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『久遠の終端』のメカニズム
2025年7月8日
太古の昔より、この世界にかぎらず、他の世界に住まう無数の生命体までもが、空を仰ぎ見るとたったひとつのものに目を向けました――可能性です。見知った多元宇宙の彼方に広がる、驚きや冒険、そして想像をはるかに超える魔法。『久遠の終端』が導くソセラ星系には、探索しがいのある世界やお宝が眠っているのです。これにより私たちははじめて宇宙へ進出します!きっと他に類を見ない体験になることでしょう。その備えとして、あなたを待ち受ける新しいメカニズムのすべてをまとめておきした。
宇宙船と配備
宇宙の謎に迫るのにプレインズウォーカーの灯は必要ありませんが、呼吸器系が普通ではない発達をしているか、尋常ではないほど速く歩けるでもないかぎり、まちがいなく船は必要です。宇宙船とは新しいアーティファクトのサブタイプです。これは、軍艦、貨物船、巡航船、その他の宇宙航行可能な船舶など様々なものを指し、宇宙空間での移動手段に使用されます。船長、お待ちしておりました。
宇宙船はアーティファクトとして始まりますが、その大半が勇敢な探検家たちの助けを借りてアーティファクト・クリーチャーになることができます。とはいえ、乗組員がいないと船は動きません。彼らを持ち場につける必要があります。それを実行するために必要となるのが配備能力なのです。
「配備」とはソーサリーとしてのみ起動できる起動型能力なので、あなたのメインフェイズ中でスタックが空のときにのみ起動できます。配備能力を起動するには、その宇宙船以外であなたがコントロールしているアンタップ状態のクリーチャー1体をタップします(そうすることにより、その宇宙船はクリーチャーになります)。配備するためのクリーチャーは、あなたがコントロールしていて、その宇宙船でないアンタップ状態のクリーチャーであれば、このターンにあなたのコントロール下に置かれたクリーチャーでもかまいません。その能力を解決すると、タップしたクリーチャーのパワーに等しい個数の蓄積カウンターを宇宙船の上に置きます。
その宇宙船の上に置かれている蓄積カウンターが、文章欄の左側の円に示されている個数以上になると、右側にあるパワーとタフネスを持つクリーチャーになります。それはまた、文章欄の下部にある能力も持ちます。たとえば、《ワームウォールの掃討船》の上に蓄積カウンターが3個置かれている場合、それはクリーチャーでもなければ、飛行も持っていません。ですが、それが4個目の蓄積カウンターを得たなら、飛行を持つ2/2のアーティファクト・クリーチャーになるのです。
指定の個数の蓄積カウンターに達しても、かならずクリーチャーになるわけではありません。パワーとタフネスが表示されていない場合は、その文章欄の該当部分に記載された能力を持つだけで、アーティファクト・クリーチャーにはならないことを意味します。
宇宙船、機体、そして統率者
メカニズム記事を中断して、重要な宇宙関連情報を速報でお届けします。といっても、統率者戦ルールの更新についてお知らせるするだけですけどね。『久遠の終端』から、パワーとタフネスの記載がある伝説の機体および伝説の宇宙船は、あなたのデッキの統率者として使用可能になります。色指標に関する変更はありません。そのため、無色の機体や宇宙船をあなたの統率者に選ぶ場合であっても、あなたはそれに合わせてデッキ構築する必要があります。とはいえ、デッキ構築の選択肢として新たなハードウェアが仲間入りしたわけです。では、すてきなデッキ構築を!
惑星
惑星は、新しい基本でない土地・タイプです。惑星には特定のルールや機能はありませんが、ここで遭遇する惑星には偶然にもすべて「配備」があるようです。折角ですから見てみましょう!
