる。裏向きで出てしまった《払拭の光》を使うには、何かで《空封じ》を誘発させて表向きに出しなおせばいい。そうすればさらに《空封じ》の能力をもう一度誘発させられる。そんなことまでできるんだ!
ああ、こういうデッキは大好きさ。
スタンダードだけじゃなく、モダンも外せないね。私が大好きなこのフォーマットは、アメリカでも充分な存在感がある。この国の始まりと同じように締めよう。つまり赤、白、そして青のデッキだ。しかも見てくれ、彼の名前はガヴィンって言うんだ!
2 《島》 1 《山》 1 《平地》 3 《溢れかえる岸辺》 3 《沸騰する小湖》 2 《乾燥台地》 2 《蒸気孔》 1 《フェアリーの集会場》 1 《氷河の城砦》 1 《神聖なる泉》 1 《聖なる鋳造所》 1 《処刑者の要塞》 1 《硫黄の滝》 -土地(20)- 4 《秘密を掘り下げる者》 3 《僧院の速槍》 3 《窯の悪鬼》 2 《瞬唱の魔道士》 2 《聖トラフトの霊》 1 《沈黙の大嵐、シュー・ユン》 1 《サラカーの呪文刃》 -クリーチャー(16)- |
4 《稲妻》 3 《ひずみの一撃》 3 《ギタクシア派の調査》 3 《血清の幻視》 2 《無傷の発現》 2 《流刑への道》 1 《呪文貫き》 2 《稲妻のらせん》 2 《差し戻し》 1 《ボロスの魔除け》 1 《電解》 1 《紅蓮の達人チャンドラ》 -呪文(25)- |
《ギタクシア派の調査》のような「マナいらずの」ファイレクシア・マナ呪文と軽量キャントリップ(弱い効果にカードを引く効果が加わった)呪文でサポートした果敢? それだ! このデッキは面白そうじゃないか。
よーし、アメリカ合衆国をまわるツアーはいいものだったね。この記事は英語で書かれているので、読者の多くがアメリカ在住なのは確かだ。しかし、それは読者の全てにはほど遠い。次は日本に向かうから、ReConstructed読者は席にしっかり座っててくれよ!(ついでに離陸時のかっこいい風音をイメージしておいてくれ。)
日本
私が好きな国といえば、日本だ。美味しい食べ物、恐ろしいほどの人々を運ぶすごい交通機関、大好きなディズニーのテーマパーク、それに、もしかしたら一番の理由かもしれないけど、刺激的で独創的なデッキを投稿してくれる非常に創造的なデッキビルダーが存在するからね。
とはいえそれは、日本からはほとんど典型的なデッキリストが投稿されないというわけではない――でも、創造性の模範としたい部分が顕著なことも多いんだ。
例えば、対戦相手がライブラリーからカードを探せないようにしてから、《ボールドウィアの重量級》を展開するというこのデッキを見てくれ。
13 《島》 4 《滝の断崖》 4 《沸騰する小湖》 4 《蒸気孔》 -土地(25)- 2 《粗石の魔道士》 3 《ボールドウィアの重量級》 -クリーチャー(5)- |
4 《墓掘りの檻》 4 《血清の幻視》 3 《呪文嵌め》 1 《真髄の針》 4 《現実変容》 4 《差し戻し》 3 《血染めの月》 3 《ヴィダルケンの枷》 2 《祝福された転生》 2 《謎めいた命令》 -呪文(30)- |
あるいは、対戦相手にトークンを与えることが目的のこのデッキを見てほしい。
4 《禁忌の果樹園》 4 《反射池》 4 《ヴェズーヴァ》 3 《溢れかえる岸辺》 3 《宝石鉱山》 1 《神無き祭殿》 1 《島》 1 《マナの合流点》 1 《平地》 -土地(22)- 4 《血の求道者》 4 《幻影の像》 4 《縫合の僧侶》 3 《謙虚な離反者》 4 《狩り立てられた幻》 -クリーチャー(19)- |
4 《霊気の薬瓶》 3 《白鳥の歌》 2 《急速混成》 4 《コウモリ翼の霞》 4 《ラクドスの魔除け》 2 《安楽死》 -呪文(19)- |
《縫合の僧侶》か《血の求道者》を出して、それから大量のトークンを対戦相手に紹介するために《安楽死》や《狩り立てられた幻》のようなカードを使って、滅茶苦茶しよう。
モダンには広いカードプールがあり、革新の余地が充分にあるのは間違いない。トークンについて話したついでに、これも見てくれ。
4 《真鍮の都》 4 《空僻地》 4 《マナの合流点》 1 《平地》 -土地(13)- 4 《メムナイト》 4 《羽ばたき飛行機械》 4 《信号の邪魔者》 4 《調和者隊の聖騎士》 4 《大霊堂のスカージ》 4 《猿人の指導霊》 3 《通りの悪霊》 -クリーチャー(27)- |
4 《オパールのモックス》 4 《ギタクシア派の調査》 4 《カルドーサの再誕》 4 《船団の出航》 4 《マルドゥの隆盛》 -呪文(20)- |
1つ前のデッキとは違い、これは自軍にトークンを増やす、より基本的な戦略に従っている。トークンを並べ、それから喊声で素早く強化するんだ。バシッ!
