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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

Norritt(過去のType1)

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Norritt(過去のType1)

Melissa DeTora

2015年7月7日


 本日ご紹介する「オリジン・ストーリー・デッキ」は、マジック開発部上級ゲーム・デザイナー、ケン・ネーグル/ Ken Nagleのものです。彼は「グレート・デザイナーズ・サーチ」の決勝まで進んだことをきっかけにデザインのインターンシップを経験し、2006年からウィザーズ社の一員になりました。インターン期間終了後に正社員として登用されたケンは、それ以来今に至るまで強い存在感を発揮しています。リード・デザイナーを務めたセットが6つを超える彼ですが、何よりも《Norritt》というマジックのカードを愛することで知られています。

 ええと、《Norritt》は、青のクリーチャーをアンタップする能力とクリーチャー1体に攻撃を強制する能力を持った、4マナ1/1の黒のクリーチャーです。何があっても、このカードをマーク・ローズウォーター/Mark Rosewaterに見せてはいけませんよ。この小さなクリーチャーには、カラー・パイ上の問題が多々ありますから。

 皆さんのご想像通り、この《Norritt》を中心に組まれた青黒のクリーチャー・デッキこそ、ケンが初めて組み上げたものでした。《Norritt》で青のクリーチャーをアンタップできると気づいたそのとき、ケンはその恐ろしさに震え、すぐさまこの美しすぎるカードを中心にデッキを作りました。このデッキには、面白いコンボが搭載されています。魅力的な起動型能力を持つ青のクリーチャーをアンタップできるのです! これで《ズアーの投呪士》や《Reveka, Wizard Savant》が主力のダメージ源となり、対戦相手のクリーチャーは《Skeleton Ship》と《時の精霊》が対処してくれます。

 このデッキには《太陽の指輪》や《道化の帽子》といった(当時の)制限カードに加えて、《マハモティ・ジン》や《ネブカドネザル》のような強力なクリーチャーも1枚ずつ採用されています。ご存じない皆さん、クリーチャーは時を経て大きく進歩しているんですよ!

 ケンはなんと『リバイズド』の基本土地を入れたままの「オリジン・デッキ」を今でも持っていて、職場へ持参して私に見せてくれました! 見るからに使いたくてわくわくするデッキですね。ケンが当時、「ネクロ」などの人気デッキを相手にどのように戦ったのか、私にはまったく想像がつきませんが、このかわいい《Norritt》を中心に組んだデッキは素敵だと思います。

Ken Nagle -「Norritt」
過去のType1[MO] [ARENA]
7 《
7 《
4 《湿原の大河
4 《塩の湿地
2 《ルートウォーターの深淵

-土地(24)-

4 《ズアーの投呪士
1 《時の精霊
4 《Norritt
1 《Reveka, Wizard Savant
4 《センギアの吸血鬼
2 《Skeleton Ship
1 《ネブカドネザル
1 《Vesuvan Doppelganger
1 《マハモティ・ジン

-クリーチャー(19)-
1 《Zuran Orb
4 《暗黒の儀式
1 《太陽の指輪
4 《Diabolic Vision
1 《Demonic Tutor
2 《氷の干渉器
1 《支配魔法
1 《ジェイムデー秘本
1 《道化の帽子
1 《秘宝奪取

-呪文(17)-
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