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『Unfinity』のブースターパックについて知っておくべき(ほぼ)すべてのこと!
2022年9月20日
光と刺激に満ちた『Unfinity』へようこそ! マジック最新のアン・セットには、きっとプレイヤーの皆さんに喜んでもらえるアトラクションが目白押しだ(メカニズムにも「アトラクション」があるぞ)。スリルを求める新参から目新しいものを探すベテランまで、この最新セットをめぐる旅はみんなに楽しんでもらえるだろう。
それじゃあ早速、このパークと無限の(は言い過ぎだけど)カードたちを見て回ろう。
フォイル仕様ボーダーレス版ショックランド入りのボックストッパー
『Unfinity』のドラフト/コレクター・ブースターボックスには、フォイル仕様のショックランド(ラヴニカの人気2色土地サイクル)が封入されたボックストッパーがついてくる。それらのアートには、文字通りこの世界の外が描かれている。
印象的なこれらの土地はお気に入りのデッキを強化し、これまでにない見事なアートで彩ってくれるだろう。そしてこれらが手に入るのはボックストッパーだけじゃない。『Unfinity』のコレクター・ブースターからは、フォイル仕様(や後段で紹介する「ギャラクシー・フォイル仕様」)のものが手に入る可能性がある。
ドラフト・ブースターからは、およそ24パックに1枚の割合で基本土地の枠からボーダーレス版ショックランドが出現する。
コレクター・ブースターには基本土地の枠が2つあるが、それぞれの枠でおよそ24パックに1枚の割合で代わりにボーダーレス版ショックランドが出現する。(そう、つまり『Unfinity』コレクター・ブースター1パックからショックランドが2枚出現する可能性もあるわけだ。)
「惑星」宇宙土地と「軌道」宇宙土地
1998年の『Unglued』以来、アン・セットでは毎回、新しいスタイルの見事なフルアート版基本土地が登場してきた。
『団結のドミナリア』でもステンドグラス版が登場したように、今ではフルアート版基本土地も頻繁に登場するようになったから、『Unfinity』ではさらに目標を高く設定した。今回は見事なフルアート版基本土地が「2種類」登場するのだ!
1つはアン・セットらしいスタイルで宇宙が描かれた「軌道」宇宙土地。星間視点で見た星々をフルアートで描く美しいカードだ。
もう1つは原子力時代を改めて想像させる「惑星」宇宙土地。活き活きとした惑星的な風景の上に、原子モデルを模したマナ・シンボルが配置されている(実際にそれぞれのマナの原子モデルが描かれているわけじゃないけれど)。
どちらの宇宙土地も、ドラフト/コレクター・ブースターでフォイル/非フォイルともに手に入る。『Unfinity』のパックに封入される基本土地は、すべてこのどちらかなのだ!
「惑星」宇宙土地はドラフト/コレクター・ブースターから出現する。「軌道」宇宙土地は、それぞれの基本土地枠でおよそ4パックに1枚の割合で出現する。
ギャラクシー・フォイル仕様
『Unfinity』では、綺羅星のようなカードにふさわしい新たなフォイル仕様も登場する。「ギャラクシー・フォイル」仕様をご覧あれ。
ギャラクシー・フォイル仕様の輝きと反射具合は通常のフォイル仕様と同じくらいだが、ところどころに星々の輝きが含まれる。画像で示されているのはギャラクシー・フォイル仕様の「惑星」宇宙土地だが、他にも多くのカードにこの新たなフォイル仕様が用意されている。コレクター・ブースターからは、ボーダーレス版ショックランドやフルアート版基本土地などのギャラクシー・フォイル仕様が出現する可能性もあるのだ。
ギャラクシー・フォイル仕様は『Unfinity』コレクター・ブースターでのみ手に入り、1パックにつき3~5枚出現する。なおギャラクシー・フォイル仕様が用意されるのはコレクター番号287~537のカードであり、それらは『Unfinity』特別版カードイメージギャラリーに掲載される(掲載されるカードの見た目はギャラクシー・フォイル仕様ではない)。
コレクター・ブースターにおけるギャラクシー・フォイル仕様封入の内訳は、記事末尾を確認してほしい。
どんぐりとエターナルとアトラクション
これまで、アン・セットのカードは通常の黒枠ではなく銀色の枠で表現されていた。だが『Unfinity』の紹介時にマーク・ローズウォーター/Mark Rosewaterが語ったように、アン・セットのカードにも黒枠として通常のマジックのカードに含めて然るべきものが多くあった(実際に黒枠のカードになったものすらある)。