時に優美さは単純さの中にある。時に、2つの異なるアーキタイプを一緒にまとめたものが、それぞれ単体のときより一層とんでもないものになる。今までスリヴァーと《機知の戦い》を合体させたことはあるかな? ああ、確かに誰かが実行していた!
8 《島》 6 《平地》 4 《秘儀の聖域》 4 《血の墓所》 4 《繁殖池》 4 《魂の洞窟》 4 《真鍮の都》 4 《水没した地下墓地》 4 《風変わりな果樹園》 4 《森》 4 《氷河の城砦》 4 《神無き祭殿》 4 《内陸の湾港》 4 《草むした墓》 4 《反射池》 4 《海辺の城塞》 4 《蒸気孔》 4 《陽花弁の木立ち》 4 《沼》 4 《奔放の神殿》 4 《神秘の神殿》 4 《湿った墓》 2 《神聖なる泉》 -土地(96)- 4 《風乗りスリヴァー》 4 《拡散スリヴァー》 4 《宝革スリヴァー》 4 《血吸いスリヴァー》 4 《マナ編みスリヴァー》 4 《捕食スリヴァー》 4 《筋力スリヴァー》 4 《森の女人像》 4 《熱狂スリヴァー》 4 《調和スリヴァー》 4 《菅草スリヴァー》 4 《吸管スリヴァー》 4 《骨鎌スリヴァー》 4 《彩色マンティコア》 4 《予知するスフィンクス》 4 《巣主スリヴァー》 4 《スリヴァー軍団》 2 《ファリカの癒し人》 2 《眼の管理人》 4 《大身スリヴァー》 2 《黒の夜明けの運び手》 -クリーチャー(78)- |
4 《霊気の薬瓶》 4 《稲妻》 4 《流刑への道》 4 《血清の幻視》 4 《突然の衰微》 4 《卑下》 4 《マグマの噴流》 4 《マナ漏出》 4 《五元のプリズム》 4 《熟慮》 4 《大渦の脈動》 4 《骨読み》 4 《審判の日》 4 《予感》 4 《けちな贈り物》 4 《至高の評決》 4 《神の怒り》 4 《機知の戦い》 4 《リリアナ・ヴェス》 2 《対立の終結》 2 《オブゼダートの救済》 -呪文(80)- |
もちろん、もっと一般的なモダンのデッキも見ることができる。《暴力的な根本原理》があるなら、《風景の変容》を使う必要があるだろうか?
