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『イニストラード:真夜中の狩り』プレリリース入門

Gavin Verhey
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2021年9月16日

 

 マジック・プレイヤーのみんなが大好きな次元の1つ、「イニストラード」を再訪するときがきた。

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 このゴシック・ホラーをテーマにした(吸血鬼に人狼、ゾンビ、スピリット、そしてもちろんそれらに対抗する人間がたくさんいる)不気味な次元は、楽しさとフレイバーに満ちている。私たちは今回、そんなイニストラードの真髄へ回帰する。早くみんなに体験してもらいたくて仕方がないよ。

 君たちがマジックのベテラン・プレイヤーでも初めてプレイする方でも、心から歓迎しよう。ぜひお近くのゲーム店で開催されるプレリリースをチェックしてみてくれ!

 さて「プレリリース」とは何だろう? シールドのデッキはどうやって作ればいいんだろう?

 知っておくべきことを動画で観たい方は、私が配信している「Good Morning Magic」の特集回をどうぞ(英語)。

 文章で読みたい方は、お手元の《猛火の松明》を手にこのまま読み進めてくれ!

未知へ

 プレリリースは、数あるマジックのイベントの中でも私のお気に入りだ。

 プレリリース期間中は最新セットをいち早く手にできる。そして、最新のカードを初めてプレイするときのあの興奮こそ、プレリリース体験の真髄だと私は思う。そして店舗で体験するにしても自宅で体験するにしても、世界中のマジック・プレイヤーたちとともに最新セットを味わい、感想を共有することができる。インターネットのおかげで、私たちはつながっていられるんだ!

 このイベントの素晴らしいところは、使われるセットがまったく新しいもので、参加者は初めてそのセットに触れることになるため、スタート地点が全員同じになる点だ。笑顔と学びと素晴らしい対戦に満ちており、初心者にとっても経験者にとっても、たっぷりと楽しめるものなんだ!

 すでにシールドデッキの経験を積んでいる人は、次の項まで読み飛ばしてくれても構わない。そこでは、『イニストラード:真夜中の狩り』ならではのことについて語っていく。だがプレリリースのお祭りが初めての人や、もうちょっとアドバイスが欲しい人は、ぜひこのまま読み進めてくれ!

 オーライ。それじゃあ、まずは一番大事なことからいこう。プレリリース用の製品を見つけるんだ!何はともあれ、プレリリースに必要なものが手に入る場所を知らなくては始まらないからね。

 お近くのゲーム店に聞いてみよう。特に行きつけの店舗がないなら、店舗・イベント検索を使って、最寄りの店舗を探すのをお忘れなく! また、店舗によっては事前予約も行われている。プレリリースは最も人気のあるイベントの1つだから、事前予約が行われていたら席を確保しておくといい。しっかり計画を立てて臨もう。

 本来ならプレリリースは店舗で開催されるイベントだが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を鑑みて、現在はプレリリース・パックを購入して自宅に持ち帰る形でも開催されている! 店舗イベントを再開している店舗もあると思うけれど、オンライン・イベントを続ける店舗もあるだろう。地域によって規則や制限事項は異なるから、どうか適切な行動をとってほしい。政府の要請をしっかり確認して、安心できることだけをしよう。

 うん、こんなところかな。店舗は決めたし、『イニストラード:真夜中の狩り』カードイメージギャラリーに目を通して、素晴らしいカードの数々を確認したね。

 これで、イニストラード再訪の準備は万全だ! それじゃあ次は、実際にパックを開封しよう!

商売道具

 『イニストラード:真夜中の狩り』プレリリース・パックはどんなものだろう? 見た目はこんな感じだ。

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 人狼が出没するケッシグの森に行かなくても、この美しいアイテムは手に入るぞ。そしてもちろん中には素敵なものが詰まっている。中身を見てみよう。

  • 『イニストラード:真夜中の狩り』ドラフト・ブースター 6パック
  • フォイル仕様で日付が印刷された、『イニストラード:真夜中の狩り』のレアまたは神話レア 1枚(両面カードの可能性あり)
  • 両面カードの差し替えカード 3枚(裏面が通常のマジックのカードと同じものになっているため、必要に応じて両面カードの代わりにできる)
  • 『イニストラード:真夜中の狩り』のエキスパンション・シンボルがあしらわれた20面スピンダウン・ライフカウンター 1つ
  • MTGアリーナ内で『イニストラード:真夜中の狩り』のパックと引き換えできるコードが書かれたカード 1枚
  • 仕切り板つきの再利用可能なデッキボックス 1つ

 スピンダウン・ライフカウンターは、マジックの5色に対応した5種類が登場する。

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 そしてもちろん、何よりも大事なのはドラフト・ブースターだ。

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 ドラフト・ブースター6パック。これが、シールドのデッキを組み始めるのに欠かせない。まず最初にすることは、それらの開封だ! そうすると、カードの束を手にすることになる。

 さて……その次は?

