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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

コー・デッキ(「PAX Prime」スペルスリンガー)

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コー・デッキ(「PAX Prime」スペルスリンガー)

Melissa DeTora

2015年9月7日


 先月末に行われた「PAX Prime」にて、私たちは本当に特別なスペルスリンガーのイベントを開きました。「スペルスリンガー」というイベントをご存知ない方のためにご説明しますと、このイベントはマジック界の有名人と誰でもマジックで対戦できるものです。対戦できる相手としてはマジック開発部が多いのですが、ときにはプロ・プレイヤーやコンテンツ・プロデューサー、あるいはマジックを楽しむ有名人なども参加するときがあります。スペルスリンガーでは通常、プレイヤーたちはそれぞれにデッキを作って持ってきます。そのデッキはどのフォーマットのものでも構いません。モダンでもスタンダードでもレガシーでも、そして統率者戦でも大丈夫です。スペルスリンガーはお好きなフォーマットで対戦できるのです!

 ですが、「PAX Prime」で行われたスペルスリンガーは通常のものとは少し違いました。まずプレイヤーたちは自分のデッキを持ち込まず、私たちからデッキをお配りしました。そしてそれらはすべて、「ゼンディカー」をテーマにしたものです。今週の「Daily Decks」では、今回のスペルスリンガーで用意されたそれらのデッキと、戦う相手となる恐るべきエルドラージ・デッキをご紹介しましょう。

「PAX Prime」で行われた今回のスペルスリンガーは、まさに『戦乱のゼンディカー』を体現するものでした。プレイヤーたちは、マジック開発部のメンバーや世界選手権出場経験のあるプレイヤー、そしてウィル・ウィトン/Wil Wheatonやフェリシア・デイ/Felicia Day、クリス・クルー/Chris Kluweといった有名人が扮するエルドラージの脅威から、ゼンディカーを守らなければなりません! プレイヤー側が勝利するたびにポイントが貯まっていき、それを使って『戦乱のゼンディカー』のプレビュー・カードを公開することができました。またプレイヤー側が使用するデッキは、ゼンディカーをテーマにした3つのものから選べました――「コー」、「上陸」、そして「同盟者」の3つです。

「コー・デッキ」は初心者向けのものです。序盤にプレイできるクリーチャーの数々とそれらを強化する装備品を有するこのデッキは、実に正直なデッキと言えるでしょう。このデッキでは、《コーの決闘者》を1ターン目に繰り出し、続けて《帆凧》を出して3ターン目から4点で攻撃する動きも頻繁に起こります。その後さらに装備品を重ねていけば、ほぼ排除できない脅威と化すでしょう。

 この「コー・デッキ」は、ゲーム後半でも驚くほどの力を見せます。《不死の天使》は、自身が巨大なサイズを持ちながらも小型のクリーチャーを守ってくれます。それから、《征服者の誓約》は盤面が膠着した際に大量のクリーチャーで押し切るのにぴったりです。《清浄の名誉》もまたこのデッキと相性抜群の1枚であり、とりわけ《征服者の誓約》のあとは強烈ですよ。

 今回のスペルスリンガーで私が一番思い出に残った出来事は、この「コー・デッキ」を相手にしているときに起こりました。対戦相手はコー・クリーチャーを広く展開しており、私の盤面も負けじとエルドラージ・落とし子が立ち並んでいました。ですが相手が《団旗の刃》をプレイし、それを《コーの決闘者》へ装備すると、状況は一変します。《帆凧》も装備していた《コーの決闘者》は突如7/7飛行、二段攻撃となり、私は次の一撃で倒されてしまったのでした。

PAX Prime スペルスリンガー - 「コー・デッキ」[MO] [ARENA]
22 《平地
1 《空の遺跡、エメリア

-土地(23)-

4 《コーの決闘者
3 《帆凧の弟子
4 《コーの飛空士
2 《武装の達人
2 《コーの装具役
2 《コーの空漁師
2 《コーの鉤の達人
2 《コーの地図作り
1 《不死の天使

-クリーチャー(22)-
2 《精霊への挑戦
3 《未達への旅
2 《清浄の名誉
1 《征服者の誓約
2 《信頼おける山刀
2 《帆凧
2 《団旗の刃
1 《大剣

-呪文(15)-
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