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フューチャー・フューチャーの日々 『タルキール龍紀伝』編
フューチャー・フューチャーの日々 『タルキール龍紀伝』編
Sam Stoddard / Tr. Takuya Masuyama / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru
2015年4月24日
またまたフューチャー・フューチャーの日々の時間がやってまいりました。この企画ではフューチャー・フューチャー・リーグのスタンダードのプレイテストを再訪して、『タルキール龍紀伝』のカードに焦点を当てます。
いつものように「フューチャー・フューチャーの日々」の記事で覚えておいてほしいことは、ご紹介するこれらのデッキの多くは調整されたものではないということです。これらのデッキには今のバージョンよりも強力なカードが満載されており、大抵はデベロップの後期に変更された現実世界のカードは入っていません。またこれらは現実世界が考え出したものとは少し異なったメタゲームへの反応をしているので、あなたの地元のトーナメントにこれらを持ち込んで勝てるとは思わないでください。これら全てのデッキの目標は、環境最強のデッキになることではなく、何かを試して学ぶことです。我々は時々最強のデッキのアイデアを与えてくれるトーナメントを開くこともありますが、そこでは何が可能であるかについて、そして個別のカードがスタンダード環境をより良くする方法についての正しい感触を掴むものです。
これらのデッキをご紹介することで、我々が何を考えていたかについての洞察を得る助けになるでしょう。もしかしたら、現実世界にはまだないクールなカードが見られるかもしれません。またアブザン・ミッドレンジのような、それまで多くプレイされ、『タルキール龍紀伝』の発売ではあまり変更がないいくつかのデッキは省かれています。
前置きはこのぐらいにして、デッキを見ていきましょう。
1つ目のデッキはまず最初に我々が最も強いと感じたものです。このデッキはドロー操作呪文の《予期》と、軽い赤単のクリーチャーから《僧院の導師》まで何でも殺せる素晴らしい手段である《究極の価格》の2マナカード2つから大きな恩恵を受けました。
6 《島》 4 《沼》 4 《汚染された三角州》 2 《血染めのぬかるみ》 2 《溢れかえる岸辺》 4 《陰鬱な僻地》 4 《欺瞞の神殿》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(27)- -クリーチャー(0)- |
2 《思考囲い》 4 《究極の価格》 3 《予期》 3 《軽蔑的な一撃》 4 《解消》 4 《予言》 3 《英雄の破滅》 3 《命運の核心》 3 《時を越えた探索》 2 《奈落の総ざらい》 2 《精霊龍、ウギン》 -呪文(33)- |
『タルキール龍紀伝』で最もエキサイティングなことの1つは、白と青の「ドラゴン関連」のカードによってコントロール・デッキの新境地が見出されたことです。
10 《島》 4 《平地》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《啓蒙の神殿》 4 《平穏な入り江》 -土地(26)- 3 《オジュタイの語り部》 3 《龍王オジュタイ》 3 《氷瀑の執政》 1 《真珠湖の古きもの》 -クリーチャー(10)- |
4 《シルムガルの嘲笑》 2 《予期》 2 《無効化》 4 《払拭の光》 3 《予言》 2 《解消》 2 《対立の終結》 3 《時を越えた探索》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(24)- |
しかし、青白ドラゴンだけが『タルキール龍紀伝』のFFLで組まれた唯一のドラゴン・コントロール・デッキではありません。大人気を博したもう1つのものは、同じようなドラゴン関連のカードを使った青赤コントロールでした。
8 《島》 5 《山》 4 《シヴの浅瀬》 4 《急流の崖》 4 《天啓の神殿》 1 《精霊龍の安息地》 -土地(26)- 4 《嵐の息吹のドラゴン》 2 《氷瀑の執政》 -クリーチャー(6)- |
