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兄弟、いい(昔)話があるんだ

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兄弟、いい(昔)話があるんだ

Dave Humpherys / Tr. Takuya Masuyama / TSV YONEMURA "Pao" Kaoru

2013年1月18日


 今日、私はあなたにいくつかの大昔の個人的なマジックに関するお気に入りの話をすることに耽ることにします。あるものは短く、あるものは長いでしょう。いくつかは特に謙虚ではありません。今日私がシミックのカードを紹介することになったので、理由を見付けて青緑の思い出話をしたいのです。ギルド門侵犯のプレリリースを前に、いくつかのプレリリースの物語もお話しします。


アート:Willian Murai

 初期の頃は、私はかなり変わったデッキをプレイしていました。私はその中のどれだけがジョニー的で、その中のどれだけが悪かったかを覚えていません。

 私は初期の大きなイベントで、より良いデッキに対して勝利を収めました。私は初期のイベントでシーン・フレイシュマン/Sean Fleishmanの《天秤》《拷問台》《黒の万力》《エイトグ》4枚積みのデッキに当たり、何とかして1枚しかない《沼地の王ソルカナー》と 《Rasputin Dreamweaver》でどうにか彼から勝ち星を奪い取り、アンリミテッド・セットを手に入れたことを覚えています。ボストンの人の多くはフォーマットで可能な、全ての手札を空にするか補充する方法と共に《天秤》デッキをコピーし始めました。それもそのはず。《天秤》を1回プレイすることが出来さえすれば、それは驚くべきデッキでした。私の中では、それはより可能性の高く、ただ知名度が低いだけの、東海岸での「ザ・デック」でした。私は意地になり、そして《支配魔法》と2人のレジェンドを使い続けました。面白いことに、ついにトム・グウェヴィン/Tom Guevinが私をメタることによって地元のトーナメント・シーンに介入してきたのです。私に最後に負けた後、彼は独自のシークレット・テクと共に戻ってきました。彼の《殺人蜂》と《大地の怒り》は場の残りを打ち倒すのに十分で、次に私に会った時に私の《支配魔法》を一笑に付すことができ、そしてトーナメントに勝利しました。

 これらいくつかの初期の成功に勢いづいて、ダーウィン・カッスル/Darwin Kastleが史上初のプレリリースに誘ってきたとき、私は本当に行きたくなりました。それがトロントで行われることは気になりませんでした。プレリリースというものは世界でただ一つで、この手の最初のイベントでした。当時は心を揺さぶるような大きさで、私はとても長い間最大のマジックのトーナメントの記録を保持していると信じていました。運命はその日私に微笑み、そして私の知りうる最も良い方法を捧げました:1枚ではなく2枚の《捕縛》! 私は素晴らしい青白タッチ緑のデッキを組みました。途中で、私は対戦相手を倒し、彼の《甲鱗のワーム》を得ました。それは私のデッキにピッタリでした。少なくとも、私はそう思いました。

 これらのゲームでまだアンティがかかっていたと説明しましたっけ? なんてイカれた時代だったことでしょう! その後、別の対戦相手から《》を得ました。これは大して私のためにはなりませんでしたが、無念にも彼は今や赤をプレイするのに十分な《》がありませんでした。そして彼は次のゲームで違う色をプレイしていました。気の毒だって? 全くです。当時は、リミテッド用の土地は「スターターデッキ」に入っていました。その後別の勝利の後で、私の対戦相手は彼が本当に欲しがっていた《氷の干渉器》を当てて幸せなところを見せました。そのゲームで彼がそれを引かなかったのはラッキーでした。彼はその後それをデッキに入れなかったのはアンティでそれを失うリスクを望まなかったからだと説明してくれました。私の進軍は《Arctic Foxes》が致命的な一撃を与え、イベントの勝利とクールなIce Ageの大メダル、最終的には最初のプロツアーへの招待をもたらすまで続いたのでした。


賞品がわずかに古びたぐらいでは、勝利の記憶を曇らせることはできない

 その最初のプロツアーでは、人々は《土地税》をプレイし、はたまた《ネクロポーテンス》をプレイするまでに研究が進んでいて(JSS=ジュニア・スーパー・シリーズに限っては誰もメインに入れていないようでしたが)、私はといえば独自のカード・アドバンテージのエンジンを持っていました。4枚の《シンドバッド》です。そう、私は《レンの書庫》をこれとのコンボのために入れていました。《アーナム・ジン》は他の土地に混じって《ヘイヴンウッドの古戦場》(各セットから5枚のカードをプレイしろという条件{訳注:その回のプロツアーのルールでは各セットから最低5枚のカードをデッキに入れなければならなかった}を満たす助けとなりました)を散らした私が持つ脅威の一つでした。私は道中を赤緑青デッキを手に進み、《シンドバッド》は《Hymn to Tourach》を撃退し、ピンチの時には《サバンナ・ライオン》と相打ちしました。私は、西海岸に戻ってその名を確立していた、ハーヴェイ・マッド大学の卒業生でクラスメイトだった、マーク・チャリス/Mark Chaliceとプレイした懐かしい思い出があります。まあ、彼とプレイしたのはそれが初めてだったのですが。

