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戦略記事

Daily Deck -今日のデッキ-

モダン・キャッツ(モダン)

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モダン・キャッツ(モダン)

Melissa DeTora

2015年5月20日


 18年前、私がマジックを始めた頃に、私は「Zoo」と呼ばれるデッキと出会いました。今はなき「エクステンデッド」で人気を集めたこのデッキは、採用しているクリーチャーが「動物園/zoo」によくいるものであることから名づけられました。ライオン(《サバンナ・ライオン》)、ゴリラ(《密林の猿人》)、そして時々イヌ(《ジャッカルの仔》)。時を経るごとにマジックのクリーチャーはより良くなっていき、そしてこのデッキもまた多くの改良が施されてきました。《サバンナ・ライオン》は《壌土のライオン》へ、《ジャッカルの仔》は《番狼》や《野生のナカティル》、《タルモゴイフ》といったクリーチャーにデッキの枠を譲ったのです。

 本日のデッキは、そんな「Zoo」のユニークな一種です。クリーチャーの部分を見てみると......ええ、「動物園」にいるものばかりだと言って差し支えないでしょう。このデッキの面白いところは、それらのクリーチャーすべてにある共通点があることです――それらはみなネコ科なのです! FredSavage16はこのネコ・デッキを操り、Magic OnlineのDaily Eventで3勝1敗の成績を収めたのでした。

 こういった形の「Zoo」はこれまで見たことがありませんでしたが、モダンには強力なネコがたくさんいます。《野生のナカティル》はモダンというフォーマットの黎明期に最も強力なクリーチャーのひとつとしてその力を振るい、一時期は禁止カードになるほどでした。《ステップのオオヤマネコ》と《羊毛鬣のライオン》は、それぞれの属しているスタンダード環境で大活躍を見せています。そしてこのデッキには、私がいつも「ネコの神、ブリマーズ」と呼んでいる《オレスコスの王、ブリマーズ》も採用されているのです。

 このデッキをしっかりと仕上げているのが、ネコのプレインズウォーカー、《復讐のアジャニ》です。他にも多くのアジャニがあるものの、このデッキにぴったりなのは《復讐のアジャニ》だというFredSavage16の意見に私も賛成です。《稲妻》や《稲妻のらせん》も搭載したデッキにおいて、3点のダメージを与えるのは大きなプレッシャーになるでしょう。「Zoo」デッキは昔から、大型クリーチャーへの対処に苦労していました。そのため《復讐のアジャニ》の[+1]能力もまた、このデッキに大いに役立つのです。ちなみに、《復讐のアジャニ》でなく《群れの統率者アジャニ》を採用する形も検討できるかと思います。土地が20枚しかないこのデッキでは4マナはやや揃えにくく、また《ステップのオオヤマネコ》に二段攻撃を付与する動きは極めて強力なものになるでしょう。

FredSavage16 -「キャッツ」
モダン[MO] [ARENA]
1 《
2 《平地
1 《
2 《寺院の庭
1 《踏み鳴らされる地
3 《聖なる鋳造所
4 《吹きさらしの荒野
1 《樹木茂る山麓
4 《乾燥台地
1 《魂の洞窟

-土地(20)-

4 《壌土のライオン
4 《ステップのオオヤマネコ
4 《野生のナカティル
4 《羊毛鬣のライオン
4 《クァーサルの群れ魔道士
3 《オレスコスの王、ブリマーズ

-クリーチャー(23)-
4 《稲妻
4 《流刑への道
4 《稲妻のらせん
3 《ボロスの魔除け
2 《復讐のアジャニ

-呪文(17)-
2 《コーの火歩き
2 《破壊的な享楽
2 《紅蓮地獄
2 《安らかなる眠り
2 《石のような静寂
2 《倦怠の宝珠
1 《古えの遺恨
2 《火山の流弾

-サイドボード(15)-
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