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『機械兵団の進軍』のメカニズム
2023年3月29日
ファイレクシアの栄光があなたの街にもやってきます!この来訪には色んな意見があると思いますが、それも当然です。『機械兵団の進軍』には、「俺を完成化してくれ」という方も「自由意志こそが素晴らしい」という方も見逃せない新しいメカニズムを採用した数々のカードが登場します。
本作に登場するメカニズムを解説した動画を視聴するには、下記のビデオをご覧ください:
バトル
ミラディンの侵略を成功させたファイレクシアは再び侵攻を開始しました。あらゆる場所で。しかしミラディンの民と同じように、ファイレクシアの侵略を受けた次元の住人達もこれを黙って受け入れることはありません。あまりにも多くのバトルが繰り広げられる本作では、それを表す新たなカード・タイプであるバトルが登場します。
《フィオーラへの侵攻》//《毅然たる統治者、マルチェッサ》
『機械兵団の進軍』で登場するバトルは全て変身する両面カードとなっています。第1面(唱える際に表示する面)は、横向きのアートが描かれた初のパーマネントになります。これらには、攻撃を受けている、テーマに沿った風景が描かれています。まずはこれを戦場に出してみましょう。バトルはクリーチャーやソーサリーなどのインスタントでない呪文と同様に、あなたのメインフェイズ中でスタックが空なら唱えることができます。
各バトルは、その第1面の右下にある守備値と等しい数の守備カウンターが置かれた状態で戦場に出ます。これはバトルを倒す為に必要なダメージを表します。プレインズウォーカーと同様に、バトルにも攻撃を加えダメージを与えることができます。しかしプレインズウォーカーと違い、これらバトルは唱え、守り、可能な限り長い間戦場に置くために存在しているのではありません。バトルは倒すことを目的に場に置かれます。
バトルのサブタイプはそのカードを攻撃できる条件を示します。このセットに登場するバトルは全て包囲戦のサブタイプを持つため、同じルールが適用されます。(今後登場するバトルは違うサブタイプや戦闘ルールが適用されるかもしれませんね?きっと今後を見据えた人がこのように設計したのでしょう。)包囲戦・バトルが戦場に出るに際して、それのコントローラーは対戦相手1人を守る者として指名します。そのバトルを守る者以外のプレイヤーはそれを攻撃することができます。バトルを攻撃しているクリーチャーをブロックできるのは、それを守る者のみです。守る者とコントローラーを混同しないようにご注意ください。つまり、あなたは自分がコントロールしているバトルを攻撃することになります。自分のパーマネントを攻撃できるようになったのは、これが初めてです。ワクワクしますね!
バトルには戦闘ダメージ以外にも弱点が存在します。一部の呪文や能力には、バトルにダメージを与えることができると明記されているものがあります。他にも、「1つを対象とする」と書かれた呪文や能力は、バトルを対象とすることができます。戦争の炎をかき立てましょう。
《かき立てる炎》
バトルにダメージを与えると、それの上からダメージの点数に等しい数の守備カウンターが取り除かれます。包囲戦・バトルの上から最後の守備カウンターが取り除かれると、そのバトルは倒され、誘発型能力が誘発します。この能力の解決中に、バトルのコントローラーはそれを追放し、追放領域からマナ・コストを支払うことなく第2面で唱えます。マナ・コストが発生しないので、ここまでは簡単ですね。これらの第2面は様々なカードになり得ます。主に《毅然たる統治者、マルチェッサ》(統治が長く続きますように)のようなパーマネントですが、中にはソーサリーも存在しています。
《フィオーラへの侵攻》//《毅然たる統治者、マルチェッサ》
変身する両面カード
バトルに加え、本セットには他にも変身する両面カードが存在しています。これらのカードについて知っておくべき情報をおさらいしておきましょう。変身する両面カードの第1面には、左上に上向きの三角形が描かれています。第2面には右上に下向きの三角形が描かれています。
これら変身する両面カードは、戦場に出ていない時は第1面の特性だけが適用されます。つまり、ライブラリーからクリーチャー・カードを探しているときに《エリシュ・ノーン》を持ってくることはできますが、エンチャント・カードを探しているときに《銀白の刻文》を持ってくることはできません。変身する両面カードは、唱える場合は常に第1面で、《エリシュ・ノーン》の最後の能力のように明記されていない限り第1面で戦場に出ます。
最後のおさらいとしてマナ総量を確認しておきましょう。第2面にはマナ・コストが存在していませんが、そのマナ総量は第1面のマナ・コストから算出されます。この場合、《銀白の刻文》のマナ総量は《エリシュ・ノーン》と同じ値の4となります。参考になりましたでしょうか?それでは、新規登場の内容に戻りましょう!