8 《山》 5 《森》 4 《樹木茂る山麓》 3 《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》 2 《血染めのぬかるみ》 2 《草むした墓》 2 《踏み鳴らされる地》 2 《沼》 -土地(28)- 4 《極楽鳥》 4 《水蓮のコブラ》 4 《桜族の長老》 4 《原始のタイタン》 2 《ゼンディカーの報復者》 -クリーチャー(18)- |
4 《カルニの心臓の探検》 3 《砕土》 3 《召喚の罠》 4 《暴力的な根本原理》 -呪文(14)- |
革新の余地という点において、モダンは充分に評価できるフォーマットだ。同様の理由で、レガシーもまたその傾向がある。この《食物連鎖》《霧虚ろのグリフィン》デッキの構築を見てみよう。
4 《Savannah》 4 《Tropical Island》 4 《Tundra》 4 《吹きさらしの荒野》 1 《森》 -土地(17)- 1 《真実の解体者、コジレック》 4 《極楽鳥》 4 《貴族の教主》 4 《花の壁》 4 《前兆の壁》 3 《激情の共感者》 3 《ワタリガラスの使い魔》 4 《霧虚ろのグリフィン》 4 《熟考漂い》 2 《引き裂かれし永劫、エムラクール》 1 《鋳塊かじり》 1 《エメリアの盾、イオナ》 -クリーチャー(35)- |
4 《悟りの教示者》 4 《食物連鎖》 -呪文(8)- |
《食物連鎖》デッキを知らない人向けに説明すると、これは《霧虚ろのグリフィン》と《食物連鎖》で無限マナを生み出すデッキだ。それから......ああ、すぐに《引き裂かれし永劫、エムラクール》に繋がる。
スタンダードは古いフォーマットからは一転するが、実際には最も興味深いデッキが組めるフォーマットの1つだ! 結局のところ、制限こそが創造性をはぐくむのさ。
17 《森》 4 《神秘の神殿》 2 《島》 -土地(23)- 4 《鱗の召使い》 4 《毅然さの化身》 4 《棲み家の防御者》 4 《地割れ潜み》 4 《起源のハイドラ》 4 《恭しき狩人》 -クリーチャー(24)- |
4 《硬化した鱗》 1 《部族養い》 4 《鼓舞する呼び声》 4 《集合した中隊》 -呪文(13)- |
私は+1/+1カウンターをテーマにしたデッキが好きだ。そしてこれは、このデッキとの強力な相乗効果を持つ《地割れ潜み》のためにわずかに青を散らすとともに、《集合した中隊》でも戦場に出せるよう組み合わせている。これは素晴らしい相互作用だ!
ほかには、いくつかのカードを用いて脳天を直撃する方法も見ることができる。
9 《島》 8 《沼》 4 《汚染された三角州》 4 《欺瞞の神殿》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(26)- 3 《層雲の踊り手》 4 《ジェスカイの浸透者》 2 《氷瀑の執政》 1 《アンデッドの大臣、シディシ》 1 《龍王シルムガル》 1 《黄金牙、タシグル》 -クリーチャー(12)- |
2 《白鳥の歌》 2 《思考囲い》 2 《胆汁病》 3 《僧院の包囲》 1 《豚の呪い》 1 《悪性の疫病》 2 《エレボスの鞭》 1 《圧倒的な波》 2 《命運の核心》 2 《残忍な切断》 1 《リリアナ・ヴェス》 1 《シルムガルの命令》 1 《時を越えた探索》 1 《精霊龍、ウギン》 -呪文(22)- |
こういうデッキに《エレボスの鞭》があるのは、あまり合っているとは言えないだろう。しかし充分なクリーチャーを展開できれば、かなり手堅い活躍を見せはじめてくれる! 戻すのはシディシ、それとも他のにしようか?
それはともかく、競技的なマジックだけじゃなく、よりカジュアルなプレイに対する興味だっていっぱいあるぞ。
統率者戦も、もちろん健在だ。ここにもデッキリストがある。
興味深いことに、ヒロユキはデュエルコマンダー(1対1の統率者戦)向けにこのデッキを作ったという。その形式が最も人気なのはフランスだと思われるが、彼は地元のプレイグループにこのフォーマットを広め、今や最も遊ぶフォーマットになっているらしい! いいねえ。
派生フォーマットといえば、タイニー・リーダーズについての記事を覚えているかな? ああ、次に取り上げるのはタイニー・リーダーズのデッキさ!
