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Daily Deck -今日のデッキ-

飢えに飢えたスプリガン(Ironroot Chef)

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飢えに飢えたスプリガン(Ironroot Chef)

Melissa DeTora

2015年10月2日


 先週末に披露された中で最高の「Ironroot Chef」デッキは、最後までとっておきました。過去を遡っても、マリア・バルトルディ/Maria Bartholdiの組み上げた「飢えたスプリガン」デッキほどクールでフレーバーに満ちたデッキを私は見たことがありません。今回の「Ironroot Chef」のモダン・パートにて、マリアは《飢えたスプリガン》をデッキの中心に選び、「大量の食べ物を喰らう」というテーマを表現することに全力を注いだのです。

 デッキ発表の際にマリアも言ったように、《飢えたスプリガン》は「とにかく腹が減っています」。彼は庭から食べ物を見つけます――《カルニの庭》や《寺院の庭》はもちろん、《ゴルガリの腐敗農場》すらも探します。庭からは、《芽吹き》を迎えた植物や《始まりの木の果実》が採れました。それでも《飢えたスプリガン》のお腹は満たされません。その食欲は、《食餌の衝動》、《凶暴な飢え》、そして《悪魔の食欲》と言えるほどなのです。

 では、そんな《飢えたスプリガン》は何を食べたのでしょう? 恐らく、《肉屋の包丁》で切り分けた《新鮮な肉》を「ダークスティールの皿/Darksteel Plate(《ダークスティールの板金鎧》)」に盛り付けて食べたのでしょうね。それから、《飢えたスプリガン》には、彼に負けないくらいたくさん食べる友だちがいます。《世界を喰らう者、ポルクラノス》(世界を食べる!)に、《日々を食うもの》(日々を食べる!)、《暴食するスライム》、《貪り食う軟泥》、そしてもちろん、《饗宴の主》も。

 このデッキは、まさに優れた才能が結晶したものと言えるでしょう。コミュニティ・チームはこのデッキを用いて挑んだゲームに負けはしたものの、15点のフレーバー・ポイントを稼ぎ出しました――15点満点中の15点、パーフェクト・スコアです。フレーバー・ポイントを決めるデッキ発表の場で、マリアは《二股の稲妻》("Fork"ed Bolt)も採用直前までいったことを明かしました。《飢えたスプリガン》が食事の道具として使えるように、とのことです。ですが、飢えたクリーチャーはフォークを使わず、《ロノムの口》で食べるのだと、私も思いますよ。

 15点ものフレーバー・ポイントは、コミュニティ・チームが「コミュニティ・カップ」に勝つ大きな後押しとなりました。この「Ironroot Chef」部門にて、彼らは勝利への飢えを見せつけたのでした。

Maria Bartholdi -「飢えに飢えたスプリガン」
モダン[MO] [ARENA]
8 《
7 《
4 《カルニの庭
2 《寺院の庭
2 《ゴルガリの腐敗農場
1 《ロノムの口

-土地(24)-

4 《飢えたスプリガン
1 《日々を食うもの
1 《世界を喰らう者、ポルクラノス
2 《飢えたるもの、卑堕硫
1 《飢餓の声、ヴォリンクレックス

-クリーチャー(9)-
4 《悪魔の食欲
4 《芽吹き
4 《大量の芽吹き
2 《食餌の衝動
1 《消耗の儀式
1 《凶暴な飢え
1 《食餌の時間
1 《飢えへの貢ぎ物
1 《野生の飢え
2 《新鮮な肉
1 《始まりの木の果実
2 《種のばら撒き
1 《不浄な飢え
1 《肉屋の包丁
1 《ダークスティールの板金鎧

-呪文(27)-
2 《暴食するスライム
1 《世界を喰らう者、ポルクラノス
1 《饗宴の主
2 《髑髏覆い
1 《貪り食う軟泥
1 《貪る大群
1 《残忍な食餌
2 《肉貪り
2 《食餌の衝動
1 《消耗の儀式
1 《食餌の時間

-サイドボード(15)-
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