マジックのルールはすでに、一風変わった(そしてユニークな)メカニズムや相互作用をたくさん扱っている。そこで『Unfinity』では、アン・セット史上初めてすべてのカードを黒枠にすることにしたのだ(「ザ・リスト」の一部に銀枠の再録カードはある。詳細は後段にて)。
とはいえ、『Unfinity』で一番ぶっ飛んだカードが競技志向を突き詰めたデッキに入るわけではない。
『Unfinity』のカードの中には、カード下部にどんぐりの形のシンボルが付いたものがある。レアや神話レアに押されるセキュリティ・ホログラムと同じように押されたこれは、そのカードがトーナメントでは使用できないことを意味する。どんぐりのシンボルがないものは、ヴィンテージおよびレガシー、統率者戦で使用することができるのだ。
《Killer Cosplay》にはどんぐり型のセキュリティ・ホログラムが押されており、《Saw in Half》には通常の楕円形のホログラムが押されている。どんなカードにも居場所となるデッキはあるものだが、どんぐりのシンボルはそのカードを『Unfinity』ドラフト以外の場所で使う場合に制限があることを知らせてくれるのだ。
これら「どんぐり」カードには、カードの下部にどんぐりのシンボルやどんぐり型のセキュリティ・ホログラムが付いている。エターナルで使用できるコモンやアンコモンのカードにはシンボルは付いておらず、エターナルで使用できるレアや神話レアのカードには通常の楕円形のセキュリティ・ホログラムが押されている。
マジックのカードの新たなサブタイプ「Attraction(アトラクション)」にも、どんぐりのシンボルが付いているものと付いてないものがあるぞ!
「アトラクション」は、まさにテーマパークにあるアトラクションを思わせる、素晴らしい場所やゲーム、そして楽しい体験を味わえるメカニズムだ。アトラクションを扱うタイミングや方法は他のカードによって指示されるが、アトラクションは『Unfinity』ドラフトの主役となるだろう。その重要さは、ドラフト・ブースターに(コレクター・ブースターにも)アトラクション・カードが出現する枠が用意されているほどだ。さらに、アトラクション・カードの裏面は通常のマジックのカードのものではなく、ゲーム内での挙動が書かれたものになっている。
加えて、先ほどの画像で示されている通り、アトラクションにはどんぐりのシンボルの有無に関わらず複数のバリエーションがある(例外が1枚ある)。だからいろいろなものを組み合わせて使えるのだ!
アトラクションを含め『Unfinity』全体で、どんぐりのシンボルが付いたカードとエターナルで使用できるカードの内訳は以下の通りだ。(アトラクションのバリエーションは含まれない。)
- エターナルで使用できるコモン 60枚(アトラクション8枚)
- どんぐりのシンボルが付いたコモン 30枚(アトラクション2枚)
- エターナルで使用できるアンコモン 43枚(アトラクション7枚)
- どんぐりのシンボルが付いたアンコモン 29枚(アトラクション5枚)
- エターナルで使用できるレア 18枚(アトラクション7枚)
- どんぐりのシンボルが付いたレア 36枚(アトラクション6枚)
- エターナルで使用できる神話レア 4枚
- どんぐりのシンボルが付いた神話レア 14枚
- 基本土地 10枚(各基本土地タイプに2種類のカード仕様)
- ボーダーレス版ショックランド 10枚(再録カード)
『Unfinity』のアトラクション・カードは、ドラフト/コレクター・ブースターともに専用の枠から出現する。ドラフト・ブースターでは、コモン1枚の代わりにフォイル仕様のカードが出現する可能性がある。
ブースター・ファン:近未来のショーケース版カード
『Unfinity』では、ブースター・ファンの一環として近未来的なショーケース版カードも登場する。これは20世紀半ば頃のモダン・スタイルをオマージュしたものであり、原子力時代の未来志向とマジックのアミューズメント・パークが融合するこのセットにうってつけなデザインに仕上がっている。
このショーケース仕様は、『Unfinity』のアンコモンやレア、神話レアの伝説のクリーチャーに用意される(どんぐりの有無に関わらず)。枚数の内訳は以下の通りだ。
- ショーケース版アンコモン 10枚
- ショーケース版レア 14枚
- ショーケース版神話レア 6枚
- ボーダーレス版プレインズウォーカー 2枚(後段をご覧あれ)
ドラフト・ブースターからは、アンコモンやレア、神話レアが出現する際にそのカードにショーケース版がある場合はおよそ4回に1枚の割合でショーケース版が出現する。
コレクター・ブースターには、ショーケース版カードが出現する可能性がある枠が用意されている。
ブースター・ファン:ボーダーレス版プレインズウォーカー
マジックの多元宇宙で最高のいい子はもう見ただろうか?