「配備」してもアーティファクト・クリーチャーにならない宇宙船と同じように、これらの惑星もクリーチャーにはなりません。しかし、その「配備」能力を起動してウスロスに12個以上の蓄積カウンターを置いたとき、それは最後の能力を獲得するのです。
ワープ
宇宙旅行の奇跡がどのようにして現実のものとなったかというと……うーん、いちから説明すると大変ですね。では、こう言い換えてみましょう。私たちは想像を超える速さでとんでもない距離を移動する方法を見つけたのです。ワープは、カードが想像を超える速さで戦場に出ることを可能にする新しい能力です。
「ワープ」は代替コストを表しています。あなたが手札からワープを持つカードを唱える場合、そのマナ・コストの代わりにワープ・コストを支払うことを選ぶことができます。そうした場合、次の終了ステップの開始時にそのワープ・コストで唱えられたパーマネントは追放されます。それは「ワープされたカード」になるわけです、おそらく効果音付きで。(……ヒュンッ――!)ってね。このようにしてカードが追放されたら、後のターン、あなたは追放領域からそれを唱えることができます。
ワープの能力は主にクリーチャーに見られるものですが、どんなパーマネント・カードにあってもおかしくありません。ワープを持つパーマネントは短い間しか場に出ないため(少なくとも最初は)、その短い時間を有効活用するような能力を持っていることが多いです。それらは《星原の番人》が持っているような、戦場に出るときの能力かも知れません。あるいはまあ、別物かもしれません。あなたはなかなか賢い。だってほら、自分の力で宇宙に辿り付いたでしょ?ならきっとわかるはず!
ワープ能力は手札からのみ使用可能なので、追放領域からそのカードを唱える際にはワープ・コストで支払うことはできません。いくつかのカードは呪文が「このターンにワープされたかどうか」を考慮します。これは、呪文がワープ・コストを支払って唱えられたことを意味します。その呪文が解決したかどうかは重要ではなく、その呪文を誰が唱えたかも関係ありません。呪文のマナ総量はそのマナ・コストのみによって決まることを思い出してください。したがって、《星原の番人》をワープ・コストで唱えたとしても、そのマナ総量は5のままです。
ヴォイド
宇宙はとにかく広大です。それゆえ、どこに向かっているかより、何をしてきたかが大切なこともあります。ヴォイド能力は、このターンに土地でないパーマネントが戦場を離れた場合や、このターンに呪文がワープされた場合に、カードの効果を向上させます。
ヴォイド能力はさまざまな形態をとります。インスタントやソーサリーなら、ヴォイドは「代わりに」という言葉で示されるような代替効果を備えている場合があります。ヴォイドは、通常の効果を置き換えるのではなく、呪文が通常持つ効果に追加の効果を与える場合もあります。
パーマネントもヴォイド能力を有していることがあります。それらはヴォイドの条件が満たされた場合にのみ誘発する誘発型能力がほとんどです。つまり、その能力は、そのターンに土地でないパーマネントが戦場を離れたか、そのターンに呪文がワープされた場合にのみ誘発するということです。その土地でないパーマネントが誰によってコントロールされているか、呪文を唱えたのが誰かは重要ではなく、その呪文が唱えられた後に何が起こったかも関係ありません。
着陸船・トークン
新しい惑星との遭遇は時として一筋縄ではいかないものです。敵対的な住人?着陸する場所?空気の有無?そんなのわかりっこありません!しかし惑星に着陸する準備さえ整えば、信頼のおける着陸船がすぐにでも地勢調査に出てくれることでしょう。
着陸船・トークンは、宝物、食物などに連なる新しい定義済みトークン・タイプのひとつです。着陸船・トークンは無色のアーティファクト・トークンであり「{2}、{T}、このトークンを生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地・カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。」を持ちます。着陸船トークンを生成させるカードはすべての種類にみられ、それらはマナのやりくりを助けてくれることでしょう。
さあ、星の彼方であなたの運命を見定めるときがやってました。公式ページやお気に入りのマジックコンテンツクリエイターによるプレビュー全体に目を通しましょう。どんなカードが公開されているか気になりませんか?『久遠の終端』カードイメージギャラリーには、本セットのデビュー以降すべてを網羅しています。まさしく別世界が拡がっていることでしょう。
ブラックホールの中心に何があるのか、目撃する準備はよろしいですか?『久遠の終端』の製品とのファーストコンタクトは、セットが全世界同時発売となる2025年8月1日です。『久遠の終端』は現在、お近くのゲーム店やAmazon、その他マジックを取り扱う場所で予約受付中です。
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