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『イニストラード:真紅の契り』のブースター・ファンに牙を立てよう
2021年10月28日
結婚式が好きではない人はいますか? あなたの杯は温かい血で満たされ、そして美しい召使いの心臓は鼓動と美味なる生命でその血を温かく保ちます――少なくともあなたの同伴者が腹を空かせるまでは。そして衣装! 花嫁のドレスは美しく、その素材は間違いなく儚く、不滅の魂から織られているようです!(あれは……ドレスの裾の中で泳いでいるのは、人の顔でしょうか?)
これはイニストラードの結婚式なので、邪悪さを強調する楽しく邪悪なものであることが予想されます。もちろん『イニストラード:真紅の契り』と名付けられたセットでは、ブースター・ファンのチームがその邪悪な楽しみを闇の栄光の中で祝うだろうということが分かっています。
ブースター・ファンをもたらす
ブースター・ファンの作業には新しいセットごとの仕様をつくるたくさんの優れた人たちが関与し、その中には『イニストラード:真夜中の狩り』のブースター・ファンの記事で紹介された人もいます。『イニストラード:真紅の契り』では『イニストラード:真夜中の狩り』では取り上げられなかった場所を取り上げるので、同じ顔ぶれの人たちの多くは両方に取り組み、2つのセットの雰囲気の一貫性を維持しました。
「最初、私たちは両セットを同時に手掛けていて、主にコンセプトについての仕事でした」とクリエイティブ・マネージャーのトム・ジェンコット/Tom Jenkotは語っています。このカード仕様についての最初の仕事にはUXデザイナーのダニエル・ホルト/Daniel Holt、シニア・グラフィック・デザイナーのジェームス・アーノルド/James Arnold、アート・ディレクターのクリスタル・チャン/Crystal Changが関わっていました。「コンセプトが固まった後、我々は開発、改良、アートの発注のために分けました」
ブースター・ファンのチームは吸血鬼映画の視聴や、ポップカルチャーにおける吸血鬼の表現の調査をしていましたが、社内に素晴らしいリソースが働いていました。「今回のブースター・ファンのカード仕様のインスピレーションの大部分は、素晴らしいアート・ディレクターのタイラー・イングヴァルソン/Taylor Ingvarssonと、彼が今回のイニストラード訪問をイメージして招いたコンセプト・アーティストたちによるものでした。これはパンデミックでテレワークを強いられる前に最後にコンセプトへ影響を与えたもので、我々はこの吸血鬼の結婚式のための最高にクールなアイデアの絵が大量に描かれた描かれた壁のそばで仕事をした後、オフィスを離れることになりました――全てのブースター・ファンのカード仕様にとって十分なインスピレーションが得られました!」
ショーケース「永遠の夜」版の続投
古典的なパルプホラーに影響されたショーケース「永遠の夜」版カード仕様は前のセットから『イニストラード:真紅の契り』に受け継がれ、引き続き伝説のクリーチャーとフルアートの基本土地が存在します。
「我々は2つのセットをつなぎ合わせる共通のテーマを持つことを、ちょっとしたいい工夫だと考えました」とトムは言いました。「そしてそれらの見た目はとてもクールで、もっと欲しいと思いました! クリスタル・チャンはこれらのカードのアートのディレクションを『イニストラード:真夜中の狩り』と同じくすべて担当しました。とても多くのアーティストたちが手を貸すために戻ってきて、そして少数の新しいアーティストもベストを尽くしました」
ボーダーレス版と拡張アート版
いつものように、ボーダーレス版と拡張アート版は『イニストラード:真紅の契り』にもあります。ボーダーレス版にはレアの2色土地と神話レアのプレインズウォーカーが存在します。
選抜されたレアと神話レアも拡張アートの仕様により通常の枠を超えて広がっていきます。
ショーケース「牙」枠:すべてステキな吸血鬼
『イニストラード:真紅の契り』の吸血鬼専用の新しいショーケース「牙」枠のカードは、野性的で生々しい『イニストラード:真夜中の狩り』の「秋分」枠との美的対比を提供する洗練された優雅さをもたらします。「収穫祭テーマの「秋分』版カードの素晴らしい手描きの質感は、『イニストラード:真夜中の狩り』に最適の仕様でした」とトムは語っています。「より伝統的に描写された「牙」版カードの仕様はゴシック建築様式――ともちろん牙を表現しています」
クリエイティブ・プロダクション・マネージャーのクリッシー・ウィレイ/Chrissy Wileyも同意見でした。「『イニストラード:真夜中の狩り』と『イニストラード:真紅の契り』の両方が、我々のブースター・ファンに対する考え方の水準を本当に引き上げました」と彼女は言いました。「このショーケース版カードの仕様は我々が美しい枠をデザインするためにどのようにその世界の細部にこだわっているのかについての素晴らしい一例です」