7 《冠雪の森》 6 《冠雪の島》 1 《繁殖池》 1 《統率の塔》 1 《内陸の湾港》 1 《霧深い雨林》 1 《無限地帯》 -土地(18)- 1 《胞子カエル》 1 《夜明けに歩くもの》 1 《三日月の神》 -クリーチャー(3)- 1 《龍爪のヤソヴァ》 -統率者(1)- |
1 《暴突風》 1 《濃霧》 1 《ボガーダンの金床》 1 《思考停止》 1 《不断の霞》 1 《深い森》 1 《拠点防衛》 1 《ドルイドの講話》 1 《局所の霧》 1 《深き霧》 1 《吠えたける鉱山》 1 《等時の王笏》 1 《ジェイスの消去》 1 《小休止》 1 《つまずき》 1 《一瞬の平和》 1 《交錯の混乱》 1 《中休み》 1 《停滞》 1 《もつれ》 1 《カル・シスマの風》 1 《クルフィックスの指図》 1 《疲労困憊》 1 《ジェイス・ベレレン》 1 《僧院の包囲》 1 《栄華の儀式》 1 《Sunstone》 1 《寺院の鐘》 -呪文(28)- |
ああ、なんて驚くほど多様な構成だろうか。すごい革新だ。そしてもしかしたらあなたも、地元でこれらのアイディアを活用できるかもしれないぞ。
だけどまだツアーは終わりなんかじゃない。次はイギリスに向かおうじゃないか。
イギリス
過去3年間、毎年冬になるたびにバッグに荷物を詰め込み、イギリスで2週間を過ごしてきた。私は何度も繰り返しそこに戻り、いつもそこでマジックを遊ぶんだ。マジックを愛している豊かなコミュニティと一緒に、いつも楽しい時間をすごすのさ!
イギリスからも、カジュアルなものから競技的なものまで、あらゆる種類のデッキが投稿された。それについては、2つのモダン・デッキを見比べるとよりはっきりするだろう!
もっとも楽しいデッキというものは、カジュアルにもあるし競技にもある。カジュアルもカジュアルなこのモダン・コウモリ・デッキのようにね。
4 《トロウケアの敷石》 4 《神無き祭殿》 4 《湿地の干潟》 4 《平地》 3 《沼》 2 《大天使の霊堂》 1 《悪臭の荒野》 -土地(22)- 4 《血の芸術家》 4 《審問官の総督》 4 《盲目の狩人》 4 《修復の天使》 3 《貫く徘徊者》 2 《血狩りコウモリ》 2 《ヴィズコーパの血男爵》 -クリーチャー(23)- |
4 《喉首狙い》 4 《未練ある魂》 3 《骨読み》 2 《不死の隷従》 2 《神の怒り》 -呪文(15)- |
コウモリを何体か出して、それらを出たり入ったりさせて、ライフ・ドレインで対戦相手を倒そう! これは楽しいぞ。
これがカジュアルの極みに位置する一方で、逆端に位置するモダン・デッキが同じくイギリスから送られてきた。このマシューが投稿してくれた《けちな贈り物》デッキは、背景に競技の厳しさを多くうかがわせる。
2 《溢れかえる岸辺》 2 《霧深い雨林》 2 《汚染された三角州》 2 《新緑の地下墓地》 2 《湿った墓》 1 《アカデミーの廃墟》 1 《繁殖池》 1 《天界の列柱》 1 《忍び寄るタール坑》 1 《闇滑りの岸》 1 《森》 1 《幽霊街》 1 《神無き祭殿》 1 《神聖なる泉》 1 《島》 1 《草むした墓》 1 《平地》 1 《沼》 1 《地盤の際》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1 《吹きさらしの荒野》 -土地(26)- 2 《瞬唱の魔道士》 1 《永遠の証人》 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 1 《マイアの戦闘球》 -クリーチャー(5)- |
3 《思考囲い》 2 《流刑への道》 1 《仕組まれた爆薬》 1 《カラスの罪》 1 《蒸気の絡みつき》 4 《突然の衰微》 1 《壌土からの生命》 3 《ヴェールのリリアナ》 2 《未練ある魂》 1 《四肢切断》 1 《大渦の脈動》 4 《けちな贈り物》 1 《滅び》 1 《至高の評決》 1 《殴打頭蓋》 1 《残忍な切断》 1 《堀葬の儀式》 -呪文(29)- |
いつものけちデッキだ。大量の1枚挿し、優良カード、そしてクリーチャー・デッキに大きな被害を与える《堀葬の儀式》と《大修道士、エリシュ・ノーン》。目立つのは、ほとんどのけちデッキでは見られない《ヴェールのリリアナ》だ。この採用は有効なんじゃないかな。
オーライ! イギリスを巡るツアーはちょっと足早だったけど、ここからはヨーロッパ諸国を渡り歩いてみよう!