3 《モーギスの悪意》 4 《焙り焼き》 4 《シルムガルの嘲笑》 3 《予期》 2 《龍詞の咆哮》 3 《神々の憤怒》 3 《予言》 2 《精神振り》 3 《時を越えた探索》 1 《精霊龍、ウギン》 -呪文(28)- |
もちろん、我々の作ったドラゴン・デッキはコントロールばかりではありません。伝統的にドラゴン・デッキと考えられている、より一般的なランプ・デッキのバリエーションとしての十二分な機会がありました。
8 《森》 4 《山》 4 《樹木茂る山麓》 4 《奔放の神殿》 2 《岩だらけの高地》 4 《精霊龍の安息地》 -土地(26)- 4 《鱗衛兵の歩哨》 4 《森の女人像》 4 《クルフィックスの狩猟者》 3 《雷破の執政》 4 《嵐の息吹のドラゴン》 3 《龍王アタルカ》 -クリーチャー(22)- |
3 《アタルカの碑》 3 《神々の憤怒》 4 《火口の爪》 2 《精霊龍、ウギン》 -呪文(12)- |
ドラゴンが出せるまでマナを伸ばせるにもかかわらず、ドラゴンしか出さない理由はあるでしょうか? 《揺るぎないサルカン》は唱えるのが困難ですが、唱えさえすれば脅威的な強さであると我々は気付きました。そんなわけで、我々のランプ・デッキは《揺るぎないサルカン》や《嵐の息吹のドラゴン》、《囁きの森の精霊》のために素早く5マナに到達しようとするものです。
3 《森》 2 《島》 2 《山》 4 《樹木茂る山麓》 1 《開拓地の野営地》 4 《奔放の神殿》 4 《ヤヴィマヤの沿岸》 4 《神秘の神殿》 -土地(24)- 4 《森の女人像》 2 《爪鳴らしの神秘家》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《凶暴な拳刃》 3 《嵐の息吹のドラゴン》 3 《囁きの森の精霊》 -クリーチャー(20)- |
4 《頑固な否認》 4 《火口の爪》 4 《荒ぶる波濤、キオーラ》 4 《揺るぎないサルカン》 -呪文(16)- |
我々は『タルキール龍紀伝』の名に恥じないよう多くのドラゴンを収録しましたが、それだけがランプ・デッキではありません。《失われた業の巫師》は昔のスタンダード環境の《ソンバーワルドの賢者》とほぼ同じ方法の加速手段となるだけでなく、《ニクスの祭殿、ニクソス》で出した余剰のマナの使い道になり、《生命の律動》能力は相手を倒す助けになります。
11 《森》 1 《山》 4 《樹木茂る山麓》 4 《奔放の神殿》 4 《ニクスの祭殿、ニクソス》 -土地(24)- 4 《エルフの神秘家》 4 《森の女人像》 4 《旅するサテュロス》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《失われた業の巫師》 4 《世界を喰らう者、ポルクラノス》 4 《囁きの森の精霊》 2 《高木の巨人》 -クリーチャー(30)- |
4 《火口の爪》 2 《精霊龍、ウギン》 -呪文(6)- |
しかし、我々はランプやドラゴン・デッキの他にも多くのデッキを作りました。反復は『タルキール龍紀伝』がスタンダードに加えた多くの能力のうちの1つで、果敢や《オジュタイの模範》のような疑似果敢に焦点を当てたデッキで完璧な働きをします。
11 《平地》 3 《島》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《啓蒙の神殿》 -土地(22)- 3 《道の探求者》 4 《僧院の導師》 3 《威名の英雄》 3 《オジュタイの模範》 -クリーチャー(13)- |
4 《果敢な一撃》 4 《頑固な否認》 4 《巧みな機動》 4 《魂の基点》 4 《層雲歩み》 3 《払拭の光》 2 《城塞の包囲》 -呪文(25)- |
反復に加えて、我々は《卓絶のナーセット》という最高の反復の使い手も得ました。上のデッキと同じように、このデッキの目標は何枚ものインスタントで《僧院の導師》や《オジュタイの模範》を守り、最終的にテンポとカード・アドバンテージで相手を圧倒することです。
