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Daily Deck -今日のデッキ-

ドラゴン・コントロール(スタンダード)

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ドラゴン・コントロール(スタンダード)

Melissa DeTora

2015年4月21日


 プロツアー『タルキール龍紀伝』のトップ8では2種類のコントロール・デッキを見ることができましたが、中でも私の目を引いたのはアンドリュー・オールシュエイジャー/Andrew Ohlschwagerが使用したものです。彼のバージョンの際立った点は、4種類のドラゴンをプレイし(《精霊龍、ウギン》を入れると5種類になりますね)、《シルムガルの嘲笑》と組み合わせて運用していることです。

 このリストで最も興味深いドラゴンは《氷瀑の執政》です。私たちは、伝説のドラゴンがスタンダードで良い働きをすることはよく知っていましたが、《氷瀑の執政》の力は計りかねていました。《地下牢の霊》と似た能力で、《氷瀑の執政》はそれが戦場にいる限り対戦相手のクリーチャーを1体封じ込めることができます。また、対戦相手がこれを呪文の対象にしようとするとコストが重くなる能力によって、戦場から除去されづらくなっています。多くのデッキにとっては少しやっかいな程度ですが、もし土地を少なめにしたアグロ・デッキをプレイしているなら、これを除去するのは非常に骨が折れることでしょう。

 《氷瀑の執政》は単色なので、青黒のみならず多くのデッキにフィットします。今後このカードを活用する別のデッキが現れることは想像に難くありません、例えば青赤やジェスカイ・コントロール、または青緑テンポのようなものも考えられます。

 このデッキで私が気に入っているもう一つの点は、4枚投入された《シルムガルの嘲笑》です。私がウィザーズ・オブ・ザ・コーストで働き始め、『タルキール龍紀伝』のカードファイルを読んだとき、デッキを組みたいと最もワクワクさせられたのがこのカードだったのです。8体のドラゴンが入っているアンドリューのデッキならば、「確定カウンター」として使える機会は非常に多くあります。かつて《対抗呪文》がスタンダードで使えたころ、プレイヤーは対戦相手の側に控えるアンタップ状態の《》2枚を大いに恐れたものでした。《対抗呪文》は年を経て使用可能カードから外れ、新しいプレイヤーはその恐怖を体験することがなくなりました。いま再び対戦相手をそうした不安に落とすことができるというのは、とてもクールなことですね。

Andrew Ohlschwager
プロツアー『タルキール龍紀伝』 トップ8 / スタンダード[MO] [ARENA]
3 《
3 《
4 《汚染された三角州
4 《欺瞞の神殿
4 《陰鬱な僻地
3 《啓蒙の神殿
2 《静寂の神殿
1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ
2 《精霊龍の安息地

-土地(26)-

2 《龍王オジュタイ
2 《氷瀑の執政
2 《龍王シルムガル
2 《漂う死、シルムガル

-クリーチャー(8)-
3 《思考囲い
4 《予期
4 《シルムガルの嘲笑
2 《究極の価格
1 《血の署名
3 《忌呪の発動
3 《英雄の破滅
2 《命運の核心
1 《龍王の大権
2 《時を越えた探索
1 《精霊龍、ウギン

-呪文(26)-
2 《ジョルベイの闇潜み
1 《層雲の踊り手
1 《思考囲い
2 《否認
1 《胆汁病
3 《悲哀まみれ
1 《忌呪の発動
1 《英雄の破滅
1 《悪性の疫病
1 《危険な櫃
1 《悪夢の織り手、アショク

-サイドボード(15)-
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