オランダ
美味な、実に美味な国、オランダ。最後に行ったときに美味しいストロープワッフルとペストリーを食べつくしたため、国は私に禁止命令を出したぐらいだ。(さすがに冗談だよ。ホントだったら大変だ!)
オランダのマジックはかなり安定した強豪勢力で、その歴史の中で何名もの強力なプロ・プレイヤーを輩出してきた。いつもこの記事に投稿してくれている素晴らしきジェフ・ヴァン・エグモントのデッキは、大抵トーナメント・プレイのためによく調整されているんだ。
4 《神秘の僧院》 4 《天啓の神殿》 3 《溢れかえる岸辺》 3 《シヴの浅瀬》 2 《戦場の鍛冶場》 2 《島》 2 《啓蒙の神殿》 1 《精霊龍の安息地》 1 《山》 1 《平地》 1 《凱旋の神殿》 -土地(24)- 2 《魂火の大導師》 4 《カマキリの乗り手》 4 《雷破の執政》 2 《龍王オジュタイ》 2 《氷瀑の執政》 -クリーチャー(14)- |
2 《乱撃斬》 3 《予期》 3 《稲妻の一撃》 2 《軽蔑的な一撃》 1 《焙り焼き》 1 《荒野の確保》 1 《勇敢な姿勢》 4 《かき立てる炎》 1 《紅蓮の達人チャンドラ》 1 《前哨地の包囲》 1 《龍王の大権》 2 《時を越えた探索》 -呪文(22)- |
これは効果的な火力と便利な呪文を使うとともに、テンポを生み出せるように『タルキール龍紀伝』の強力なドラゴンを用いるという傑作で、ジェスカイとして素晴らしいと思う。このデッキを使えばイベントで圧勝できるはずだ!
しかし、オランダに存在するのは競技イベント強豪プレイヤーやプロツアーの優勝トロフィーだけじゃないぞ。カジュアルだって大人気さ! 《海の神、タッサ》を統率者に据えた、ほとんどが土地のタイニー・リーダーズ・デッキを見てくれ!
7 《冠雪の島》 1 《アカデミーの廃墟》 1 《ちらつき蛾の生息地》 1 《すべてを護るもの、母聖樹》 1 《暗黒の深部》 1 《さびれた寺院》 1 《戦慄の彫像》 1 《進化する未開地》 1 《フェアリーの集会場》 1 《ハリマーの深み》 1 《憑依された沼墓》 1 《浮氷塊》 1 《墨蛾の生息地》 1 《Island of Wak-Wak》 1 《孤立した砂州》 1 《水の帳、マゴーシ》 1 《Maze of Ith》 1 《ミシュラの工廠》 1 《変わり谷》 1 《無限地帯》 1 《石化した原野》 1 《流砂》 1 《聖遺の塔》 1 《離れ島》 1 《激浪の研究室》 1 《殻船着の島》 1 《隠れ石》 1 《堆石堤》 1 《広漠なる変幻地》 1 《The Tabernacle at Pendrell Vale》 1 《演劇の舞台》 1 《トレイリア西部》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1 《ヴェズーヴァ》 1 《不毛の大地》 1 《生けるものの洞窟》 -土地(42)- 1 《研究室の偏執狂》 -クリーチャー(1)- 1 《海の神、タッサ》 -統率者(1)- |
1 《探検の地図》 1 《神秘の教示者》 1 《親身の教示者》 1 《マナ切り離し》 1 《宝物探し》 1 《ブライトハースの指輪》 -呪文(6)- |
あるいは普通の統率者戦向けに、ヨランのヌーマットデッキはどうかな?