8 《島》 6 《平地》 4 《溢れかえる岸辺》 4 《啓蒙の神殿》 4 《平穏な入り江》 -土地(26)- 4 《僧院の導師》 3 《オジュタイの模範》 -クリーチャー(7)- |
2 《神々の思し召し》 4 《予期》 2 《勇敢な姿勢》 3 《払拭の光》 3 《城塞の包囲》 3 《対立の終結》 3 《時を越えた探索》 1 《時間への侵入》 3 《卓絶のナーセット》 3 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(27)- |
新デッキは数あれど、昔からの定番といえば? 赤単はスタンダードでお馴染みのデッキであり、『タルキール龍紀伝』で多くのものを得たことを我々は分かっていました。
24 《山》 -土地(24)- 4 《火飲みのサテュロス》 4 《激情のゴブリン》 3 《鐘突きのズルゴ》 4 《マルドゥの斥候》 4 《モーギスの軍用犬》 3 《龍を操る者》 2 《雷破の執政》 -クリーチャー(24)- |
4 《ドラゴンのマントル》 4 《稲妻の一撃》 4 《かき立てる炎》 -呪文(12)- |
しかし我々は赤単ではないアグレッシブなデッキも多く作りました。黒にはアグレッシブな戦略のための素晴らしいカードがたくさんあり、そして『タルキール龍紀伝』が来るまでにかなり満足行くものを作れていました。
10 《沼》 4 《山》 4 《血染めのぬかるみ》 4 《悪意の神殿》 2 《マナの合流点》 -土地(24)- 4 《血に染まりし勇者》 4 《シルムガルの暗殺者》 3 《血顎の憤怒鬼》 2 《脳蛆》 3 《死に微笑むもの、アリーシャ》 2 《マルドゥの急襲指揮者》 4 《粗暴な軍族長》 3 《嵐の憤怒、コラガン》 -クリーチャー(25)- |
4 《思考囲い》 4 《焙り焼き》 3 《英雄の破滅》 -呪文(11)- |
去年の今頃スタンダードで大人気だったものの、《夜帷の死霊》ようなカードを失って人気が落ちたデッキといえば青単信心です。我々はそれにテコ入れをすることに興味を持ったので、いくつか微調整を加えました。
23 《島》 2 《ニクスの祭殿、ニクソス》 -土地(25)- 4 《グドゥルの闇潜み》 4 《惑乱のセイレーン》 4 《前兆語り》 4 《層雲の踊り手》 4 《岸砕きの精霊》 4 《海の神、タッサ》 4 《波使い》 2 《氷瀑の執政》 -クリーチャー(30)- |
2 《現実変容》 3 《タッサの二叉槍》 -呪文(5)- |
最後に、我々が最も楽しんだデッキのひとつに全てのプレインズウォーカーをプレイするものがありました。我々のFFLでは《払拭の光》が《英雄の破滅》よりも多く使われていたせいで、《払拭の光》や《クルフィックスの狩猟者》、《停止の場》、《絹包み》に対処するためメイン・デッキに《再利用の賢者》が入っていました。
3 《森》 2 《平地》 1 《島》 4 《開拓地の野営地》 4 《豊潤の神殿》 4 《ヤヴィマヤの沿岸》 4 《神秘の僧院》 2 《啓蒙の神殿》 1 《マナの合流点》 -土地(25)- 4 《森の女人像》 4 《クルフィックスの狩猟者》 2 《再利用の賢者》 -クリーチャー(10)- |
2 《ドロモカの碑》 3 《軽蔑的な一撃》 2 《停止の場》 3 《対立の終結》 3 《荒ぶる波濤、キオーラ》 3 《卓絶のナーセット》 3 《揺るぎないサルカン》 2 《英雄の導師、アジャニ》 3 《太陽の勇者、エルズペス》 1 《精霊龍、ウギン》 -呪文(25)- |
これらのデッキをお楽しみいただければ幸いです。これらは現実世界のものの多くとは異なりますが、我々現実世界の環境がどのように上手くやるかを見られて満足しています。我々の目標は人々がどのように動くかを正確に知るようにすることではなく、人々が楽しめるようにすることです。基本的には、できるだけ多くの人々のためにスタンダード環境を良いものにします。
今週はここまでです。来週は私のお気に入りにセットの1つである『テンペスト』についてお話しします。
それではまた来週お会いしましょう。
サムより (@samstod)
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