 マークが《惑乱の死霊》をプレイし、私がそれを《支配魔法》したとき、彼は嬉しそうではありませんでした。さらに彼は《ネビニラルの円盤》をプレイし、私は《秘宝奪取》をプレイしました。これらは全て私の記憶が確かならばサイドボーディング前の出来事です。私は5-0スタートで飛び出しましたが、そこでエリック・タム/Eric Tamの《土地税》/《Stormbind》デッキに敗れました。《エンチャント奪取》さえ印刷されていれば......。次のラウンド、デニス・ベントレー/Dennis Bentleyの手札に《Autumn Willow》がありました。面白いことに、マーク・ローズウォーター/Mark Rosewaterが別室でカバレージを書きながら、私がなぜ《Autumn Willow》をプレイしないのかと不思議がっている、と伝えられました。彼は明らかにこの時点で彼女がレジェンドであることを忘れていましたが、レジェンド・ルールのせいで私は《Autumn Willow》をプレイしようとすることさえできなかったのです(訳注:当時のレジェンド・ルールでは、先にレジェンドが出ている場合、後で出たレジェンドは一方的に墓地に置かれることになっていた)。彼女の被覆のせいで、私はそれを盗むこともできず、私の破滅の原因となりました。そして私はその短いプロツアーの7ラウンドを5-2で終えました。私の地元のプレイヤーの一人、マイク・ロコント/Mike Locontoがこの最初のイベントに勝利しました。

 しかし私の最初のプロツアーの物語はこれで終わりではありません。 これは私が始めてドラフトをした場所でもあります。私はドラフトとは何かを知りませんでした。私は多くの人々がしていることを怪しんで見ていました。メインイベントの後に、私は上の階のそのイベントに行きました。そしてここでのドラフトの方法がこれです。部屋の中に円になって列に並びます。箱の中に手を伸ばしてカードを取ります。もしそのカードが気に入らなければそれを次の箱に入れ、その箱から違うカードを取ることができます。もしそのカードも気に入らなければ、3番目の箱にカードを入れてその箱から別のカードを取ることができます。4番目の箱は無く、円に戻ってまた1番目の箱に戻ります。部屋の中には多分70人ぐらいいてそれをしていたと思います。私達が何枚カードを流したかは思い出せませんが、それにはしばらくかかりました。それから私達は座って各自のドラフトデッキでマッチをプレイしました。

 2回目のプロツアーでは、私達は既に近代的なドラフトの技術のアドバンテージを持っていました。私が何をしたのか実際に私がまだ知らなかったことを証明するのは、最終ラウンドの前のラウンドに、マイク・ロング/Mike Longとのマッチを《島魚ジャスコニアス》を《魔法改竄》して《》に書き換えて勝利したことでした。青緑の攻撃再び! 嘘じゃないですよ。少なくとも《魔法改竄》をプレイしたのはサイドボーディングの後です。そのはずです。私の最初のプロツアー4回で、そのうち最も悪い結果は25位だと話しましたっけ? どうやったのかはよく分かりませんが。またもや、このイベントで勝ったのは毎週近くでプレイしていたシーン・「ハマー」・レニエ/Sean "Hammer" Regnierで、彼は前述の私の地元のライバル、トム・グウェヴィンを破りました。

 次は3回目のプロツアーです。私は赤白青の《Ivory Gargoyle》《ジョークルホープス》をプレイしていました。私はオーレ・ラーデ/Olle Radeの蜘蛛達にぶつかるまでは上手くやっていました。サイドボードの《捕縛》では不十分でした。しかしこのイベントは十分でした。次は、さらに別のプレリリースの話です。