 いよいよ、デッキの作成だ!

 シールドデッキは、普通のデッキ作成とは少し違うところがある。目の前にあるカードのみを使ってデッキを作成し、そこへ基本土地を好きなだけ加えて完成させるんだ。また、最少枚数が60枚である普通の構築デッキとは違い、デッキは40枚以上であればいい。

 はじめに取り組みたいのは、使う色を見極めることだ。私からは、2色で、土地以外のカード23枚くらいで組むことをおすすめしよう。ときには3色目を「タッチ」することもあるけれど、基本的には2色をデッキの核にするべきだ。

 使う色を決める基準としては、以下のようなものが挙げられるだろう。

  • 心惹かれる強力なレアがある
  • 対戦相手のクリーチャーに対処できる、「除去」カードが充分ある
  • 実戦的なカードがたくさんある
  • 「マナ・カーブ」が優れている――つまり、さまざまなコストのクリーチャーが豊富にある

 これら4つがすべて満たされていれば理想的だけれど、2つか3つでも十分だろう。

 使う色は決まったね。では、すべてのカードを精査して、デッキに採用したい22~23枚のカードを決めるためにはどうしたらいいだろう?

 デッキを絞り込む助けになる方法を伝授するぞ!

 まずは、クリーチャーをマナ・コスト順に並べてやろう。こうすることで、ゲームのどの段階でそれぞれのクリーチャーを唱えられるのかが分かりやすくなる。(この時点では、必要なマナに届いたらすぐにプレイしたいようなカードでなければ、クリーチャーでないカードを並べないほうがいい――例えば、《儀式の守護者》は通常3ターン目に唱えることになるが、《日金の連射》は3ターン目の行動として優先されるものではないだろう)。

 クリーチャーの「マナ・カーブ」を整えるのは、うまく動くシールド・デッキを作るにあたって極めて重要なものだ。カーブの1か所に大量のカードが偏らないようにしよう。序盤で軽いものを、終盤で重いものをプレイできるような良い配合にすることが大切だ。リミテッドのごく一般的な基準として、私は以下のようにクリーチャーを採用したいと考えている。

  • 1マナ:0~2枚
  • 2マナ:4~6枚
  • 3マナ:3~5枚
  • 4マナ:2~4枚
  • 5マナ:1~3枚
  • 6マナ以上:0~2枚
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 これが絶対というわけではないが、良い出発点にはなる。お気に入りを選んで、これらの数になるまでクリーチャーを絞り込もう。

 さて、核となるクリーチャーの基盤を見定めたね。次は呪文を加えよう! 選んだ色からお気に入りのカードを選び、土地でないカードを22~23枚にしていく。これで、呪文の準備もばっちりだ。

 数々の呪文の中でも、「除去呪文」と呼ばれるものは一番欲しいところだ――除去呪文とは、対戦相手のクリーチャーを恒久的に無力化するもののことだ。ダメージによって破壊するものでもいいし、タップし続けるものでもいいし、もちろん直接破壊するものでもいいぞ。マジックのシールドデッキの中心になるのは、やはりクリーチャーだ。だから、選んだ色に合うカードで対戦相手のクリーチャーに対処できるものは、ぜひ採用しよう。

 マナ・カーブについてもっと学びたいなら、マナ・カーブの組み立て方について書いたこちらの記事を読んでみてくれ。

 もっとヒントが必要かな?以下に、デッキ作成の際に心に留めておきたい事項をいくつか挙げておこう。

  • 40枚を超えたデッキを使うこともできるが、可能な限り40枚ちょうどに強くこだわるべきだ。41枚目以降のすべてのカードは、デッキに入れた素晴らしいレアを引く確率を下げてしまうだろう!
  • 土地の比率は、おおむね土地17~18枚と、土地以外22~23枚にすべきだ。100%当てはまるものではないが、ほとんどのリミテッドのデッキはこの前後に収まり、大抵の場合、私もそうしている。
  • 低コストのカードと高コストのカードを組み合わせよう。軽く、小さいクリーチャーだけにした場合、たった1枚の大きなクリーチャーで止められてしまう。また全部を重く、大きなクリーチャーにした場合、それらを唱える前に勝負を決められてしまう恐れがある。2マナ、3マナ、4マナ、5マナのクリーチャーが含まれている構成にこだわろう。シールドデッキのゲームの多くでは、第2~3ターンから毎ターン続けてクリーチャーを唱えることで勝利をものにしているんだ。
  • 回避能力が重要だ! シールドデッキのゲームでは、両方のプレイヤーが大量のクリーチャーを持ちながらも、しかしどちらもうまく攻勢に出られない、という膠着状態に陥ることがある。飛行のような能力を持つクリーチャーは、こうした膠着状態を打破できるようにしてくれる。
  • 他のマジックのフォーマットと異なり、シールドデッキの試合展開は遅くなりがちだ。組み上げたデッキが長期戦で強いものなら、先攻より後攻を選んだ方がカードを1枚多く引けて有利な場合もある。

さまざまなスタイルの恐怖

 『イニストラード:真夜中の狩り』でも、素晴らしい特別版カードがたくさん登場する!