9 《山》 8 《島》 8 《平地》 1 《統率の塔》 1 《ダークスティールの城塞》 1 《黄塵地帯》 1 《浸食する荒原》 1 《幽霊街》 1 《神聖なる泉》 1 《聖遺の塔》 1 《聖なる鋳造所》 1 《蒸気孔》 1 《露天鉱床》 1 《地盤の際》 1 《地形形成装置》 1 《演劇の舞台》 1 《ヴェズーヴァ》 1 《不毛の大地》 -土地(40)- 1 《ドワーフの爆風掘り》 1 《レオニンの裁き人》 1 《エイヴンの思考検閲者》 1 《なだれ乗り》 1 《砕岩を食うもの》 1 《穿つドワーフ》 1 《燃えさし呑み》 1 《地雷の敷設者》 1 《オーガの放火魔》 1 《太陽のタイタン》 -クリーチャー(10)- 1 《壊滅させるものヌーマット》 -統率者(1)- |
1 《爆裂 // 破綻》 1 《悟りの教示者》 1 《太陽の指輪》 1 《汚損破》 1 《対抗呪文》 1 《サイクロンの裂け目》 1 《幻術師の篭手》 1 《光輝王の昇天》 1 《ストリオン共鳴体》 1 《アゾリウスの導き石》 1 《ボロスの導き石》 1 《彩色の灯籠》 1 《対抗変転》 1 《世界のるつぼ》 1 《ダークスティールの鋳塊》 1 《雲散霧消》 1 《亡霊の牢獄》 1 《イゼットの魔鍵》 1 《プロパガンダ》 1 《呪文丸め》 1 《地盤の亀裂》 1 《地盤の揺らぎ》 1 《囁き絹の外套》 1 《復讐のアジャニ》 1 《ハルマゲドン》 1 《集団監禁》 1 《破砕》 1 《不明の卵》 1 《ドワーフの地すべり》 1 《灰からの再興》 1 《地形の融解》 1 《乱動する地形》 1 《地鳴りの撃ち込み》 1 《地盤の裂け目》 1 《洗い流し》 1 《神の怒り》 1 《軍勢の集結》 1 《地割れ》 1 《地割れの孔》 1 《金粉の水蓮》 1 《内破》 1 《焼夷の命令》 1 《口を開く地割れ》 1 《地獄の口の中》 1 《マイコシンスの格子》 1 《塩の雨》 1 《ラジアの浄化》 1 《破壊の爪痕》 1 《燎原の火》 -呪文(49)- |
カジュアルが好きか競技イベントが好きか、どちらであってもこれらのデッキリストからずば抜けたものを見つけ出せるはずさ!
スウェーデン
スウェーデンに進むと、私はReConstructedの大黒柱、クォールからの投稿を受け取った。ほぼ例外なく、毎週最低1つのデッキを――大抵はもっと多くのデッキを――ReConstructedに投稿するのをクォールは欠かさない。彼のデッキは何度か取り上げられているし、カジュアルなものから競技的なものまで幅広く投稿してくれる。衝撃的なデッキを披露するのが純粋に楽しいんだろうね。
今回投稿してくれたのがこれだ。
9 《森》 4 《豊潤の神殿》 4 《吹きさらしの荒野》 3 《ニクスの祭殿、ニクソス》 2 《平地》 1 《花咲く砂地》 -土地(23)- 4 《エルフの神秘家》 4 《棲み家の防御者》 4 《旅するサテュロス》 3 《サテュロスの道探し》 4 《死霧の猛禽》 3 《クルフィックスの狩猟者》 3 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 4 《囁きの森の精霊》 3 《テーロスの魂》 -クリーチャー(32)- |
3 《見えざるものの熟達》 2 《書かれざるものの視認》 -呪文(5)- |
これは極めて競技的だけど、《書かれざるものの視認》で《テーロスの魂》を出すという刺激的な発想も含まれている! 毎週最低でも1人のスウェーデン人がDailyMTGの記事に貢献してくれているというのは嬉しいことだし、素敵なことだ!
スイス
私は今までスイスに行ったことはないが(できれば今年か来年訪れてみたいところだが)、今回分かったのは、行く前にはイクシドールと戦う準備をしておかなければならないということだ!
どういうことかって? まあ、これを見てくれ。
5 《島》 4 《神聖なる泉》 4 《啓蒙の神殿》 4 《平穏な入り江》 3 《平地》 -土地(20)- 1 《意志を曲げる者》 2 《Lord of Tresserhorn》 1 《ケルゥの呪文奪い》 4 《現実を彫る者イクシドール》 1 《残虐の達人》 1 《悪戯なクェイナー》 1 《戦慄の死神》 2 《氷河屠り》 2 《触れられざる者フェイジ》 2 《寄生牙のマンタ》 1 《トロモクラティス》 1 《深海の生息者》 1 《神祖》 -クリーチャー(20)- |
4 《渦まく知識》 2 《諜報網》 4 《見えざるものの熟達》 2 《空智の踊り》 2 《否認》 4 《実在への書き込み》 1 《彩色の灯籠》 1 《平行思考》 -呪文(20)- |
このファンデッキは、明らかに巨大クリーチャーデッキだ。そして、それらを低コストで出して表向きにするデッキだ! このデッキを見たときに、私の想像力はイクシドールに魅了された。それに、何年もの開きがある中で同じメカニズムが顔を出しているのがわかるのも面白いね。
スペイン
スイスの山間からスペインの日当たり良好な平野へと移動しても、マジックは盛んだ!