賛助
故郷を守ろうと戦う勢力は、一人で戦っているわけではありません。彼らには様々な賛助を受けています。新しい誘発型能力である賛助は、クリーチャーが仲間を助けることを可能にする能力です。
賛助には必ず数字が添えられています。賛助を持つクリーチャーが戦場に出るたび、クリーチャー1体を対象としte、その上にその数の+1/+1カウンターを置きます。これでないクリーチャーを対象としたなら、ターン終了時まで、そのクリーチャーは元となったクリーチャーの賛助の下に書かれている全ての能力を持ちます。
例えば、《加護をもたらす戦乙女》が戦場に出たとき、「《加護をもたらす戦乙女》の上に+1/+1カウンターを置く」か、「他のクリーチャー1体の上に+1/+1カウンターを置き、ターン終了時まで、そのクリーチャーは飛行、先制攻撃、絆魂を持つ」かのどちらかができます。また、他のクリーチャーにこれらの能力を与えた場合でも、《加護をもたらす戦乙女》がそれらの能力を失うわけではありません。
また、賛助によって与える能力は賛助の下に書かれている能力のみです。賛助能力に対応して《加護をもたらす戦乙女》に能力を追加で与え、賛助の効果でその対象に能力を与えることはできません。一方、賛助を持つクリーチャーのコピーであるトークンは、コピー元と同じように機能します。例えば、トークンが《加護をもたらす戦乙女》のコピーとして戦場に出たとき、その賛助能力でターン終了時まで他のクリーチャー1体にキーワード能力を与えることができます。
一部のクリーチャーでは、瞬速や土地サイクリングなど、他のクリーチャーに能力を与える意味がない能力が賛助の上に書かれています。賛助の能力の対象にしたクリーチャーが、賛助の上に書かれた能力を得ることはありません。
培養
ファイレクシアの栄光に魅力を感じない方も、ファイレクシアンの赤ちゃんなら気に入るのではないでしょうか?新しいキーワード処理である培養はエリシュ・ノーンの栄光の担い手であるあなたに培養器・トークンを生成する能力を与えます。どうです、魅力的でしょう?
《衝撃的な啓示》
培養器・トークンは食物や宝物と同様の新しい定義済みトークンです。培養器・トークンは「{2}: このアーティファクトを変身させる。」を持つ無色のアーティファクト・トークンです。ところで、これが変身する両面トークンであることにお気づきでしょうか?新しいですね。これは変身する両面トークンです。第2面は無色の0/0のファイレクシアン・アーティファクト・クリーチャーとなっています。
培養器・トークン//ファイレクシアン・トークン
培養の説明欄には、培養器・トークンの上に置かれる+1/+1カウンターの個数が書かれています。これらのカウンターは、トークンが第1面を表にしている状態では特に効果を発揮しませんが、変身した後でそのファイレクシアン・アーティファクト・クリーチャーが生き残るために必要です。
カオスが起こる
文字通り、カオスが起きます。
《都和市》
プレインチェイスは『機械兵団の進軍』の統率者デッキの一大機能です。従来の次元カードでは、カオス能力には「[カオス]を振るたび」などの誘発条件がありました。『機械兵団の進軍』以降、この条件は「カオスが起こるたび」に置き換えられます。次元ダイスに関しては、特に変更が加えられたわけではありません。[カオス]を振るとこれらの能力は誘発します。その一方、次元ダイスを使用しなくてもこれらの能力を誘発させる方法が追加されました。
最も、これらの説明もプレインチェイスについて知らないと理解しづらいでしょう。詳しくはこちらのプレインチェイスの説明をご覧ください。
進軍せよ
新しいキーワード、新しい戦略、そして新しいカード・タイプ。『機械兵団の進軍』でファイレクシアの脅威は幕を下ろします。脅威は退かれるのでしょうか。それとも多元宇宙は飲み込まれてしまうのでしょうか。続きはマジックストーリーで御覧ください。『機械兵団の進軍』各種商品は、4月21日の発売前にAmazonやお近くのゲームショップなどの小売店から予約することが出来ます。最新のニュース、そして最新のカードにご期待ください!
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