 私の動画「Good Morning Magic」(英語)ですべてご紹介しているので、ぜひ観てみてくれ。

 このまま記事で見たい方は、読み進めよう。

 特別版のカード枠としては、狼男や邪術師に用意された「秋分」版がある。

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カードをクリックで別の面を表示
 

 それから、狼男や邪術師以外の伝説のクリーチャーには「永遠の夜」版のカード枠を用意した。

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 さらに、極めて美しい「永遠の夜」版の基本土地もある。これは各ドラフト・ブースターに1枚封入されているぞ!

 「永遠の夜」カード(非フォイル仕様もフォイル仕様も)はまた、カードの枠線部分が特別な光沢になっている。「永遠の夜」版基本土地はマナ・シンボルの部分にも光沢があり、繊細な輝きを放っている。

 こちらの枠線部分も素晴らしい特別版になっているので、ぜひ以下の短い動画で実際に確認してみてくれ。

 そしてもちろん、ボーダーレス版プレインズウォーカーもあるぞ。

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 その上2色土地のボーダーレス版も! 新たな2色土地にもこの特別版カードが用意され、イニストラードの色を際立たせている。

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 今回のブースター・ファンでは何が起きるのかや入手方法についての詳細は、「『イニストラード:真夜中の狩り』をコレクションする」記事を読んでみてくれ。(英語、近日翻訳予定)

離れていてもマジックを

 地域によっては、新型コロナウイルス感染症の影響で店舗に集まってマジックをプレイするのが難しいところがあるだろう。製品を手に入れても店舗で遊べない場合や、店舗で遊ぶのに躊躇する場合は、どうすればいいだろう?

 もちろん、Magic Onlineやマジック:ザ・ギャザリング アリーナで安全に遊ぶこともできる。でももう1つ、ぜひスマートフォンやウェブカメラを使ってプレイしてみてくれ!

 まだ「SpellTable」を試したことがないなら、ぜひこの本当に素晴らしいツールを試してみてくれ。スマートフォンやPCとウェブカメラの設定も数クリックでできて、町中の、いや世界中のプレイヤーとマジックを楽しめるぞ。ライフの記録やカードの確認機能も備わっており、設定もウィザーズ・アカウントでログインするだけと簡単だ。

 「SpellTable」を用いてリモート・プレリリースを開催する店舗もあるほどで、このツールを使えばプレイの機会が大きく広がるだろう。ぜひお近くの店舗で、そういう形のオンライン・イベントが開催されるか確認してみてくれ。

 SpellTableの使い方を詳しく知りたい方は、私の動画も観てほしい。(英語)

イニストラードをもっと味わう

 プレリリース・パックを購入する際には、他の製品も購入できる――セット・ブースターやコレクター・ブースターのボックスも買えるぞ! 数量は限られているから、事前に店舗に連絡して予約しておこう。

 お近くのゲーム店でブースターボックスを購入すると、こちらのおまけももらえるぞ。(数量には限りがあります。)

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メカニズム

 「フラッシュバック」のような再録メカニズムや「降霊」のような新規メカニズムなど、『イニストラード:真夜中の狩り』には注目すべきメカニズムがたくさんある。以下の動画でこのセットのメカニズムを学ぼう。(英語)

いざイニストラードへ!

 私がウィザーズで働き始めたのは10年前、ちょうどその頃の最新セットが『イニストラード』だった。それから10年経った今、元祖の『イニストラード』の雰囲気を感じられる新しいセットが登場する……新しい世代のプレイヤーも長年のファンもこのセットに触れる日が楽しみで仕方ない。みんなに満喫してもらえたら嬉しいよ!

 何か質問があったら、気軽にTwitterやTumblr、Instagram、Tiktok、YouTubeで声をかけるか、あるいはBeyondBasicsMagic@gmail.comへメールを送ってくれ。みんなの話はいつでも大歓迎だ!(英語でお願いします。)

 いつどこでプレイしても、存分に楽しんでくれ! おっとそれから……あっちでは気をつけてくれよ。イニストラードでは何があるかわからないからね。

 それじゃあ、また次回。

――Gavin

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