アメリカで取り上げたアンドリュー・ワイゼルと同様、サンティ・チャスカも、最初にゼンディカーが登場した時の主要メカニズムの1つを再検討することで、新セット『戦乱のゼンディカー』に備えている。同盟者のことだ!
8 《森》 8 《平地》 4 《ジャングルの祭殿》 2 《ガヴォニーの居住区》 -土地(22)- 4 《ハーダの自由刃》 4 《ヘイラバズのドルイド》 4 《カザンドゥの刃の達人》 4 《オンドゥの僧侶》 4 《オラン=リーフの生き残り》 2 《高地の狂戦士》 4 《カビーラの福音者》 2 《灰色革の狩人》 1 《城壁の聖騎士》 1 《カズールの大将軍》 1 《変わり樹のレインジャー》 -クリーチャー(31)- |
4 《硬化した鱗》 3 《鼓舞する呼び声》 -呪文(7)- |
《硬化した鱗》と《鼓舞する呼び声》を、同盟者の+1/+1カウンターと組み合わせる。別の時代のカード同士による良い相互作用、これがモダンのいいところだね。1ターン目に《硬化した鱗》を置けば、《オラン=リーフの生き残り》は2マナ3/3になり......しかも同盟者を出すたびに成長するんだ!
このデッキはとても楽しそうじゃないか。各地で素晴らしいマジックの革新が行われているね!
世界各地と言っても、南方はマジックであまりイメージすることがない地域かもしれない――行ってみよう!
南アフリカ
私が来年か再来年に訪問してみたいもう1つの地域は、南アフリカだ。そこでマジックと出会うのが今から楽しみなんだよね!
デイビッド・エドワードが送ってくれたこのモダン・デッキは、遠い過去にスタンダードでトップだったアーキタイプを元にしている。頻繁にプレイしない場合でも、ローテーションしないフォーマットがあれば、こういったデッキを保持しておくことが多少楽になる。見てみよう。
17 《山》 4 《乾燥台地》 -土地(21)- 2 《狩り立てられたドラゴン》 4 《ボガーダンのヘルカイト》 -クリーチャー(6)- |
4 《睡蓮の花》 4 《信仰無き物あさり》 4 《ギタクシア派の調査》 4 《捨て身の儀式》 4 《魔力変》 4 《発熱の儀式》 3 《戦いの賛歌》 3 《巣穴からの総出》 3 《ドラゴンの嵐》 -呪文(33)- |
デイビッドは4枚の《夜の星、黒瘴》と2枚の《捕食者のドラゴン》を採用できると考えているようだ――まだ手に入れていないらしい!
今のままでも、ストームを重ねて《ドラゴンの嵐》を唱え、《ボガーダンのヘルカイト》を4枚出して対戦相手のライフ20点を削り取ることは可能だ。ひどいね!
さて、もう一度海を飛び越えて、次の国はどこか見てみよう......
オーストラリア
オーストラリアの地にようこそ!