《Comet, Stellar Pup》は、このセットに収録されるプレインズウォーカー2枚のうちの1枚だ。今回のプレインズウォーカーにはボーダーレス版が存在し、どちらのバージョンにもフォイル仕様とギャラクシー・フォイル仕様が用意される!
『Unfinity』の「ザ・リスト」
『Unfinity』では「ザ・リスト」もマジックの「アン」側に変わり、過去のアン・セットから60枚の銀枠カード(うち58枚は個別のカード。2枚は別バージョン)が収録される。
他の「ザ・リスト」と同様に、これらのカードの左下隅には小さなプレインズウォーカー・シンボルが印刷されている。そして『Unfinity』では、「ザ・リスト」のカードはフォイル仕様となっており(輝かせるために微調整を加えたものもある)、各コレクター・ブースターから出現する(セット・ブースターからおよそ4パックに1枚の割合で出現していた最近のセットとは異なる)。
詳細については、『Unfinity』の「ザ・リスト」一覧を見てくれ。
『Unfinity』ドラフト・ブースター
ドラフト・ブースターの内容は以下のとおり。
- 「惑星」宇宙土地または「軌道」宇宙土地、あるいはボーダーレス版ショックランド 1枚
- レアや神話レア 1枚(ショーケース版カードやボーダーレス版プレインズウォーカー出現の可能性あり)
- 不特定レアリティのアトラクション・カード 2枚(レアを含め、同レアリティのものが2枚出現する可能性あり)
- アンコモン 3枚
- コモン 6枚
- コモンまたは不特定レアリティのフォイル仕様のカード 1枚(ショーケース版カードやボーダーレス版プレインズウォーカー、アトラクション・カード出現の可能性あり)
- ステッカーシート 1枚(ゲームで使用できるさまざまなステッカー付き)
- トークンまたは広告カード 1枚
『Unfinity』ドラフト・ブースターにはすべて、フルアート版土地が封入されている。通常その枠からは「惑星」宇宙土地が出現するが、およそ4パックに1枚の割合で「軌道」宇宙土地が出現し、およそ24パックに1枚の割合でボーダーレス版ショックランドが出現する。
『Unfinity』コレクター・ブースター
コレクター・ブースターの内容は以下のとおり。
- フォイル仕様の「惑星」宇宙土地または「軌道」宇宙土地、あるいはボーダーレス版ショックランド 1枚
- ギャラクシー・フォイル仕様の「惑星」宇宙土地または「軌道」宇宙土地、あるいはボーダーレス版ショックランド 1枚
- ギャラクシー・フォイル仕様またはフォイル仕様のブースター・ファン版レアや神話レア 1枚(ショーケース版カードやボーダーレス版プレインズウォーカー出現の可能性あり)
- フォイル仕様のレアや神話レア 1枚(ショーケース版カードやボーダーレス版プレインズウォーカーは出現しない)
- ギャラクシー・フォイル仕様のレアや神話レア 1枚(ショーケース版カードやボーダーレス版プレインズウォーカーは出現しない)
- ギャラクシー・フォイル仕様のコモンやアンコモン 1枚(ショーケース版カードは出現しない)
- ギャラクシー・フォイル仕様またはフォイル仕様のショーケース版アンコモン 1枚
- フォイル仕様で不特定レアリティのアトラクション・カード 1枚
- フォイル仕様のコモン 4枚
- フォイル仕様のアンコモン 2枚
- フォイル仕様の両面トークン 1枚
- フォイル仕様の「ザ・リスト」のカード 1枚
『Unfinity』コレクター・ブースターにはすべて、フォイル仕様とギャラクシー・フォイル仕様のフルアート版基本土地が1枚ずつ封入されている。通常それらの枠からは「惑星」宇宙土地が出現するが、それぞれ(フォイル仕様とギャラクシー・フォイル仕様)の枠からおよそ4パックに1枚の割合で「軌道」宇宙土地が出現し、およそ24パックに1枚の割合でボーダーレス版ショックランドが出現する。
以上だ! パークに入場する準備ができたら、売店で軽食を買い込んで10月7日の『Unfinity』発売に備えよう。『Unfinity』はお近くのゲーム店やAmazon、その他マジックを取り扱っている場所で発売されるぞ。
今回は園内ツアーにお付き合いいただき、ありがとう。『Unfinity』の刺激的な楽しさに飛び込んだら、ぜひTwitter(@mturian)で一番面白かったことを(英語で)教えてくれ!
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