これらの枠はアーティストのアリックス・ブランウィン/Alix Branwynへに発注したものから始まりました。「彼女は我々のためにさまざまな枠を手掛けてきました――公開されたものも、されなかったものもあります」とトムは言いました。「彼女は我々に半ダースのコンセプトを出してくれましたが、どれも力強い(そして牙らしい)ものでした。我々が選んだものは社内でジェームス・アーノルド/James Arnoldによって手直しされ、我々が必要とした色が全てつけられました。」
この対照的な美学は展開されるオリヴィア・ヴォルダーレンの物語と、彼女と世代を超えた吸血鬼の結婚式にも適合しました。「ショーケース「牙」仕様は吸血鬼の結婚式という設定の器として華美で、恐ろしく、そして完璧でした。我々はロマンティック/ロマンス小説の見た目を目指しました――ソフトフォーカス、ドラマチックな光、そしてたくさんの美しい吸血鬼です。注目して欲しいのは、悪魔城ドラキュラのアーティストとして有名な小島文美にソリンの作品を依頼したところ、素晴らしい結果になりました。」
イニストラードの吸血鬼にはこの血塗られたものとは別にもう1つ闇の贈り物があります。彼らはパーティでの装いを実際に知っています。「この吸血鬼たちのファッションは完璧です」とトムは言いました。「豪華でとてもたくさんの素敵な吸血鬼たち――彼らは皆素敵でしょう?」
「吸血鬼の服装以外で最もおしゃれなのは、彼らの住むゴシック風建築です」とトムは言いました。「これをこのカード仕様の大きなインスピレーションにしたいとは早い段階で思っていましたが、アリックスとジェームスがこれを激しく仕上げるとは思ってもみませんでした」
ドラキュラ来訪
「余の復讐は始まりを告げたばかりだ! 余は数世紀の長きにかけてそれを広め、そして時は余と共にある」
――ドラキュラ伯爵、ブラム・ストーカー「吸血鬼ドラキュラ」23章
洒落た吸血鬼の催しを開いておいて吸血鬼を招待しないということはできません。彼は気分を害するかもしれませんし、そうなったら彼がどう思うかはわかるでしょう。というわけで、『イニストラード:真紅の契り』には文学史上最も象徴的な吸血鬼ホラー、ドラキュラ伯爵その人のための血の赤の絨毯が広げられました。
しかし、映画、漫画、演劇、テレビ、書籍と数多くの「ドラキュラ」が存在します――本当にいろいろなところに行っています。各媒体でこの悪名高い伯爵は少しずつ違いがありますが、『イニストラード:真紅の契り』のブースター・ファンでは、担当チームは原典に回帰しました。ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」です。
「我々がインスピレーションを得るために使ったのはこの本だけでした」とトムは語っています。「実際、我々は漫画、映画、テレビやその他の作品と被ることを注意深く避けました。それはそれぞれの作品のものであり、我々は原作に忠実でいたかったのです」
しかし原作小説の描写に忠実であることには課題がありました。「キャラクターが詳細な描写は多くはありませんでした」とトムは言いました。さらに、小説が進んでいくとドラキュラ伯爵は食事をして若返っていくようで、容姿が変わっていきました。「ダグ・ベイヤー/Doug Beyerはドラキュラシリーズのアートのディレクションを全部書き、小説の文章からアーティストに提供できる手がかりを実際に探してきました。」
ドラキュラ伯爵は独りでは訪れず、有名なキャラクター、場所、品物を取り巻きとして連れてきました――全部で18枚のカード(マイク・チュリアンの「『イニストラード:真紅の契り』をコレクションする」記事で入手方法をチェックしてください)がトランシルヴァニアとイニストラードを繋げます。「雰囲気がここでは多くの仕事をしました。ドラキュラ伯爵の静かさと自信に満ちた力はその中で大きな部分を占めました。アプローチやコンセプトの洗練をを助けた多くの文章があります」
この雰囲気を作り出し、この仕様のためのキャラクターを描写するアーティストの発見はトムにとってはごちそうでした。「アーティストの選抜はとても楽しかったです。文字通り『吸血鬼』とカード・データベースに入力して何百もの画像をじっくりと見て、古典的な吸血鬼の画像で気に入ったものをピックアップして、それらのアーティストに接触しました。アーティストたちは選ばれたことに対して私の予想以上にすごく興奮していました。彼らはドラキュラに関わる仕事をするということに圧倒されていました――しかもマジックの中で? クレイジーです。出来上がった結果にはその熱量が現れています」
『イニストラード:真紅の契り』にやってくるブースター・ファンについて一部を見ることができたので、次はこのセットの全体像を掴むためにハーレス・スナイダー/Harless Snyderの製品紹介の記事へ飛んで、そしてマイク・チュリアンの「『イニストラード:真紅の契り』をコレクションする」記事でどこでどうすればどれが手に入るのかを学んでください!
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