 この時はミラージュを使ったプロツアー・アトランタでした。ちょうど前年のアイスエイジのように、誰もそのセットに入っているカードをパックを開けるまで知りませんでした。この繰り返しは完全に波乱のイベントを作りました。私は赤青をプレイしていましたが、私の青のカード全部が《大竜巻》と比較にならないことに気付いたので毎ゲームサイドボードで赤緑に変えていました。最も重大な記憶の一つはより若いプレイヤーで、それはジェイソン・ジラ/Jason Zilaだったと信じています。私は常にカードのためにタップすると、彼は私が何をプレイしていたかを言い当てました。彼が呪文をプレイして、私が赤マナと青マナを出すと「《干渉》?」と尋ね、彼は正解を言っていました。私はすっかり感心してしまいました。私はその時点では辛うじてカードの内どれか、もしくはその名前を知っている程度でした。彼はマッチを通してこれを続け、とても正確でした。彼はラウンドの間にかなりの時間をカード情報の共有ネットワークに費やしていたと、私は信じています。彼は巧くプレイし、私の全ての除去をおびき寄せたのち、最終的に《メテンダ・グリフィン》で逆転してみせました。

 これが18ヶ月間の私の目を通したマジックの概要です。もし皆さんがこれらを楽しんでいただけたなら、たぶんいつの日か私達は場所を同じくして、私はあなたに残りの18年の物語をお話しするでしょう。ちょうど、皇帝戦のトーナメントでマナソースなして6マナより小さいコストがないデッキをプレイしたことを思い出したところです。

記憶の旅

 で、これのどこがLatest Developmentsと関係あるのかって? 良い質問です。この関係は緩やかなものです。このうちいくつかの点から、考え方を得ることができます。誰がマジックの18年間を知っているでしょうか? 恐らく私達が今行っている物事のいくつかは、将来同じように胡散臭く聞こえるでしょう。私達は開発部の中で、トーナメントの経験とカード自身の両方に物語を作ろうとしています。私は今多くのチームでプレリリースや他の部分で提供できる何か追加の体験の詳細を考えています。《獄庫》やギルド・プレリリース・パックもまた学習体験です。個人的に、私のカードとの最初の体験は非常に思い出深いものだと思っていて、そうだとすればプレリリースは多くの思い出を提供することになります。こう考えると、週末に行われるギルド門侵犯のプレリリースへ行きたくなってきませんか!(訳注:原文掲載は1月18日でした)

 思い出を作る観点から、私達はこの1年であなたの感情に強く働きかけてきました。奇跡が好きでも嫌いでも、あなたたちの多くは対戦相手がドローしたカードを手札に入れた時に安堵のため息をついていると確信しています。私達は素晴らしい物語を紡ぐ助けになるカードを作り続けます。《忌むべき者のかがり火》の物語が古くなっていったとしても、私達は新たな素晴らしい物語の助けになるためにベストを尽くします。

 《ヘルカイトの暴君》を例に取ってみましょう。私はアーティファクトを盗む能力には全く手を加える必要がないと考えましたが、しかしそれを見たときに、ドラゴンが十分な宝物を溜め込んで勝つことができたなら、良い物語を伝えられると感じました。アーティファクトの数は膨大になるかも知れませんが、しかし私はそれの物語を作るのにさらなる助けとなるルール・テキストを求めました。

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 同じように、このセットの中で私がデザインしたお気に入りのカードの一つは、スパイがスパイする物語を伝えようとするものでした(007とか、古いゲーマーの方ならエレベーターのゲームを思い浮かべるでしょう)。しかし、私は少々芳醇さに向かって脱線しました。

 これや他のセットにおける仕事の多くは、挑戦し得る多くの大きな夢を確かなものにすることです。それは巨大なX呪文や、増え続ける兵士の軍団や、常にサイズが進化し続けるクリーチャーや、《無限への突入》への試みや、単純に4体目の《先端生物学者》を戦場に出すことであっても、素晴らしい、忘れられない物語を伝えるところまで、私達はこのセットのために働きました。

 では今日紹介するカードに行きましょう。私はガヴィン・ヴァーヘイ/Gavin Verheyがデザインしたこのカードの起点を信じています。それはもう少し物語のために使えると感じました。元々これは今見ているテキストと大体同じことを書いてある2/2でした。私はこれがクリーチャーをミュータント化するように提案しました。やはりこれも大部分はフレーバーであり、追加のテキストを加えることは基本的に低いレアリティでは推奨しませんが、ここに具体的な物語を伝えられるカードがあります。しかしまた、多分あなたはもっとフレーバーあふれる《順応する自動機械》のようなものでやり遂げるでしょう。こちらをクリックして《練達の生術師》をご覧ください。

 読んで下さった皆様に感謝と幸運を願って。

 デイブ・ハンフリー

追伸:シミックの同胞へ、クローンやミュータントについての疑問があればお知らせください。私がマサチューセッツ工科大学で取った博士号は大体「それ」専門です。

ギルド門侵犯
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