トニー・ユーセフは、長期にわたってReConstructedにあらゆる種類のローグ・デッキを投稿し続けてくれていて、私はそれをいつも楽しみにしている。ここで取り上げたデッキは、《マイアの月帯び》、《爆破基地》、そして《永劫の輪廻》によって無限コンボを組み上げるというものだ。
14 《平地》 4 《ダークスティールの城塞》 4 《新ベナリア》 -土地(22)- 4 《メムナイト》 4 《羽ばたき飛行機械》 4 《マイアの月帯び》 4 《鋼の監視者》 3 《金のマイア》 -クリーチャー(19)- |
3 《急送》 4 《頭蓋囲い》 4 《爆破基地》 4 《鍛えられた鋼》 4 《永劫の輪廻》 -呪文(19)- |
もし モダンのローグなコンボ・デッキを新しく調整し始めたいなら、ちょうどここにいいものがあるんじゃないかな! とりあえず《頭蓋囲い》と《鍛えられた鋼》をいくつか引けば対戦相手を倒せるし......もし《永劫の輪廻》を出せれば、コンボの準備だ。《永劫の輪廻》があれば《マイアの月帯び》を何度も生け贄にして無限に+1/+1カウンターを乗せる動きができるので、《電結の荒廃者》も試せるんじゃないかな。
オーライ、旅行も次が最後だ!(ラッキーなことに、アメリカからなら飛行機じゃなくても大丈夫なところだ。)
カナダ
おお、カナダよ! 私は過去にイベントで行ったことがあるというだけでなく、ワシントン州に住み、バンクーバーで数多くのトーナメント開催もしていた。いい日々だったよ! そしてもちろん、カナダのマジックも活気に満ち溢れているぞ。
カナダでも望むフォーマットを目いっぱい遊ぶことができる。スタンダード? 無論。ドラフト? 当然。レガシー? 勿論。
4 《燃え柳の木立ち》 4 《リシャーダの港》 4 《演劇の舞台》 4 《不毛の大地》 3 《暗黒の深部》 3 《Maze of Ith》 2 《Taiga》 2 《平穏な茂み》 1 《森》 1 《Glacial Chasm》 1 《Karakas》 1 《霧深い雨林》 1 《The Tabernacle at Pendrell Vale》 1 《新緑の地下墓地》 1 《吹きさらしの荒野》 1 《樹木茂る山麓》 -土地(34)- -クリーチャー(0)- |
4 《モックス・ダイアモンド》 4 《輪作》 4 《踏査》 4 《ギャンブル》 2 《マナ結合》 4 《壌土からの生命》 4 《罰する火》 -呪文(26)- |
ああ、いつもの土地デッキだ。コンボ・デッキにちょっと脆い側面はあるけど、この種の戦略はビートダウン・デッキやミッドレンジ・デッキをぶち壊しにする。そしてもちろん、3ターン目に《暗黒の深部》からマリット・レイジ・トークンを出す動きを繰り出したってかまわない。出し抜いてやれ!
そして正反対の方向には、カジュアルなデッキがあるぞ。『時のらせん』ブロックの変異と最新の変異の両方を採用した、カジュアルのための変異デッキをここでも紹介しよう。
5 《森》 5 《島》 4 《霧深い雨林》 4 《生けるものの洞窟》 3 《繁殖池》 -土地(21)- 4 《東屋のエルフ》 4 《グドゥルの闇潜み》 4 《氷羽のエイヴン》 4 《層雲の踊り手》 3 《棲み家の防御者》 2 《爪鳴らしの神秘家》 4 《死霧の猛禽》 3 《大渦のジン》 -クリーチャー(28)- |
4 《遮る霊気》 4 《神秘の痕跡》 3 《秘密の計画》 -呪文(11)- |
《生けるものの洞窟》は、《秘密の計画》や《神秘の痕跡》を簡単に誘発させる、こういうデッキですごい活躍を見せるカードだ。そしてもう一度強調したいことだけど、はるかな時間を隔てたカード同士で相互作用を見出せるというのは凄いことだね。
ああ、今いるのはカナダだ。さて、少し南にいくとすると......?
再往復
ようやくアメリカに戻ってきた! ふう。凄い旅行だったね!
とんでもないことだ。どんな回でもいつもこんな感じでデッキが投稿されてくる。今回紹介した、あらゆる国から投稿されているデッキでさえ、投稿されたデッキのほんの一部なんだ。投稿されるデッキの数が多いというだけでなく、世界のあらゆる地域から投稿されている。世界のどこでもマジックはマジックだということだね。私たちはこの素晴らしいゲームを通して繋がっている。世界のほとんどの地域で、マジックを遊ぶ人々を見つけ出せるということが分かった。
私は他のものじゃここまでの繋がりは得られないね。
この記事についての感想や質問があれば、フィードバックをぜひ聞いてみたい。私へツイートや、Tumblrで質問を送っていただければ、必ず拝見しよう。
また次回お会いしよう!
Gavin / @GavinVerhey / GavInsight
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